こちらシャーレ強行犯係   作:ケイゾーイビ

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遅くなりましたがお祝いします。
よろしくお願いします。


正義実現委員会編4話

私達は全員、手を上げた状態で部室の1箇所に並ばされた。

結果的には助かったね…

 

「ありがとう、助かったよ〜ダブルエージェントファウスト…?」

「無駄口を叩かないで下さい!私達は先生と敵同士なんです!」

 

「…え?」

 

あれ…?

敵同士なの…?

 

たまらずユウカが私に相談へ…

「先生?ダブルエージェントって何なんですか…?」

「いや分からん…」

「無駄口を叩かないで下さい!」

ヒフミは左手に付けた、ペロロくちばし?で私の背中をツンツンした。

 

何そのグッズ…?

 

「いてぇ!ちょっと!?いくら何でも、説明もなしにこれは酷くない!?」

「そうっすよ!」

 

手を上げる私達は、ヒフミにブーブー文句を言い始めた。

1人でこの人数は支え切れないだろう…

これやり過ぎると、またアジテーターだの言われるからな…

「わわっ!分かりました!ご説明しますから…落ち着いて下さい〜!」

 

手を上げてると疲れるので、下ろして話し合いの場を作ることに成功した。

 

「えーと…私が代表して、質問しても?」

「…どうぞ」

 

「ダブルエージェントって何…?」

 

「ダブルエージェントは、悪事を働いたエージェントを捕まえる捜査員です」

 

「…え?」

 

悪事を働いたエージェント…?

 

「待った!?今回エージェントは1人しかいないけど…」

「…先生の言う通りです」

 

まさか…

 

「…私達はエージェントコハルを、捕まえに来ました」

 

!!!

 

「はぁ!?」

 

コハルは慌てて、ヒフミに水鉄砲の銃口を向ける。

私とユウカもヒフミに水鉄砲を構える。

 

「これは…どういうことですか!?」

「2人共も落ち着け!まだ私の質問は終わってない!」

「う〜っ!」

「エージェントコハル!無駄な抵抗は止めて下さい!」

「待て待て!まだ話し合いの途中だ!」

仕方ない、多分いるだろうしこの場に引きずり出すか…?

 

「次の質問だ、ダブルエージェントファウストの上司と話がしたい!」

 

!!!

 

「上司…ですか?」

「ユウカも聞いたよね?私達は敵同士だって言ってたでしょ…?」

「私達…」

「そう、多分廊下で待ってるんじゃない?」

 

「流石ですね…先生、素晴らしい慧眼です」

 

ヒフミはニヤッとしてるのかな?

紙袋被ってるから分からないけど…

 

「こちらもエージェントを呼びます!」

 

…あの3人だな。

 

「お願いします!」

 

校内放送のスピーカーから…

コミカルなBGM(ブルアカで有名な曲)が流れて来た。

 

!?

 

おい!?職権濫用だろ!?

 

ガチャッ!

 

そして部室に3人が入って来た。

 

!!!

 

やっぱり…この3人か。

 

レッツゴー!とBGMが盛り上がった瞬間…

サングラスをかけた3人が、スタイリッシュなポーズを決めた!

 

バーン!!

 

「わ〜凄いです!かっこいいです!」

 

ヒフミはパチパチと拍手で出迎えた。

 

「…やっぱり君達3人か、救護騎士団のミネ達にしこたま怒られて以来だね〜」

 

トリニティ総合学園の生徒会…

 

ティーパーティー…

 

フィリウス分派

パテル分派

サンクトゥス分派

 

各派閥の代表者3人…

 

桐藤ナギサ。

聖園ミカ。

百合園セイア。

 

この3人、忙しいんじゃないの…?

詳しい話はこのペロロ好きに聞くか。

 

「そしてナギサの鉄砲玉ヒフミ!」

私はヒフミの紙袋を取った。

 

バサッ!

 

「…は?」

 

私は驚きで頭をブン殴られたような衝撃で、思考停止した。

 

「はぁ〜!?」

 

「…あれ!?」

 

紙袋を取られて、正体がバレるヒフミが動揺してるけど…

今はそれどころではない!

