こちらシャーレ強行犯係   作:ケイゾーイビ

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エージェントの人数最多です。
よろしくお願いします。


ゲヘナ風紀委員会編2話

「ちょっとアコ!?あなた本当に何を!?」

「ヤバイよアコちゃん!謝った方が…」

「アコさん…?一体何を…?」

「ま!?待って下さい!?本当に心当たりなんてないですよ!」

 

おーおー揉めてる揉めてる、ユウカ発言の破壊力すごいな…

 

「ユウカさん!あなた先生に言い包められているのでしょう!?そうでしょう!?」

「…」

 

ユウカはアコと、目を合わせなかった。

 

!!!

 

ヒナ・イオリ・チナツはこれガチの奴だと気がついたみたいだ、気持ちは分かるよ。

最初はユウカも半信半疑だったからねぇ…

 

「アコ!今からでもいいから!ユウカさんに謝りなさい!」

「え!?ユウカさんにですか!?」

「ヒナ!?それはちょっと…」

「で、でも先生!」

 

「容疑者アコは、何が悪いか分かってないのにユウカへ謝罪させるの…?」

 

…

 

「それと、ユウカは被害者じゃないからね…?」

 

「分かった!あれですね!あの件ですね!」

お?思い出したか?

「先生のネクタイが曲がっていたので服装の乱れで苦情の電話をした件ですね!?」

 

「え!?…違いますけど?」

「はぁ!?ちょっと待て!?そんなことで連邦生徒会に鬼電したのか!?」

それはそれで怒られろと思った。

 

というかこのまま揺さぶりをかければ、余罪がボロボロ出るのか…?

勘弁してくれ…

 

「先生…このままでは朝になってしまうわ、罪状を確認したいのだけど…?」

「そうだね…関係ない余罪でヒナがクタクタになりそうだし、そうしようか」

何か、求めてる答えが出そうにないからね…

私は懐からはがきのような紙をだそうとした。

 

「と、言いたいところだけど」

「…え?」

「今回は特別企画なので、先にエージェントを紹介します」

 

遅い!いつまで待たせるの!

執務室の外からヤジが飛んできた。

 

「コラ〜!声を出すんじゃない!サプライズが台無しだろ〜!」

私はそのヤジを倍返しした、後が怖いな…

 

「今の声は…?」

ヒナは鋭いからバレそう。

エージェント、呼んじゃうか…

 

「エージェント達が待ち切れないので、来ていただきましょう」

 

「お願いします!」

 

先生は風紀委員会本部執務室の外に置いてあるラジカセを用意、ユウカに持ってもらい再生ボタンを押した。

コミカルなBGM(ブルアカで有名な曲)が流れて来て、エージェント達がゾロゾロと執務室に入って来た。

 

今回のエージェントは10人。

 

「ちょっと…多すぎませんか!?」

「…え?」

「「えぇ!?」」

 

人数に驚くアコ、だがヒナ・イオリ・チナツはその人選に度肝を抜かされた。

ここまで来るの大変だったよ。

 

レッツゴー!とBGMが盛り上がった瞬間、サングラスをかけたエージェント10人は思い思いのポーズを決めた。

 

「先ずは通りすがりの温泉好き、エージェントカスミ、エージェントメグ〜」

「ハーッハッハッハッ!よろしく頼むぞっ!」

「やっほ〜!よろしくね〜!」

 

「続いて通りすがりの美食家、エージェントハルナ、エージェントアカリ、エージェントジュンコ、エージェントイズミ〜」

「よろしくお願いしますわ」

「よろしくお願いします〜」

「…」

「お腹空いた〜」

 

「最後に通りすがりのアウトロー、エージェントアル、エージェントムツキ、エージェントカヨコ、エージェントハルカ〜」

「うふふ、待たせたわね!」

「くふふ、やっと出番だね〜」

「…」

「お願いします!お願いします!」

 

そう、ここまで来るのに苦労した理由。

それはエージェント達が、ゲヘナで指名手配されている生徒のそっくりさんなもんで…

 

他人の空似だよ?本当だよ?

 

紹介が終わったのと同時に、ポーズを取るエージェント達の写真を撮りまくった。

その様子を見たカヨコが、写真を撮らせまいと素早く掴みかかった。

カヨコは、最初から恥ずかしがってたね…

 

「先生!?何で写真撮ってるの!?」

「何を言ってるんだ!?この奇跡の瞬間を何故写真に収めない!?撮るに決まってるだろ!?」

「えぇ!?」

 

「エージェントカヨコ!そのまま先生をこっちまで連れて来てここに正座させて!」

 

そのとき鶴の一声を上げたのは…

ジュンコだった。

 

「え?何で?」

 

「ユウカさん、ラジカセの曲をもう1度最初から再生して下さい」

「え…?分かったわ」

カヨコに捕まったまま、私はエージェント達の真ん中まで連行正座させられた。

 

何が始まるんです?

