番外編です、よろしくお願いします。
シャーレ強行犯係。
それは先生と親睦を深める為に思い付いた、組織…
捜査員は砂狼シロコ、そして告発状の内容に応じて各学園からエージェントを呼び寄せて容疑者に真偽を確かめる。
今回のターゲットはシャーレの執務室だ…
私、砂狼シロコは水鉄砲を構えて進む。
後ろにはサングラスをかけた、エージェント2人が私をカバーしてくれる。
シャーレの執務室に到着した。
いつものようにヘビカメラを使って、執務室を確認した。
容疑者を発見した、珍しく真面目に働いてる。
エージェント達に、OKサインを出し突入する。
3…2…1…GOGOGO!!
私とエージェント達は突入した。
「ん!シャーレ強行犯係!武器を降ろして!全員!」
「ユウカ!しっかりしろ!今ユウカが倒れたらキヴォトスはおしまいなんだ!立て!立つんだユウカ!」
「ンゴ…ンゴゴ…」
「…ん?」
おかしい、いつもと違う…
テレビで見た展開じゃない…
「シロコ先輩?」
「シロコ殿?」
い…いけない、リーダーの私がしっかりしないといけないのに。
「ごめん、2人共…思ってたのと違う」
「…あれ?シロコ?それにセリカとイズナ?そのサングラス、どうしたんだ?」
ん、先生が私達に気が付いたみたい。
「ぶっ倒れたユウカを仮眠室に運んでくれて、ありがとうな3人共」
とりあえず倒れたユウカを、仮眠室で寝かせた。
このままじゃ、お仕事にならないから休憩するか。
私を助けてくれた、シロコ・セリカ・イズナとお茶を飲みながら話をした。
「ん、お安いご用意」
「しかし主殿、これはどういうことですか…?」
「あのユウカさんが過労で倒れるなんて、どんだけ仕事サボってたの?」
「いやいや!別にサボってた訳じゃないんだ…急に忙しくなって、あっと言う間にこうなった」
「ん…?なんで急に忙しくなったの?」
「何か最近、百鬼夜行連合学院が大変なことになってて…その支援の対応が追い付かなくてあれよあれよとデスマーチが始まった」
セリカはうわーとか言ってるな…他人事みたいに言わないで手伝ってくれないかね?
「イズナは何か知らないか…?」
「知ってます主殿!学院が大変なんです!」
イズナは紙を取り出し、テーブルに広げた。
これは…数日前の新聞だな。
「連邦矯正局から脱獄した七囚人が戦争を始めて、そこらじゅうがめちゃくちゃになり百鬼夜行連合学院は崩壊寸前に…」
「な…なにぃ〜!?」
そこまでとは聞いてないんだが!?
七囚人が戦争…?
「イズナ、その七囚人って誰か分かる?」
「こちらに写真が…ここです!」
イズナが新聞を開いて、写真を指さした。
これは…災厄の狐と慈愛の怪盗!?
「ワカモとアキラか!?」
何やってんだあの2人…何が起こってる?
「争いの原因は…?」
「詳しいことは分かりませんが…慈愛の怪盗が災厄の狐から何かを盗もうとして、戦争に発展したのではないかと新聞の記事には書いてありました」
アキラがワカモから盗みを…?
アキラが欲しがりそうなものを、ワカモが持ってたかな…?
「ん、先生」
「…シロコ?」
「実はその件について、手掛かりがある」
「…手掛かり?」
「だから私達、シャーレ強行犯係に協力して?」
「成る程、それで突入してきたのか…」
これはホシノの差し金か…?
出してもらえないならさぁ〜
自分から出ちゃえば良いんだよぉ〜
とか言ったんだろ…?
カフェでお茶塗れにされた仕返し…?
見切り発車人柱おじさんめ…
「残念だが、今は協力出来そうにない…」
「どうして…?」
「見ての通りだよ…」
執務室を見渡す限り…
埋め尽くす紙の山だった。
ペーパーレス?
