こちらシャーレ強行犯係   作:ケイゾーイビ

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書くのが遅くて申し訳ありません。
そろそろ先生の台本が暴走して来ます。
許してヒヤシンス。
よろしくお願いします。


便利屋68編4話

〜5分後〜

ヒナが復活して、何とか落ち着きを取り戻した。

アルはグッタリとして、社長席に突っ伏していた。

何とか武装解除出来た、皆よくやった。

 

アルは引き金に指をかけてなかったらしい、狭い部屋でスナイパーライフルは危険だと判断したのか。

あるいは、血ぃーすぅーたろかぁーおぉー?ぐらいの威嚇だったのかな?

それでも武器を取り出すのは、命がいくつあっても足りないのでやめて欲しいな…

 

「今日は鉛弾無しって言ったのに…」

「私達ゲヘナの生徒だし…」

「だね〜!」

「すみません!すみません!」

「いいんだよハルカ、誰もケガしなかったから…」

頭を下げるハルカを、撫でて落ち着かせた。

「しかし誰かが銃を構えるとは思ってたけど、まさかアルがねぇ…これは予想外だったよ」

でも理不尽な容疑で追及されてるし、逆の立場なら銃を構えたかな?ちょっと想像出来ないけど…

 

「…さない…」

 

アルが復活したみたいだし、そろそろ落とし所を考えないとね。

 

「絶対に許さないわ!!告発者エムさん!!」

「…ん?」

 

いつも許さないぞ!って言われてる側のアルが、言う側になってる!これは珍しいな。

「この稼業は舐められたら終わりなのよ!」

右手を握り締めて、ぐぬぬって言ってる。

「やられたらやり返す、どんな仕返しをするか考えないといけないわね…」

小説で読んだ冒険者と一緒だな、相手に舐められたら信用も下がる?ってことなのかな?

 

「…先生」

「分かってるよユウカ、一応確認しないとね…」

しかし大事なのは信用では無い、許さないと言っている相手が誰なのかを確認しよう。

 

「ちょっといい…?」

「何かしら?これから便利屋68は、忙しくなるから手短にね」

「告発者Mさんなんだけど…?」

「この私をここまで追い詰めたのだから、稀代のワルね…」

「あー…」

アル以外の生徒達は戸惑っている。

カヨコは頭を抱えた。

これは話し合いの場が必要だな。

 

私は両手でTの字を作った。

 

「タイム!」

「タイム!?タイムって何…?」

「アルはここで待っててね、作戦会議してくる」

「そう…早く帰って来てね」

アルは集中し、復讐の計画を紙に書き始めた。

そしてゾロゾロと部屋の外に移動した。

「タイムは、1回の捜査で5回まで有効で」ピコッ!

 

「Mさんで分からないって…どういうことかしら?」

事務所の入口からちょっと出た場所まで移動し、そう疑問を口にしたのはヒナだった。

「うーん…良い見解と悪い見解があるんだけど、どっちが聞きたい?」

「では、悪い見解から」

アコは容赦ないな…と思いながら、私は悪い見解を話し始めた。

 

「多分なんだけど…英語のMさんじゃなくて、カタカナのエムさんだと思ってるんじゃないかな…?」

 

「えぇ…」

流石にそれはないのでは…?っとユウカは信じられない様子だった。

「まぁ…社長のことだし、それはあるかもね」

「えぇ…」

慣れた様子のカヨコを見て、ユウカは尚のこと信じられない様子だ。

「アルの成績は…分かったこの話はやめ、はい!やめやめ!」ピコッ!

考えることをやめる様に促す私に対して、それで良いのかとユウカのピコハンが先生の頭を窘めた。

「それで〜?良い見解ってな〜に〜?」

ムツキは先生に尋ねる。

 

「個人的にはこっちの方が好きかな、仲間を疑うことをこれっぽっちも考えてないことかな…?」

 

「「あー…」」

ムツキ・カヨコもこっちのが気に入りそうだ、ハルカは目がキラキラしてる。

「ということは…裏切られたときの反動も、大きなものになりそうね」

ヒナはこの後の展開を予想して、肩を落とした。

「…あんないい子がなんでアウトロー目指してるのか、よく分からないな…」

考えが出揃った所で作戦会議は終了した。

 

「作戦会議の結果、アルは仲間を疑うことをこれっぽっちも考えない…いい子であるという結論になりました」ピコッ!

それ答え言ってますよね?という、ユウカのピコハンが私の頭にファイナルアンサーした。

「何の作戦会議だったの…?」

 

「ではアル、告発の内容は認めないと…?」

「勿論認めないわ、絶対に認めない」

 

これは中々強情…って訳でもないよな、だって言い掛かりだしなぁ。

「このカードは切りたくなかったけど、私も覚悟を決めることにするよ」

「…フフッ!いいわ!ここで先生がどんな一手を打ってくるのか、お手並み拝見ね!」

アルは自信に満ち溢れていた、絶対に負けない自信があるのだろう。

 

「ハルカ、ちょっといい?」

「はい!…何でしょうか?」

 

私はハルカに声をかけて、ハルカも一歩前に出た。

「これはハルカにしか出来ない重要なことだ、もし重荷に感じたら…すぐに降りてくれてもいい」

「大丈夫です!必ずアル様の無実を証明して見せます!」

これはさっきから思ってたことだけど、本当に見上げた忠誠心だね…

「そっか、ハルカは便利屋68自慢の社員なんだね」

「当たり前じゃない!我が社の社員は皆優秀よ!」

アルも鼻高々といった様子だ、何だかこっちまで嬉しくなって来た。

「じゃ今から2つ質問するから、ハルカは質問に答えてね?」

「はい!」

いい返事だ、これは期待出来そうだな。

私はタブレットを取り出し、告発者Mさんから提出された証拠の画像をハルカに見せた。

 

「ハルカはゲームやアニメ、どのアルが好き?」

 

質問を聞いた私は、何だそんな質問ねぇ…と先生に余裕を見せた。

そんなの決まっている…ハルカは、ここいるこの私を選ぶわ。

これでこの話はおしまいよ。

先生も中々イジワルな質問をするのね…

どっちのとは言ってないから二択ではない、どのと言っているので自由な選択肢がある。

これは引っ掛け問題かしら…?

ハルカは優秀だから心配いらない、なんの迷いもなく私を…ハルカ?

 

ハルカは迷っていた。

どのアルも素敵だけど、選ばなければいけない。

このカードは、切りたくなかったけど仕方ない。

でもアルは、きっとハルカのことを信じてる。

シャーレ強行犯係として、これが見たかった。

信じるチカラは、奇跡のチカラだ!

ハルカ!言ったれ!言ったれ!

 

「あの…アニメのアル様が…いいなって…」

 

感動の瞬間はハルカの爆弾発言によって破壊され、ハルカ以外の生徒達は半壊した。

ラジカセの音楽は止めたはずなのに…自動再生機能?

 

仲間達は健闘虚しく倒れた…が私は違った。

 

まだだ!まだ終わってない!

悪あがきはやめろと言いたくなるのは分かる!

まだ質問は一つ残っている!

ここから逆転満塁ホームランを狙えばいい!

聞いちゃうぞ!聞いちゃうからな!

 

「アニメのアルで、どんな所が好き?」

 

「はい!!アル様のおっぱいが大きく強調されている素敵なところが大好きです!!」

 

「ハルカァーーー!!!???」

 

言った言った、言っちゃった言っちゃった。

今までとある部分って、あえて言わなかったのに…

おっぱいって言っちゃったよ。

 

こうしてハルカ以外の全員が轟沈した。

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