この頃暑いです。間違えて水着回ぶち込みそうです。
サブタイトルはわざとです。
あたしは、蜘蛛さんに帰るよう説得されて、渋々帰る事となった。
けど、頭にはあの悲しそうなおにーちゃんの顔が浮かんでいた。
「ねぇ、本当に、本当にいっちゃダメなの?」
“なりません。じゅんびが、なにひとつ、できておりませんゆえ。”
ずっと、こんな事しか返して来ない。何回聞いても、こればかり。それに何の準備ができてないのかも言ってくれない。
「なんで?アイツの能力大体わかったし、アイツの家だってわかった。それに、アイツがおにーちゃん連れて行った部屋だってわかった。なんでいっちゃダメなの!おにーちゃん...あんなに苦しそうにしていたのに...うっ...うぅぅぅ...。」
“いけません!なんども、いっているではありませんか!”
「じゃあ!あたしに!納得出来るように!教えて!」
そう言うと、蜘蛛さんは黙った。そして、重たい口を開けた...様に見えた。
“はっきり、いいましょう。このしょうぶ、ほぼまけいくさでございます。”
「え!?」
“「巌窟王」ははっきりいって、つよいです。われわれでは、かずがいても、いっそうされて、しまいです。”
「でも、蜘蛛さん達は大きくなれるじゃん。それでたくさんいたら、勝てるんじゃ...。」
“たしかに、いいさくせんでしょう。あいてが、ひをつかわなければ。”
「もしかして、蜘蛛さんっていうか、虫はみんな、火にとっても弱いの?」
“そのとおり、でございます。”
虫はみんな火に弱い...ってそれ別に、虫じゃなくてもみんな火に弱い様な気がする。あたしも、ひっどい火傷を負ったし。じゃあ、火に弱いって何?
「...ごめん。火に弱いってどういう事?そんなのみんな弱いんじゃない?」
“そうですね。ですが、ていどのさ、というものがあります。”
「程度の差?」
“あるじさまは、ひにまかれながらも、いちめいをとりとめました。”
「そうだね。」
“しかし、われわれは、ひがふれれば、すぐ、しんでしまいます。”
「火傷で済むとかじゃなくて?」
“やけどなど、ありません。すぐに「死」です。”
「なら、どうやって戦うの?あたしだって、アイツの息で動けなくなったのに....。」
つまり、虫と仲がいいあたしは、びっくりするくらいアイツと相性が悪いって事?
“...さくはあるにはあります。”
「どんな作戦なの?」
“それは、かんたんにいえば、あるじさまに、さいしょから、さいごまで、たたかっていただきます。”
...これって作戦なの?
「それじゃ、この前と一緒じゃん。なんで仲間を集めたの?」
“われわれは、あるじさまの「サポート」にてっします。”
「それぞれ、どんな事するの?」
“わたしは、いとによるぼうがいをします。ちからといとには、じしんがあります。”
「糸なんて、すぐ燃やされるんじゃない?」
“たしかにそうです。ですが、もやさないかぎりは、きれません。じかんかせぎはできるはずです。”
すごい自信がある...。なんだか頼もしい。
「じゃあ、ギンちゃんは?」
“いどうほじょでございます。”
「ええっと、飛んだ時に追いかけたり、速さでアイツを振り切ったりって事...って前にちょっと言ってたよね。」
“ええ...そうでございます。”
「じゃあ、よりい虫さんは?あの子、すぐ焼かれるんじゃない?」
確かに、かさかさ素早く動いてたけど、火から逃げられる程じゃないし、大きくなったところで、多分変わらないと思う。気づいたら焼きガニになってそう...
“あるじさま、「水字貝」はごぞんじですか?”
「すいじがい?」
料理とかで使うのかな?
“「水」に「文字」の「字」でさいごは「貝」です。もじどおり、みずのじに、にているのです。”
「へー、そんなのがあるんだ?で、それは何に使うの?」
“これは、ちゃんとした、まじないをこめれば、ひをはねのけるのでございます。”
「すごい!そんなすごいのがあるんだ!じゃあ、みんなそれを身につけたら、アイツなんか怖く無いじゃん!」
“...それがそう、うまくいかないのです。みにつけても、かいがたて、となったばしょだけしか、まもれません。”
「そっか...残念。」
“そこで、よりいむしに、あつかわせるのです。かのものならば、からだをおおいかくせるのです。”
「そっか!だって、よりい虫さんだもんね!」
でも、体を大きくする術ってよりい虫さんだけ大きくなったりしない?だって貝は背負ってるだけだもん。
まぁ、いいか...。蜘蛛さんに何か考えがあると思うし...。
「ねぇ、あたしはどうしよう?あたしが戦うのはわかったけど、アイツの弱点なんてわかんないよ?」
“それもかんがえて、おります。やつに、とくせいの「破魔矢」でうちおとすのです。”
破魔矢って「神社」ってところにある、アレ?文字通りなら、あの鳥の化け物は倒せそう。虫ってそんな物を作れるの?
「なるほど!じゃあ、準備ってのはその水字貝と破魔矢がないって事?」
“そのとおりで、ございます。”
「どのくらいかかるの?」
“いっしゅうかん、いただければ、そろいます。”
一週間....。その間、おにーちゃんに我慢してもらわないといけない...。けど、じゃないと、アイツには勝てない...。
つらい。つらいよ。おにーちゃん...。
ポケモンのタイプ相性ってちゃんと考えられてるんですね。クマムシですら、100度超えると仮死状態でも耐えられないそうです。