最終編後トリニティ聖園ミカメイン   作:まほ夜

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ブルーアーカイブの二次創作になります。
「あまねく奇跡の始発点」と「アビドス3章」の後の話になりますので先にそちらをご視聴ください。
3.5周年でブルアカ始めてそれぞれのキャラやストーリーを勉強中ですので解像度は、御容赦ください。

アビドス3章素晴らしかった。
だけど今回の描写でヒナがちょっと飛んじゃった…。
ヒナVSミカ戦で飛ばれると困るんだけど…。
あれって慣性で少し浮いてるだけだよね?
自由には飛べないよね?
現代の戦争だと対空兵器が強くて航空戦力を気軽に使えなくて地上戦になるからブルアカの戦闘にも反映させて生徒も基本は飛ばないって解釈が出きるけど、ヒナクラスが一般対空兵器に撃墜されるビジョンが考えられない。

あと最推しはミカで変わらないけど他の生徒の絆ストーリーやメモロビもめっちゃいいな。
出演予定のゲヘナトリニティ生徒のを順に見てるけどすごくいい…


最終編&アビドス3章後トリニティEP3

ナギサとセイアの相談から翌日。

シャーレでの仕事を午前で終わらせた先生は、再びトリニティ総合学園にやってきた。

目的は聖園ミカに会うため。

昼時のため一般食堂の方に顔を出してみたがいなかった。

ミカの予定は全て把握してはいるがキヴォトスでも三大マンモス校に数えられるここで生徒一人が何処にいるのかを見つけるのは普通は困難だ。

それならばと正義実現委員会事務所に向かう。

正義実現委員会ならナギサの命でミカを監視しているだろうしリアルタイムの居場所を把握しているかもしれない。

 

先生「やぁお疲れ様、ティーパーティーの聖園ミカに会いたいんだけど今何処にいるかわかるかい?」

 

事務所入り口で門番をしていた一人の正義実現委員会生徒を見つけ話しかけた。

 

正実モブ「っ………先生………」

 

先生に声をかけられた正義実現委員会生徒は、こちらに顔を向けてきた。

 

正実モブ「ナギサ様はミカ様を………いえ、今確認しますね」

 

そう言うと門番の生徒は何処かへ無線で連絡を取り始めミカの現在位置を他の生徒に聞いてくれた。

 

正実モブ「わかりました先生。ミカ様は第2校舎裏手の花壇の近くだそうです。人があんまりいない場所ですので校舎表入り口からレンガ造りの道を裏に回るように沿っていけば直ぐ見つけられると思います」

 

先生「そうか、教えてくれてありがとう」

 

先生はお礼を言いミカの元へ行こうとしたその時、一言声をかけてきた。

 

正実モブ「あのっ……………よろしくお願いいたします」

 

先生「?…………………ああ。任されたよ」

 

期待していた言葉を言ってあげられたのか門番の生徒はニコリと笑顔を見せ元の仕事に戻っていった。

ほとんどのトリニティ生徒がミカを虐げている一方で一部生徒の中にはミカを心配している者もいる。

例えばアリウス自治区を現地で直接見た正義実現委員会や救護騎士団の生徒だ。

彼女達はミカがやってしまった事を理解した上で今の状況はやりすぎだと思ってくれているのだろう。

もう十分な罰は受けていると。

そしてミカがアリウスを支援している事に手を貸してやれない現状にも思うところがあるのだろう。

 

先生「………とは言ったものの………問題は山積みか………」

 

教えてもらった場所まで歩いていくにはまぁまぁな距離の道だったが解決策を悩んでいる内に近くまで着いてしまった。

すると何やら声が聞こえてきた。

まだ遠くて小さいが聞き慣れたミカの声だった。

誰かと話しているようだったので校舎の影に隠れて様子を伺うことにする。

 

ミカ「もう何回同じことお願いすればいいのさ~。流石に貴方達面倒くさいよー?パテル分派を抜けてって言ってるだけなのに。私の言ってることちゃんと理解できる脳ミソ持ってる?」

 

パテルモブA「………でも………それじゃミカ様が一人に………」

 

