この頃、アニメでヤンデレ物を見ません。流行りが過ぎたと言うのもあるのでしょう...。それでも、またテレビの前でヒロインに戦慄したいですよね。
ヤドk...よりい虫さんをスカウトした帰り、強い力を感じた。
アイツが本性を表した時と同じだ。
「今の...」
“いってみましょう!”
力を感じる方へ全力で走った。近づくと徐々に空が暗くなっていった。どっかで明るい所と暗い所で分かれてるんじゃなくて、自然に変わって行くのだから本当に不思議だった。
そして、あたりが真っ暗になった時、蜘蛛さんに止められた。
“これいじょうは、ちかづいては、なりません。”
「なんで?」
“あやつにばれてしまうから、でございます。あのばけものは、みょうに、さがしものが、とくいです。あやつが、あるじさまが、まだ、いきていると、しれば、また、おそってくるでしょう。そうしないということは、あやつは、あるじさまが、しんでいると、おもっているからに、ほかなりません。”
「なるほど...。」
“そうなのです。これは、こうきです。”
どこか、見渡せるような...あ、あそこのでっかいマンションがある!
「ね、蜘蛛さん、あそこのマンションの屋上から見たら一方的に見れるんじゃない。」
“なるほど、さすがです。あるじさま。ですが、どうやってあそこへ...”
「任せて、跳ぶのは得意だから!あ、でも、ギンちゃんはごめんだけど、自分で飛んでくれない?」
(!)
“え?”
ギンちゃんがマンションの屋上へ一直線に飛んで行ったのを見て、あたしは、大ジャンプする用意をした。蜘蛛さんとよりい虫さんが振り落とされないように手で優しく掴んで、
タン!!!
“ひぃぃぃぃぃぃ!”
(!!!!!)
「ひゅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
この高く跳んでる時は最高。思わず叫んじゃうくらい。
でも、2匹はそうじゃなかったみたい。
“あるじさま!とつぜん、とばれては、こまります!”
o(`ω´ )o
「ごめん...。」
よりい虫さんに表情があるように見えた。
“あるじさま、あやつを、さがしま...いかがなされましたか?”
「おにーちゃんだ。おにーちゃんが歩いてる。」
“なんと!?”
おにーちゃんがあたしのいるマンションから出てきたのだ。おにーちゃんは、1人で出てきた。うれしい!無事だった!かわいい!...もしかして、このマンションの何処かが、アイツの巣なのかな?
あたしは、おにーちゃんの所に行く為に飛び降りようとした。
「おにーちゃんだ!行こ!」
“おまちください!”
蜘蛛さんに止められちゃった。そしたら、どこからか何かが羽ばたく音が聞こえた。羽ばたいた子はおにーちゃんの後ろに立った。
金糸すずめだった。
“ばけたすがたは、あのしゃしんのとおり。あらわれると、そらがくらくなるのも、「巌窟王」とおなじ。まちがいありません。やつです。”
初めてあった時の虚勢を張ったようなあいつじゃなかった。何かを話している。けど、高いマンションの屋上にいるからか、風で聞き取れなかった。
“じつは、まだ、わからないことがあるのです。なぜ、あやつは、おにいさまを、ねらうのですか?”
「言ってなかったっけ?あの子も、おにーちゃんの事好きなんだって...。」
“えぇ...。”
おにーちゃんは走り出した。あの子が化け物だっておにーちゃんでも気づいたみたい。けど、小鳥は動かなかった。
「あの子フラれて動けなくなった?ざまぁないね!とりあえず、おにーちゃんに会お!紹介してあげ...
“おまちください!なにかします。”
小鳥は、ゾンビみたいに歩き出したと思ったら、背中から羽を生やして、どこかへ一直線に飛んだ。おにーちゃんの走ってる所を迷わず飛んで行った。ギンちゃん程でないしろ、結構早い。
“あやつ、みえているのでしょうか?”
「...」
意味のわからない光景に見入ってしまった。
なんて言うか、「チート」を使ってるみたい。その「チート」を使って、おにーちゃんを探し出したんだと思う。
おにーちゃんに追いついた、小鳥はすぐ捕まえずに、近くの木に止まった。ってこんな事してる場合じゃない!
「おにーちゃんを助けに行かなくちゃ!」
“おまちください!”
「でも!」
“このまま、むさくのままで、つっこむのは、ぐのこっちょうです!こんどこそ、しぬかもしれません!”
「それだと、おにーちゃんが...」
“だいじょうぶです!あやつが、おにいさまに、れんぼしているなら...しぬことは、ないでしょう。あるじさまは、おにいさまを、ころしたいですか?”
「んん...。」
“...ごりかい、いただいたようで、なによりです。”
確かにそうだ。死ぬ事は無いかも。ちょっと冷静じゃなかったかもしれない。でも、心がざわざわする。
見ていると、小鳥は、おにーちゃんを追いかけるけど、捕まえようとしていない。ずっと近くに行くだけだ。
「あの子、さっきから何しているんだろう?遊んでるの?」
“おにいさまの、こころを、おろうとしているのでしょう。”
「なんでそんな、めんどくさい事するの?あたしなら、“刷り込む”けど。...もしかして出来ないのかな?」
“...おたがいに、えてふえてが、あるということですな。”
おにーちゃんは、懸命に逃げ続けていた。これを見ていると、心が本当にざわざわする。何度も跳んでいこうしかけた、その度に、蜘蛛さんに抑えられた。見えなくなって、何度か移動したけれど、近づきすぎると、下がるように言われて、めちゃくちゃむかついた。地団駄踏みそうになったけど、抑えた。おにーちゃんを助けるために。
おにーちゃんは火に阻まれて捕まった。連れて行かれる時の、小鳥の不気味なニタリ顔と、おにーちゃんの泣きそうな顔が、頭から離れなかった。
“....”
拙作に影響を受けた文豪がハイレベルなヤンデレ物を書いてそれがアニメ化されたら嬉しいです。それだけで書いた甲斐があると言う物。