今日参加した先生はお疲れ様でした。
明日参加する先生は頑張って下さい。
よろしくお願いします。
「では容疑者ハスミ…お願いしま〜す」
体重計の前に立つハスミ。
その左横に私が立ち合う。
ハスミから見て…
右後ろにはイチカ。
左後ろにはツルギ。
ハスミの正面にユウカとコハル。
実況見分が始まったのだが…
「あの…」
ハスミがモジモジしている…
「…ん?どうしたの?」
ユウカが何かに気が付いた。
「先生…先生…」
ユウカが体重計に指を差してる…
あ〜!
「あー容疑者ハスミ!」
「…はい?」
「分かってると思うけど、服は脱がなくていいからね?」
全く見当違いの発言に、私以外轟沈した。
「きひひ(笑)」
「あはは(笑)」
「フフッ(笑)」
「〜〜〜(笑)」
「ん?なになに?どういうこと…?」ピコッ!
察しが悪すぎる私の頭に、ユウカのピコハンがドンカンした。
「体重計の表示ですよ(笑)」
「表示…?この丸くて、赤い針が重量を指し示す裏表ある表示のこと?」
「そうです!」
…
「あぁ〜!ここ隠さないとねぇ〜!」
気が付いた私の反応で全員轟沈した。
私は体重計の裏表ある表示に、紙をセロテープで貼り付けて隠した。
「とりあえず、これでいい?」
「…ちょっと心許ないですが」
「すぐ終わるし、これ借り物だからね?」
「…分かりました」
何かハスミ、不満そうだな…
「それじゃ実況見分始めるよ〜?」
「…はい」
〜テイク1〜
「はい!容疑者ハスミに体重測定の順番が回って来ました!」
ハスミは…
断腸の思いで…
体重計に乗った…
大袈裟じゃない…?
赤い針の動く音が、しばらくして静かになった…
「えーと…もうやった?」
「…まだです」
「そうなんだ…」
その時だった。
「ハスミ先輩」
右後ろのイチカから声をかけられた…
「…え?」
ハスミ容疑者ではなく、ハスミ先輩と言われたハスミは振り向いた。
「…ブフゥ(笑)」
ハスミはイチカと目を合わせたら…
急にイチカは吹き出した。
ペラッ…
ふと、紙をめくる音が聞こえた…
「…は?」
音が聞こえた正面を向くと…
紙をめくって体重計の表示を見る者がいた…
「へぇ〜…」
…左横にいる先生だった。
!!!
「わ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!」
羞恥の叫びと同時に、ハスミは私へアイアンクローを繰り出した!
ガシッ!
「ぐわぁ〜!?いててててて!?」
「先生!?何してるんですかぁ!?何してるんですかぁ!?」
もう恥ずかしさで、グデグデになりそうなハスミを見て私とハスミ以外轟沈した。
「きひひ(笑)」
「あはは(笑)」
「フフッ(笑)」
「〜〜〜(笑)」
実況見分は中断され、私はハスミに正座させられた。
「本当に何してるんですか…?」
「…すみません」
「謝罪なんで聞きたくありません…何のつもりですか?」
「ちょろまかさないとマズイ体重は、どの程度か興味が…」
「…」
「…申し訳ありません」
私は土下座して謝罪した。
ゴミを見るような目で見られる私は、厳しい折檻を受け解放された。
〜テイク2〜
再びハスミは体重計に乗った。
今度は冷静だな…?
赤い針の動く音が、しばらくして静かになった…
「もうやった?」
「…まだです」
「あそう…」
その時だった。
「ハスミ先輩」
再び右後ろのイチカから声をかけられた…
しかし…
ガシッ!
「ぐわぁ〜!?いててててて!?」
また左横の私はアイアンクローされた。
「その手には乗りませんよ…」
「やるじゃないか…容疑者ハスミ」
しかし…
ペラッ…
また紙をめくる音が聞こえた…
「…は?」
音が聞こえた正面を向くと…
紙をめくって体重計の表示を見る者がいた…
「Oh! モーレツーっす!」
…さっきまで右後ろにいたイチカだった。
!!!
「わ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!」
羞恥の叫びと同時に、ハスミはイチカへアイアンクローを繰り出した!
ガシッ!
