よろしくお願いします。
状況を整理しよう…
アコが自分の立場を守るために、真実を捻じ曲げチナツが曇り目に…
そのチナツを癒そうと、メグが二つ名欲しさにスカートをめくり上げた。
状況の整理終わり…
ここで何が1番大事か、言わずとも分かってる。
「先生…見ましたか?」
チナツが確認してきた、大丈夫見てないよ。
「安心してよチナツ、信頼と安心の鉄壁ユウカガードで何も見てないよ」
ユウカの信頼を利用して保身させてもらう。
しかし…その信用が裏目に出る、十字砲火が私を襲った。
「先生?見てなかったの?もう1回やる?」
「待って!エージェントメグ!君の偉業はしかと目に焼き付けた!だからもうやらなくていい!」
あ…
「先生…やっぱり見ましたね?」
「チナツ!これは心の目と言ってね?見たくないものは見えない、都合の良い目なんだよ?」
「先生は…私のなんて見たくないと?」
「そんなことは言って…え?言ってないよね?」ピコッ!
知りませんよと、ユウカのピコハンが私の頭を行ったり来たりした。
「先生…よく分かりました」
「分かってくれた?ありがとう?」
あれ?以外とすんなり分かってくれた…?
「ヒナ委員長」
「…チナツ?」
チナツが取り出したのは…
カチャ…
自動拳銃だった。
「…撃ってもいいですか?」
「許可するわ」
「ハイ喜んで!」
あれれ〜?おかしいよ〜?
戦闘状態になった際の罰則はいいの…?
後で知ったけど、書類に私の名前は入ってなかった…
結局チナツの前で正座することになった。
「…最後に何か、言うことはありますか?」
「あります!言わせて下さい!」
「…どうぞ」
ここであれをやる…頼んだぞ!
通りすがりのアウトロー達!
「確かに!エージェントメグがとんでもないことをしました…ですが!私がやらせました!」
「…そうですか」
「私がこれやったら面白いよって指示しました!だから誠心誠意謝罪させていただきます!」
「…え?」
「大の大人の土下座でよければ!お面汚しとは思いますが!これで勘弁して下さい!」
「先生!?流石に土下座はちょっと…」
そのときだった。
「えーんえんえん!えーんえんえん!えーんえんえーん!」
突然、ウソ泣きしながら前に出てきたのは…
「先生の土下座なんて見たら…エージェントムツキちゃん!悲しくて夜しか眠れないよ〜私も土下座するね〜!」
ムツキは私の隣に正座した。
うん、セオリー通りで100点。
(エージェントカヨコ!出番だ!)
(エージェントカヨコちゃん!頑張って!)
何やら小声で合図を送り。
更に前に出たのは…
「せ…先生に…土下座させるなんて…風紀委員会は…鬼ちゅく外道ね…見てられないから…私も土下座す…します」
カヨコはムツキの隣に正座した。
うん、鬼ちゅく外道かわいい120点。
(エージェントハルカ!いいよ!)
(エージェントハルカちゃん!今だよ!)
再び小声で合図を送り。
更にもう1人出て来た…
「すみません!すみません!私も土下座します!土下座させて下さい!」
ハルカはカヨコの隣に正座した。
うん、何処も爆発しなかった150点。
「そこまでよ!あなた達!」
通りすがりのアウトロー仲間を見て、またしても何も知らないこの人は黙っていなかった。
「ここまでされて、黙って見ているなんて…」
長い髪をふぁさ…となびかせながら前に出て来た。
「そんなの全然アウトローじゃないわ!」
おおおおお!!!
「エージェントアル!」
アルが前に出て来たのを見て、正座してた私達4人は立ち上がった。
「アウトローな土下座を見せてあげるわ!」
「あどうぞどうぞどうぞどうぞ!」
「くふふ〜」
「任せた」
「お願いします!」
「なっ!?なぁんでぇよぉっ!?」
いつの間にか、アルだけが土下座する流れになっていた…
うん、またしても何も知らない陸八魔アルさん(16)は素晴らしい!200点!