ミカ「一人だから何?あ、もしかして私に付いていればゲヘナをぶっ潰せる機会があるとか期待してる?ごめんね、そうしたいのは山々なんだけど、今私急がしくってさー。それに貴方達みたいな弱い子なんか何の役にも立たないし興味もないんだよね。だからさっさっと出てってば、ね?☆」

 

会話は途中からだったがどうやらミカはパテル分派メンバーを一人残らず追い出す気らしい。

パテル分派に残っている生徒はミカ擁護派と視なされミカと同じように多数の生徒からいじめを受け始めている。

ナギサからミカがその事でひどくショックを受けていたと聞かされた。

自分のせいだと自責の念に駆られているのだろう。

焦ったミカが出した結論が今の光景だ。

 

パテルモブB「あ…あのっ………ゲヘナがどうとか考えてなくて………私達はどんな嫌がらせをされても耐えられます!!………だからミカ様のお側n」

 

ドゴンッ!!ピシッ………

 

パテルモブAB「「ひっ………!!」」

 

ミカは軽く拳を振り上げ第2校舎の壁を拳の底で殴った。

全力ではなかった様だが、それでも校舎の壁に亀裂が入った。

 

ミカ「どの子に言ってもいっつもそれ………貴方達が大丈夫かなんて聞いてないってば。邪魔だって言ってるの。ちょっと痛い目に遭わないとわからない程バカなのかな?」

 

さっきまで明るいトーンで喋っていたミカの声が低くなる。

パテル分派の二人は怒っているミカを恐れガタガタ震えている。

そんな二人にミカが近づいて手を伸ばそうとしたのを見て先生は、これはマズいと思い出ていく。

 

先生「ミカ!!」

 

ミカ「!?」

 

先生が声をかけた瞬間、ミカはビクッとして体を跳ねさせる。

 

先生「ミカ、止めるんだ」

 

ミカ「なんで………どうして先生が?………いつもは来るって連絡あるのに………私、また………こんな………やだ………」

 

ミカは、かなり取り乱した様子であたふたしていた。

顔の両側面を手で覆い頭を抱えている。

顔面蒼白で目は少し涙目になっていた。

ミカはエデン条約事件の後から先生に良い子になったと思ってもらえるように頑張ってきた。

ずっとそうしてきたのにこんな場面を見られてしまった。

まるで他の生徒を脅していじめているみたいな現場を。

 

先生「ミカ!!落ち着いて話を………!!」

 

ミカ「っ……………」

 

先生はミカと話をしようと近づいたが勘違いしてパニックを起こしているミカは、その場から走り逃げ出した。

 

パテルモブAB「ミカ様!!」

 

先生「くそっ………待つんだミカ!!」

 

先生は逃げたミカを捕まえようとその後を直ぐに追い始めた。

が、全力疾走の先生を圧倒的速さでミカはおいていった。

キヴォトスでもトップクラスの身体能力を前に一般人の先生は全く歯が立たなかった。

 

先生「はぁっはぁっはぁっはぁっはぁっはぁっはぁっはぁっ………っ」

 

30秒もしない内に先生の視界から完全に逃走を成し遂げていた。

ミカを追いきれなくなった先生は一旦諦め、走ってきた道をとぼとぼと戻り始めた。

ミカの事も気になるがパテル分派の子とも話しておきたかったからだ。

最初の場所に戻ると二人は何処にも行かずに何やら話し合っているようだった。

戻ってきた先生が見えると二人は話をやめこちらを向いてきた。

 

パテルモブA「あ………先生………」

 

先生「はぁ………ごめんね、見失ってしまったよ」

 

先生は軽く額の汗を拭いながら謝った。

 

パテルモブB「あのっミカ様は何も悪くなくて!!これには……そのっ…理由がっ!!」

 

パテル分派の一人はミカの弁解をしようと先生に訴えかけてきた。

 

先生「大丈夫、今のを見てミカが何をしようとしているのか大体察しはついたよ。それに予めこれの解決を依頼されててね」

 

パテルモブB「そ…そうだったんですか。………あの、それはナギサ様からの依頼で?」

 

先生「うーん、それは答えられないかな。今のトリニティ的にね」

 

