もののけは君が好き!   作:ジャンクフーズ

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読者の皆さまへ
私の小説は読みやすいでしょうか?「ファルシのルシがコクーンでパージ」みたいな事は避けているつもりではいますが...

暴力シーンにご注意を


教育

 

「ふふ」

 

「ふふふ」

 

「ねぇ、浩介。」

「な、なんですか?」

「...どうして、そんな余所余所しい言葉使うのかな?」

「すみません...。」

「...まぁ、いいや。後で、たっぷり君に教え込んであげる。ほら、着いたよ。ボク達の家だ。」

 

必死になって走って離れた、このマンションにあっという間に、連れ戻されてしまった。僕は、空を見上げた。空は、曇り空よりも暗い色をしていた。僕の未来を表しているのだろうか?僕は、マンションの入り口の前で立ち尽くした。

 

「どうしたんだい?さ、行くよ?」

 

化け物は僕の顔を見上げてそう言った。僕は、力無く腕を引っ張られるだけだった。

 

ーーー ーーー ーーー

 

僕は、またこの部屋に戻ってきた。しかし、部屋の内装は、去った時とは全然違った。まるで、小規模な嵐が訪れたかのように荒れて果てていた。闇を嫌うように置かれていた灯は大部分が壊れ、テーブルやテレビなどは粗方ひっくり返されていた。カーテンは破られ、窓ガラスは何かが突き破ったように割れていた。床には食器や小物など色々散乱していた。

僕は、この惨状に戦慄した。

 

「ひっ!」

「あぁ、これかい?気にしなくていいよ。君が居なくなってちょっと気が動転しただけさ。あ、でも...次居なくなったら、

 

ドウナルカワカンナイナ。』

「...!!」

 

僕は言葉が詰まった。さっきから、驚嘆の呟きばかりだった気がするが、今度ばかりはそれすら出なかった。

 

「あー、でもこのままじゃあベッドにいけないね。...こうしよう。」

 

化け物は手をあげ、払うような動作をした。すると、床に散らばっていた大きな食器から小さな破片まで全部、何かに払われたように部屋の端へすっ飛んでった。

 

「...わぁ、あ、ぁぁ...」

「驚いてるね?見た事ないかい?君にはあの妹がいたろ?...まあいいや、ボクのような奴は程度の差はあれど、みんな使えるものさ。」

「ば、化け物...!」

 

今までもずっと思っていたけど、ここで初めて本音が漏れた。今までは、まだわからない事があった。でも、今は違う。目の前で実演されて、自分の口で「人ではない」事を遠回しに言ったからだ。

一拍置いた後、床に叩きつけられた。

 

「ガフッ!」

 

叩きつけられた僕は、フライ返しでひっくり返されたみたいに軽々と、うつ伏せから仰向けにされた。馬乗りにされながら肩を抑えられ、顔は何かにまっすぐ見るように固定された。僕は、化け物と上下で向き合う形になった。化け物が上で、僕が下。

 

「ふ、ふふふ、恋人にそんな事言っちゃうんだぁ?君は、そう言う風に言えって親に教わったのかい?」

 

さっきの「化け物」と言われた事が琴線に触れたようだ。それに自分の事を「恋人」と宣った。まさか...コイツは、力づくで恋人になるつもりだろうか?

 

「本当はね、ベッドの上で、優しく教えてあげようと思ってたけど、ごめんね?ちょっと、キレちゃった。」

 

化け物は、肩を抑えていた手を退け、僕の腹を殴りつけた。部屋に鈍い音が響いた。外も内も尋常じゃないくらい痛かった。もどしかけた。

 

「グフッ...うぅ...。」

「はぁ、はぁ、化け物じゃないだろ?いつも通り、すずめちゃんって呼ぶんだ。ほら、さん、はい?」

「えほっ...うっ..。」

 

殴られた衝撃から戻ってこようとしていた僕に、再び殴りつけた。今度は手で防ごうとしたが、足で抑えられて出来なかった。また、無防備に殴られた。

 

「ぐぅぅぅ....がぁ...。」

「早く....言って?」

「すずめちゃん....。」

「よく出来ました〜!じゃあ、次は、ボクに愛してるって言ってみよっか?これから、ボク達は恋人同士になるんだ。これを言えないと、恋人同士とは言えないだろう?」

 

マウントポジションを、取っている化け物は、僕に痛みをもって教え込むつもりらしい。次は、「愛してる」を言わせるつもりらしい。

 

「君は、いつでも、どこでも、ボクの事を聞かれたら、愛してるってサラッと言うんだ。いつまでも...。じゃあ、言ってみよっか?さん、はい?」

「....」

 

僕のなけなしの反抗心が口をつぐんだ。こんなイカレた女に言いたくないと。それに、僕にはきゅうがいると言う大義名分も後押しした。そんな態度に化け物は狂った。

 

「アアアアアアアア!!!!」

 

狂った化け物は、綺麗な髪をクシャクシャにしながら、奇声をあげた。顔は泣きそうであり、怒り狂ってそうでもあった。眉間にシワを寄せているが、涙を流していた。

悲しき化け物は、感情に任せて首を締め始めた。

 

ギリギリ...

「どうして、どうして、ボクに、愛してるって言ってくレなインダァ!」

 

上から、雨粒が落ちてくる。それを受ける毎にどんどん息が詰まる。

まずい、このままだと死んでしまう。そんな...いやだ...死にたくない...

僕は、死にたくない一心であの言葉を唱えた。

 

「あ、い、し、て、る」

「ふぅ、ふぅ、はぁー、そう、だよね。そう、言えるじゃないか。」

 

万力みたいな手は離れた。助かったのだ。

乱れた化け物は僕に質問してきた。

 

「ねぇ、浩介?愛してるってすぐに言えなかったのは、君に相手がいるから?」

「...そうだ。」

「だよね。そうだよね。なら、先に言っとけば良かったかな?」

 

化け物は裂けるように笑った。一体何を言うつもりだろうか?

 

 

「その子は、もうこの世に居ないんだ。」

 

 

理解が追いつかなかった。と言うより、理解するのを脳が拒絶した。

 

「え?」

「だから、君はボクに気兼ねなく愛してるって言えるんだよ?だから次からは、サラッと言ってね。」

 

僕は、目の前の化け物に全てを奪われてしまうのか。

 




話が難しいといえば、中国産のゲームのイメージがあります。とってもクオリティが高いのに、それだけが残念です。作ってる人は頭がいいんでしょうね。

負けヒロインしかいない。

追記
私は、7/31まで休みますわ。テストがありましてよ。
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