もののけは君が好き!   作:ジャンクフーズ

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言葉は通じるけど、話が通じないってのがいいと思うんですよ。そう思いません?思え(豹変)

7/20 誤字報告感謝ですわ。




一兎置く者は、一兎に追われる(前編)

 

 あたしは、物心ついた頃には、この大きな巣に住んでいた。「家」というらしい。ここは暑くもなく、寒くもない。ここには、あたし以外にも他の子が住んでる。耳がなかったり、毛の生え方が違ったりとあたしとはちょっと違うけど、攻撃して来ない。それに、食べ物をくれるから、家族なんだろう。

 

「きゅうは、今日も可愛いなぁ。」

 

そう言いながら「ゲージ」から出してくれた。

抱っこしてくれるんだ。うれしい。

この子はおにーちゃん。なんで、おにーちゃんって呼んでるかって?この子がずっと食べ物をくれるし、あたしよりずっと大きい。何より、抱っこしてくれるし、撫でてくれる。あたしの為に色々してくれるからだ。おにーちゃんはあたしの事を「きゅう」と呼んでる。なんでかはわからないけど、それでも嬉しい。

あたしは、今日昼間会えなかった分存分に甘えることにした。頭をおにーちゃんの前脚...「手」に押し付けたら撫でてくれるのだ。

 

「はは、甘えん坊だなぁ。」

 

こうすると、いつもおにーちゃんは嬉しそうだ。やっぱりあたしを撫でるのが好きみたい。撫でるのを止めても、また頭を押し付けたらまた撫でてくれる。

 

「まだなの?仕方ないなぁ。」

 

それでも何回か繰り返すと...

 

「もう、手が疲れたんだ...勘弁して頂戴...」

 

こうなったらおにーちゃんは撫でてはくれない。なら、今度はあたしの番。あたしは、撫でる代わりにおにーちゃんの手を舐めるのだ。

 

「はは、くすぐったいなぁ!」

 

こうすると、おにーちゃんは本当に嬉しそうにする。いつまでもこうしていたい。でも...

 

「浩介ー!お風呂に入りなさーい。」

 

こうやっていつも邪魔が入るのだ。この家にはあたしとおにーちゃんだけで住んでる訳じゃない。後、2羽くらいいる。あたしには何も言って来ないけど、おにーちゃんに色々命令してる。でも、おにーちゃんよりも強いみたいだから、おにーちゃんは逆らえないみたい。

 

「...ごめんね。きゅう。また今度ね。」

 

そういうと、残念そうにあたしを「ゲージ」に戻した。あたしも、同じ気持ちだけど、仕方ない。明日も同じ事してくれるからね。

 

 

...

 

 

ある日、おにーちゃんはあたしよりも小さい他の子にデレデレだった。

それを見たあたしは、モヤモヤした。あたしの事を見向きもしなくなるんじゃないか?その子とどっかに行っちゃうんじゃないか?そう考えると、怖くなった。あたしは、おにーちゃんに振り向いて貰うために、見て貰うために、後ろ脚で大きな音を立てた。

 

タン!

 

本当は、おにーちゃんみたいに声を出したかったけど、うまく出来ないからこうするしかない。けど、これでわかってもらえる。なんたって、あたしたちは家族だから。

 

「ん? どうしたんだい?...えさはあげたし...汚れてるって訳じゃないし...甘えたいだけかな?」

 

こうして、おにーちゃんに抱っこしてもらった。勝利したあたしは、ちっさいアイツを見た。けど、アイツはずっと笑ったままで、動かなかった。

 

「きゅう、この人が気になるの?この人は、今一番が旬の有名人だよ。かわいいだろ?ってきゅうn

ガブッ!!

「いったッ!」

 

まさか、おにーちゃんがあたしを抱っこしながらのろけるなんて思わなかった。思わず噛んでしまった。なんで、あの子にもかわいいっていうの?

 

「もしかして、嫉妬してるの?...そんなわけないか。でも、きゅうもかわいいよ~。」

 

...ま、まぁ、今回は許してあげようかな...。

 

「はぁ、僕の相手してくれるのはきゅうだけだよ。でも、きゅうはうさぎだからなぁ。」

 

よくわからないけど、あたしじゃだめな言い草だ。なぜだろう?あたしとおにーちゃんがちょっと違うから?

 

ガブッ!!

「いたッ!」

 

気に入らないから、もう一回噛んだ。

 

... ... ...

 

おにーちゃんは、いつも朝になると黒い「学ラン」というのを着て外に行ってた。あれは嫌い。だって、「学ランに毛がつく」からとかいうよくわかんない理由で抱っこしてくれないからだ。でも、この頃「卒業」?したから、最近は着ていない。あたしは、最初は喜んだ。「卒業」した後から家にいる時間が増えたからだ。おにーちゃんも楽しそうだった。

 

でも、最初のうちだけだった。

 

家から出るとき前から辛そうだったけど、どんどんきつそうにしてた。なぜかは話してくれないけど、スキンシップは欠かさなかった。その時だけは、おにーちゃんは笑顔だった。そんなにいやなら、ずっとあたしと一緒にいたらいいのにと思った。

 

そして、遂に外に行かなくなった。いつも行く時間になってもいかなかったのだ。行かないと知った時は、うれしくて足踏みをしたり、走り回ったりと、はしゃいだ。おにーちゃんも嬉しそうにしてるかと思ったが、どこか怯えてる感じがした。

 

 

そして苦しい日々の始まりが訪れた。

 




うーん、2話にわけましょうかね...

鯖落ち大変でしたねー。私も、データが吹き飛んだじゃないか?って焦りました。

うさぎさんの飼い方がちゃんとしてないって?許して...。
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