気づいたらでっけえウツボだった。   作:琥珀色の大西洋サバ

2 / 28
イーストブルー編
気づいたらでっけえウツボだった。


気づいたらでっけえウツボだった。

 

何これ?これ夢じゃないよね?えっ、どしよ。とりあえず周りを見渡す。蟹や貝がいることから海と言うことがわかる。

そしてとぐろを巻くようにして足、いや尾鰭を見る。うん、人間辞めてるわ……落ち着けぇ俺。

今ここでパニックになってなんかやらかして人に見られたら通報確定だ。

ここは冷静にいこう。まず、事実確認だ。ここは海で俺はなぜかでっけえウツボになってる……

 

 

…………スゥゥ…ひとつ言いたい。

 

 

人外転生でもウツボはないだろ!ウツボは!せめてドラゴンとかあったろ!

そういうやつみたことあるけどさ!海の中ひとりで何すればいいんだよ!

 

 

 

 

……ふぅ落ち着いた。とりあえずいくら人間辞めても死にたくはない。でっけえウツボとして生きていこう。幸い体の使い方はなんとなくわかるし。

 

 

 

……ショックだけど。

 

 

 

 

 

 

 

————————————————-

 

 

しばらくして俺は旅をしながら様々な物を喰った。変な形や模様をした魚や群れを作ってる足がヒレのようになっている猿とかだ。

そうそう、縄張り争いもした。牛のような魚のようなやつでな、あいつにとっては俺は侵略者だからだろう、牙を剥き出しにして噛みついてきた。

なんとか避けたものの角が口元に掠れた。その代わり頭の角を一本折ってやった。

結果は痛み分けだったがその傷は今も残っている。

 

……ッチ、次会ったら食ってやろう。

 

そしてわかったことがある。この世界、海に出る人間ほとんどが海賊と海軍なのだ。そして一定数特殊能力を使うやつがいる。なるべく人間とは関わらないようにしていたのでそのぐらいしかわからなかったが。

 

 

……はぁ、ウツボになってから2、3年ほどたっただろうか。ウツボになったところに戻ってきた。こうしてみると感慨深い。そんなことを考えていたその時、

 

 

 

近くにいる子船から男の子が落ちて溺れかけていた。

 

 

 

大丈夫かなーと思っていたら……

 

 

小舟が離れていった。

 

 

 

チョッ、オマッ!?

流石に目の前で子供を海にポイ捨ては見逃せんて!!

 

とりあえず俺は子どもを額の上に乗せて上昇していく。

 

そして小舟の方を見ると………明らかぁ〜。

 

めちゃくちゃ悪人面なおっさんが乗っていた。

 

……うん。これからどうしよ。

 

こいつは悪い奴なのは確定だけど俺だって昔は普通の日本人だったわけで。

人は殺したくないしなぁ。

 

そんなことを思っていると、赤髪の男が悪人面をぶっ飛ばした。

バッシャーンと鳴る水の音。そしてこっちをみた。

空気が凍った。

 

 

…………どうすりゃいいんだこれ。

 

 

とりあえず男の子を赤髪の人に預けさせた。うん。そのままどっかに行こう。そして俺はそのまま泳いで行った。

 

 

 

 

 

———————————————————

 

そしてその後10年たっただろうか、元の場所にまた戻ってきた。その日に俺は狩りをしていた。

俺の狩りの方法は獲物を海上へ追い込んでそのままどっかのジュラシックなワールドの海棲爬虫類の如くパックンチョだ。これの成功率は高いのでよく使っている。

 

いつものように獲物を追い込んで仕留めたら、どっかで見覚えのある顔の男がいた。その男はこういった。

 

 

「お前、俺の仲間になれよ!」

 

 

 

 

………え?

 




読んでみてくださってありがとうございます。感謝の極みです。

ウツボさんの名前、どうする?

  • 「うなぎ」
  • 「ウツボ丸」
  • 「キバ」
  • 「唐揚げ」
  • 「ギャングファング」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。