呪術廻戦RTA〜原作クラッシュの旅〜   作:発狂する雑草

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あけましておめでとうございます。
前回の更新まさかの去年の三月ってマジ?ってなっております。オイラです。

呪術廻戦三期の直哉の髪かきあげ舐めプ戦法みて帰ってきました。あいつは最高にいいドブカスですね!

今回もご都合設定等あります。あとふわふわ解釈で描いているのと、最新話までのネタバレ自体はありますけど、作者は漫画自体死滅回遊あたりまでしかちゃんと読めてないので「それ違う」みたいな話でてくるかも…。優しく見守ってください。

すべてOKという方のみお進みください!





よーいスタート!


本編10

交流会で地獄絵図作るRTAはっじまーるよ~!!!

 

 

 

はい。前回はいよいよ秤世代でやるべきことを全て完遂したところで終わりましたね。

ということで、予告通り今日からは乙骨世代に入ります!

今日から二年、ということで入る進級ムービーをぶっとばして、入ってきた担任と会話します。

二年の担任は日下部さんですね。最強の一級呪術師と名高く、宿儺戦でも五体満足でしっかり生きてためっちゃすごい人です。

 

あ、五条が駄々こねてますね。みこっちゃんだけ一年の教室に残ろうよといってきてますが、勿論許されないので、夜蛾さんにしばかれて終わります。

さらばだ。五条。

とはいえ、好感度は稼いでおきたいので「頑張ってね。悟君」とエールを送って起きましょう。あとは休憩時間、余裕があれば甘いものを買って突撃して好感度を稼いでおきましょう。

一年以外の学年になると、なかなか好感度稼げる機会が減りますからね。

 

さてと。五条イベントはこのくらいに。

ひたすらに、クラスメイトとの交流を避けつつ、日常をボタン連打で飛ばしちゃいます。

え?日常をふっとばすなら、前回みたいに寝て起きてをくりかえしたほうがよくないって?

ダメなんですよね。

乙骨世代も秤世代同様15日間しかありません。

でも乙骨世代って映画ができるくらいにはイベントてんこ盛りなわけですよ。なので、必要なイベントフラグを回収する為にも寝て起きてのスキップはつかえません。

 

 

 

 

____激しい揺れと共に、強い呪いの気配がした。

 

 

 

 

なんて話していたら早速来ましたね。

乙骨世代初日確定発生イベント

ボタン連打をやめて、みこっちゃんを操作し、急いで教室を飛び出し、一年の教室へ向かいます。

お察しの方は大正解!そう、乙骨くん転入時のりかちゃん暴走イベントですね。

 

教室へ向かえば、乙骨くんが慌てていて、そんな彼の前には、狗巻くん、パンダ、真希ちゃん、そして真衣ちゃんもいますね!!

 

みこっちゃんは呪霊が見えない体質なので、あんまりパッとしない画面ですが、恐らく乙骨くんの後ろには禍々しいリカちゃんがいることでしょう。

放っておいても五条が対処してくれるのですが、時間がかかるので、ここはみこっちゃんがちゃっちゃと動きましょう。

 

相手は特級呪霊ではありますが、正直超強化されたみこっちゃんの術式なら、一瞬で拘束可能です。

影がどこにでも発生しますからね。首の下。髪の下。腕の下、股の下。どこでも発生するので、藻搔いても意味ないですから。

そのまま封じ込めば、自動イベントが始まります。

このイベントはスキップできないので、鑑賞している間に、この後の流れを説明しようと思います。

 

 

まず、みこっちゃんがこのタイミングで一年生の教室に突撃したことで、百鬼夜行に関する特殊フラグをたてることができます。

それが次回関係してくるので、その時にまた説明しますが、そのフラグとは別に旨味がもう一つありまして

ここで突撃することで早めに狗巻、パンダ。乙骨の三人と仲良くなれます。

 

乙骨は交流会の数合わせで一年から唯一派遣されるメンバーなのでそこで仲良くなれはするのですが、狗巻とパンダはまじでエンカウント率が低く、下手すれば虎杖世代になって漸く交流できるまであります。

それくらい、遭遇確率激レアなんですよね。この二人

 

特に狗巻棘はコミュニケーションが難しいキャラなので、出来るだけ早い段階で面識を持ち、交流しておかないと、全然仲良くなれません。

人柄は呪術廻戦にしては珍しいかなりの常識人枠かつ善人なんですけど、なにしろ語彙がおにぎりの具なので仕方ないよね。

ということで、これで未来の二年メンバーとの顔合わせが完了します。

 