「今皆で土下座する流れだったじゃないっ!?なんで私だけ土下座することになってるのっ!?」
「そんなこと言われても…ねぇ?」
「アウトローな土下座とか知らないし…」
「エージェントアルちゃん〜アウトローな土下座のお手本を見せて〜」
「お願いします!お願いします!」
「えぇっ!?」
アウトローな土下座とはなんぞや?と、グダグダになって来たところで援護射撃が入った。
「なんだっ?土下座しないのかっ?なら私がやろうかっ?」
カスミが手を上げて前に出た。
「ウフフ!こちらも負けていられませんわ!」
ハルナも手を上げて前に出た。
他のエージェント達も、次々と手を上げて前に出た。
私も!私も!なんで私が…
若干の反旗もあったが、エージェント全員が土下座する流れになった。
同調圧力に押され、結局アルも手を上げる…
「じゃあ…私も…」
あどうぞどうぞどうぞどうぞ!
「なぁ〜んでぇよぉ〜っ!?(涙)」
やっぱり全員でアルに土下座を譲るのだった…
涙目のアルを見た者達は半壊し…
「…フフッ(笑)」
これにはたまらず、チナツも半壊した。
「エージェントアル!今だ!アウトローな土下座!お願いします!」
「えぇっ!?ごごごごごめんなさいでしたぁ〜!」
ジャンピング土下座だ!
おまけに完璧な着地!
「チナツ、本当に申し訳なかった…」
「ちょっと!?先生は立って頭を下げて私だけ土下座っ!?こんなの絶対おかしいわよっ!?」
「はぁ〜…」
チナツは自動拳銃をしまった。
「私は許します」
私とアルは安心して頭を上げる。
「だがコイツが許しますかねぇ?」
チナツは、ピコハンではないものを構えていた。
後ろには呆れ顔のユウカがいた。
私のトラウマ、只者ではないハリセンだ!?
さっきジュンコも使ってたな…
提供者はユウカだったのか!
連邦生徒会から流出したのか…
回収しないと、私の命に関わるんだが!?
ペシッペシッペシッペシッペシッペシッペシッペシッペシッ!
「いててててて〜うわぁ〜!!!」
「いたたたたた〜なんで私まで〜!!!」
私とアルは只者ではないハリセンで、動けなくなるまでチナツにペンペンされた。
「衛生兵〜衛生兵を頼んま〜」
「メディコ〜メディコ〜」
「先生、生きてる…?」
動けなくなったうつ伏せのアルを心臓マッサージのフリしてるムツキ、エージェント達がヒッヒッフーとか言ってて…もうめちゃくちゃだよ。
「生きてるよ」
私はヒナに、手招きされて合流した。
「そう、ではそろそろアコを連れてってもらえるかしら…?」
それはどういうことだと、アコを見た。
体育座りになって動かなくなってた。
「…これはいつから?」
「エージェントメグに、打ちのめされた辺りから…この調子よ」
「あー火の玉ストレート、三球三振から…」
あの辺からか?結構前じゃん…
「実はまだ手札が2枚残ってるんだけど…?」
「まだ何かやるの…?聞いてもいい?」
「さっき言ってた時間差攻撃だよ、今の状況でもう1度イオリとチナツに告発状の内容をどう思うか聞く」
「今なら依怙贔屓なしの本音が聞けそうね…フフッ(笑)」
あ…依怙贔屓コールで踊る、テロリズミングお嬢様を思い出したね?
「もう1つの手札って何かしら?」
「あの辛辣な内容の告発状だよ」
「告発状…?」
「実はあの告発状、ゲヘナ学園生徒手帳ID別に送ったアンケート結果なんだって」
「アンケート…?」
「ここにいるゲヘナでは有名な生徒達を除く、一般生徒をメインに送ったとマコトは言ってたよ」
「…あのタヌキ、そんなことしてたのね」
「適当な質問の後、最後に容疑者アコについてどう思うか…というアンケートらしい」
「そのアンケートの結果って…」
「最後の容疑者アコに関するアンケートの内容が、全体の8割がネガティブな内容だったとか…」
「8割!?」
「うーん…流石にそれはどうかと思うし、アンケートの開始から結果が出るの早すぎる気が…」
「…つまりアンケートに不正の疑いがあると?」
「仕事を増やすようで悪いけど、容疑者アコのためにも調べてもらっていい…?」
「分かったわ、アンケートの件は調査する」
「よろしく頼むよ」
「ええ」
私は体育座りで動かないアコに、出来る限り優しい言葉で話しかけた。
「容疑者アコ、そういえば罪状を言ってなかったね」
「…」
「罪状は今思い付いたけど、ヒナ委員長独占禁止法の疑いで逮捕します」
「…」
そろそろ反応して欲しいんだけどな…
ルールや掟を破る奴はクズだけど、仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズ…だったかな?
