突然の編入が決まり新たな学園生活を送る事になった俺。
今日はその初日だ。
バタバタしていたのでつぐみや大樹に説明もする暇もなく迎えた。
まぁ、どうにかなるだろう。
「やっぱ慣れないな。」
空野高等学校の制服をきた俺。
鏡を見ても違和感しかない。
「司~あら?似合ってるじゃない。」
義姉さんが部屋に入ってきて言う。
「そうかなぁ。」
「似合ってるって。さぁ、ご飯食べて早く行くわよ。」
「へーい」
朝食を済ませた俺は義姉さんの車に乗る。
「そうそう司のクラスは“2年C組”だから。」
「わかったよ。」
「あと、私が担任よ。」
「えっ?マジかよ。」
「何よ文句ある?」
「いっいや、ないけどさ。」
「なら、良いじゃない。」
義姉さんは車を走らせ学校へと向かった。
[学校]
「司はまず生徒会室に行ってからクラスに来て。」
「あぁ、わかった。」
生徒会室かあの会長が居るんだよな。
「またあとでね司。」
「はいよー」
いったん別れた俺は生徒会室に向かった。
「はぁ…失礼します。」
ノックをした俺。
「はいはーい。入って入って~」
返事が返ってきたので中に入る。
「うんうん、似合ってるね。」
「ありがとうございます。」
「そんなに警戒しなくて良いよぉ。
取って喰おうって訳ではないから。」
「そうっすか。」
「その顔は疑ってるな~。」
「えぇまぁ。」
「会長ショック~。」
「…………」
やっぱ苦手かも。
「黙らないでよ~……んじゃ、本代に入るね?」
「はい。」
「協力って言ったけど何をすればわからないよね?」
「えぇ。」
「まずは生徒会に入ってもらいたいの。」
「生徒会に!?」
「うん。バイトとかしてないでしょ?」
「してないけど。」
「なら大丈夫だね!」
「いや!でもっ」
「素直に言う事聞いてくれたらご褒美あげる♪」
「なっ!?」
ご褒美だと一体どんな?
「あっでも!私、彼氏いるからエッチな事はできないけど。」
「いやしねぇから!」
彼氏持ちかよ。
「しないの?魅力ないかなぁ?」
「いやっ黙ってれば綺麗っすよ。」
「本当?嬉しい!って酷くない!?」
「褒めてるんっよ。」
黙ってればね会長は綺麗だと思う。
そこは認めるよ素直にな。
「そっかなぁ。まっ良いよ生徒会入ってくれる?」
「別に良いっすよ義姉さんの許可がおりれば。」
「そう良かった。大丈夫、許可は事前に貰ってるから。」
「マジっすか。」
義姉さんは何も言ってなかったぞ。
「だからもう生徒会の一員だね。ご褒美の希望はある?」
「希望っすかまぁ考えときます。」
「了解~どんな事するんだろ私~。」
「良く考えときます。話はそれだけっすか?」
「うん、詳しい話は放課後にね~
んじゃ早くクラスに慣れる良いね~」
「あざっす。失礼しました。」
俺は生徒会室をあとにし自分のクラスへと向かった。
「一歩前進かな。私も学園生活を楽しもうかな。」
[2年C組]
「やべぇ、緊張する~」
自分のクラスの前にくると急に緊張してきた。
「司?何してるのよ?」
「うわぁっ!?義姉さん!?」
教室から義姉さんが出てくる。
吃驚した~。
「ほら、入りなさい。」
「うん。」
緊張したまま俺は教室に入る。
「司、自己紹介。」
「とっ士坂司です。よろしくお願いします。」
「それだけ?」
「それだけって義姉さん!」
「学校では汐利先生って呼びなさいよ。」
「了解。」
「もぅ。今日からこのクラスの一員となる私の愚弟よ。
皆仲良くしてあげてね見た目は不良っぽいけど案外小心者なのよ。」
「小心者言うなよ……」
「何よ?文句ある?」
「はいはいありませんよ。」
「はいは一回。それじゃ、席は“優奈ちゃん”の隣ね。」
義姉さんもとい汐利先生が指定した席に座る。
「よろしく」
「“奈々瀬優奈(ななせゆうな)”です。
よろしくお願いしますね司君。」
可愛い子だな。
性格は大人しそうだしそれにおぉ!胸はDぐらいかな。
「司~女の子の胸ばっかり見ないの!」
「みっ見てねぇよ!」
「本当かしら?