 

「すみませ〜ん!1回止めま〜す!1回止めま〜す!すみませ〜ん!」

 

!!!???

 

私の混乱っぷりに校内放送も止まる。

 

「ちょ!?先生!?どうしたんですか!?」

「ユウカもごめんね、これはシャーレの権限で止めます」

「えぇ!?」

 

これはね、大事なものより大事なんだ。

 

「ヒフミ!これどういうこと!?」

「紙袋返して下さ〜い!」

 

私はヒフミを落ち着かせるために、紙袋を返した。

 

「何で紙袋の下に、青い2番の目出し帽を被ってるの!?」

 

!!!

 

「この目出し帽ですか?お借りしました!」

 

はぁ!?お借りしたぁ!?

 

「あ!そろそろ時間なので返して来ます!」

ヒフミは被っていた青い2番の目出し帽を取り、サングラスをかけた後…部室の扉を開け廊下に出た。

 

「これ!ありがとうございました!」

 

は…?ちょっと待って…?いるの…?

私は慌てて廊下に向かったが…

 

「ヒフミ…?お相手は…?」

「帰りました!」

「え!?帰っちゃった!?」

「代わりにこちらをもらいました〜」

 

ヒフミがもらったものは…

吊るされた青いくす玉だった…

 

「先生…それ何ですか?」

ユウカは私へ困惑気味に尋ねた。

「くす玉…だね」

くす玉をよく見たら、目出し帽を付けた顔だな…

 

え!?このくす玉は手作りか!?

 

「では…くす玉を開けま〜す!」

私はくす玉の紐を引っ張った。

 

パカッ!

ボトボトッ!

 

くす玉の中から、何か出てきた。

 

それと掛け軸には…

シロコ*テラー実装おめでとう!

と書かれていた。

 

「はい!という訳で!シロコ*テラーの実装おめでとうございま〜す!」

 

パチパチパチパチパチパチパチパチ!

 

おめでとう!全ての先生に感謝を…

次はセイア、君の番だ…

 

くす玉から出て床に散らばるもの…

 

「…ん?何だこれ?」

 

何か布みたいな…これは?

私が拾い上げたものは…

 

「目出し帽だぁ!」

 

色とりどり目出し帽を見て、全員轟沈した。

 

髪の色で人数分の目出し帽が、くす玉の中に入ってた。

 

その場の全員へプレゼントした。

 

この企画のために、大切な目出し帽を用意したのかな…?

 

ありがとう、そして…おめでとう。

 

それから休憩を挟み…

 

仕切り直しとなった…

 

「それで?ナギサ達は、何でエージェントコハルを捕まえに来たの…?」

 

しかし…

 

休憩を挟んでも、水鉄砲を構え牽制し合う緊張した状況は変わらない…

 

「先生…」

「…何かな?ナギサ?」

「違います…」

「…え?」

 

「私はナギサではありません」

 

あ、そうか…エージェントなんだっけ?

ナギサは水鉄砲をクルクル回し始めた。

ガンプレイだっけ…?

サングラスをキラリと輝かせ…

 

「私はエージェントラブリーナギサです」

 

〜シャーレ強行犯係エージェント〜

………桐藤ラブリーナギサ………

 

…は?なんて?ラブリー?

 

よく分からないミドルネームに、ナギサ以外半壊した。

 

「あ〜…なに?そういう方向性なの?」

「エージェントラブリーナギサです」

「フフッ(笑)…あ〜そうなんだね」

 

ということは…

「え?じゃあミカも…?」

 

「私もミカじゃないよー?」

 

ナギサはラブリーだっけ…?

ミカは水鉄砲をクルクル回し始めた。

これ練習したの…?

サングラスをキラリと輝かせ…

 

「私はエージェントチャーミーミカだよー」

 

〜シャーレ強行犯係エージェント〜

………聖園チャーミーミカ………

 

…ラブリーの次はチャーミーか。

 

これいる…?

 

またよく分からないミドルネームに、ミカ以外半壊した。

 

「ラブリーチャーミーな敵役…?」

「エージェントチャーミーミカだよー」

「フフッ(笑)…かわいいね」

「ありがとね、先生」

 

となると最後も…

「じゃあ…セイアも?」

 

「私はセイアではないよ」

 

チャーミーの次は…何だ?