先生にこんな依頼をするとなれば内部の者、特にナギサ以外にあんまり考えられないので、言ってしまっても問題ないのであろうが一応依頼者の守秘義務みたいなものを感じて言葉を濁してしまった。

 

パテルモブB「………失礼しました。いえ、誰が先生を呼んだとしてもミカ様を助けにきてくださったのならそれで充分ですね」

 

パテルモブA「よかったぁ」

 

二人は心底嬉しそうに笑顔を見せた。

本当にミカの現状を心配しているらしい。

今や自分達もミカと同じ境遇になりつつあるのに。

 

先生「ミカだけじゃないよ。君達パテル分派の残り23人もいじめの対象になり始めていると聞いた。君達の事も私は守ってあげたい。だからなぜパテル分派を抜けないのか話を聞かせてくれるかな?」

 

先生の言葉に二人は警戒色を強める。

 

パテルモブA「………言ってもパテル分派を抜けろとはならないですか?………」

 

先生「君達を守るにはそれが一番なんだろうけど………絶対に嫌って感じの表情だね………生徒の意思を踏みにじる解決方法は私も望むところではない。かといってパテル分派が虐げられる今は変えなきゃいけない。その為にもみんなの事を一つでも多く知りたいんだ。協力してくれないかな?」

 

二人は顔を合わせお互いの意思を確認し合い、そして自分達の事を話し始めた。

 

パテルモブA「私は…私達は過去にミカ様に助けて頂いた事があるんです。今残っているパテル分派の生徒はみんなそうです。私はお花が好きで土いじりが趣味なんです。この学園に入ったばかりの頃も綺麗なお花をみんなに見てもらいたくてやり始めたんですけど、土いじりって服や手が汚れるじゃないですか…そしたら周りのみんなから『汚い』『貧乏臭い』『お婆ちゃん』とか言われて段々と仲間外れにされてしまって…。花壇にお花を植えても踏み荒らされてたり、引きちぎったお花が私の机の上に置かれてたり…。………うっ………うっうううう………」

 

辛い記憶を思い出してしまって話していた子が泣き出してしまった。

もう一人が落ち着かせるために泣いてる子の背中を擦って宥めていた。

この子は本当に花が好きなのだろう。

 

先生「………すまない。辛かったら…」

 

パテルモブA「い、いえ……大丈夫です。……ぐすっ……そ、そんな事が続いていたある日、いつもと同じ様に土いじりをしていたらクラスの子達が花壇にきて私の目の前で荒らし始めたんです。私は必死に止めてと懇願しました止めてくれなくて…。そこにお連れの方数人を連れたミカ様がこちらでの騒ぎに気づいて話しかけてきたんです」

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ミカ『やぁ、何してるの~?☆』ニコニコ

 

モブA『貴方、誰?見て分かんないの?遊んでるだけなんだけど』

 

モブB『邪魔しないでくれるー?』

 

ツレA『無礼な口は慎みなさい!!この方はティーパーティーパテル分派首長、聖園ミカ様ですよ!!』

 

モブC『ティ………まずっ………』

 

モブD『し、失礼しましたー!!』ソソクサ…

 

踏み荒らしていた生徒は全員いなくなった。

 

過去パテルモブA『あ…あのっ、ありがとうございました』

 

ミカ『ねね、貴方は何してるの?』

 

過去パテルモブA『わ…私は…お花を植えようとしてて…』

 

手に持っていた市販の種の袋を見せる。

 

ミカ『わー☆この写真の花綺麗だね!!何て言うお名前なの?』

 

過去パテルモブA『こ、これはベルフラワーです。名前の通りベルの様な形の花を咲かせるお花です。大きさは10~15センチくらいで小さいんですけど花をいっぱい咲かせるので見応えがあって綺麗なんです。花色は青や紫が多いんですけど白も…』

 

ミカ『へー、貴方って詳しいんだね。本当に花が大好きなんだー☆』

 

過去パテルモブA『いえ…その…すいません…』

 

ミカ『ねぇさっきの子達に君は何をされてたの?って、聞くまでもないかー』

 

ミカは踏み荒らされた花壇を見てそう言った。

 

過去パテルモブA『………………』

 