優奈ちゃん変な事されたらすぐ先生に言ってね!絞めとくから!」
「はい、わかりました汐利先生~」
「それじゃHRの続きをするわね~」
「ふふふ、汐利先生と仲が良いんですね?」
「まぁな。でもすぐ怒るぞ。」
「司!聞いてるの!」
「ほらな…聞いてるって!」
クラスから笑いがこぼれた。
「本当ですね。」
優奈ちゃんは微笑んだ。
可愛いな。
HRが終わり俺の周りにクラスの連中が集まった。
主に男子が。
「士坂君!汐利先生は家ではどんな感じ!?」
「やっぱ、違うのか!?」
「羨ましいぜあの汐利先生と一緒に住んでるなんて!」
男子達が質問責めする。
「えっと……そのっ」
前言撤回、小心者だわ俺。
「皆!士坂君が困ってるから!順番に!」
一人の女の子がクラスの連中に言った。
すると、一斉に一列になる。
すげぇな。
「ごめんね士坂君。皆、転校生が珍しいから昂奮しちゃったみたいで。」
「ありがとうえっと…」
「あっ、私。一条瑛花(いちじょうえいか)。このクラスの委員長をしてるの。」
「そうなんだ、ありがとう一条さん。」
「瑛花で良いよ。」
「それじゃ、瑛花さん。」
「さんもいらないって私も司って呼ぶから。」
「おやおやいきなり呼び捨てですか、瑛花ちゃん。」
優奈ちゃんが会話に参加する。
「そっその方が馴染めやすいでしょ!優奈。」
「ほんとですか~。」
「そうだよ!あっ待ちなさい優奈!」
「あはは、瑛花ちゃん可愛いです~」
二人は仲が良いみたいだ。
一条さんいや瑛花のお蔭でスムーズに質問が進んだ。
なんか楽しいな。
つぐみや大樹は元気でやってるだろうか。
ちょっと気になるな。
それから授業が始まり昼休みになる。
「司君、学食に行きませんか?」
「学食?あぁ良いよ。」
「なら行きましょう!席は瑛花ちゃんが取ってくれてるので。」
俺と優奈ちゃんは学食に向かった。
[学食]
「優奈!司!こっちこっち!」
瑛花が俺達を見つけると手を振る。
「瑛花ちゃん連れてきましたよ~」
「言わなくてもわかってるって!」
「えへへ。座りましょう司君。」
「あぁ。」
「あともう一人きますから!」
「うんわかったよ。」
女の子かな?
「来たみたいだよ、優奈。」
「えっ!?“彰君”~!」
「叫んばんくても聞こえてる。」
一人の男子が歩いてくる。
「紹介しますね!私の幼馴染みの“秋山彰(あきやましょう)”君です!」
優奈ちゃんが元気良く紹介する。
「おい、優奈。自分で言えるから。
改めて秋山彰だクラスは“2年A組”だよろしくな。」
握手を求めてくる。
「士坂司だ。よろしく!」
秋山の手を取り握手する。
「俺の事は彰で良い君付けは一人で十分だからな。」
苦笑いで言う。
「なら俺も司で良いぜ。」
「自己紹介も終わったみたいだし。注文しようか。」
瑛花がしきる。
「それで凄いんですよ彰君!
司君転校初日なのに授業についていってるですよ!」
「私も同じ事思ったよ。」
「それは凄いな。司、頭良いのか?」
「いや、自分ではそんな頭良いって思わないからな。悪くはないけどさ。」
「前の学校は?」
「桜高等学校だ。」
「なるほど理解した。」
「知ってるのか?一条?」
「知ってるも何もお金持ちや芸能人やなる子が通う学校だよ秋山。」
「そうなのか。知らんかった。」
「彰君は他校あんまり興味ないですもんね。」
「いっいや、そう言う訳ではないのだが。
一条が知ってるのは納得いったけどな。」
「納得?」
「そっか言ってなかったね。私、“一条財閥”の娘なの。」
「マジで!?」
一条財閥といったらこの街で一番デカい企業だぞ!?
「親がだよ。次期当主になるけど。」
瑛花が淡々といった。
「それでもすげえよ!」
「そっかな。」
「あぁ!」
「ありがと……」
「瑛花ちゃん照れてる~」
「照れてない!」
「優奈あんまり一条をからかうなって言ってるだろ?」
「だって、瑛花ちゃん可愛いんですもん。」
「優奈~」
「あはは。本当に仲良しだな。」
「えぇ!私と瑛花ちゃんは親友ですから!」
「そっか。親友か………」
大樹の奴寂しがってないかな。
「司?どうした?」
「いやな、親友に挨拶する暇もなく転校したからな元気かなと。」
「そうか話せると良いな。」
「あぁ!そうだ瑛花。党堂大樹って知ってるか?」
「大樹君ね、知ってるよ。パーティとかで良く会うから。」
「やっぱり、大樹は金持ちの坊っちゃんだったんだな。」
こうして会話を楽しみながら昼休みを終えた。
「ハックション!」
「どうしたの?大樹君?」
「う~ん多分司当たりが僕の噂でもしてるさ。」
「司………向こうで上手くやってるかな?」
「汐利さんも居るし大丈夫さ!
