真剣で弟子に恋しなさい!   作:コブー

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ROUND6 拳を極めし者

 

豪鬼が姿を消して瞭太は必死に考えてた。

 

「畏れたつもりは無い。全力で応えた。・・・でも、あの人は呆れられた。・・・何が・・・何がいけなかったんだ」

 

瞭太は焦りだし、落ち着くように座禅をする。

 

「(・・・あの人の強さは完全に別格だった。今まで教えてもらった師匠より強いかもしれないし、同等かもしれない。・・・何が・・・俺は何をしてしまった・・・)」

 

必死に考える瞭太は突然、武道を始めた場所と師匠を思い出した。

 

 

 

 

〜メトロシティ MCトレーニングセンター・ジム〜

 

瞭太が武道を初めた場所で民間警備会社兼トレーニングセンター・ジムで出会った最初の師匠、ルーク。

 

彼から総合格闘技の技やスタイルを学び、1度ルークと試合をした。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

初めての瞭太は息切れを起こしていたが、そもそも攻撃にでれなかった。

 

「(今の俺に通用するのか?俺の攻撃が・・・先生に届くのか?)」

 

瞭太はルークを見て迷っていた。

 

「そこまでだな。まだ初心者だから動きのキレが無いのは仕方が無い。鍛えるのは重要だけど、1番重要なのは自分の強さを信じる事だ」

 

「自分の強さ・・・」

 

「例え、相手が自分より格上だろうと格下だろうと、自分の強さを疑ったらダメだ。どーんと自信を持てよ。なんたって瞭太はこのルーク先生の教え子だからな」

 

「・・・はい!もう一度お願いします!!」

 

「よーし!どーんと来い!」

 

 

 

〜回想End〜

 

 

「・・・ハッ!!クソっ!何で忘れてしまったんだ!!」

 

教えてもらった大事な事を忘れていた瞭太は悔やむ。

 

「あの時!!俺は相手の強さに自信を無くしてしまった!その自信を無くした雰囲気を出してしまったんだ!!クソっ!クソっ!」

 

地面に拳を打ちつける瞭太は冷静になり再び座禅をする。

 

 

「(また明日だ・・・思い出せ。武道を始めた時の俺を・・・」)

 

 

再び豪鬼に挑むべく瞭太は初心に帰り集中する。

 

 

〜翌日〜

 

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

再び瞭太は豪鬼の前に現れて構える。

 

「・・・む?」

 

豪鬼は僅かに瞭太の変化に気づいた。

 

「・・・ふん」

 

豪鬼は己の身体から赤い波動を出す。

 

「サンドブラスト!!」

 

先ずは瞭太が先制するが、豪鬼は飛んで回避する。

 

「斬空波動拳!!」

 

豪鬼は2つの波動拳を空中で放つ。

 

「(空中!そこだ!!)天昇脚!!」

 

「ぬ!!」

 

瞭太は2つの波動拳を冷静に見切って空中にいる豪鬼に脚技をする。

 

攻撃をくらいバランスを崩した豪鬼に瞭太は更にダメ押しをする。

 

「どっせい!!発揮爆砕!!」

 

「ぐぅ!!」

 

着地地点に両手の張り手で豪鬼を飛ばす。

 

「(いける!)波動拳!!」

 

だが、相手は壁越えの武人。豪鬼の事を知る武人は彼をこう言う。・・・拳を極めし者。

 

「滅殺豪波動!!」

 

「がはっ!!?」

 

瞭太の波動拳をかき消して豪波動拳が襲った。

 

「ぐぅ!!な、なに!?」

 

瞭太は豪鬼が滑るような素早い動きに驚く。

 

豪鬼の技【阿修羅閃空】である。

 

「がっ!ぐっ!!」

 

阿修羅閃空で目の前に現れた豪鬼は容赦なく瞭太を殴る。

 

「まだだ!!竜巻旋風脚!!」

 

「竜巻斬空脚!!」

 

2つの竜巻の蹴りが、ぶつかり合う。

 

制したのは豪鬼だった。

 

「がぁ!!?」

 

蹴り飛ばされた瞭太は直ぐに立ち上がり豪鬼はとどめを刺した。

 

「ふん!」

 

「(くる!!)」

 

瞭太は固くガードをするが・・・

 

「豪昇龍拳!!」

 

「ガハッ!!?」

 

瞭太のガードを難なく崩して瞭太の顎に豪昇龍拳が決まる。

 

空中に飛ばされた瞭太はそのまま地面に落下した。

 

「・・・・」

 

豪鬼は背を向け、視線を瞭太に向けるが勝敗は決した為に歩き出す。

 

対する瞭太は・・・

 

「(まだ・・・指は・・・動く・・・)」

 

まだ意識はあったがダメージが大きく立ち上がる事が困難だった。

 

ドサッ!

 

瞭太はうつ伏せ状態から仰向けになる。

 

「(あーあ。ダメだコレ・・・でも・・・)」

 

豪鬼と闘う為に色々な反省をした瞭太・・・そして彼が武道を初めた原点まで初心に還って自分の武の在り方を貫いた。

 

 

「(やっぱ武道は楽しい)・・・ハハッ」

 

 

瞭太はボロボロになりながらも楽しみ笑う。

 

「・・・!?」

 

姿を消そうした豪鬼は笑った瞭太に驚き足を止め振り返る。

 

「小僧・・・笑うか?」

 

対峙して初めて会話をする。

 

「・・・楽しいから笑いますよ。闘いを通じ、言葉以上に伝える事があり、拳で問い、拳で語る・・・貴方は拳で語る人の武人です。俺は拳を通じて貴方を知る事が出来ました・・・」

 

それを聞いた豪鬼は空・・・天を見る。

 

「同じか・・・・あの男と」

 

豪鬼はそう言い瞭太に近づき・・・

 

「ふん!!」

 

 

ドゴォン!!

 

 

「・・・・・」ピクピク

 

瞭太の真上に拳を叩きつけた。

 

 

「よかろう・・・修行をつけてやる。その後で笑えるなら今一度笑うて見せよ」

 

 

そう言い豪鬼は瞭太に背を向けて歩き出した。

 

 

「(・・・あれ?俺って修行をつけてもらう為に闘ったんだっけ?)」

 

目的とズレてる事に気づいた瞭太だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




瞭太の言葉部分はスト5の豪鬼ストーリーで会話したリュウをオマージュしてます
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