ミカ『ずっとこんなことされてるの?大変だね。う~ん……………そうだ!いいこと思い付いた♪

毎日ここでお花のお世話してるよね?また数日後にここに来るね』

┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

パテルモブA「そしてミカ様は後日業者を呼んで中央広場の芝生の所に【ティーパーティー聖園ミカ専用】と書かれた新しい花壇を作ってしまいました。ミカ様は私をそこに連れてきて『これなら誰も手出しできないよ。あっちの花壇よりこっちの方がみんなに見てもらえるよ。私もあの写真の綺麗なお花がいっぱい咲いているところ見たいな~』と。もちろん花壇の設置はナギサ様やセイア様に言っておらず、表向きはミカ様が思い付きの趣味に勝手に予算を使ったという事になっておりお二人にミカ様は怒られてましたが…。その後、私は誰にも荒らされずにお花を育てられるようになりました。それどころか『ミカ様のお花のお世話を任されている人間』ということで嫌がらせを受けることもなくなりました。一生懸命育てたお花をミカ様に献上しに行く度にとても喜んでくれましたし褒めてもくれました。エデン条約の事件の後ミカ様の花壇はグチャグチャにされてしまいましたが、あの時にミカ様にお声をかけて頂かなければ私は………だからすごく感謝しているんです」

 

パテルモブB「私の方は、この子より大したことないんですけど………去年の初誓願の儀式の時に………あ、誓願っていうのはシスター希望の方が大聖堂に集合した全校生徒の前で洗礼と宣誓を得てシスターになるという大事な行事の事です。私はその儀式で使う聖杯や燭台を一番前に持っていく役目でした。ですがその時の私はすごく緊張してしまっていて体が固くなり運ぶ途中でつまづいて倒れてしまったんです。元々ああいう雰囲気は苦手な性格でして…。儀式道具を落として大きな音を立てて転んでしまった私をみんながクスクスと笑う声が至る所から聞こえました。笑われる恥ずかしさと失敗を犯してしまった恐怖から体が震えて私は立てませんでした。その時一番最初に私に駆け寄って手を差し伸べてくださったのがミカ様でした」

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ミカ『貴方、大丈夫?立てる?』

 

過去パテルモブB『えっ………いや………あのっ………』

 

ミカは倒れていた子の手を取り立たせる。

落とした聖杯や燭台を拾い上げて渡す。

ミカが駆け寄った事で周りの嘲笑していた声は、すっと消えていた。

 

ミカ『一人で大丈夫かな?気にすることなんかないよ☆

お仕事しっかり頑張ってね♪』

 

過去パテルモブB『は、はいっ』

┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

パテルモブB「後で友達に聞いた話だとミカ様は、私がつまづいた時点で席を立ち走り出していたそうです。他にも助けようと思ってくれる人はいたのでしょうが大事で神聖な儀式の途中ということもありみんな一瞬、動くかどうか躊躇ったのでしょう。そんな中、ミカ様は直ぐに席を立ち私の元に駆け寄ってくださったのです。ティーパーティーの方は見届け人・シスターの宣誓の証人として席についておられます。その様な人が席を立つと進行も止まってしまうので儀式の間は動いてはならないというのが暗黙の了解です。全校生徒がそれを当然と認識していた事でしょう。ナギサ様もセイア様も席を立たれておりません。ですがあの方はそんなの全部お構い無しに来てくれたんです。あの一人心細く不安でいっぱいだった瞬間のそれが私にとってどれだけ救いになったか…」

 

パテルモブA「ミカ様は常識やルール、損得勘定に縛られずに困ってる人を見かけたら助けに行ける方なんです。セイア様を傷つけた事は事実で悪いことと私達も理解してます。ですがミカ様はその過ちを反省して償おうと一生懸命やっています。そして私達を助けてくれたのと同じ様に今度はアリウスに救いの手を伸ばしています。それはとても素晴らしくて正しいことですよね?なのに一度過ちを犯したものはどれだけ良いことをしても許してもらえないなんて…」

 

先生「君達はミカの良い所も悪い所も知った上で、ミカの味方でいてあげたいからパテル分派を抜けないんだね?」

 

パテルモブ2人「「………はい!!」」

 