 

コミカルなBGM(ブルアカで有名な曲)が流れて来た。

 

「構えっ!」

 

ジュンコの号令で、エージェント達がピコハンを構えた。

 

まさか…ウソだろ…?

 

レッツゴー!とBGMが盛り上がった瞬間。

 

「撃て〜!」

 

エージェント達がピコハンで、私を袋叩きにし始めたのだった。

 

ピコココココココココココココココココココココココココココココココココッ!

「いててててて!何これ!?何これ!?」

これはジュンコの差し金か…?

待たせすぎたから…?

 

「ちょっと待った!ハードタイプのピコハンがあるぞ!誰だ!いててててて!」

 

「これは楽しいなぁっ!ハッハッハッハッハーッ!」

「お腹空いた〜!」

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

ピコココココココココココココココココココココココココココココココココッ!

「いててててて…うわぁ〜!!!」

 

〜1分後〜

 

ユウカがラジカセを止めて終了。

私は10人分のピコハンでボコボコにされて、うつ伏せで倒れて動けなくなった。

 

「先生が倒れちゃったよ!こういうときどうするんだっけ?」

「ここじゃな〜い?台本2ページ目のここ〜!」

「え〜と、衛生兵〜!衛生兵を頼んま〜!」

「メディコ〜!メディコ〜!これでいいのかな?」

「そだね〜」

頭の上で、イズミとメグの話声が聞こえた気がした。

 

「やってくれたな、エージェントジュンコ…」

「…フンッ!」

知らないっ!とでも言いそうだ。

ナイスツンデレ。

 

「ユウカ…ハードタイプのピコハン交換と回収頼む、私の命に関わる」

「分かりました…エージェントの皆さん、ピコハンの確認しますよ?」

 

はーい!

 

「これは…一体どういうことだ!」

イオリがスナイパーライフルを持ち出した。

やべぇ!いや2つの意味でなんだけど!

 

「エージェント諸君!絶対に武器を出すな!手を上げるんだ!私の後ろに隠れろ!」

 

エージェント達は私の後ろに移動した。

10人だからぎゅうぎゅうだろうけど、仕方ない。

 

「大丈夫だ!イオリは絶対に撃たない!」

「…試してみるか?」

「度胸試しとかそういう意味じゃないから!」

 

早く何とかしないと、普通に撃ちそうだな…

 

「ユウカ!書類書類!」

「…どうぞ」

再びヒナに書類を渡した。

「…え!?」

再度書類を確認したヒナは慌てた。

 

「イオリ!」

 

「テロリストを殲滅します!」

「ハーッハッハッハッ!通りすがりの温泉好きで非武装の民間人に銃を向けるのかっ?風紀委員会っ!」

「何だと!?」

「エージェントカスミ!挑発するな!やめておけ!死人が出るから!」

 

「…ヘェ、一体誰が死ぬって…?」

「私だ」ピコッ!

 

ですよね〜とユウカのピコハンが私の頭をヘッドショットした。

これ今日1発目のピコハンかな?

「ハッハッハッハッハーッ!」

 

おーカスミすげーな、台本通りセリフをちゃんとやってくれるじゃん。

何処ぞのブレーキの壊れた暴走自転車とは、出来が違うよ出来がぁ。

…とか思ってると来そうだな、出番はありません。

 

「イオリ!今すぐ武装解除して!撃ってはダメ!」

 

「ハイ喜んで!…えぇ!?どうして!?」

何故テロリストを撃ってはいけないのか、その疑問に答えたのはヒナが持っていた書類だった。

「…この書類にエージェント全員の名前と、非武装時の戦闘行為厳禁と書いてあるわ」

「ハンマーのような鈍器を持って…」

 

「殺傷兵器の有無に決まってるでしょ!?屁理屈言わないのぉ!!足ペロペロ舐めたろかぁ!?おぉ!?」

「おまっ!?」

 

…

 

ヒュー!ヒュー!

