呪術廻戦RTA〜原作クラッシュの旅〜   作:発狂する雑草

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4か月ぶりの更新です。めっちゃ今更ですがあけましておめでとうございます。
4か月も放置したのに今も感想が送られてきて「やべぇ、かかねぇと…!!」という使命感に駆られております。待っていてくださったかた本当にありがとうございます!
今回もご都合設定等あります。OKという方のみお進みください!



はい、よーいスタート!


本編9

落ちこぼれ幼女誘拐してつよつよ幼女にするRTAはっじまっるよ~!!!

 

 

 

はい。前回は秤世代で発生する不可避イベントを終わらせたところでしたね!

一応不可避イベントはこの世代では終わりなのですが、来年。つまり乙骨世代が入学してミコっちゃんたちが二年生になると、これまた不可避イベントが発生します。

 

 

一つ目は交流会ですね。

今は一年生なので、参加は自由となっており、タイムロス削減のために断りましたが、二年、三年になると強制になります。

二年時は回避不可能なので諦めて参加しますが、三年目はとある手段で回避できます。

一番王道な回避術は秤たちと仲良くなって

仲良く停学ルートに巻き込まれると参加を逃れることができますが…。

それをすると一気に虎杖時空にふっ飛ばされて経験値が積めないですし、デバフもかなぁり付与されて厄介なのでその方法はとれません(1敗)

そのために秤と星、どっちの好感度も0にしてますしね。

 

 

二つ目は百鬼夜行です。本来は闇落ちした夏油が大量の呪霊をぶっぱなして、学校がやべぇことになり、これまたタイムロスになります。

 

え?夏油は幼女によしよしされて闇落ちしてねぇから回避してんじゃないかって?

ええ、そうですね。百鬼夜行イベント”自体は”おきません。

ただ、代わりに別のイベントが入ってきます。

それは「きっしょ。なんでわかるんだよ」でおなじみ、メロンパン野郎による襲撃イベントです(絶望)

 

 

本来、夏油の死体がでてくることで、メロンパンは大喜びでその死体を使って五条に仕掛けますが、その死体が出てこないせいで、五条の動揺を引き出す手段に困ります。

そのためメロンパン野郎は上層部の内通者と結託して百鬼夜行に近しいイベントを発生させます。

 

その目的は五条が夏油と何らかの方法で連絡を取っているんじゃないか、という疑念をかかえている上層部とメロンパンはこの混乱に乗じて高専に侵入

情報を抜き取ろうとします。そうして夏油の居場所を掴んで殺して死体をゲット!!という流れになるわけですね。

 

お前特級呪術師だろ!?なにあっさり殺されてんの!?根性みせろ!!!と叫びたいところですが、まぁ製作者(神)には勝てないんですよねぇ、これが

イベントの裏側でひっそり殺される夏油。哀れなりや……。

 

ただこれ、とある条件が満たされると夏油ではなくミコっちゃんが危ない目にあうイベントでもあるんですよね。

というのも、プレイヤーのアバターが襲撃時点で五条からの好感度20を稼いでいると、メロンパンがアバターを殺しに来るからです。クソですね!!!

 

だって、好感度20もあれば十分五条を動揺させることができる人材ということになりますからね。

そして戦闘になり、五条が助けに来るまで粘れればいいんですが、大抵死にます(6敗)

 

 

死ぬとゲームオーバーですが、その際オマケムービーを見ることができ「久しぶり、悟」と主人公の皮を被ったメロンパンが笑いかけて、見事に五条が曇ります。

 

因みに余談ですが、これ、五条からの好感度によってムービーも分岐があって

好感度20なら原作通りになるのですが

好感度30だと五条が無意識下で赤をメロンパンにぶっ放して討伐、その後供養したり

 

本当にノーミス+五条世代であることが必須条件になる好感度40越えになると、メロンパンをぶっ殺すまでは流れが一緒ですが

その後死体を五条が回収して、実家に持って行って愛でる、というとんでも映像を見ることもできます。

好感度を考えると40まで溜めても、普通なら五条がここまで主人公に傾倒することはないんですけど……序盤でここまで五条の好感度を稼いだご褒美なんですかね?

まぁ何はともあれ、制作陣は愉悦部です(確信)

 

腐敗が始まっている死体に縋りつく五条がみたい視聴者の皆様は是非頑張ってください。

 

 

さてと、話を戻しますが、この二つの不可避イベントがあります。

更にはミコっちゃん、襲撃時点で好感度20いく可能性が微レ存なので再走案件になりかねません。

 

いや、もう無理ジャン!絶望ジャン!!!って思いますよね?