先生に二人は力強く答えた。

それから先生は少し思考を巡らせる。

おそらくこの後残りの21人の残存メンバーに聞いても全員がこの二人と同じ様にパテル分派脱退を拒否するのだろう。

だがこの子達を放っておけばミカ同様虐め続けられる。

 

先生「君達の想いはわかった。………そう想ってくれる人がいることは今のミカにとって何より必要なことだ。………しかし今この問題を私も直ぐには解決できないかもしれない。君達もミカも守ってあげられなくてごめんね」

 

パテルモブA「お気になさらず、私達は大丈夫です」

 

パテルモブB「私達よりもミカ様を頼みます」

 

先生「ああ。じゃあ私はミカや他のパテル分派の子達とも話しておきたいからこれで失礼するね。君達も次の授業があるだろうし。嫌がらせを受けそうになったらなるべく逃げてくれると助かる。どうしようもなく困った時は私に連絡をくれてもいいからね」

 

パテルモブA「はい、それでは私達はこれで」

 

そう言って先生はパテル分派の二人に別れを告げその場をあとにする。

歩きながら次はどうしようかと悩む。

再びミカを探すか他のパテル分派の子達に会いに行くか。

考えた末にとりあえず正義実現委員会事務所まで戻ることにした。

ついさっきミカの居場所を教えてもらったのにまた聞きに行くのはなんとも情けない。

期待の眼差しを向けてくれてたのにこれじゃ幻滅されるだろうなと思いつつ、とりあえずもう一回聞いてミカを探しながら同時にパテル分派の子達に会いに行くことにした。

しばらく来た道を歩いていると遠くに人だかりがいくつもできているのが見えた。

2、3人でヒソヒソしているものもあれば5~8人のグループで笑いあっているものもいる。

横を通りすぎる度に嫌な言葉が聞こえてくる。

「魔女が何かやらかした」「魔女がまた悪いこと企んでる」「早くこの学園から消えればいいのに」「最近多くない?」「人に迷惑かけてよく平気な顔でいられるよね、信じらんない」

それを聞いて先生は皆が注目する先へ駆け足で進む。

道の先で二人の生徒が歩いているのを見つけた。

そこには手錠をかけられて連れていかれるミカとそれを連行する羽川ハスミの姿があった。

 

先生「ミカ!!」

 

ミカ「っ!!………先生………」

 

声をかけられたミカは明らかに怯えた表情になりまた逃げ出そうと後退りし始めた。

だが手錠を引いていたハスミに肩を後ろからガッシリ掴まれ一言二言耳打ちされた後に身体中に入っていた力を抜き大人しくなる。

ミカが落ち着いたのを確認したハスミは先生に向かって説明してきた。

 

ハスミ「先生いらしてたのですか。ミカ様は現在建築物の大規模破損の容疑で事情聴取のため連行中です。………はぁ………我々も暇ではないと言うのに。ミカ様、以前にも散々注意しましたのになぜ繰り返すのですか。………それでは先生、職務がありますので失礼します。何かご用でしたら後にしていただけますか」

 

いつもは毅然とした態度で仕事を遂行しつつも優しい内面がたくさん見てとれる彼女からは考えられないような怒りの感情を感じとり先生は焦りを覚える。

ミカの肩を抱き再び連れていこうとしたハスミを先生は止める。

 

先生「待ってくれハスミ!!………ミカは何も悪くないんだ!!………いや、校舎を壊したのは本当なんだけど………事情があって………」

 

先生の言葉を聞いて怪訝そうな表情を浮かべたハスミが食いかかるように言葉を返してくる。

 

ハスミ「先生はその場にいたのですか?いたのに止められなかったのですか?修理代も馬鹿にならないのですよ?教育者ともあろうものが何をしているのですか。苦労ばかり増やされているものの事も考えていただきたいものです。………とにかく先生が目撃者ということなのでしたら詳しい調書をとるためご同行願えますか?」

 

ハスミが言い終わると別の正義実現委員会の部員が数人、先生の周りを囲い始めた。

銃口は向けられていないが拒否や抵抗を許さないという圧力を感じた。

 

先生「わかった」

 

ミカが怒られるのを少しでも守ってあげたいと思い先生は了承する。

連れられるミカと正義実現委員会の面々に続いて先生は事務所へと歩いていった。

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