セイアも水鉄砲をクルクル回し始め…そしてホルスターに水鉄砲を納めた。

そしてサングラスをキラリと輝かせ…

 

「私はエージェントセクシーセイアだ」

 

〜シャーレ強行犯係エージェント〜

………百合園セクシーセイア………

 

これには耐えられずセイア以外轟沈した。

 

「ブハハハハハッ(笑)」

「きひひ(笑)」

「あはは(笑)」

「フフッ(笑)」

「〜〜〜(笑)」

 

「…フフッ(笑)」

ユウカはしゃがみ込み、ナギサとミカも轟沈している。

 

敵味方見境ない破壊力だなぁ…

 

カチャ…

 

ホルスターから水鉄砲が落ちた…

「なっ!?なんで味方の君達まで、ゲラゲラ笑っているんだっ!?」

「成る程ねぇ〜セイアはセクシー担当なの…フフッ(笑)」

「先生!笑い過ぎだっ!」

セイアは落とした水鉄砲を拾った。

 

確かに最強チームだ、良くも悪くもね…

 

ヒフミは笑いを堪えながらも…笑い崩れるエージェント達を見て、ペロロ様が豆鉄砲を食ったような顔してるな。

前者のインパクトが強過ぎて、割愛されたけど紹介しておく。

ダブルエージェントファウスト改め…

 

〜シャーレ強行犯係特殊エージェント〜

………ダブルエージェントヒフミ………

 

「ダブルエージェントヒフミ、この状況を分かってないようだね…?」

「これは…一体何が?」

 

「いや…気持ちは分かるよ?」

 

ここは私がヒフミの気持ちを代弁するか。

「どういうことですか…?」

「あーこれはね、誰もが1度は考えることなんだよ…ユウカはないかな?」

「誰もが1度は…ですか?」

 

「これはあれだ…私が考えた最強のチームって奴だね」

 

「最強のチーム…?」

「そう、ダブルエージェントヒフミが考えた…理想の最強チームかな?」

トリニティの生徒で最強チーム作って〜て言われたら、私も喜んでやるかもなぁ…

 

「し、しかし!最強チームを作ることはいけないことですか…?」

「…いやいや、いけないことなんて何1つないよ?」

「で…でしたら何が!?」

「今から私が説明するよ」

実際に何が起こってるか、見せた方が早い。

 

ヒフミの最強チーム…

ちょっとからかってやるか…

 

「エージェントラブリーナギサ」

「…なんですか?」

 

「例えばの話だけど、ティーパーティー今期のホストがセイアに決まったことをミカに教えてあげて…?」

「…え?」

 

「さっきのミドルネームも付けてね?」

 

!!!

 

「わ…分かりました」

あ…ナギサもうダメそう。

「…チャーミーミカ」

「どうしたの?ラブリーナギサ?」

ミカの追い討ちにギリギリ耐えるも…

 

「こ…今期ティーパーティーのホストはサンクトゥス分派の代表、セクシーセイアさんに決まりま…フフッ(笑)」

 

セイアにトドメを刺されてナギサ轟沈…

しゃがみ込むナギサを見て、セイア以外轟沈した…そらそうよ。

 

「エージェントラブリーナギサ!?一体何がおかしいんだ!?」

「まぁまぁー落ち着いて落ち着いてー」

私は歯軋りをするセイアを宥める。

 

「エージェントチャーミーミカ」

「な…なにー?」

自分に来るとは思ってなかったのか、狼狽えるミカ。

 

「例えばの話だけど、お茶会しててセイアの前にミカの好きな菓子があるから取ってもらいなよ…?」

「…え?」

 

「ちゃんとミドルネームも付けてね?」

 

!!!