顔見知りになると、次の日からそのキャラの元へ突撃すれば親密度を上げられるイベントが発生しやすくなるので

虎杖世代に入る前には全キャラ好感度20以上を目指します。

好感度20以上だとアバターがピンチな時に助けに来てくれることが多いので、マジで強敵とのエンカウントした時は、このお助け機能が必須なので。

 

 

あ、そうそう。前に好感度表記の質問を受けたんでサクッと説明すると

 

好感度0~10が他人or知人

11~39が友達

40~辺りが親友

60以上でかけがえのない人

80超えると確定で恋愛イベントが発生します。

キャラによっては60超えたあたりで恋愛イベントに発展することもありますけどね。

 

また好感度に伴って依存値も存在し

依存値は

 

0~19まではそこまで変化はなく

20~で一緒にいると落ち着くくらい

40~ずっとそばにいたい。離れるのが不安

60~無条件でなんでもいうことを聞くレベル

80~その人の為ならためらいなく死ねるくらいの依存値になります。

 

余談ですが、好感度を上げるのはキャラによって難易度がめっちゃ変動し、同時に依存値もキャラによって上がりやすかったり、上がりにくかったりします。

 

例えば虎杖なんかは死ぬほど好感度上げが楽なキャラクターで

普通に休日でお出かけイベントを何度か繰り返せば簡単に40越えます…が、依存値は全然上がらないです。

また、好感度が高い状態で嫌われる選択肢を選んでも中々好感度が下がらないキャラでもあるので、めっちゃ攻略イージーです。

流石光属性。よっ、愉悦部泣かせっ!!!

 

……まぁ、こいつには宿儺いるので、場合によっては腹ぶち抜かれますけど。

やっぱ制作陣は愉悦部だな(確信)

 

逆に五条なんかは、好感度全然上がらないです。ただし、依存値は一定数値を超えた瞬間、めっちゃ上がりやすくなるクソ仕様をもつ男なので

それを知らずに好感度を稼いでいると気づいたら依存値激高悲惨イベントに突入しかねないので、依存値を下げつつ好感度をあげることが求められます。めんどうくせぇ男だぜ。

 

 

なんて話してたらイベント終わりましたね。

長かったぜ。

んじゃ、みこっちゃんは教室へ向かい、一日の授業を終わらせたら、自室へ戻り、キャラ好感度上げの旅に並走してもらいます。

 

 

 

おらっ、かわいい先輩が会いに来てやったぞ!喜べ!!(迫真)

 

 

 

はい。好感度上げの旅がおわりましたね。

隙あらば一年の教室やら自室やらに突撃してるので、暇人な先輩として認識されてそうですが、必要なことだから仕方ないね。

好感度チェックしたところ、現状8くらいですね。まぁまだまだ時間はあるのでこの調子で20まで狙っていきましょう。

 

その傍らでしっかりと術式の強化作業も怠りません。といっても、術式強化は任務受けれてりゃ勝手に伸びますけど。

 

 

 

ほらほら~経験値とお金。お・と・せ♡ざーこざーこ♡

 

 

 

という具合に任務出て、呪霊をつつきまわして、最後は引きちぎればお仕事完了です。

あ、今の一級呪霊だったのか。うまうまですね~

早速たんまりもらえた経験値を術式に全部投入します。

 

 

うほおおおおおおおおっっっ!!!!めっちゃいいスキルガンガン手に入るこの快感!!最高!!!これだから育成はたまんねぇえええ!!!!

 

 

特級が一番稼げるんですけど、リスク高すぎて死にかねないので、なんだかんだ一級が一番ありがたいんですよね。結局

さてと、乙骨世代9日目

そろそろあのイベントが来ますかね……と話していたら案の定ムービー入りましたね。

 

 

はい。二年生の不可避イベントの一つ、交流会イベントです。

 

東西の姉妹校での交流会で、京都の学校の二、三年と呪力ありきで殴り合うわけですが

まぁ、正直負ける要素が微塵もありませんね。

秤、星は普通に強いタッグではありますが、なにより乙骨に取りついているリカちゃんが強すぎます。

原作でも言われてましたが、リカ一人でほぼ全員葬ったと明言されてる通り、マジで強いです。

そこに加えてみこっちゃんもいるので、まぁ負けるわけないですよね。

 

というわけで、タイムの為に速攻で交流会を終わらせに行きます。

まず乙骨くんに話しかけて、試合開始した瞬間、乙骨くんを空へふっ飛ばすから、リカちゃんだして蹴散らすようにお願いします。

 

心優しき少年である乙骨くんは「えぇ!?」みたいな反応しますが

必殺美少女みこっちゃんによる両手で片手をむぎゅっと握ってからの、上目遣いを発動すればOKしてくれます。

 

 

え?なんですか原作勢の皆さん。

乙骨は純愛信者だから、りかちゃん以外の女に靡くのは解釈違いだって?