あ?ねぇよそんなもん。
「仕事サボって、また非公認の活動してるのバレたら連邦生徒会に百叩きにされるから無理だ…」
「ひゃ…百叩き!?」
イズナは震えながら、恐怖で毛を逆立てた。
「ちょっとシロコ先輩!聞いてた話と違うんですけど!?稼ぎのいいバイト…」
「ん!エージェントセリカ!」
シロコは人差し指を立てて、シーッとか言ってる…
おいおいシロコ、後輩に闇バイト教える先輩みたいになってるぞ!?
これは教育に良くない!
「分かった!私のお仕事を手伝ってくれたら捜査にも協力するし、バイト代も出す!これでどう?」
「な!?何でアンタの仕事を手伝わなきゃいけないの!?おことわ…」
「バイト代とは別に交通費も出すけど…?」
「何ボサッとしてんの?早く始めるわよ!」
切り替え早すぎだろ、助かるけど。
「ん、交渉成立」
「お任せ下さい!お仕事を早く終わらせる忍法を習得しました!」
それマジ?イズナ教えてくれない?
こうしてお仕事を片付けるため、集まった生徒と協力した。
途中でユウカも復活し、お仕事は進んで行った。
〜3時間後〜
「とりあえず、こんなもんかな…?」
執務室で山になっていた紙を、何とか片付けることが出来た…
「そうですね…皆さん、お疲れ様でした」
ユウカは復活以降ミスが大幅に減った、適度に休憩しないとダメだな…
シロコは何かすごいやる気あったな、そんなに協力して欲しかったの…?
セリカは右往左往してたな、やっぱりここの労働環境…おかしいですよ?
イズナは大活躍だった、どんな忍法かと思ったら分身の術だった。
5人に分身して1人で人海戦術やり始めて、もうチートやチート状態だ。
「はいお疲れ様〜スイーツでも食べに…」
「ん、スイーツはいいから捜査に協力して」
うーん、シロコは誤魔化せないか…
お仕事のやる気があった理由が、捜査協力だし当然か。
こう言うのもあれだけど、絶対に厄介事だよな…
「分かった、協力するよ…何をすればいいの?」
「容疑者先生に聞きたいことがあるの」
あ、私が容疑者なんだ。
「聞きたいこと…?」
「モフモフよしよしチケットって…何?」
!!!
待て…なんでシロコが知ってるの…?
ここでそのチケットが露呈するのは…
私は焦らずクールに慎重した。
「え?何?そのチケット?知らないけど?」
「ん…恍けても無駄、エージェントイズナから全部聞いた」
「エージェントイズナ…?」
ほう?くのいちが情報を漏らしたのか…
「エージェントイズナ?何を言ってるんだ?」
「容疑者主殿…イズナは…イズナは…」
何かモジモジしてるんだけど!?
「ちょっとシロコさん!?いくら情報を聞き出したいからって、何したんだよ!?」
「ん…?容疑者先生に、チケットの発行を一緒にお願いするって約束しただけ」
「な〜んだそっちか…」
「そっちとは…どういうことですか?」
「いや、シロコがいかがわしいことしたのかと思ってさぁ…」
「それよりも、そのいかがわしいチケットについて詳しく聞きたいですね~…」
しまった…ユウカに把握された。
こうなったら…
「いやいや〜全然いかがわしいチケットじゃないよ〜?そのモフモフよしよしチケットっていうのはね〜…」
ダッ!
!!!
私は振り返らずに、風のように走った。
「ん!容疑者先生が逃走した!捕まえて!」
「よっしゃあー!」
速い、ラガーマンかよ…
ユウカのすてみタックル!
「ぐわ〜!?」
私は捕まってしまった!
「まだだ…まだ終わってない…!」
「逃げられるとでも…?」
「ユウカちゃん!お胸が当たってるわ!」
「えぇ!?」
私はノアの声真似をした!
ユウカは混乱した!
拘束が緩んだ!
走れ!走れ!
「ん!行かせない!」
しまった、足を掴まれた…
シロコのドラゴンスクリュー!
「ぐわ〜!?」
私は捕まってしまった!
アロナちゃんバリアで命拾いした…
ここまでか…だが!これだけは…!
私は執務室の扉に手をついた!
「トラーイ!」
負け惜しみのタッチダウンだ!
ガチャ。
執務室の扉が開かれて、そこには…
「はぁ…」
天変地異より怖い、怒ったリンがいた。
「あ、リンちゃ…リン代行」
「監視から報告を聞いて見に来ました、また遊んでるんですか?」
監視なんているの…?覗き?盗聴?
