(コレを書いてる時に見た為に27位でした)
皆様ありがとうございます!
この世界のヒュームと鉄心の強さレベルは豪鬼レベルの設定にしてます。
川神学園のグラウンドに大きなクレーターを作り出した瞭太はクレーターから出てくる。
百代に挑む発言をした瞭太にヒソヒソしてた川神学園生達は瞭太の一撃を見て言葉がでなかった。
「・・・やりすぎたな」
冷静になった瞭太はグラウンドのクレーターを見て呟いた。
「道具を借りてグラウンドを直しますか。良い筋トレになるし」
用具室から道具を借りに行こうとする瞭太に声をかける者が現れた。
「待て」
「ん?・・・アンタは九鬼従者部隊の人か」
瞭太に声をかけたのは執事服を着た金髪爺さんだった。
「ヒューム・ヘルシングだ。ヒュームさんと呼ぶがいい」
瞭太は朝礼で屋上からヒュームを見ていて彼の強さに気づいていたが、改めて目の前で対峙すると別格と思い知る。
「(この人の強さ・・・豪鬼師匠と良い勝負するじゃないか)」
自分より強い相手に心を踊らせるが、今はクレーターを作ったグラウンドを優先する為に我慢する瞭太だった。
どちらを優先するべき事なのかは精神修行をしてる為にしっかりしている。
しかし、この弟子は師匠に似る部分もある。自分より強い奴に会いに行くスタイルも似てしまうのである。
めちゃくちゃ手合わせをしたい気持ちを我慢しているのである。
「お前の事は揚羽様から聞いている」
「まぁ・・・九鬼の従者に報告はいきますよね」
「従者部隊の全員が知ってるって訳じゃない。俺は揚羽様に武を教えたからこそ師匠である俺にも報告されるのだ」
「ヒュームさんは揚羽さんの師匠だったのか」
「あぁ。長女である揚羽様は九鬼の仕事を受ける為に格闘家を引退をしたが・・・貴様の直向きに進む姿を見て再び格闘家としての道を歩みだしてな。引退する時の頃より実力が上がっててな、貴様の手合わせで学ぶ事もあると・・・仰っていたからな」
「四天王の1人である揚羽さんにそう言って貰えて嬉しいです」
「とはいえ九鬼の仕事を優先する事は多いがな。・・・此処から俺は1人の格闘家として赤子・・・いや小僧、貴様に問う」
ヒュームは大半の格闘家を赤子呼びする。川神百代ですら赤子呼びである。
九鬼英雄と九鬼紋白も川神学園のグラウンドに居るので他の従者部隊もまだ居るが、ヒュームの事を良く知る従者部隊の面々は瞭太を赤子呼びでは無く、小僧呼びに驚いた。
「(ヒューム。貴方が彼をそう呼ぶ事は彼は揚羽様の言う通り、只者では無いのですね)」
ヒュームと付き合いの長い九鬼従者部隊の序列3位のクラウディオ・ネエロも驚いてた。
「決闘の時は随分と楽しそうな・・・いや、本当に楽しそうに闘っていた貴様が川神百代との激突で、つまらない眼をしたと同時に、怒りに満ちてたな・・・小僧、何が気に食わなかった?」
「・・・・・」
瞭太は沈黙をするが・・・
「・・・・・」スッ
ヒュームの前に立ち、拳を構える。
「・・・ほう」
瞭太の意図が分かったのかヒュームも構える。
「(この人と闘うには、このスタイルじゃないとダメだ。・・・殺ちゃん頼む)」
『任せろ』
瞭太は1度、眼を閉じて再び眼を開ける。
「っ!・・・貴様」
目の前にいたヒュームは瞭太の変化に気づいた。
瞭太の眼が赤くなってる事に・・・
「(この小僧、殺意の波動を会得してたのか。揚羽様の報告で炎魔洞門に拳を極めし者、豪鬼が居た事は聞いてたが、まさか豪鬼が修行をつけるとは・・・フフフ、興味が湧いてきたな)」
実はヒュームと豪鬼は何回か死合いをしていたのである。
互いの実力を認め合うヒュームと豪鬼であった。
ちなみに豪鬼は過去に鉄心とも死合いをしてた。
「・・・・」バッ!