まぁ、次会った時にでもご馳走にでもなろうじゃないか。」
「そうだね!私達に挨拶もなく居なくなるんだもの司の罰だね!」
「あぁ。僕達はこっちで楽しもうじゃないか!」
「うん!」
[放課後]
午後の授業を終え放課後になった。
「司君!部活とかやらはいんですか?」
「ん?あぁ、俺生徒会に入る事になったんだよ。」
「いきなりですか!?」
「そうなんだよ、会長に入ってくれと言われてな。」
「会長さんにですか。でも良かった!一緒に行きましょう!」
「えっ?一緒に?ちょっ優奈ちゃん!?」
俺は優奈ちゃんに引っぱられ生徒会室に連れて行かれた。
「失礼します会長さん。」
「ん?優奈ちゃんと……おや、司君。」
「失礼します。」
「司君、ご褒美何にするか決った?」
「ご褒美?」
「いっいや!そんな事より会長詳しく説明してくれ!」
「焦らないでもうすぐで集まるから。ほら、来た!」
「失礼します!」「失礼します会長」
彰と瑛花が生徒会室に入ってくる。
「えっ?二人共?」
「“雅人君”は休みだから取り敢えず揃ったね!
よろしく頼むよ第二生徒会諸君。」
「はぁ!?説明になってないっすよ!」
「んもう、司君のせっかちさん。
司君、秋山君、優奈ちゃん、瑛花ちゃんあともう一人の5人で
第二生徒会に入って貰ったの。主に私達第一生徒会のサポートって事だよ。」
「世界を救うってのは?」
「あっまだ説明してなかった?私ってば忘れん妨さん♪」
「会長……」
「瑛花ちゃん睨まないでよぉ。ちゃんと司君に説明するから~」
「なぁ、彰。瑛花って」
「会長を睨む事ができるなんて凄いだろ?」
「まぁ、会長さんはあんな感じですからね~。」
「そこ!私の悪口だな~」
「はぁ……会長」
「わかったから瑛花ちゃん怒らないの。さて、説明するよ?」
おちゃらけてた会長が真剣な顔になる。
「世界を救うってのはね司君。“ディケイドの暴走”を止めるって事なんだよ。」
「ディケイドの!?」
「そう、司君が持ってる破壊者の記憶が刻まれてるメモリ。
その影響でこの街、世界がね大きく変化してるんだ。」
「変化?」
「うん。この街にね怪人が現れるようになったの。」
「このメモリのせいで?」
「そう。まぁ今の司君には理解できないけどねその内分るから。
んで、怪人を倒す為にはライダーの力が必用で多く集まってるのが
この生徒会なんだよ。」
「じゃ、会長や皆も?」
「そだよ~って言っても第一生徒会メンバー3人と
秋山君、瑛花ちゃんそして司君だけなんだよ。」
「そんなにいるんすか!?」
「そうだよ。でも世界を救うには怪人を倒すだけじゃなく
“9つライダーメモリ”を集めないといけないの。それもね特殊な奴。」
「特殊とはなんすか?」
「“クウガ、アギト、龍騎、555、剣、響鬼、カブト、電王、キバ”の9つ。
で、あるのが生徒会副会長の“クウガ”生徒会会計の“アギト”私の“電王”
瑛花ちゃんの“響鬼”の4つ。あと、5つ必用なんだ。」
「あれ?彰は?」
「秋山君はメモリを使わないライダーそれもこの街だけのライダーだよ。」
「そうなのか!?彰?」
「あぁ、そうだ。」
「ライダーって色々なんだな。」
「理解してくれた?司君?」
「えぇ、一通りは。」
「なら、良かった。勿論!怪人を倒したりメモリを集めるだけじゃなく
普通に生徒会の仕事もしてもらうからね!覚えておいて。」
「わかりました。」
「あとあと!正体は私達生徒会メンバーしか知らないから。
他の人にはバレない様に!会長命令!」
「了解っす。」
「堅い話でこれで終わり!さて、司君!ご褒美の件だけど…」
「わぁっ!?会長それはあとで!」
「ご褒美って何だ?司?」
「こっちの話だよ彰!気にすんな!」
「えぇ~皆には言えない事~?」
「司君?」
「司まさか貴方って………」
「なんだよ二人共。」
「変態さん?」「変態?」
「どうしてそうなる!?」
「司………」
「いや、彰!肩に手をおいて黙りこむな!」
「あはは。青春だね~」
「会長が原因だろ!あぁもう!皆話を聞いてくれよ!」
誤解をとくのにひと苦労した一日だった。