「私はどうしても許せなかったんだよ、ヒナと2人っきりで休暇を楽しむために仲間に報告連絡相談をしなかったアコがね…」
「…先生」
「私利私欲のために情報を隠す、そんな人になって欲しくなかった…」
アコ…そんな顔するな、これからが大変なんだぞ。
「容疑者アコ、今の罪状だけど…」
「…認めます」
「詳しい話はシャーレで聞くよ…」
ユウカに頼んで人が1人だけ入れる、小さな檻が積んである台車を執務室まで押して来てもらった。
「これで連行します、◯◯時◯◯分、天雨アコ、あなたを逮捕します」
〜天雨アコ逮捕、私はヒナ委員長独占禁止法の疑いで逮捕されました〜
分かってるとは思うけど…
こっからが本番です。
「じゃあ万魔殿に報告、行くよ〜」
「…え?」
連行中…
すれ違う風紀委員達が、2度見3度見する事態が起こった。
ハルナが大根片手に息巻いていたが、ヒナの説得により大混乱は避けられた。
一行は台車を転がしながら、万魔殿の本部入口に到着した。
「あ!先生だ〜!こんにちは〜!」
「こんにちは〜!」
私はイブキに手を振って挨拶した。
「見ろ!ユウカ!ゲヘナのスイートハート!イブキちゃんだ!」
「フォー!」ピコッ!
「先生、お待ちしてました」
「イロハ、イブキちゃんの護衛ご苦労様」
「写真撮ってもいいですか?」ピコッ!
「ダメに決まってるでしょ…何言ってるんですか?」
「気を付けろ〜イロハ〜コイツ写真を撮るためなら10万クレジットポンッと払うからな〜」
「…マジですか?」
「私に任せろ…ユウカ!超えちゃいけないライン考えろよ!ノアに言いつけてやるからな!」
「…チッ」ピコッ!
「よろしい!それで?マコトいる?」
「いますよ…後でノアさんの連絡先を教えてください」
「いいよ〜モモトークで紹介するね」
「…チッ」ピコッ!
セミナー所属のスケバンがいる…
「先生〜!アコ先輩は何をしてるの〜?」
「アコはね…これからちょうちょさんになろうとして、さなぎさんになってるんだよ」
「アコ先輩はちょうちょさんじゃなかったの〜?」
「さっきまでいもむしさんだったんだ…でもちょうちょさんになると決めて、檻に中に入ってさなぎさんになったんだ」
「アコ先輩〜!頑張って〜!」
「…必ず、ちょうちょさんになります」
ちょうちょさんになるまで、泣くんじゃないぞ。
「やっと来たか!キキキッ!」
「マコトの協力で、作戦完了したよ」
マコトが万魔殿本部から出て来た。
そして…
ガシッ!
握手を交わした。
「先生!面白そうなことをしてるじゃないか!」
「そうだよぉ?よく知ってるねぇ?だからこのままさぁ?面白いことしない?」
マコトは手を離し、少し考えごとをして…
「成る程…キキキッ!」
私の提案を理解したのか、イロハに命令を出した。
「おい!チアキとサツキも呼んで来い!三脚カメラも用意させろ!」
「はぁ…」
奇跡のカーニバル
凸開幕だ凸
「それで?この檻に入ってるバカは何をやらかしたんだ?」
「あれ?説明したよね?」
「聞いてなかった」
確か差し入れのプリンを、万魔殿の皆で食べてたね…
「…それであの書類を用意したの!?」
マコトが知らないのはなんで…?
アンケートを送った部署は別なのか…?
改めて、マコトに経緯を説明した。
「キキキッ!なんだそんなことか!喜ばしい限りの所業だな!風紀委員会は安泰だ!」
マコトは皮肉を込めてそう言った後、風紀委員達を睨め付けた。
「おい、お前達はコイツがNo.2で大丈夫だと思っているのか?」
誰も目を合わせなかった…
「これからカフェで反省会だから、立て直しはそれからかな…?」
しばらくして三脚カメラを用意したチアキとサツキが合流、いつの間にかキラキラ部のキララとエリカも加わった。
仕上げに檻に入ったアコを囲んで、記念写真を撮りまくった。
風紀委員会。
温泉開発部。
美食研究会。
キラキラ部。
便利屋68。
万魔殿。
ゲヘナ学園の有名人が集まる、集合写真は簡単に撮れることはないだろう。
こうしてシャーレ強行犯係、4度目の出動は幕を閉じたのだった。
その後…
アコをシャーレに連行し釈放、14人カフェでリラックスするように伝えた。
私の説教とも言えない言葉がアコに届いたのか、ゲヘナスイートハート治療法か。
カフェに着いた瞬間…アコがギャン泣きしながらイオリとチナツに抱きついて謝罪し、エージェント達を騒然とさせた。
仲間と友達を同時に失う恐怖で、パニック状態になったのかな…?