「いや…今日はもう終わったから、皆でスクラムを組んでたんだよ」
「スクラム…ですか?」
「定期的にやらないと、生徒達が腐ったミカンになるんだって〜」
「成る程、ところで先生?」
「…なにかな?」
「腐ったミカンは先生ですよね?」
「…おっしゃる通りです」
こうして私は脱走に失敗した。
「正式名称は、10分間モフモフよしよしチケットだね」
皆の協力でお仕事が終わったことを説明、怒ったリンはクールに去って行った。
そのお礼ということで、洗い晒し話すことにした。
「それで?何のためにそんなチケットを?」
ユウカはジト目で私を睨め付けた。
「命を助けてくれた見返りだよ…エージェントイズナに1枚、ワカモに1枚だったかな?」
「イズナが持っていた1枚は使いました!」
「で、残りはワカモの1枚だけだね」
「つまり…そのチケットを狙って戦争になった?」
シロコがそう結論づけた。
そんな価値のあるチケットじゃないんだけど、本当に何やってるんだあの2人…
「ん、私にもそのチケット発行するべき」
「それは出来ない相談だね…」
!!!
…何か変じゃない?この雰囲気?
「…どうして?」
「…そんなホイホイ発行するチケットじゃないから」
これは某ハンティングゲームで、大型モンスターを2頭同時に倒した際に低確率で出るレアなアイテムなんだ。
「容疑者主殿?今日イズナはお仕事を頑張りましたよね…?」
イズナは真顔で訴えて来た。
「今日の報酬はクレジットです…」
「そんなぁ〜…」
イズナは落ち込んでしまった…
それを見たセリカが私に抗議した。
「アンタねぇ…ケチケチしないでチケットの1枚や2枚配りなさいよ!」
!?
さっきからなんだ…?
このプレッシャーは…?
私の第六感がニュータイプし木星圏帰りした。
まさか…いや、まだ確定じゃない。
試しに網を張ってみるか…?
私はセリカと世間話をしながら、シロコにモモトークでメッセージを送った。
何も聞かずに全周囲警戒。
「ところでユウカ〜」
「…何ですか?」
「10分間モフモフよしよしチケットの仕様なんだけど」
「仕様…ですか?」
「そう…チケットを渡すときに、相手の名前を書くんだよ」
「え…?ではそのチケットが盗品の場合は…?」
「名前と本人が、一致しなかった場合は無効だね」
ガンッ!
「何処だ!?何処から音がした!?」
シロコが指を差した。
「ん!あの掃除道具が入ってるロッカー!」
「シャーレ強行犯係!GOGOGO!」
シロコがロッカーを開けると…
「本当にいた…」
中には白目をむいた、アキラが入ってた。
「えぇ!?」
「おいユウカ!仮眠室から布団を持って来い!アキラを簀巻きにしろ!」
「は…はい!」
さっきから何か変な雰囲気だったから、網を張ってみたら大物が掛かったよ…
「さてアキラ、どういうことなのか説明してもらおうか…?」
簀巻きにしたアキラへ事情聴取を始める。
「その前に、チケットの仕様について答えて下さい…ウソですよね?」
「さっきの話…?」
「私は命をかけてワカモに挑んだのですよ?結局チケットは取れませんでしたけど…それなのに苦労して手に入れたとしても無効なんてウソですよね…?」
あのさぁ…
命をかけて奪う代物じゃないだろ。
百鬼夜行がめちゃくちゃになる長期戦になったけど、それでも奪えなかったのか…?
ワカモすげーな…
「残念だけど本当だよ、エージェントイズナは私が名前書いたの覚えてるでしょ?」
「はい、確かに書いてもらいました…」
チケットがもらえなかったのが未だにショックなのか、イズナはまだ落ち込んでる…
「そんなぁ…」
そして簀巻きのアキラも落ち込んだ。
「さて、ここからは私の妄想で話をするね」
こんな探偵みたいなこと柄じゃないけど…
「アキラはさぁ、チケットの情報をシロコに話して焚き付けたでしょ…?」
!?