しかぁし!この二つのイベントを華麗に回避する方法があるんですよね~

あ、ミコっちゃんもそろそろ目的地につくみたいですね。

 

 

 

てれってれてれ~~

 

 

 

はい、到着しました。

ミコっちゃんの実家こと呪術界の闇、禪院家です。

影の能力で中に侵入しましょう。高専と違ってセンサーないので楽ちんですね。

 

いやぁ、禪院さんセキュリティガバいんじゃなぁい??そんなセキュリティで大丈夫ですかぁ~??

 

前回はですね。直哉とかいうわからせたい男ナンバー1のかませ犬が食って掛かってきましたが、どうやら今はいないようですが、いつどこに生えてくるかわからないのでふざけてないでさっさと目的の人物に会いに行きましょう。

 

 

▼泣いている少女と、怒っている少女の声が聞こえる。

 

 

あ、出ましたねイベントテロップ

泣いている少女と怒っている少女。どっちの声の方に進むかという分岐が出たので、迷わず泣いている少女を選択します。

 

そうして襖をあけて、膝を抱えているのは

 

はい!今回のRTAの強い味方!禪院真衣ちゃんでーーーす!!

涙で目を濡らした彼女がこちらを見上げているので、近寄って話しかけるコマンドを選択しましょう。

 

五条時代に話をしてフラグをたてておかないと、怯えた真衣ちゃんが悲鳴を上げて、話し合いどころではなくなってしますので、要注意ですね(1敗)

さてと、ここに来た理由は彼女を補助監督にしたてるためです。

 

前にも話ましたが、彼女のサポートスキルは冥冥の次に優秀です。いや、依頼金が掛からない分、冥冥より優秀と言ってもいいかもしれませんね。

 

彼女には”夏油の死体”を作ってもらいます。

夏油の死体をつくり、わかりやすく処分することで、メロンパンに”夏油は死んだ”と思い込ませて襲撃を取り下げさせる作戦ですね。

まぁこの作戦の為に夏油には原作通り百鬼夜行を決行してもらわないといけないんですけど…その話はまた次の機会にでも話しましょうかね。

 

さてと、ミコっちゃんには真衣ちゃんの勧誘をしてもらいます。

というのももうすぐ真希ちゃんがこの家を出て行けば彼女は取り残され

家の命令で京都の高専に入れられることとなります。更には直哉に手を出されるといった事件も…。

 

 

ゆるせねぇよなぁぁぁぁぁ???

べべべべ、別に!タイムロス削減のために必要だからとか、そんなんじゃないんだからねっ!勘違いしないでよねっ!?

 

 

 

ということで、彼女を勧誘し…あああああああ!!??

 

 

 

まってまってまって!!!

直哉がいる!!直哉きゅんがいる!!!またてめぇか負け犬!!!!

 

まってエンカウントしそう。てかこのままじゃエンカウントする。

勧誘してる時間ねぇわ誘拐しちゃえ☆

タイムロスが怖いんだよ!!!!また直哉に絡まれたら面倒くせぇの!!!四の五の言わずついてこいや!!!

 

 

にげるんだよーーーーー!!!!

 

 

はぁはぁ、なんとか逃げられたようです。あぶねぇ…。

 

そのままミコっちゃんの能力でおうちへお持ち帰りましょう。

おうちに連れて帰れば大きくなった恵きゅんに「え、何やってんのお前…」みたいな目を向けられますが無視です無視

あ、津美紀ちゃん?携帯おこうか。確かに誘拐だけど、愛のある誘拐だからセーフだよ(?)

 

ということで真衣ちゃんを起こして早速、現状の説明をして、ここに住んでもらうことを了承してもらいます。

さて、真衣ちゃんを誘拐してきて、これから何をするのかと言いますと~

 

 

育成します!!!!

おらおら!頑張って作れ!おら作れ!!!!大好きな姉と一緒に居たいんだろォ?弱音はいてんじゃねぇ!気張れオラァ!!!

