よろしくお願いします。
私を逮捕?どういうこと?
予定は変わるけど…これが落とし所かな?
良いだろうユウカ、君がエージェントに相応しいかテストしてやる!
「結局振り出しに戻るのか…容疑者ユウカ!」
私は水鉄砲を構えた、セミナー会議室は再び緊急突入したときの緊張感に包まれた。
「ゴヨウダ!ゴヨウダ!」
ユウカは、チーム岡っ引に囲まれた。
現在1対7という状況だが…
「…いいのかしら?このままだと、妙な噂が1人歩きするわよ?」
「エージェントノア!容疑者ユウカを逮捕しろ!」
ノアにコスプレ趣味があっても、別にいいだろ!?
「…いいんですか?生徒会長として、生徒達に何て説明するか考えてあります?」
「エージェントリオ!容疑者ユウカを逮捕しろ!」
リオがコスプレ趣味を始めるきっかけになる、むしろいいだろ!?
やるな、痛い所を突いてくるじゃないか…
しかし考えてみて欲しい…ここまでエージェント達は、やりたい放題やったんだよ…?
今更2人に失うものなんてないだろ…
念の為、私の後ろをカバーしてるエージェント達を確認した。
ところが…
「「…」」
ジト目エージェント達の銃口は私に向けられていた…
あれ…?
エージェント…?
裏切ってない…?
まさか…
ここまで起こったことを…全部私の台本だったことにするつもりか!?
「エージェントが裏切った!繰り返す!エージェントが裏切った!コードブラック!コードブラック!」
「先生?容疑者から目を離すなんて…最前線を舐めてるんですか!?」
再び後ろを振り向いたら、すぐそこにユウカがいた。
これは合気道か!?
え…水鉄砲がない!?
私から水鉄砲を奪い取ったユウカは、ノアとリオ側へ合流した形だ。
逆に私は丸腰の孤立…残った便利アイテムのヘビカメラを構えた。
「見事なCQCだ!容疑者ユウカ!ビッグ・フット・ママを名乗っても…」
「は?」
「…なんでもないです」
ぐぬぬ…小賢しい太ももCQC使いだ。
ブルアカアニメ8話で、対策委員会が水族館に来た記念写真を撮る三脚役のくせに…
「無様ですね!そんなヘビのおもちゃで何が出来るんですか?」
「そっちこそ!そんな水鉄砲のおもちゃで何が出来るのかな?」
「このっ!減らず口を叩いてっ!」
「チーム岡っ引!防御陣形!」
「「ゴヨウダ!ゴヨウダ!」」
「「ゴヨウダ…ゴヨウダ…」」
私はチーム岡っ引と合流、現在3対5になったが…
「先生の理不尽な追加ルールで反省文が何枚増えたの…?」
「チーム岡っ引!コイツらを逮捕しろ!」
「どうかしら?エージェント達と記念写真を撮りたくない…?」
「やかましい!テロリストと交渉には応じないぞ!」
人気アイドルの写真撮影会かよ!?
これもう贈賄だろ…
「「「ゴヨウダ!ゴヨウダ!」」」
え?チーム岡っ引も裏切ったのか?
モモイとモドリは、反省文を書きたくないのだろう…
アリスは、写真撮影会で一本釣りか…?
買収成立…判断が早い。
「分かった!武器を降ろして話し合おう!」
「そっちが先に降ろしたらどうですか〜?」
「私とピコハンでシバキ合う信頼関係は?」
「そんなものはあってないようなものです」
「いっせーので武装解除ね、いっせーの…」
「!!…今出入り口をチラ見した!」
買収済みの4人が、セミナー会議室の扉に立ち塞がった。
穴でも掘って逃げるか…?
…かくなる上は、ゲーム開発部の部長に全てを委ねることにする。
「チーム岡っ引のリーダーはユズだ、リーダーユズ…判断を任せてもいいかい?」
私はユズにウィンクした。
このセリフ、面白そうだからユズ使ってみてね。
ユズは思い出したかな、本番前に台本で使えそうなセリフを教えたこと。
「…ごめんなさい先生…」
ユズは頭を下げて謝罪、そしてスススーッとユウカの隣に移動して台本のセリフを言った。
あのユズがあのセリフを言うのか!?
「…私は…常に強い者の味方だ…!」
恥ずかしそうにしてるけど…
よく言った!それでこそUZQueenだ!
チーム岡っ引も驚いてるぞ!
勝負あった、現在7対1…私の完敗だな。
「先生、何か言い残すことはありますか?」
え…?生きて帰れないの?