なにいってんだ。この男、原作で孫までこさえてんだぞ。夢は捨てろ

 

 

ということで、怒り狂ってる視聴者とリカちゃんは無視して、乙骨くんに協力を取り付け、試合開始!!

試合が始まった瞬間、秤に頼んで乙骨を空まで放り投げてもらいます。

丁度イラついてたので、いいストレス発散になることでしょう。

その際に、星の術式を発動してもらって、反発力も付与したので、めっちゃ乙骨くん吹っ飛んでった。いい飛びっぷり~

 

 

逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げ駄目だよ乙骨くん!!!!

 

 

奇声あげながら打ち上げられた乙骨くんだが、そのおかげで京都校の連中が固まってるポイントをしっかり見つけられたらしいので、みこっちゃんの術式を即座に発動

固まった京都校の連中が逃げられないように、影で檻のようなものを生成し

出来上がった影のフィールドの中へ落っこちる乙骨くん

そんな彼を攻撃しようと動いた京都の連中だが、その敵意に反応したリカちゃんがブチ切れで出現

 

あ、いつもの倍キレてら。

多分みこっちゃんが乙骨くんを軽く誘惑したのが燃料になってるっぽいな。

あとは試合開始前に相手に言われた言葉にもイラついてる感じかな。

いやぁ、恋する乙女は強いってことか~青春だな~(明後日を見ながら)

 

そのまま怒れる乙女の一撃で、逃げることもできず京都の皆さんは瞬殺

 

へっ、汚ねぇ花火だぜ…。

開始5分足らずでの決着。無事最速記録を樹立しました。いえい☆

 

この結果に乙骨くんは苦笑いで、秤と星はにっこり。五条は爆笑

夜蛾さんだけ頭抱えてたけど、しらん。

 

 

交流会勝利時のムービーをスキップしつつ、今回はここまで!!

ご視聴ありがとうございました~!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乙骨優太にとって、その少女はよくわからない先輩だった。

 

 

 

 

乙骨優太には、リカという少女の霊が憑りついていた。

彼女は小学生の時に交通事故に会い、死んでしまった。

凄く辛くて、悲しくて。ずっと泣いていた。大好きだった女の子が死んだのだから、当然だった。

だけど……その日から、彼は彼女に呪われることとなった。

 

リカは、どういうわけか特級呪霊となり、死してなお優太と一緒にいることを選んだのだ。

だが、優太がなにか酷い目に遭いそうになるとリカは暴走し、他者に容赦なく攻撃を仕掛けるようになった。

そしてそんな事件、隠しきれるものでもなく。とうとう呪術界にみつかり……死刑に掛けられることとなった。

だがそれを止めたのは五条だった。

 

そして気づけば、乙骨は呪術高専へ入学することになった。

転入初日、挨拶をした瞬間「お前呪われてるぞ」とまさかの得物を向けられることになり、その敵意に反応したリカが暴れ出す。

このままじゃ、初日からクラスメイトをズタボロにしてしまう!?

 

焦りに焦った……その時

 

 

「陰影操術____影穿(えいせん)

 

 

鈴を転がすような、澄んだ少女の声が聞こえた直後、突然リカの体から黒い何かが杭のように飛び出した。

リカが暴れ、黒いものが天井にぶつかり、その際、教室のライトが強く照り付ければ

照り付けられた場所から、砂のように消える…が、直後に別の場所から杭を打つように飛び出し、グサグサとリカの体を黒い杭が縫い付けにする。

軈て、リカは暴れながらも、教室の床に倒れ込む。

 

「り、リカちゃん……!!」

 

その様子に乙骨は慌てる。

いくら呪霊になって悍ましい姿になり果てようが、彼女は大事な幼馴染の女の子だ。

「ゆ”う”だぁぁぁ!」と悲痛な叫びをあげる彼女を助けようと手を伸ばしたところで、ふわっと杭が消える。

直後、がらりと教室の扉が開いた。

 