余りにも遅すぎるが、まだ間に合う。
それからアコを泣き止ませるのに、踊ったりスピキュールしたりアウトローな土下座したり大騒ぎになった。
そして泣き止んだところで始まる、ヒナの容赦ない説教だった。
私が後でまとめて叱った方が、効率がいいと止めてたし鬼電の件とかもまとめて。
泣きっ面に蜂とはこのことかな…
私がシャーレに帰る前に、エンジェル24で売ってる赤飯を買い占めてカフェに届けた。
そして約束通り、皆で赤飯を食べた。
カスミも恥ずかしそうに、赤飯を食べたそうだ。
…こういうのでいいんだよこういうので。
ハルナの大根はイズミが生で食べた。
凄く美味しかったらしい。
おかわりと言ったら、ハルナがまたイズミの谷間から大根を出したとか。
…永久機関か何か?
風紀委員会は大根を見て、思い出し笑いをしないような訓練もするそうだ。
鍛え方が違うにも程があるだろ。
…それよりイオリカンペのがヤバそう。
メグが欲しがってた二つ名だけど、ソフトボールの投手とスカートめくりの動きに天啓を得て…見えざる炎上投手にした。
私は本当に見てないし、メグは可愛くないけどかっこいいね!だそうだ。
…言う程テロリズミングお嬢様は可愛いか?
イロハとノアをモモトークでお互いに紹介し、セミナー所属のスケバンからイブキを守るための秘密協定が結ばれた。
…ユウカってロリコンなの?
チアキが三脚カメラで撮った写真は万魔殿がゲヘナ学園校内の廊下に張り出し、欲しい生徒向けに販売された。
中でも全員が写ってる集合写真は、大量に焼き増しされ1番売れたとか。
万魔殿メンバーと檻に入ったアコの写真は、議長執務室に額縁へ入れて飾ってあるらしい。
…修学旅行の写真販売かな?
調査してもらったアンケート結果だが、悪質な不正が発覚した。
アンケートの回答を無意識に誘導する、これもある意味催眠術かな?
万魔殿に専門家が…いたねぇ。
その報復として、無関係な生徒の避難が完了してからアンケート制作の立案責任者である万魔殿議長の執務室が爆発された。
他校であればこれで一件落着だが、流石はゲヘナ学園…と言ったところか。
…これだけでは終わらなかった。
この爆発で私がクラフトチェンバー日曜大工でイブキにプレゼントした、段ボール製シャーレ強行犯係連行用檻が燃えてしまった。
尚写真は額縁が防弾仕様で無事だった。
檻の残骸を見たイブキが大泣きして、万魔殿と風紀委員会は内戦状態になった。
イロハが目を曇らせつつ、ハールノーウーミーレーローレーローと歌いながら超無敵鉄甲虎丸で出撃…
私は慌てて強化済み段ボール製シャーレ強行犯係連行用檻を、ゲヘナ学園へ運んで万魔殿に送り届けた。
…結果、ギリギリ内戦は回避された。
「内戦を起こす悪い子は〜檻の中にどぉんどぉんしまっちゃおうねぇ~」
「この檻いいですね、またサボるときに使わせてもらいます…」
…風紀委員会に内戦を仕掛けたイロハ、今は檻の中でお昼寝中。
「さぁ〜しまっちゃうからね〜」
「わぁ〜!逃げろぉ〜!」
「キキキッ!逃げろ逃げろ〜!」
…大泣きしてたイブキと報復で爆発されたマコト、今は元気に逃げ回ってる。
「しまっちゃうよ〜」
…
ミカならワンチャン出来るか。
相手はゲヘナだし喜んでやりそう。
10トン爆弾でも投げりゃあいいんだ。
つづく