こちらシャーレ強行犯係   作:ケイゾーイビ

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とりあえずここまでです。
よろしくお願いします。


ゲーム開発部編3話

「緊急パッチ未対応のおにちく先生2!?なんでこんなお宝ゲームが!?」

その場のコハル以外全員が驚いた、テレビの画面に出たゲームに誰よりも、持っていたモモイよりも詳しくタイトルを言ったのはコハルだった。

 

「「「「「え?」」」」」

「…あ」

 

「エージェントコハル…?え?なんかスゴイ詳しくない…?どういうこと?」

「ち、ちが、違う!こんなゲーム、知らない!知らない!」

いやいや、めちゃくちゃ詳しかったろ…

緊急パッチ?お宝ゲーム?

この場にいる誰よりも、詳しいんじゃないの?

 

「ユウカ申し訳ないけど、この件は私が預かるから他言無用でお願い…」

「トリニティの沽券に関わるかもしれない、爆弾になりそうですね…」

 

お嬢様学校にエッチなゲームが流通してると他校に知られたら、色々良くないからね…

ぶっちゃけどの学校も知ってるのかもしれないし、暗黙の了解的な意味で乙女の嗜み化してる可能性もあるのか…?

 

さて、そろそろ部屋の隅でセミの抜け殻みたいに動かなくなってしまったモモイに声をかけなくてはいけないのだが…あ、その前にやることがあった。

「エージェントコハル、私の聞き間違いでなければこのゲームタイトルは鬼畜先生2?で合ってる?」

「っ!…知らないわよ!」

全く認めようとしないけど、重要なのはそこじゃないんだ。

「多分なんだけど、おにちくじゃなくてきちくじゃないかな…?」

「だからそんなゲームしらな…え?」

これは結構キツイな、もしかしたら他のトリニティの生徒(主に1人?)にこのゲームを説明する時におにちくとか言ってるんでしょ…?

「この件が終わったら、漢字の勉強しよっか…?」

「…」

コハルは目の前が真っ白になった…

事件解決に協力したのに、漢字の勉強をすることになるなんて思ってもいなかったのだろう。

 

コハルの件はこれで良い…いや良くないな、これティーパーティーとか正義実現委員会から苦情が来るかも…大丈夫だよね?

モモイの件は、ここは伝家の宝刀丸投げしか無いか…

「アリス、これは勇者にしか出来ないことだと思うからモモイを元気付けてくれるかい?」

「分かりました!アリスにお任せ下さい!」

アリスはモモイに近付いて声をかけた。

 

「モモイ、元気を出して下さい!アリス、モモイを元気付ける為に先生から言葉攻め?を習得する覚悟があります!」

「や”め”て”ぇ”え”え”え”え”え”え”え”!」

何とか耐えたが、次は耐えられそうになかった。

 

「言葉攻め?はイヤでしたか?では✕✕✕✕✕?はどうですか?」

「わ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!」

アリス以外の全員が轟沈した。

 

「ちょっと!!何言ってるの!?エッチなのはダメ!!死刑!!」

正しい語録の使い方だ、100点満点。

「ユウカ、ミレニアムの技術力ってどうなってるの…?」ピコッ!

ウチは関係ありませんよと、抗議の意味を込めたピコハンがダイレクトエントリーした。

アリスは放送出来ない発言をしたのか…?私には5発の銃声しか聞こえなかった。

かがくのちからってすげー!

私は頭を抱えた、こんなはずじゃなかったというのは私の想像力不足だ、ということか…

考えても仕方ないから、とりあえずモモイを連行する事にした。

「あーモモイ…告発の内容なんだけど」

「…認めます、認めますから」

 

「こ”こ”じ”ゃ”な”い”所”に”連”れ”て”っ”て”下”さ”い”…」

 

「はい、逮捕します…」

 

「ユズ、今回は色々と目惑をかけた…相談してくれたのに、力になれなくてごめんね…」

「あ…い…いえ…」

結果的には解決したけど、思ってた結果とは違ったのでユズは何とも言えなかった。

「これからが大変だと思うけど、私の奢りでこれから皆でカフェに行かない?」

「わ…分かりました…」

「こういう時は確か…あ、ビールでも飲んでリラックスしよう!だったかな?」ピコッ!

カフェにビールはありません!と、ユウカは厳しくピコハンで指摘した。

 

「ユウカ、モモイを連行するからあれ用意して」

「…あれ本当に使うんですか?もの凄く目立ちますよ?」

「原作リスペクトしたいからね」

ユウカは頼まれた物を用意する為に、部室から出ていった。

私もゲーム開発部とコハルを連れて部室から出た。

廊下には人が1人だけ入れる、小さな檻が積んである台車を押して来たユウカが待っていた。

「これでモモイを連行します、◯◯時◯◯分、才羽モモイ、あなたを逮捕します」

 

〜才羽モモイ逮捕、私は部費でエッチなゲームを購入した容疑で逮捕されました〜

 

モモイを檻に入れると体育座りのまま動かなくなり、シャーレまで連行された。

こうしてシャーレ強行犯係の初出動は幕を閉じた。

 

その後…

檻に入れられたモモイの姿は、めちゃめちゃ目立った。

会う生徒皆に経緯を説明することとなり、先生が新しい遊びを始めた(笑)などとSNSでバズってしまった。

その結果、連邦生徒会にも知られてしまい説明を求められ、先生は呼び出された。

モモイをシャーレに連行し釈放、5人カフェでリラックスするように伝えた後、連邦生徒会の呼び出しに応じた。

 

先生はしこたま怒られた、リンは駆けつけ一杯と言わんばかりの勢いだった。

今回の件どうするつもりなのかと聞かれたら、例の奇策を説明する。

これは先生が思い付いた遊びだと言い切った、活動申請も出してないし銃だって水鉄砲だしどう見ても遊びだ。

あの違法なゲームソフトだって先生が考えた台本だ、生徒達の親睦を深める為のフィクションだと言い張る。

もう一つ今回の活動内容を、バライティー番組の1コーナーとして放送するつもりだ。

もちろん番組の最後に全てフィクションであるとテロップも入れる、悪い事をしてるならあんなに堂々と会う生徒皆に経緯を説明することなんてしない。

悪い事はコソコソするものだ!私は生徒を救うためなら何だってやってやるぜ!って言ったら、リンがピコハンを強振フルショットした。

活動申請を出すように言われたけど断った、義務感で活動すると楽しくなくなるからって言ったらピコハンで乱れ突きされた。

こうして更にしこたま怒られて、先生は解放された。

 

後で聞いた話だけど、コハルとゲーム開発部がモモトークで連絡を取り合って仲良くなったらしい、共通の話題が出来たそうだ。

 

モモイには本当に反省してるなら、フィクションになったとはいえ反省文100枚は書けるよね?とモモトークを送った、ドクロのスタンプが送られて来たけどモモイはやれば出来る子だ。

 

尚トリニティに流れていたゲームの流通元締めはハナコでは無かった、ブラックマーケットを行き来してる生徒に心当たりがあったので近々お話を聞くつもりだ。

 

シャーレ強行犯係のテレビ放送はそこそこ話題になり、何度か再放送され少しだけ有名になった。

その影響でいくつか告発状が届く様になったとか。

 

つづく

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