「…何のことですか?」
「ホシノに変装して、シロコに接触したんじゃない…?」
「あ…あのときのホシノ先輩は、何かおかしかったけど気が付かなかった〜」
「エージェントセリカ、シロコがこんなこと言ってるけど?君はどう思う…?」
セリカは動揺してた。
「シロコ先輩が、ホシノ先輩を間違えるなんて…」
「エージェントセリカの言う通りだと思う、最初からアキラの変装を匂いで看破したんじゃないかな…?」
!?
「…どういうことですか?」
ユウカは訳が分からなくなった。
「利害の一致じゃない…?アキラはチケット入手方法のアプローチを変えたんだ」
ワカモと命がけで戦うなんて、どう考えても割に合わない。
「ホシノの姿で人気のない場所まで移動して、尾行したシロコは銃を構えた…」
アキラも思い切ったことするなぁ、シロコは相当怖い顔してたでしょ…?
「アキラは変装を解除して、エージェントイズナがチケットを使ってる動画をシロコに見せたんじゃない…?」
イズナヘブン状態動画を見たのか…?
「ならここにいる4人は…全員グルなんですか!?」
!!!
「いや、エージェントセリカは違うんじゃない?バイトがどうの言ってたから…」
と思ったけど…
セリカも目を合わせないな…
最初シロコは手掛かりがあるって言ってた、その情報の出所が恐らくアキラかなぁ…?
で…イズナとセリカを巻き込んだと。
「安心してよ、私の妄想だから何の証拠もない」
…
図星なのウソでしょ!?
割とガバガバ推理だったよ!?
私が困惑中に沈黙を破ったのが…
「うわぁ〜!(泣)あああぁぁぁ〜!(泣)」
アキラか泣き出した。
えぇ…泣き脅しかよ。
しかしアキラに釣られて…
「よ〜う〜ぎ〜しゃ〜あ〜る〜じ〜ど〜の〜チ〜ケッ〜ト〜く〜だ〜さ〜い〜!(泣)あああぁぁぁ〜!(泣)」
イズナも泣き出した。
アキラめ…チケットの依存度が高い、イズナ狙いの泣き脅しか?
最後にイズナに釣られて…
「えーん…えーん…」
シロコが泣き出した。
宇宙猫セリカは固まった。
「ユウカ…これどうしよう?」
「皆にチケットを配ればいいのでは…?」
「タダで配るのはマズイでしょ?」
「こんなことをしてる間にも、百鬼夜行連合学院が大変なことになってるんですよ!?」
「百鬼夜行…あ!そうだぁ!」
閃いた!
生徒達が泣きじゃくるカオスな状況を止めるべく、神の一手を打つ覚悟がある。
「私にいい考えがある!今から百鬼夜行連合学院、復興支援者を緊急募集しま〜す!」
…?
「復興支援に尽力した上位いくかのグループに、10分間モフモフよしよしチケットを贈呈しま〜す!」
!!!???
「参加者を増やしたいからこの情報を隠さす、チケットが欲しい生徒達に言うように〜!」
…
説明が終わり、沈黙を破ったのが…
プシュー!!
突然の煙幕だった。
「先生、急用を思い出したので失礼します」
「アキラ…?」
やっぱり簀巻き程度じゃ逃げられるか、てかウソ泣きだったのかよ。
私は目の前が真っ白になった…
「ゲホゲホ!皆無事か!?…あれ?」
給湯室の換気扇を起動し、煙幕が晴れたら執務室にはユウカしか残ってなかった。
「…シロコ達は?」
ユウカは、私のデスクを指さした。
「…え?」
私のデスクには、紙が1枚置かれた。
百鬼夜行連合学院・緊急復興支援参加者
シャーレ強行犯係(4人グループ)
清澄アキラ
砂狼シロコ(L)
黒見セリカ
久田イズナ
つづく
〜シャーレ強行犯係便利アイテム〜
10分間モフモフよしよしチケット
ムツゴ◯ウさんのアレ。
行動はアウトなのでやってない。
セリフと耳のマッサージのみ。
特徴的なお耳を持つ生徒に効果は抜群。
それを10分間。
チケットを使用したイズナいわく…
このチケットはスゴイです!
世界を救います!
最後に愛は勝ちます!
…とのこと。