「突然しらない呪霊の気配がしたのできたのですが……余計なお世話でしたか?」

「いやいや。ベストタイミングだったよ~、美琴」

 

入ってきたのは、制服を身に纏った少女

綺麗な黒髪に白い肌に紅い瞳の、誰がどうみても品行方正の清楚な美少女、という印象だった。

彼女は「悟君。説明していただいてもいいですか?」と丁寧な口調で尋ねると、五条は「おっけーー!」と軽いノリで頷き、乙骨のこと。リカのこと。これからのことをざっくりと説明する。

 

説明を聞いた彼女は「なるほど」と一つ頷くと、リカのほうへ向き直る。

 

「ゆ”う”た”あああああああああああああああ」

「り、りかちゃん落ち着いて!」

 

さっきのことがあった手前、リカは少女を威嚇し、今にも攻撃を仕掛けそうだ。

それをどうにかなだめようとする乙骨、だが。それを止めたのは外ならぬ彼女だった。

 

「初めまして、リカさん。

突然、攻撃するような真似をしてしまって……申し訳ありませんでした」

 

その言葉に、乙骨だけではなく、多分その場の全員が息を呑んだと思う。

別に彼女が謝るようなことではないからだ。

リカは低く唸りながらも、少女から視線を逸らさない。

 

「あなたが乙骨くんを想って暴れていることはわかりました。

ただ、貴方があの場で暴れていれば、乙骨くん以外が巻き込まれていた可能性がありました。

それを許容するわけにはいかず、咄嗟に攻撃をしました。

痛い思いをさせてしまいすみません……許してくださいませんか?」

 

頭を下げた後、少女は少しだけ首をかしげて尋ねる。

 

「……」

 

リカはじっと少女を見た後、すっと姿を消す。リカが自分の意思で消える、ということを今まで見たことがなかった乙骨は目を丸くする。

今までどれだけ止めても、満足するまで暴れ回っていたというのに。

 

その様子を見た少女は乙骨をみる。

表情は特に変わらない、がなんとなく感心しているような気がした。

 

「本当に貴方のことが大好きなんですね」

「あ。えと……」

 

はっきりと口に出された言葉に、少しだけくすぐったくなる。

その後、彼女は二年の美琴という名前の先輩で、クラスメイトである真希と真衣の親戚だということを教えてもらった。

 

「なにかあれば、頼ってくださって構いません」

 

彼女は教室を出るとき、それだけ言って出て行った。

 

表情変化が乏しく、言葉遣いも固いが……リカへの態度や、会話の内容から悪い人ではないんだろうな……と思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから、美琴はちょくちょく一年生の教室に顔をだすことがあった。

というのも、真希や真衣に用事があるらしい。特に真衣に。

 

「アタシの術式は、大したことないわ。

だから、美琴がすこしでもアタシのキャパを増やすためにあれこれ世話焼いてくれてるのよ。

ふんっ、ま。ただの暇人なだけかもしれないけど」

 

前に真衣に聞けばそんな返答が返ってきた。

つっけんどんだが、嫌ってはいないらしい。その手にはスイパラのチケットが二枚握られていて

恐らく、美琴から、真希と一緒に行っておいでと渡された者だろうと予想がついた。

 

「……まぁ、色々ぶっとんでるところはあるけど…この界隈じゃ、まだましな方なんじゃねぇの」

 

一方、真希はというと、美琴のことは少し苦手らしかった。

曰く何考えてるのか全然わかんねぇから不気味だ。とのこと。

因みにスイパラはいったらしい。

 

「ふっ、俺か?お腹もふられちまったぜ。俺のわがままボディに夢中って感じだな!!」

 

クラスメイトのパンダは、何故かどや顔で言われた。

まぁ、パンダは見ての通りのパンダなので、お腹をもふりたくなる気持ちはめちゃくちゃ理解できる。

乙骨ももふった。気持ちよかった。

 

「しゃけ。すじこ明太子」

 

狗巻はおにぎりの具で喋るため、解読が難しいが多分、印象は悪くない…のだろう。

時々、花壇の水やりを二人でやっているところも見かけるし、意外と相性がいいのかもしれない。

 

 

 

 

そんな感じで、一年生とちょっとずつ仲良くなっていく美琴を乙骨は面倒見のいい人なんだろうなぁ、と思った。

 

 

 

 