 

「い…いいよ、今は食べたくないから我慢するー☆」

 

まさかの肩透かしで、ミカ以外轟沈した。

逃げたなぁ…狡いぞ〜

 

「チャーミーミカ(笑)…我慢するなんて君らしくないなぁ!」

なんだよセイア、ノリノリじゃねぇか…

「誰にどのお菓子を取って欲しいのか、言ってごらん!」

ミカもダメそうだな…

 

「そ…そこのケーキ取ってーセクシーセイアちゃ…あははっ(笑)ムwリwムwリw☆」

 

笑いながら天を仰ぎミカ轟沈…

座り込んでしまったミカを見て、セイア以外轟沈した…そらそうよ。

 

「…フフッ(笑)セイアも大変だね(笑)」

「セクシーセイアですまない…揃いも揃って無様な姿を晒したね」

セイアは余裕あるな…前者2人はともかく、エージェント適正あるかも。

 

「ここだけの話だけど、この2人は打ち合わせのときもゲラゲラ笑ってたんだ…」

 

あー…

 

「えーと、一応確認なんだけど…このよく分からないミドルネームって誰の提案?」

 

「あぁ…これかい?ダブルエージェントヒフミだよ」

 

頭を抱えるセイアの話を、聞いた者から轟沈した。

 

何してんねん、このペロロスキー…

 

「…成る程ねぇ(笑)それは全部ダブルエージェントヒフミが悪いかな〜」

「えぇ!?」

ヒフミはまたペロロ様が豆鉄砲を食ったような顔になった。

 

「これはあれだ、AKに光学サイトを付けるようなもんだよ…」

 

 

よく分からない例えに、一同沈黙したが…

 

「AKに光学サイト?…フフッ(笑)」

何故かツボに入ったセイア轟沈…

 

エージェント適正あるかと思ったけど、ツボがよく分からないと厳しいかもな。

 

こうして私はヒフミが呼び寄せた、エージェント達を各個撃破した。

 

「セクシーセイアさ…フフッ(笑)」

「セクシーセイアちゃ…フフッ(笑)」

「君達、笑い過ぎだぞ…」

「…AKには?」

「光学サイト☆」

「…フフッ(笑)」

 

3人でイチャイチャしやがって…

まぁ、いいけどさぁ〜…

 

「まぁこんなもんだね…」

今も尚、笑い崩れる3人を見てヒフミは頭を抱えた。

 

「そんな、私の考えた最強チームがぁ…」

「これを見て分かったと思うけど、笑いの弾丸は簡単に誤射するから危険なんだ…」

 

信じられない様子で、ヒフミが私の話に耳を傾けた。

 

「笑いの弾丸…?」

「だから予め、誤射することも考えて部隊を編成しないと戦いにならない」

「うぅ〜…」

 

ヒフミが項垂れてるけど、これは実際やってみないと分からないからなぁ…

 

「その点、ユウカは優秀だよ…?」

「…え?」

「タンクだから攻撃力は高くないし、誤射にも十分耐えられる」

「そんな理由で私を起用したんですか…?」

「…いや全然?」ピコッ!

適当なことを言う私の頭に、ユウカのピコハンがアタッカーした。

 

でも…

セクシーセイアで、タンクのユウカはしゃがみ込んだし…

火力が違い過ぎる…

 

休憩を挟み…笑いの泥沼から帰ってきたナギサからやっと本題に入る。

 

「先生、茶番はここまでにしてもらいます」

「へぇ〜友達の提案を茶番呼ばわりか…」

 

私はジト目でナギサを見つめる。

 

「…エージェントラブリーナギサは、冷たいねぇ〜」

 

「…違います」

 

「…ん?」

 

「エージェントナギサです」

「エージェントミカだよー」

「エージェントセイアだ…」

 

切り替えの早さに全員轟沈した。

 

「きひひ(笑)」

「あはは(笑)」

「フフッ(笑)」

「〜〜〜(笑)」

 

「…フフッ(笑)」

何ということだ…

ユウカの装甲を、またやっちまったぞ…

 

「凄いね(笑)散々ウロウロした挙げ句、無かったことにするの…?」

 

「…な、何言ってるんですか?先生?」

 

「え…?」

 

「…ミドルネームなんてものは、最初からありませんでしたよ?」

 

ヒフミは白々しく開き直った。

 

 

こうしてミドルネームという、余計なお節介は忘れ去られた。

 

「でもさぁ、エージェントセクシーセイアは面白かったよね…?」ピコッ!

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