 

 

突然の鬼畜育成タイムに置いてきぼりくらってる皆さんの為に、今のうちに説明しておきましょうかね。

 

今のままの真衣ちゃんは言ってしまえばクソ弱いです。

弾丸一個生み出すのが関の山です。なので育成して色々作れるようにします。

といっても、真衣ちゃんは生まれつき、呪力が少なく、溜めておける許容量も少ないです。

そしてこれは育成でどうにかなるものでもないです。勿論レベルを上げれば少しずつ増えはしますが、限界値まで上げたところで他キャラに比べればかなり劣っています。ただし。

 

真衣ちゃんは”術式反転”が使えるレアキャラなんです。

 

術式反転は、本来の術式とは逆の効果を付与した術式のことを指します。

よく”反転術式”と混ざりがちですが、術式反転はその応用技ですね。

 

術式反転が使えるキャラは作中でもほとんどいません。

まぁそもそも反転術式使えるキャラ自体少ないんですが

そんななか、真衣ちゃんは育成レベルによっては覚えることができる激レアキャラに入ります。

 

まぁ真希ちゃんって呪力あるけどフィジカルギフテッドの天与呪縛もってるんだから、そりゃ真衣ちゃんにも追加特典はありますよね。双子でもあるし。

 

真衣ちゃんの術式は構築術式です。用は作る術式ですね。

そしてその逆なので、術式反転は”分解”となっています。

呪力の籠った呪具を複数分解。ついでに呪具に籠っている呪力も回収し

その呪力を使って、再構築すればお手軽に強い武器の制作をすることができます。

 

まぁあれですね。永遠と素材を使いまわすことができる錬金術です。うん。チートかな?

 

これを覚えることができれば、正直真衣ちゃん事態の呪力量がすくなくてもうまく立ち回ることができるわけですよ。

 

まぁ勿論デメリットも存在してて、真衣ちゃんは呪具を分解するさい、その呪具の呪力は一度真衣ちゃんの中に吸収されます。

真衣ちゃんの呪力許容量はかなり少ないです。

大量に呪力をいっぺんに注がれると、あまりの勢いに受け皿が砕ける可能性があるわけです。

即座に構築作業へ移れば砕けることもないですが、それでも受け皿に多少のダメージが入るのはさけることができません。

 

そのため、デカいものの分解構築作業は一日一度が限度です。

それ以上やると術式が使えなくなりかねませんから。ただ小さいものならいくらでもできるので、それでサポートに徹してもらいましょう。

 

 

という話をしていれば育成1日目が終わったみたいですね。

 

 

流石優秀サポートキャラ

戦闘力は全然上がる気配がありませんが、術式理解度や技術、器用の値がかなり上がってますね。

この調子でじゃんじゃん上げましょう!

 

 

▼夜中3時すぎ。家の外でチャイムがなる音がした。

 

 

あれ、なんかイベントはいってる。なにこれ

 

 

▼何度もならされるチャイムに、美琴は目を覚ます。

 

 

▼扉を開けますか?

 

 

うーーんホラゲーかな??

てかマジで見たことないなコレ。特殊イベントに繋がる特定の条件引いたか?

無視して寝たいけど、寝るコマンド出ないし、強制イベントか。

タイムがぁ…仕方ないな。開けるか。

 

 

▼開いた扉の先にいたのは

 

 

▼「お前が、真衣を誘拐したやつだな」

 

 

▼ポニーテールに眼鏡をかけた少女だった。

 

 

うん、なんて???

 

って、まてまてまて!!!イベントバトル発生すんじゃねぇ!!!!

まって?ホントに待って?

確かにね。真衣ちゃんを勧誘じゃなくて誘拐したことで真希ちゃんがブチギレイベントが発生するのは知ってた!!

 

でも、確か喧嘩売られるのは高専に入ってからだろ!?

けどその場合、真衣ちゃんも一緒にいるからすぐに誤解がとけて和解…みたいな感じになるんじゃないの!?なんで家まできてんの!?

 

 

あ”ああああ、好感度がァ!!!タイムがぁぁぁぁ!!!!

 

 

ひ、一先ず無力化しよう!!

 

真希ちゃんは伏黒ぱっぱと同じ天与呪縛持ちのフィジカルギフテッドです。

でも、その実力は正直大したことありません。まだ高専にも入っていませんしね。

そのためにさくっとねじ伏せちゃいましょう。

 

 

こんな夜中に!!!人の家に訪問するなんて!!!常識ないんじゃないの!?悪い子は月にかわってお仕置きよッッッ!!

 

 

はい。無力化に成功しましたね。

取り敢えず寝ていた真衣ちゃんを起こして、説明して落ち着いてもらいましょう。

 

 

 

~少女、説明中~

 

 

 

よし。何とか納得してもらい、和解も成功しました。

好感度は、若干下がりましたが、まぁ許容範囲ですね。あれ?なんか真希ちゃんデバフかかってない?え、なにこれ「精神不安定」って

あれか?真衣ちゃん誘拐されたから情緒死んだかんじ?まぁ、そのうち回復するっしょ!