そしてそんな印象は、交流会で覆った。

 

 

 

 

 

「禪院家の失敗作に、下劣な術式持ちに、女装癖の男。おまけに特級呪霊憑きの非術者って、どんな面白サーカスだよ!!」

 

九月にある京都と東京の呪術高専の交流会

毎年、2,3年生が東京校へやってくるわけだが、残念ながら東京側は一人人数が足りず、代打で乙骨が出ることになった。事前に「東京と京都はあまり仲が良くないんです。そのため、相手が嫌がらせのような真似をしてくる可能性がありますが、決して買わないようにしてください」と美琴は移動中に告げた。

毎年負けた学校が勝った学校へいくしきたりで、前回は京都が勝ったそうなので、乙骨たち東京メンバーは京都行の新幹線に乗って移動していた。

そうして降りて、出迎え一発目で飛んできた言葉に乙骨は固まった。

 

「あ”ぁ!?」

 

真っ先にキレたのは秤であった。

その隣にいる星は眉根を寄せて無礼な言葉を口にした男を睨んでいる、が

 

「今日はよろしくお願いします。京都校の皆さん」

 

美琴がすぐに前に出ると一礼する。

その際に、秤と星を後ろに下げることも忘れない。

2人と違って、美琴は特に動じた様子はない。それが気に喰わなかったのだろう。

恐らく京都の三年生であろう男は続けて口を開く。

 

「ずいぶん余裕だな。人形みたいな顔だが、感情すらもおいてきたか?」

 

その言葉にも、美琴は表情を崩さない。

紅い瞳が、ゆらりと男を捉える。

 

「京都校では、挨拶は侮辱から始める決まりなのですか?」

 

柔らかな口調。だが、芯は鋭い。

周囲の京都校生たちが、ぴくりと反応する。

秤が「お、やるじゃねぇか」と小さく笑い、星はむっすーっとした顔のまま、黙って成り行きを見ていた。

 

「俺はただ事実を並べただけだ。

禪院家の出来損ない、得体の知れねぇ影の術式。女のくせに前に出しゃばって」

 

そこまで言った瞬間

影が、音もなく伸びた。

男の影が、足首に纏わりつく。

杭のように穿つことはしない。ただ、逃げ場を奪うだけの“警告”

 

「交流会は、呪術師同士が技を競い合う場。口先で優劣を決める場所ではありません」

 

影が、すっと解ける。

 

「続きは、試合の中でしませんか?」

 

男は一瞬、舌打ちをし、視線を逸らした。

さて、と。話はすんだとばかりに美琴が背を向けた……ところで

 

「イイ女だな…」

 

京都から一人、前に進みだしてきた。

またなにか突っかかられるか、と思いきや、大柄の男はのしのしと美琴の前に立つと、じっと美琴を見る。

 

「実にいいケツの形をしている」

「……え?」

「惜しいな。あとはタッパがあれば、完全にタイプだったんだが」

 

えと、それは……。

 

「ざ、残念……ですね?」

「ああ。実に残念だ」

 

「いや美琴ちゃん、怒っていいんだよ。普通にセクハラだから」

 

思わずといったように星が突っ込んだと同時に箒を持った相手の学校の女子生徒が「東堂君のバカ」と箒の柄で殴っていたが、当の美琴は首をかしげている。

薄々思ってはいたが、美琴は天然なのかもしれない。と乙骨は思った。

 

「あれ。珍しく空気いいじゃん」

 

と、そこで現れたのは引率の五条だった。

彼はすたすたと歩くと、美琴の傍までより「待った?」と少し身をかがめて、美琴の顔を覗き込みつつ、人差し指で美琴の頬を軽く突く。

 

「待っていませんよ。お仕事お疲れ様です」

「ありがと~。ほんと美琴はかわいいね。食べちゃいたいくらい」

「……カニバリズムはよくないですよ?」

 

「今すぐ離れなさい五条。セクハラで通報するわよ」

 

京都校の引率である歌姫がスマホ片手にいう。

 

「固いなぁ、歌姫。だから彼氏できないんだよ?」

「余計なお世話だよ!!!」

 

ケラケラと笑う五条に威嚇する歌姫

そのまま、お互いの学校は準備に入る様に指示され、乙骨たちは待機室へ入る。そして

 

「作戦を立てましょう」

 

部屋に入った途端に、美琴は口を開いた。

 

「正面からやり合うと、京都校は数も術式も厄介です。だから最初に主導権を取ります」

「つまり奇襲ってわけだな?」

 