「最後にユズから台本通りのセリフが聞けてよかった、今日は何処ぞのブレーキの壊れた暴走自転車のおかげでめちゃくちゃだったから…」
「さっきからブレーキの壊れた暴走自転車って、一体誰のことかしら?」
私は無視して、ヘビカメラをしまった。
「参った、降参しま〜す」
「逮捕!逮捕よ!緊急逮捕!」
「「ゴヨウダ!ゴヨウダ!」」
「「ゴヨウダ…ゴヨウダ…」」
強くなったなぁ、エージェントユウカ…
「ノア、先生を連行するからあれを用意して」
「本当にいいの…?ユウカちゃん…?」
ユウカは何も答えなかった。
ノアは人が1人だけ入れる、小さな檻が積んである台車を押してセミナー会議室に入って来た。
「これで連行します、◯◯時◯◯分、シャーレの先生、あなたを緊急逮捕します」
〜シャーレの先生緊急逮捕、私は冗談で女性に恥をかかせた罪で逮捕されました〜
「ユウカ、1ついいこと教えてあげるよ」
「まだ何か…?」
「その追加で渡したピコハンのこと」
「このピコハンがどうかしました…?」
「それ、誰が届けてくれたと思う?」
「え…?ノアですよね…?」
「あの時点ではエージェント達は準備中で、急遽サポート役が届けてくれたんだ」
「サポート役?…まさか」
「ユウカが今1番会いたい人だよ、実は近くで様子見してて…私を逮捕するって展開なったぐらいで逃走したみたい」
「そうですか…」
「ミレニアムの生徒は、コウモリみたいだね…」
「何か言いましたか…?」
「なんでもない、疲れたから少し寝る…」
これは逮捕された容疑者が意味深なことを言う、演出に飽きてふて寝したな…とユウカは判断した。
私はガチで疲れてた…
連行中…
檻に閉じ込められ、グースカ眠る先生の姿は目立った。
余程の死闘が繰り広げられたのだろうとか、先生カウンター逮捕でワロスwなどSNSでバズった。
野次馬が増えすぎて、ヴァルキューレ警察学校が交通整理に出動する騒ぎになった。
こうなることを予見して、エージェントの2人にはカフェで現地集合にしておいて正解だった。
シャーレに到着すると、待ち構えていたリンが先生の入った檻をヤクザキックでひっくり返した。
リンはそのまま何度もタチが悪いギャング達みたいに、ガンガン檻を蹴りまくりユウカ達は恐怖に震え上がった…
「皆さんもいかがですか?スッキリしますよ?」
「…目が覚めたら世界が横になってるんだけど、なにこれ?天変地異?」
目が覚めた私は天変地異よりも恐ろしい、怒ったリンに命乞いをした。
「こーーろーーさーーれーーるーー!!」
「先生!もうやりません!もうやりませんから!落ち着いて下さい!」
「やめて下さぁい!!やめて下さぁい!!キヴォトス在住の皆さぁん!!今のを見ましたかぁ!?」
「…この野郎ー!」
こうしてシャーレ強行犯係、3度目の出動は幕を閉じたのだった。
檻に入った先生を、パワーボムするリン代行を止めた後に先生の処遇を丸投げしました。
悪夢のような光景を忘れ、7人カフェでリラックスすることになりました。
根本的な解決にはなりませんでしたが、リオ会長とカフェに来れるなんて予想外です。
モモイに理不尽なルールで増えた反省文の枚数は不問にする代わりに、残り50枚の反省文を書くように言いました。
モモイは渋々承諾しました。
それと…アリスちゃんとの取り引きを思い出して、皆で写真を撮りました。
それからセミナーのことを話したり、ゲーム開発部のことを話したりして解散しました。
そしてモモトークに、シャーレの執務室へ来て欲しいとメッセージが届いてました。
「待ってたよユウカ」
「まだ檻の中にいたんですか…?カギかかってないのでもう出てもいいんですよ…?」
シャーレの執務室に入って来たユウカは、まだ檻の中に入ってた私に驚いてた。
「大切な話だから…この中に入ってないと、逃げ出しちゃうかもしれない話」
「…え?」
ユウカの顔が赤くなった、しまった…そういう話じゃないのに。
「待った待った!ユウカが考えてるような話じゃない!ごめん、今のは私が悪い…」
「そうですか…」
私はまた生徒をがっかりさせたのか、こんな自分が本当に情けなくて…嫌いになりそうだ。
「あーもう!勿体ぶってても仕方ないから言うよ!本当はユウカをここに閉じ込めて、逃げられないようにして話を聞かせたかったんだ」
「だから今回の容疑者は私だったと、分かりました…聞きましょう」
「私…いや、オレはね…ユウカ、君が考えてる程…優秀な人間じゃない」
「…は?」
脳内BGMさん。
ブルアカで有名な曲を流さないで下さい。
お願いします。
「ユウカはこう思ってるよね?真面目を絵に描いたような先生だって…全然違う、今まで生徒達の模範になれるように無理してた」
「…」
「だから緊急会議するって聞いたとき、マズイな〜と思ってノアに協力してもらった」
「…」
「真面目な先生に戻って〜とかセミナー会議室に用意された資料に書いてあって、めっちゃ恥ずかしかった…残念ながらこれがオレの素なんだ」
「…」
「今のオレは病気でも何でもない、まさかユウカがここまで信じてくれるなんて思ってなくて…今まで黙ってて…真面目なふりしてて…申し訳ない」
…
「えええーーー!!!???」
ユウカは逃げ出してしまった…
だから檻の中にぶち込んでおきたかったんだ…
捕まえたとしても、檻を破壊して逃げる姿が…やめよう。
…ミネが言ってたな。
バカに付ける薬はありません、直接ユウカさんと真剣に向き合って話すのがいい薬になるのでは?
…だったかな?
オレは…いや、私はまた失敗してしまったよ。
つづく
〜シャーレ強行犯係Q&A〜
Q.何故ユウカはエージェントではないの?
A.色々と先入観に惑わされ勝ちなため、先生の判断で見習い助手扱いにした。
本人はhuh?っと不服気味。