テリーの参戦日が分かってテンションが高いです!
今回の話は少しアンチっぽくなったかもしれません
鉄心の勝者宣言で多摩大橋に居た者達が静かになった。
「ま、マジかよ・・・」
「モモ先輩が負けた・・・」
「ね、姉さん・・・」
全勝無敗。最強無敵。瞬殺必至。
そんな肩書きが最も相応しい存在が今、目の前で敗北した。
川神学園の生徒達は土曜日の武神敗北ニュースはデマと思っていた。しかし現実は違った。無敗を誇る武神は負けたのだ。2度も・・・
彼の実力は本物だった。だからこそ今回の決闘の結果を受け入れる者もいた。しかし受け入れない者、認めたくない者も居た。
「・・・・・」
風間ファミリーの中で最も非力なサイバー、師岡卓也。
「っ!!!」ギリッ
風間ファミリーの中で最も仲間意識が強い椎名 京である。
この2人にとってみれば絶対不可侵のはずだった領域を侵されたことに等しかった。
「殺す!!」
怒りの限界に達したのは京、近くに落ちて居た石を拾う。
全力で気を込めて瞭太に向かって投げようとする。
「ま、待て!京!!」
大和が慌てて京を止めようとするが百代の敗北姿を見てた為に動きが遅れた。
「やめろ」
「っ!!?」
その1言で京は止まり、大和は声がした方を見た。京を言葉で止めたのは・・・
「あ、揚羽さん・・・」
九鬼揚羽だった。
「わかっているのか?その行動を実行すれば川神 百代の武まで侮辱する行為だ」
「くっ!!?」
京も武士娘だ。勿論、自分がしようとした行為は決してやってはいけない。
「椎名 京。仲間思いが強い事は悪い事ではない。だが全身全霊で闘った
そこに居たのは九鬼財閥の九鬼揚羽では無かった。居たのは・・・
「我は貴様を許さぬぞ」
1人の格闘家、九鬼 揚羽だった。
「「あ、姉上・・・」」
このような揚羽は英雄、紋白ですら見た事が無かった。
「・・・っ!」
京は右手に持っていた石を離した。
ー多摩大橋川辺ー
「・・・ははは」
百代は自然と笑いがこみあげていた。
全力で闘い、自分の敗北を改めて実感した。
祖父である鉄心が昔、言ってた事を思い出す。
『お前より強い奴は世界中にいる!』
最初は私よりも強い奴は居ないって思ってた。
だが、現実は違った。今、私の目の前に私よりも強い奴がいる。
「・・・何故、瞬間回復を使わなかったんだ?」
瞭太が仰向けに倒れている百代に向かって聞く。
「・・・今までの私は瞬間回復に頼りきっていた。あの日の決闘で私は瞬間回復を使っても直ぐにダメージを受けて瞬間回復した事を無意味にされた。瞬間回復を使わないと決めたのはそれだけじゃない・・・お前との闘いを心の底から楽しみたかった」
「・・・・・」
「私は・・・・私は強くなりすぎることを避けていた。もちろん毎日の鍛錬で手を抜いたりはしてない、でも心のどこかでセーブしてしまう自分がいた。これ以上強くなれば私の相手となる奴などいなくなってしまうんじゃないかと・・・上りつめた先に待っているのはただの孤独なんじゃないかって・・・」
「オラァ!」
「あいた!?」
仰向けになってる百代にチョップをした瞭太だった。
「何をするんだ!?」
「なに悲壮感に漂ってんだよ。でもお前の言う通り、お前のその心が邪魔をしてお前の拳は軽かった」
「・・・・・」
「でも、お前は闘いが好きだろ?だったら自分の好きな事に嘘をついたらダメだろ」
「っ!!・・・あぁ。だから私は、負けた次の日に1日中精神統一の修行をした。私の何が行けなかったのか、忘れかけていた自分の掲げた【武】を思い出す事ができた。それを全て思い出して今日、改めてお前に決闘を申し込もうとした・・・ただ川神院で、あの無様な決闘を晒した私がお前に何て声を掛ければ良いか分からなかった・・・でも、お前は何も言わずに構えてくれた」
「お前から感じた闘気は川神学園の時と川神院の決闘と違ったからな。だから俺はお前の闘気に応えた」
「・・・ジジイの言う通り【お前より強い奴は世界中にいる】か・・・自惚れてた自分が恥ずかしいな」
百代から諦めオーラが漂い始めたが・・・
「もういっちょ!」
「あいた!?」
再び瞭太がチョップする。
「自分の過ちに気づいたなら、ここから強くなれよ」
「っ!・・・ハハハ!」
百代が急に笑いだして瞭太は少し引いた。
「ど、どうした?」
「いや、今まで武神だの最強だのと崇められることはあったが、私に面と向かって【強くなれよ】って初めて言われてな・・・なんか可笑しくて笑ってしまった」
ひとしきりに笑った百代は落ち着いて起き上がって立つ。
「だが、私よりも強い奴が今、目の前にいる。私はコレからも強くなれる・・・」
百代が瞭太に向かってそう言うと瞭太はルークの言葉を思い出して言う。
「・・・コレは俺に武を教えてくれた先生からの譲り受けなんだが、【強さを求める旅に終わりは無い。皆が旅の途中なんだ】って教えてくれた。俺も百代も今、この多摩大橋にいる武人が全員が強さを求める旅をしているんだ。強さを求める旅に終わりは無い!俺達、武人に限界なんて無いぜ!」
「「「「「っ!!!」」」」」
この言葉に心が動いた者が沢山居た。
「ほっほっほ」
「・・・フッ」
鉄心とヒュームは微笑む。
「ん?帰るのかリュウ?」
「あぁ。俺も、俺より強い奴に会う為に修行をしなければな」
烈とリュウは全てを見届けて玄武寺に帰って行った。
「フハハハハ!!百代も新たに一歩を踏み出したか!小十郎!帰るぞ!」
「はい!揚羽様ー!!」
揚羽も九鬼の仕事をする為に帰って行った。
「・・・・・・」カタカタカタカタ
瞭太の言葉で武者震いをする黛 由紀江。
「・・・・・・」カタカタカタカタ
同じく刀を持って武者震いをする源 義経。
この日、この川神市は1人の男により魔境へと変わるのであった。
ー飛行機ー
「川神市のガイドブックによると川神院だったり、相撲茶屋・江戸紋川神本店、川神学園、九鬼財閥本社・・・楽しみだな!!」
ガイドブックを読みながら、日本に到着する事にワクワクする男がいた。
「うるさいぞアンタ」
「あぁ。悪い・・・って!!」
「・・・あ」
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「「なんでテメェがいるんだよ!!」」
「お客様!他のお客様に迷惑になるのでやめてください!!」
ルークとジェイミーを乗せた飛行機が川神市に向かっていた。
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