左手に先生。
「いててててて!?」
右手にイチカ。
「あだだだだだ!?」
「2人共何してるんですかぁ!?」
もう恥ずかしさで顔を赤くするハスミに、ハスミ以外轟沈した。
「いてててててブハハハハハッ(笑)」
「あだだだだだあはははははっ(笑)」
「きひひ(笑)」
「フフッ(笑)」
「〜〜〜!!!(笑)」
コハルの限界も近い…
実況見分は中断され、私とイチカはハスミに正座させられた。
「今度は先輩さんですか、先生の差し金ですね?」
「そうっすね」
「ちょっと?即売り飛ばさないで?」
「言い訳なんで聞きたくありません、2人共同罪です」
「「…申し訳ありません」っす」
私とイチカは土下座して謝罪した。
ハスミの怒りは収まらなかったが、何とかこの程度で済んだ…
〜テイク3〜
ハスミは三度、体重計に乗った。
手慣れたもんだね…
赤い針の動く音が、しばらくして静かになった…
「やった?」
「…まだです」
「そう…」
その時だった。
「ハ…ハスミちゃん!」
「…えぇ!?」
ツルギがハスミをちゃん付けで呼び、揺さぶりをかけるが…
ガシッ!×2
「いててててて!?」
「あだだだだだ!?」
私とイチカはアイアンクローの餌食に…
「その程度ですか…?」
「やるじゃないか…容疑者ハスミ」
しかし…
ビリッ…
「…え?」
今度は紙を引き千切る音が聞こえた。
体重計に乗るハスミの正面に現れたのは…
「きひひ(笑)」
…ツルギだった。
しかも体重計の表示を隠してあった裏表の紙を引き千切った結果、ユウカとコハルにも丸見えに…
!!!
「わ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!」
手を離して体重計の上で、しゃがみ込んでしまった…
ハスミ以外轟沈した。
「ブハハハハハッ(笑)」
「あはははははっ(笑)」
「きひひひひひひ(笑)」
「フフッ(笑)」
「〜〜〜…()」
コハルのヘイローが消えた…
誰も体重計の表示は見ていない、見ているのは絶望に唸るハスミだ。
そもそも表示を隠した時点で、体重が軽くなったか確認出来ないのである。
こうして実況見分は、何一つ上手く行かなかった…
「何なんですか!?どういうつもりなんですか!?」
結果ハスミ以外の全員が、体重計の横に正座させられた…
コハルはユウカの膝枕で介抱されている。
「はい」
私が手を挙げた。
「先生…発言を許可します」
ハスミの許可を取り、立ち上がった。
「はっきり言いますけど、容疑者ハスミが体重をちょろまかした方法なんて…どうでもいいと思ってます」
…
「はぁ!?」
「ひぃ!?」
コハルが意識を取り戻した。
「それよりも、何故ちょろまかさなきゃいけないのか…そっちのが重要でしょ?」
「…」
「皆は容疑者ハスミの体重、見ちゃったよね?どう思った…?」
「…ちょっと先生!?」
「はいっす」
「はい先輩さん」
イチカが立ち上がる。
「至って平均的…?」
「わ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!」
「ハ…ハイッ!」
「はい後輩さん」
ツルギが立ち上がる。
「別に気にする程太って…?」
「わ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!」
「これで分かったでしょ?容疑者ハスミは気にし過ぎなんじゃない…?」
頭を抱えていたハスミは、顔を上げる。
「納得は出来ませんが…」
お…?
「…一理あると思います」
おお!これは一歩前進かな…?
しかし…
「1つ分からないことが…?」
「…何?」
「先生は見る必要ありましたか…?」
「…え?」
確かに見る必要ないね…
…
私は考えるフリをして…
ダッ!
!!!
振り返らずに出口に走った!
ガシッ!
「あれ?」
しかし、あっという間に捕まり…
ドンッ!
ハスミに3度目の壁ドンされた…
「近い近い…さっき謝ったから許して」
「どうしたら記憶がなくなりますか?」
「アイアンクローの痛みで忘れました」
その時だった。
ユウカに支えられコハルが立ち上がり、またいかがわしいことをしている私達を問い詰めようとした。
しかし…
コハルは疲れていた…
笑い過ぎて気を失う程疲れていた…
そう…
コハルの乙女回路はショート寸前…
結果、コハルの頭パーツは壊れた…
「キース!キース!キース!キース!」
!?
「エージェントコハル!?」
コハルが私達を見て、キスコールを始めた!
