ー多摩大橋ー
月曜日になり、瞭太は川神学園に登校していた。
「ウェーイ!瞭太おはよー!!」
後ろから小雪が瞭太に抱き着く。
「おはようさん」
「おはようございます」
後から準と冬馬もやって来た。
「おはよう小雪、冬馬・・・それとハゲ」
「何で俺だけ辛辣!?」
「おい見ろよ」
「アイツがモモ先輩を倒したって本当か?」
「どうせ卑怯な手を使ったたんだよ」
「モモ先輩には普通に闘って勝てないからな。どんな卑怯な手を使ったんだよな」
そんな楽しげな会話をしているが他の川神学園の生徒達は瞭太を見てヒソヒソしていた。
「有名人だな完全に」
その光景を見る準が瞭太に言う。
「・・・ぶー」
小雪がヒソヒソする連中に怒りを表そうとするが、瞭太が止める。
「言わせとけ。他人の評価より闘った相手本人の評価が大事なんだからな」
「おお。気にしてないんだな」
「ああ言う事を言う連中は俺だけじゃなくて闘った川神百代をも侮辱してるからな」
瞭太は百代と決闘していた時はつまらない眼をしていたが、手を抜かずに全力全霊で闘ったからこそ、瞭太は、ああ言う事を言う連中を相手の川神百代も侮辱してる感じで気に入らないのである。
「それに俺は武神の称号が欲しくて決闘した訳じゃないし・・・ん?」
瞭太が見た先には多摩大橋の川辺に1人の人物が居た。
「あれは・・・モモ先輩ですね」
冬馬がそう言う。
「・・・・・・」
百代は道着を着て瞭太を待っていた。そして何も言わずに瞭太を見続ける。
「・・・・準、鞄を預かってもらっていいか?」
「え?あ、あぁ構わないが・・・」
瞭太は準に鞄を預けて、川辺に向かう。
ーその頃ー
「朝起きた時から姉さんが居なかったのか?」
「う、うん。朝ご飯が出来た事を呼びに来たら居なかったのよ」
風間ファミリーの面々が川神学園に向かう途中で百代が居ない事を一子から聞いた。
「じいちゃんに聞いても【何も心配する事は無い】の1言だったし」
「俺達より先に学園に行ってるかもしれないな!」
翔一がそう言い。先頭を歩いていると多摩大橋辺りで人集りがあった。
「面白そうな予感がするって俺の勘が言ってるぞ!行くぞ野郎共!!」
翔一がそう言い、先に走っていく。
「あ!キャップ待ってよー!!」
「俺たちも行こうぜモロ」
「ちょっと待ってよー!」
「大和結婚して」
「お友達で」
「然りげ無く言う作戦失敗」
ー多摩大橋ー
多摩大橋に行くと大勢の川神学園の生徒達が居た。
その場には勿論、武士道プランの申し子達である義経達も居た。
「姉さんだ!!」
大和達がやって来て川辺付近に百代と瞭太が対峙していた。
「鉄心」
「分かっておるわい。すまぬがヒューム、2人で結界を貼る事になるが頼むぞ」
「あの2人は最早、周りが見えてない。完全に自分達の世界に居るからな」
鉄心とヒュームは2人係で結界を貼り被害が出ないようにした。
「モモ先輩!ボコボコにしちゃってください!」
「卑怯な手を使って勝ったソイツに思い知らせてくださーい!」
周りの野次が飛ぶが・・・
「「・・・・・・・」」
この2人には何も聞こえない。周りの戯言なんざ聞こえない。むしろ・・・・・・。
「な、なんか様子が可笑しくないか?」
「も、モモ先輩!がんばっ!?」
野次を飛ばしてた生徒達に目の前に刀が現れた。
「静かにしてください」
「キミたち、うるさいよ」
由紀江と義経が刀を向けて黙らせた。
マスタークラスの達人だからこそ気づいたのだ。
あの場にいるのは己の拳を互いに示し、己の拳を互い語る者なのだ。
次回再び決闘です