 

エージェント達から桃色のヤジが飛んだ。

 

「くふふ…先生、生徒の足を舐めるって噂があったけど本当だったんだ〜」

「恐縮です」

「…フフッ(笑)」

カヨコ、耐えられず半壊。

「エージェントムツキちゃんの足、舐める〜?」

「お構いなく」

「ちょっと!?何で急に真面目になってるの!?悪乗りした私が変態みたいじゃん!?」

「エージェントアル様!ぜひ足を…」

「やめなさい!エージェントハルカ!足を舐めるなんてばっちぃわよ!ちょっと先生っ!ウチの身内に変なこと教えないでっ!」

 

「先生〜足って舐めると美味しいの〜?」

「イオリの足とエージェントムツキの足だと、葉巻と煙草ぐらい雲泥の差があるかな…?」

「そうなんだ〜!よく分からないけど…」

「それは興味深いですわね…今度テイスティングさせていただきますわ」

「エージェントハルナの知り合いって、誘拐が得意だったよね?今度頼んでみたら?」

「…成る程、検討いたしますわ」

「足は2本しかないので、分けるのが大変ですね〜」

「じゃんけんで勝った人が、足の指を3本舐めるとかどう…?」

「先生バカじゃないの…」

 

唖然とするイオリが再確認した。

「やっぱり撃っていい…?」

「気持ちは分かるけど、やめなさい…」

ヒナは書類を見ながらイオリを止めた。

「戦闘状態になった際の、罰則が書かれてるわ」

「罰則…?一体何が…?」

イオリが書類を見ようとしたが、ヒナは書類を隠した。

 

「知らない方がいいわ…」

「えぇ…」

 

報告連絡相談は大事って話をしたんだけど、それを上回る罰則ってなんだよ…

こうして、イオリの武装解除に成功した。

 

「えー誤解も解けたところで、告発状を読みたいと思います」

 

おおおおお〜!!!

 

エージェント達から歓声が上がった。

とうとうここまで来た、ゲヘナ学園の生徒達をここまでまとめて無血で来れたの奇跡だろ。

今の状況はバライティー番組のミニコーナーで、若手芸人を呼び過ぎて収拾がつかなくなっている状態に近い。

そこにゲヘナの風土をひとつまみ、するとどうなるか…ケイオスの出来上がりだ。

 

私ははがきのような紙を懐から出した。

「先ずこの告発状なんだけど…本命ではなく、ただの前座でしかありません」

 

ざわ…ざわ…

 

「…どういうことですか?」

エージェント達もよく分からず、代表してユウカが質問した。

「この告発状の内容では多くの同意は得られないと思ってる、でも本命の追及が終わったら皆の考え方が変わる…いわば時間差攻撃だね」

 

おおおおお…

 

よく分からないけど、とりあえず何か言えって雰囲気だ。

 

「では、告発状を読みます」

 

〜告発者ゲヘナ学園の生徒達〜

ゲヘナ風紀委員会行政官No.2の天雨アコのふざけた服装、何とかなりませんか?風紀委員のクセに、キヴォトスの風紀を先頭に立って乱してる自覚がないのは何故ですか?服のことを指摘すると、何言ってんのコイツ?みたいな目で見てくるのはおかしいと思います。先生確認してくれ、キキキッ!

 

「だそうです」

 

…

 

しーんとした、雰囲気を破壊したのは…

 

「…フフッ(笑)」

カヨコ、沈黙の半壊。

 

「あれおかしいと思ってたの、私だけではなかったのですね〜…」

「内容が辛辣ですわね…」

「…チッ」

「エージェントジュンコ?どうしたの?お腹空いた?」

 

「エージェントカヨコちゃん、また動かなくなっちゃったよ…」

「エージェントアル様も負けてませんよ…?」

「やめなさいエージェントハルカ、あれと比べられるネタはもう終わったのよ…」

 

「ハーッハッハッハッ!風紀委員会が先頭に立って、風紀を乱してるとはっ!うまいこと言うじゃないかっ!」

「どういうこと?胸がデカ過ぎるってこと?」

 

プーッ…クスクスクス…プーッ…クスクスクス…

 

あれ?

多くの同意は得られないとは…?

時間差攻撃は何処へ行った…?

ゲヘナ学園の生徒達は、薄々そう思ってたパターンか…?

これどうしよう?

 

「…先生」

「ユウカ?どうした?」

「容疑者アコさんが…」

「え?」

エージェント達の反応を見てて、アコのこと忘れてた…

 

「…」

 

固まっていらっしゃる、あれどっかで見たな。

あれだ、陸八魔アルさんだ。

 

「…とりあえず起こしてくるね」

私はソフトタイプのピコハンを持って、アコに接近した。

 

「容疑者アコ、告発状の内容だけど…?」

「…ません…」

「え?」

 

「私はキヴォトスの風紀を乱してません!」

 

おー復活した、流石は風紀委員会…鍛え方が違う。

うーん、これはどうしようか。

 

「とりあえず…身内が容疑者アコのことをどう思ってるか、聞いて行こうか?」

 

エージェント達の答えは決まってるっぽいし、アコの肩を持つものを増やす。

 

これが私の計画だとアコは知らない。

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