俺は"アイツ"の喉元に喰らいつく。おおよそ生物の弱点は首だ。このままやればいける!奴はなんとか引き剥がそうとするがそう簡単にさせるか。更に顎に力を加える。"アイツ"は吠える。俺に目線をギロリと向け、睨みつける。
俺はここで確実に仕留めるために、"アイツ"の体の周りに巻きつき、締めつけた。
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アナコンダという3メートルほどの蛇がいる。彼らは獲物を狩る時に獲物の体の周りに巻きついて締めつけるという習性がある。その締めつける力は約750kgもあるといわれている。
ミシミシッと音が鳴った。
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喉元を喰いつかれ致命傷を負った。そして更に骨が複数折られたことが分かる。そして海牛は苦しみながらも叫んだ。自分のこれまでの努力を全て無駄にされているような気がした。
ナゼコウナッテイル?ナゼダ!ナゼマケソウニナッテイル!?ココマデキタノニ!ナゼソンナコトニ!?ク"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァァァ!?!?!?
…………アァ、モウコンナコトニナルナラ、ヤメテオケバヨカッタノカ?
海牛はそう嘆いた。
だが、一つの言葉が海牛の脳裏によぎる。
[負ける]
海牛は憤怒した。自分自身に。これまでやってきた全ての努力を無駄にしてはどうする。勿体無いではないか。もうすでに終わったようなこの命だ。更に灰色に染め上げてしまってはどうする?
イヤダ。イヤダ、イヤダ、イヤダ!イヤダァ!マダ、マダマケタクナイ!
海牛は叫ぶ。
海牛はこの闘いに勝つ為に自分の身体を奮い立たせた。
そして…
[海牛モーム]は全てを引き剥がし、咆哮した。
しかしその代償は大きかった。
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ウッソだろぉ!?締めつけ攻撃を無理矢理引き剥がしやがった!?やべぇぞ。こちらももう手段がない。
[負ける]
それだけは嫌だ。ここで逃げては行けない。"アイツ"と今日決着をつけると決めたんだ。絶対に勝つ。
"アイツ"を見る。体はさっきの締めつけでボロボロだ。喉元からは血が噴き出している。それは俺もそうだ。胴体に深い傷ができており、あと10分以内に安静にしとかないと俺は恐らく死ぬ。
そして"アイツ"はこちらに目線をあわしてきた。
あぁ、なるほど。お前はもう長くはないんだな。
これで最後というわけか。俺は安静にしとけば治る様な気がする。だが、そんな決着の付け方は嫌だ。
さて、来い!!決着だ!!
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"アイツ"は角をさらに深い黒色に染め上げる。"奴"もいつでも仕掛けられる様に構える。
瞬間、どちらも相手に向かって突撃。
そして—————————
彼の牙は一瞬だけ黒く輝き、海牛の角を砕いた。
海牛はそのまま海底に沈んでいった。
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やった……のか…
勝ったのか、俺は。いや本当に激戦だった。"アイツ"はあそこまで強くなるとは思いもしなかった。だけど俺は勝った。"アイツ"に勝ったのだ!!やったぁ?やべえ頭がクラクラする。
あーなるほどぉ?やばいな出血量がぁ……暫くすれば治るかなぁ‥‥
そのまま俺も海底に沈んで行った。
そしてそこには瀕死の"アイツ"がいた。"アイツ"はこっちに顔を向ける気力すらないもののまだ生きていた。
あぁ、お前は本当に強敵だった。決着はしっかりとつけられた。
とりあえず俺は暫くは動けないため安全そうな岩礁の隙間に隠れ、ゆっくりとそこで体を休めることにした。
そして4、5分ぐらいかかっただろうか?"アイツ"のほうにもうひとつの陰が現れた。それはこいつと同種だった。しかもみた感じからして、メス。
同種のメスは"アイツ"に近づいていった。そしたら"アイツ"は驚いていた。どうやらこのメスは俺と"この野郎"の闘いを見て惚れたらしい。まぁめちゃくちゃ強かったもんなコイツ。そしたら"この野郎"は途端に調子が良くなっていき、さっきの死にそうな雰囲気が一瞬でなくなった。
その後、あの二匹は仲良く会話しており、めちゃくちゃイチャイチャしてた。
その三、四時間後、出血が治った俺はなんか気まずくなって、こっそりとそこを去っていった。
こん畜生が!!俺前世含めて彼女一回もできたことねぇのに!!羨ましい!!!あの野郎!!
俺は戦いに勝って勝負に負けた気分になったのだった。
見てくださりありがとうございます!
はい、モームさんに彼女が出来ました。これってオリキャラにした方がいいんですかね?よかったらコメントで教えてください。よろしくお願いします!
———追記————
アンケートありがとうございました。名前は「うなぎ」に決定します。
今後の方針はどうする?
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さっさと続きを書く
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リメイク(文字に色をつける)
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モームさんの短編回