「・・・・」バッ!
瞭太とヒュームは同時に動き出した。
「ジェノサイド・チェーンソー!!」
カッターのように鋭い蹴りを放つヒューム。
「豪昇龍拳!!」
対する瞭太は豪昇龍拳で迎え撃つ。
ドォン!
拳と脚が激突して衝撃波が発生する。制したのは・・・
「はぁ!!」
「ぐぅぅぅぅ!!?」
ヒュームだった。
「・・・・ハハッ」
蹴り飛ばされた瞭太は立ち上がり笑う。
格闘家だからこそ、拳でしか伝わらない事もある。言葉で伝えるより、拳で語るからこそ、言葉より重みが違う。
「・・・なるほどな。貴様が川神百代を気に食わなかった理由が分かったぞ」
瞭太の真意は拳でヒュームに伝わった。
「格闘家としてなら、もう少し貴様の相手をしたいが、俺にも予定があるからな。ここまでだ」
「・・・いえ、多忙なのに少しでも時間をくれてありがとうございます」
瞭太は頭を下げる。
「(この小僧)・・・フッ」
ヒュームは笑いその場から去った。
〜リムジン〜
九鬼英雄と九鬼紋白と武士道プランの4人を乗せて九鬼本部に帰宅する最中、ヒュームとクラウディオは会話をする。
「大半の武人を赤子呼びする貴方が赤子呼びをしないなんて珍しいですね」
「あの小僧は赤子の域では無い。豪鬼に師事した事もあり、川神学園に在籍してる武人の中で誰よりも強い」
「それは武神よりもですか?」
「あぁ」
クラウディオの問いにヒュームは頷く。
「揚羽様から聞いてた通り、彼は只者では無いんですね」
「あの小僧は世界各国にいる武人に弟子入りしている。朝礼で見せた空中に浮く座禅は恐らくダルシムから教わったのだろう」
まさかのダルシムを認知していたヒュームだった。
「あのインドのヨガマスターですか・・・そもそもヨガは浮かぶものでしたっけ?」
「・・・・・それは知らん」
流石のヒュームでも自信良く答えなかった。
「しかしジェノサイド・チェーンソーを放つなんて驚きましたよ・・・どれくらい加減したんですか?」
クラウディオの問いにヒュームは答える。
「手加減無しのジェノサイド・チェーンソーだ」
「・・・え?」
まさかの返答にクラウディオは驚きを隠せなかった。
「あの小僧・・・池谷 瞭太に手加減して相手をするのは小僧にとって侮辱行為だ」
「(
コレを聞いていた忍足あずみは驚きを隠せなかった。
「そして小僧が川神百代を気に入らなかった理由も小僧の一撃で分かった。あの小僧は誰よりも闘いを真剣で全身全霊で全力で闘う武人だ。例え自分より格上だろうが格下だろうがな」
ヒュームは瞭太の事を拳を通じて理解したのであった。
「(・・・つかアイツ今頃、くたばってんじゃね?)」
あずみの予想は間違いでは無かった。
ー川神学園グラウンドー
「はぁ・・・はぁ・・・」
瞭太は必死にクレーターを埋めていたが、恐ろしいくらいに息切れしていた。
『あの金髪ジジイの蹴りは想像以上にヤバかったな』
殺ちゃんが息切れしてる瞭太に会話をする。
ヒュームのジェノサイド・チェーンソーは一撃で相手の体力の10割をもっていくのだ。
「だが、世界は本当に広い。まだまだ修行が足りないだけだ」
『カカカ!直向きに強さを求めてる。お前に絶望って言葉は絶対に無いな』
「よっしゃ!今度はあの蹴り技を弾き返すまで頑張るぞ!!」
本気で放ってくれたヒュームに感謝をし、川神百代を倒す為に頑張る瞭太だった。
「・・・・・」
そして必死に穴を埋める瞭太を榊原 小雪がずっと見ていた。