アウトローと雪の華   作:なっぞのひと

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俺の仕事ってトレーナーだよな?

〜現在〜

 

「てめえ・・・こんな事してケツ持ちが黙ってねえぞ・・・どこに隠れても必ず見つけ出して殺して(バラして)やるかな。」

 

『それはちょうどいいな、俺が探しているのはお前らみたいな薬使ってイキってるサークルじゃなくて元締めだからな、そいつがどこの誰か教えてくれないか?』

 

 突然現れた一人の襲撃者により半壊したクラブのVIPルームでただ一人失神を免れたリーダー格の男が襲撃者により、頭を踵で押さえつけられたまま尋問されていた。

 

リーダー格の男の周りには10名近い数の男たちが膝を砕かれたりしながら倒れていた。

 

 襲撃者は190近い大男だがパーカーとズボンとどこにでも居る若者のような格好をしているが、その顔には骸骨を象ったフルフェイスのフェイスガードが着けられており、声もボイスチェンジャーのようなもので機械音声のようなものに変えられていた。

 

『時間がないんだよ、早く教えてくれよ。』

 

頭を踏みつけている足に力を込めると男は

 

「やめろ!居場所は知らねえんだ、アイツらは定期的に薬を持ってくるだけで…」

 

『知らないのか、時間の無駄だな。』

 

直後、襲撃者は男の顎を踏み砕いた。

 

「ゴエッ、あが〜〜〜〜!」

 

悲鳴が聞こえる前にもう一度頭を踏みつけて失神させた。

 

 襲撃者は男が失神したのを確認すると、倒した取り巻が目覚めていないかチェックし、彼ら全員の膝と足首を踏み砕いて回った。

 

何事もなかったように、部屋のドアからでて階段を降りてラウンジの扉の前についた。

 

 

「終わったのか?」

 

 襲撃者に声をかけてきたのは、襲撃者よりは背は低いが筋骨隆々の巨漢だった。

 

『ああ、入れてくれてありがとう、ちょっと現場は後片付けが大変だろうけど』

 

「その点はあんたのボスを通してオーナーも了承済みだ。死体の後始末は此方でやっておく。」

 

『いや、殺してはいないよ。』

 

「殺さなかったのか、随分優しいな、あのガキ共は死んで当然の屑どもだろ。」

 

『そりゃあ、やってる事考えたら殺した方が、世の中というか被害者の為だと俺も思うけど、俺はまだそのラインを超えるのは無理だ、それに殺したらこいつらは楽になっちまう。』

 

「そうだな、殺らないですむなら、その方が良い。」

 

突然襲撃者のポケットから着信音が鳴り響いた。

 

 襲撃者からミスったというオーラが凄まじく溢れ出ていた

 

『悪い…電話でてもいいか?』

 

「お…おう…女か?」

 

『まあ、そんなとこ。』

 

襲撃者が、ボイスチェンジャーのスイッチを切るのが見えた。

 

「もしもし、ユキっぺ?」

 

『こら!トレーナーさん今どごさいるんだが?トレーニングの時間すっぽがして!』

 

 男は二重の意味で驚いた、一つは襲撃者の声が少年のように若かった事、もう一つは電話越しに聞こえた少女からトレーナーという言葉が聞こえたからだ。

 

 

男はあえて、ホールへの扉を開けると、トランスミュージックが、ガンガン流れ出してきた。

 

襲撃者はものすごく慌てた様子で男を見た。

 

「ごめん、ユキっぺ急に外せない用事が入ってきて、間に合わなかった」

 

『それは、あたしをほっといて、クラブで遊ぶのが用事なんですが?』

 

「それはその…」

 

まごついている襲撃者の携帯をとりあげて男が強引に通話を変わった!」

 

「悪いね!奥さん!旦那借りちまって!ちょっと困ってる所、助けて貰ったからお礼って事で無理言って飯食えるところに連れてきたんだよ。」

 

『じゃ!?奥さんって私だづは担当どトレーナーで別さ夫婦でねぇ…』

 

 電話越しに聞こえる少女の声が動揺しているのがわかったのか男は畳み掛ける

 

「そうなのか、今の聞こえただけでもしっかり亭主の手綱握ってっからな、連れ合って長いのかとおもってたぜ、こんな可愛い子が待ってるのに約束すっぽかさせて連れ回すような真似して本当にすまねえ。」

 

 

『いえいえ、そったな事情でゃーばトレーナーさんも断れないですね。』

 

 

男との会話で電話越しの彼女のトーンが落ち着いていることがわかり、襲撃者は少し落ち着いていた、会話の一部に不穏な言葉が入っているように感じたが。

 

「もう大丈夫だ」

 

 男から携帯が手渡された。

 

『トレーナーさん、そったな事情なら仕方ないから早ぐ帰ってぎでくなんしぇ。』

 

力技のように感じたが、電話越しに聞こえる声は上機嫌だった。

 

「ああ、すぐ帰るし、埋め合わせはちゃんとするから、じゃあまた後で。」

 

電話を切った直後、男が話しかけてきた。

 

「お前、まだガキ…というかウマ娘のトレーナーだったのかよ。」

 

「そうだよ、というか誰にも言わないでくれよ。」

 

「心配すんな誰にも言わん。仕事を頼んでおいてなんだが、こんなガキを送り込むなんてよ…ミスターもエゲツねえことをしやがる。」

 

「お気遣いどうも、ゴミ掃除も仕事だから。」

 

「それなら、早く帰ってトレーナーの仕事へ戻れ、ここからなら客に混じって出れるし、今日のイベントはマスク必須だ怪しまれることはない。」

 

「ああ、そうさせてもらう。」

 

「死ぬなよガキ」

 

 襲撃者は男の言葉に手を振って応え、ドアを出るとそのままクラブの客の中に消えていった。

 

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