秤がニヤリと笑う。

 

「ええ。まず、秤さんが乙骨君を打ち上げてください」

「え…?」

「その際、打ち上げる距離を伸ばすために星さんの術式を利用しましょう」

「あー、反発させろってこと?確かに鐘ちゃんが吹っ飛ばす力と、反動があればかなり距離飛ばせるね。おっけー」

「え、え……僕飛ばされるんですか…?」

「ええ。ロケット作戦です」

「ろけっと…」

 

乙骨が引きつった顔をする。

 

「乙骨君の役目は偵察です。上空から、京都校の位置を目視で確認してください」

「見つけたら?」

「合図を出してください。声でも呪力でも、どちらでも構いません。

開始直後なので、恐らく相手は固まって動いているはずです。そのため、私の術式を利用して逃げ場を塞ぎます。

閉じ込めたら、リカさんと一緒に飛び込んで一網打尽にしましょう」

「でも抜け出す奴でてくるだろ。どうすんだよ。その時は」

「勿論、秤さんが倒してくださって構いません。短期決戦。一網打尽が前提の作戦です」

 

一瞬の沈黙のあと、秤が声を上げて笑った。

 

「いいじゃねぇか。派手で分かりやすい」

「うんうん。吠え面かかせてやろ!」

 

秤も星ものりのりだ。

だが乙骨だけは、微妙な顔をする。

 

「で、でもリカちゃんがもし暴走したりしたら……その、危ないというか…それに、うまくいくかもわからないし…僕は…」

 

うにゃうにゃと泣き言をいう乙骨

男らしくねぇやつ、と秤は思う、が。

 

「あちらも、最初からそのつもりできています。

呪術師である以上、危ないのは当たり前です。それに、本日は家入さんもきていますから大丈夫ですよ」

「……でも」

 

美琴は乙骨の前に進み出ると、そっと乙骨の片手を両手で握りしめた。

柔らかくてすべすべとした柔らかい手が乙骨の手を包む。

そうして紅い瞳がぐっと近づき、こちらを覗き込んだ。いいにおいがする…。

 

その瞬間、乙骨の脳みそが動きを止めた。

 

「乙骨くんの協力が必要なんです。手を貸してくださいませんか?」

「か……かします」

 

 

「うわ。彼氏の傍にいてほしくない女ランキング一位じゃん」

「積極的な女はいいだろ。三番目の元カノを思い出すぜ」

「やめてその話」

 

外野がやいやいうるさいが、乙骨は声を大にしていいたい。不可抗力だと。

幼少期、リカという少女こそ幼馴染でいたが、彼女が死んでからはまるで不幸の連鎖のようにいじめにあったりと割と散々な目に遭っている。女との関りなんて皆無

クラスメイトに真希、真衣という女子はいるが、あの双子は基本的に二人セットで動いており、乙骨と絡む機会なんて任務の時だけだし、任務なので彼女たちはいたって真剣だ。

 

こんな……女子に、手を握られる機会なんて……ないっ!!!

女耐性が死んでいた乙骨が若干狼狽え、頬を染めてしまうのは、仕方のないことであった……がしかし

 

 

「ゆうたあああああああああああ、うわきいいいいいいいいい!?!?!」

「ちがっ、違うよリカちゃん!?」

 

 

リカが許すわけもなく。

交流会開幕のアナウンスが流れるまでの間、只管リカのご機嫌取りをする乙骨なのであった。

 

 

 

 

 

その後、行われた姉妹校交流会の試合は歴代最速で収束し

東京校は誰一人怪我を負うことなく、ぴんぴんとしており

反対に京都校の出場メンバーは全員、地面を這いつくばる結果となった。

 

そうしてこの結果を招いた立役者である乙骨優太と禪院美琴の両名は。呪術界で注目される存在となるのだった。




うおおおおおおおおおお棘くんやっと出せた!!!
RTAの都合上、あんま出せないけど……作者は!!棘くんが!!大好きです!!!
あとめっちゃ関係ないけど、棘くんって一人称なんだろう問題
僕だといい所のお坊ちゃん感あっていいけど、個人的に俺だったら萌える。

それからアニメのドブカスくんがあまりにもドブカス過ぎて最高でした。声優が解釈一致過ぎる。
ドブカス君のお陰で呪術熱が戻ってきたので、ちまちままた更新します!!よろしくおねがいします!!!
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