 

さてと、思わぬ形でガバが発生しましたが、真希ちゃんが原作より早く伏黒ぱっぱと引き合わせることができたので、ちょっとした小技も使えそうですね。

 

虎杖世代ではこのタイムロスの分、働いてもらおうじゃねぇか、へっへっへ

 

この後は只管真衣ちゃんの育成パートなんで、次回からは乙骨世代に突入するかと思います。

ということで、今回はこのへんで!ご視聴ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

禪院真希。双子としてこの家、禪院家に生まれ落ちた少女

「禪院家に非ずんば呪術師に非ず、呪術師に非ずんば人に非ず」という家訓を掲げるその家で、彼女は非術師として生を受けた。

だが、その代わりに彼女は人より身体能力が優れていた。

ダサい眼鏡をかければ呪霊をみることができ、呪具を用いれば倒すことができた。

 

だからといって彼女が呪術師になれるわけではない。

 

故に、彼女は人ではない愚物として扱われることとなった。

しかし、こんな扱いを我慢して受け入れられるほど彼女は従順ではなかった。

 

なんせ彼女はしっているから。自分と同じ条件で、この家の誰よりも強いんじゃないかと言われた男がいることを。

 

だから、真希はへこたれることはなく、この家の当主を狙って毎日毎日特訓に明け暮れた。

泣き虫な妹の真衣に「一緒に遊ぼう」と誘われても、それを断って毎日…。

 

正直、罪悪感はある。真衣は呪力も術式もあるが呪術師になれるほどかというと難しいため、真希と同じように召使として扱われている。

心細いのだろう。一緒にいてほしいのだろう。

 

だからこそ、真希は当主にならないといけないのだ。

 

自分と…なにより、か弱い妹が人らしく、笑って暮らすためにも。

それが正解だと幼い真希は思っていたし、自分ならそれがなせるはずだと信じていた。

 

 

 

 

 

 

 

「……は?」

 

 

 

 

 

 

 

家のやつに絡まれて、乱闘になった真希は体中怪我をこさえながら家に帰ってきた。

今日も疲れた。風呂に入って寝たいけど、まだ家の仕事がある、なんて考えながら部屋にはいって…彼女は、ろくに話したこともない父に呼び出され、その真実を聞かされた。

 

 

 

「真衣が誘拐されたって…どういう」

 

 

 

昼間、真希が一人で修行していた時、真衣は一人、離れにいた。

そして、何者かが真衣を気絶させて連れ去ったらしい。

ぽかんとする真希は震える声で「誰が連れ去ったんだよ」と聞く、だが父は「わからない」と首を振る。

 

「……だれか、誰か探したりは」

 

顔を青くして尋ねる真希。だが父は「探していない」とばっさりと切り捨てる。

そして続けた告げたのは、どこまでも残酷な現実。

 

「禪院家に間者が入り込んだなど、とんだ恥さらしもいいところだ。

わざわざ醜聞を広めてまで探す価値などアレにあるまい」

 

父は、冷酷にそう告げた。

仮にも娘が一人、誘拐されたというのに。

 

「これ以上私に恥をかかせるな。子が親の足を引っ張るなどあってはならないことだ」

 

そういって父は部屋を出て行った。ついで、母も部屋を出ていく。

母はあの話のあいだ、一言すら、何も言わなかった。

だが、真希のように顔を真っ青にすることも、慌てた様子もなく、ただその現実を受け入れているようだった。

 

 

真衣は___泣きながらも必死にこの家での居場所を作ろうと頑張っていた妹は………この家において、探す価値もない存在であった。

 

 

だが、そんなこと、真希が許せるわけがない。

ぎりっと歯が砕けるんじゃないかというほどに噛みしめると呪具と服とこっそり溜めていた金をもつ。

 

家を出る。そうして妹を探す。

 

もうすぐ高専の入学も近い。

高専に入れば情報収集も楽になるだろうが、高専に入るまでの間、なにもせずに待つなんて真希にはとてもできそうにない。

 

何が何でも探さないと。じゃないときっと泣いている。

手を引いてやらないと、立ち止まって一人で泣き続けるような怖がりだから。

皆が真衣を見捨てたって、真希には真衣が必要だから。大事だから、何があっても探す。

冷たい風が肌を指す。冬だから、指が紅くなって痛くなる。

そんなこと気にしている余裕もなく、彼女は家の門へ向かう。

 

