シュヴァルがシュヴァるだけ   作:椚木

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ヴィブロスry ~これにて一件落着?

 シュヴァルグランによる、妹ヴィブロスへの因果を収束させたキス。

 

 こうして世界は何事もなかったかのように元に戻った。

 

 自由のウマ娘像は投げキッスしたりしないし、壁画が百合を演じてたりもしない。

 幼女キタサンブラックも、テイオーのゴールの瞬間ダイヤと仲睦まじく抱擁を交わしていた筈だ。

 アニメ3期のオープニングでも流れていたのだから間違いない筈だ。

 

「おはようございます」

「おはようございまーす!」

 

 登校する学園の生徒達が、朗らかな挨拶をして校門を通り過ぎていく。

 その顔は実に爽やかだ。

 

「おはようございます」

「グッモーニング」

 

 ゴールドシップも、セグウェイに乗って悠々と登校。たづなさんに挨拶をする。

 

 そして校門で登校する生徒たちに丁寧に挨拶をするたづなさん。

 学園もこの通り元の秩序を取り戻している。

 

 決して彼女たちの顔にキスマークが残っていたり、交情の証に目が潤んでいたり。

 はたまた目的を果たせなくて、欲求不満の証に唇の端が上がっていたりは決してないぞ。

 本当だから信じて。

 

 そんな学園の広場で、何かを考え幸せな笑みを浮かべるウマ娘が1人。

 

「冬の肉まん……特別だよなぁ。寒空の中、アツアツの出来立てをがぶっと……ふぁぁ……」

 

「あ、シュヴァちだ~」

 すぐ近くで声を掛ける妹にも気が付かない様子。

 

(むー。何か知らないけどシュヴァち1人で喜びに浸ってるし。私というものがあろうに気に食わないな~)

 

 落ち込んでたら励まそうとするのに、シュヴァルが満足の様子だったらだったでそれが気に食わない彼女である。

 ちょっかいをかけてやると決めたヴィブロスは、こっそりとシュヴァルの背後に回り込んだ。

 肉まんのことを考えるのに夢中のシュヴァルは、背後に迫るヴィブロスに気づくことはない。それはそれで大した集中力だ。

 

「シューヴァー……Gyu!」

 

 不意打ち。

 背後からシュヴァルの厚々の肉まんを2つ鷲掴みした。

 

「ひゃああぁぁ!」

 可愛い悲鳴をあげるシュヴァルグラン。

 

 真っ赤な顔をして、自らの2つの肉まんをかばうように掻き抱く。

 

 

 その後ヴィブロスとお決まりのやり取りを繰り広げた後、シュヴァルは何を思ったのか姉のヴィルシーナに――

 

 

<続かな>

 

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