それを聞いた者は轟沈した。
「あはは(笑)」
「きひひ(笑)」
「フフッ(笑)」
「おまっ(笑)エージェントコハル!?何を言ってるんだよぉ!?」
「キース!キース!キース!キース!」
顔を真っ赤にした、コハルのキスコールは更に激しくなる。
「ユウカ!止めてくれ!」
「いい機会ですよ先生…」
「…え?」
「豚箱で反省しましょう!」
「番組どころかぁ!?教師としても打ち切りなんだがぁ!?」
「キース!キース!キース!キース!」
ユウカもキスコールを始めた。
「イチカ!このままじゃ!トリニティ総合学園の大スキャンダルになる!止めて!」
「安心して欲しいっす先生…」
「…え?」
「バレなきゃ…スキャンダルにはならねーっすよ!」
「アホかぁ!バレるわぁ!」
「キース!キース!キース!キース!」
イチカもキスコールを始めた。
「ツルギ!こんな高校生の遊びみたいなの良くないよな?止めさせて!」
「先生、その…」
「…え?」
「私達!高校生です!」
「あーそっか…いやいや!違う!そうだけどそうじゃない!」
「キース!キース!キース!キース!」
ツルギもキスコールを始めた。
キース!キース!キース!キース!
言っても分からぬ馬鹿ばかり…
直接ハスミを説得するしか…
「では先生…いいいい行きます!」
はぁ!?
「待て待て待て!そういうのは大事な時に取っとけ!」
「…え?」
「いやいや!絶対違うから!大事な時は!絶対に今じゃないからな!」
今日のハスミおかしいだろ…
「おいハスミ、冷静に考えてみろ…今日あったことをふと思い出して絶対に寝込むぞ!」
「そんなことは…」
「今はアドレナリンがサージしてるから、冷静じゃないんだ!だからこの手を離せ!」
「そんなことを言って、言い逃れするつもりですか…?」
「…ならどうする?本当にこのまま雰囲気に流されてするのか?」
キース!キース!キース!キース!
「…何をするんですかっ!?」
「私の口から言えるかっ!?」
今日のハスミ頭おかしい!?
キース!キース!キース!キース!
「ハスミ、私の袖を捲って腕を出せ…」
「…え?」
「いいから腕を出せ!」
「…はい」
ハスミは腕を掴んだまま、翼で右腕の袖を器用に捲った…!?
スゲーどうやってんの…?
キース!キース!キ…
!?
「え…?」
私の腕を見た4人はキスコールを止めた。
ハスミが掴んでた私の右腕が…
痣になって青くなっていたからだ。
マジでホセ・メ◯ドーサかよ!?
「だから痛いんだって、私の体は悲鳴を上げてるの!本当にもう勘弁してくれ…」
…
しかし…
「あの…」
ふと疑問が浮かび、声を出すユウカ。
「…どうしました?ユウカさん?」
「左腕も見せてもらっていいですか?」
???
ハスミは翼で左腕の袖も捲った。
!!!
「こっちは痣がない…?」
「…あれ〜?なんで〜?」
…
「…せ〜ん〜せ〜い〜?」
「な…なんだよユウカ?」
カリッカリに温まったユウカが、青筋を立てて私に核心を突いた。
「それは痣ではなく、シャーペンで字を書いた紙に腕を擦った跡では…?」
???
「…な!?なんでそれを!?」
あ…
「ハスミさん、先生を抑えてて下さい…」
ユウカは近付いて来た…
…ウェットティッシュを持って!
!?
「ハスミ!離せ!」
しかし抵抗虚しく…
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシッ!
今、私の右腕はキレイになって…
去年よりずっとキレイになって…
シャー芯の黒い跡はなくなった…
「先生…さっきから壁ドンされる度に痛がっていなかったのに、急に痛いとか言い出したのでおかしいと思ったんですよ…?」
そうなのぉ?よく見てるねぇ?
「…何処に痣がありますか〜?」
「いやぁ…これはぁ…そのぉ…」
…
キース!キース!キース!キース!
再び始まるキスコール!
「いや!待って!本当に待って下さい!」
ユウカは変なところで鋭いよな…
「ヤダヤダヤダヤダ!ヤダァ!」
あの先生が、子供のみたいに逃れようとする姿に全員轟沈した。
「そんなにイヤなんですか…?」
「いいとか悪いとかじゃない!絶対後悔するんだって!後悔するの!」
「ならここにいる希望者全員にすれば…」
「やぁ〜めぇ〜ろぉ〜!!!」
その時だった。
ガチャ!
部室の扉が急に開かれた。
そこに現れたのは…
「シャーレ強行犯係です!武器を捨てて下さい!全員です!」
!!!
水鉄砲を構え、紙袋を被った…
トリニティの生徒が突入してきた…
紙袋…?
シャーレ強行犯係…?
シロコに続いて、またかよ…
何でもいい!とにかく助けを!
「ヒフミ!助けて!助けて下さい!」
「違います!」
「…え?」
「私はヒフミではありません!」
「な…何者なんだ!?」
「ダブルエージェントファウストです!」
通算UA10000ありがとうございます。