 

「真希ちゃん。殺気立っとんな」

 

 

後ろから声が掛かって、思わず足を止める。

振り返るとそこには従兄である禪院直哉が立っていた。

あの、うっとうしい笑みを浮かべて。

 

なにか嫌なことがあると直哉はよく真希をボコボコにしてサンドバッグにしてくる。八つ当たりだ。

そんなクズの話など聞かずにさっさと家の外に出てしまいたいが、こいつは次期当主候補筆頭だ。ここで話を聞かずに出て行けば、面倒なことになるかもしれない。

 

「なんだよ直哉。アタシになにか用事かよ」

 

キっと睨みつけて聞けば「おー、こわ」とおどけたように笑う。

 

「どうせ真衣ちゃんでも探しに行くんやろ?」

「……」

「美しい兄弟愛で泣けてくるわ」

「アタシを引き留めようってか?」

「自分、引き留めてもらえるほど価値ある人間やと思ってんの?」

「っ!」

 

真希の顔に怒りが宿る。それをみて直哉は「そうそう。その顔その顔」とにたりと笑う。

その顔をみて、真希は必死に冷静を装う。

 

「……お前に構ってる暇は」

「真衣ちゃんの居場所、知りたない?」

「………は?」

 

直哉の言葉に真希は目を見開く。

 

「…真衣の場所、知ってんのか!?」

「まぁ、誘拐する瞬間に出くわしたしな」

「!」

「遠目やったけど……」

 

そこまでいって直哉は急にすとんっと真顔になる。先程までのニヤニヤ顔は消え、無表情に。

その顔にびくりと真希は肩を跳ねさせる。だがすぐに直哉はあの笑みを浮かべた。

 

「で、どないする?しりたい?」

「……その場所は、間違いないのかよ」

「ひど~、俺の言葉疑うなんて」

 

えーんえんと泣きまねをする直哉にいら立ちが募る。

だが、このいい方。嘘ではないのだろう。

 

「……なにが目的だよ」

 

しかし、この性悪男が親切で教えるわけがない。なにか裏があるに決まっている。

それを聞けば直哉はまた、にんまりと笑みを浮かべる。

 

「真衣ちゃん誘拐した奴、殺して欲しいんよね」

「……」

 

その言葉に真希は目を見張る。

だが直哉は続けて「ええやん。かわいい妹誘拐した奴やで?そもそも真希ちゃんやってそのつもりやったやろ?」と笑う。

 

「期限は………三年やるわ。そう簡単に殺せるような相手でもないやろうし。代わりに俺は真衣ちゃんの居場所を教える。ええ条件やろ?」

「……なんで、そいつを殺したいんだよ。禪院家に侵入した不届きものだからか?

だとしたら、まだ当主じゃないんだからそんなこと一々気にする質でもないだろ。なんでそいつをお前が殺したがる。理由はなんだ」

 

睨む。だが直哉は何も答えず笑顔を浮かべたままだ。

その綺麗な笑みに薄ら寒いものを感じる。

 

「いやならええよ?真衣ちゃんが拷問受けようが、奴隷みたいな扱いうけようが、死のうが、俺には関係ないし」

「……っ」

「調子乗んなよ。自分が交渉できる立場や思うな」

 

冷徹な目が突き刺さる。

実力行使で吐かせようにも真希は直哉に勝つことができないのはわかっている。

これ以上噛みついて気分を害されて不利になるのは真希だ。

 

ぎりっと歯を食いしばる。

 

これでこいつになんの得があるのかも、何が狙いなのかも、真希にはわからない。

わからない………が、今は妹を探さないといけない。

一刻も早く。そのために………。

 

「……わかった」

「なら縛り成立つっちゅーことでっ!」

 

そうして真希と直哉は一つ、縛りを設けた。

 

 

 

イベントの裏側で、少しずつ歯車は狂っていく。




な、直哉ぁぁぁぁあああああああああ!!!!

この作品で一番のガバ野郎はこいつです。
走者は知らず知らずのうちに大バグ招いていますが何も知らないので、この先も気づいたらガバってたりします。号泣不可避ですね。

それはそれとして、作者は関西圏の人間なんですが、直哉の関西弁があってるのかどうなのかがわからないという。
関西圏でもコテコテの関西弁使う人あんまいないからムズイんですよねぇ。

次回からは乙骨世代に行きます!!頑張れ走者!頑張れみこっちゃん!!なんとか最後まで走り抜けるのよ!!!!
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