我々はキヴォトスに最初に来たと思っていた。
ゲート成立直後に真っ先に向かったのだ、当然の推論だった。
間違いだった。
…………なんてことは無い、「コレ」すらいつものような【後追い】に過ぎなかったのだ。
確信したのは早かったが、その事実を如実に突きつけてきたのは、遠い後、ミレニアム・サイエンススクールの「廃墟」で「その2台」を見つけてしまった時であった。
氷室亜里沙 著「■■■の夢を追って」 前書きより
「契約?」
「そ、契約、具体的にはこんなの」
ピラっと先に書き上げておいた契約書をアズサちゃんに渡す事で、思ったよりも軽いノリで始まった契約の話。
まぁそこそこに細かく、特に重要なものであるのだが、長くなるので簡略化しよう。
【リベルタニアがアリウスに求めるもの】
・アリウス自治区の一角の租借、使用権(1年毎更新、更新と租借終了時の現地取り扱いに関してはアリウス自治区の主要統治メンバーとリベルタニア主要幹部との合議で判断)
・アリウス自治区の交通の便を大きく阻害する迷宮「カタコンベ」のシステム無力化作業の許可(3時間足らずで無力化研究完了)
・リベルタニア経由、統制下での各勢力人員の出入り許可
・アリウス自治区内部でのリベルタニア連盟メンバーの活動許可。
・etc
【リベルタニアがアリウスに提供するもの】
・アリウス分校生徒への大規模食料、装備援助、医療支援。
・アリウス分校のこれまでの環境のせいで事実上ストップしてる教育事業支援の為、リベルタニア側が特に強く推す「教師」の派遣による教育支援。
・リベルタニアが特に危惧する「キヴォトスに迫る危機」に関するほぼほぼ全ての情報、及びそれらの危機への対処法の伝達。
・カタコンベ無力化による防衛力低下を見越したアリウス生徒でも運用可能な大規模な対外部用防御網構築。
・ボロボロも良いとこのアリウスにおけるインフラ整備中心の殖産興業支援によるアリウス自治区自活化支援。
・「キヴォトスに迫る危機」がアリウスを襲撃した際の援軍確約。
・ついでにメカニター・システム、サイリンク・システムetc、多数の技術支援。
・etc
《これらの支援内容はリベルタニア、アリウス側の意向でそれぞれ一時停止、再開が可能、少なくとも30日前までのリベルタニア側による事前告知、アリウス側による事前依頼を求むものとする》
【リベルタニアがアリウスに願う事「特記」】
「究極素材技術」の継承
「始祖の話」の継承
対【存在】、【メカノイド・ハイヴ】戦線構築への協力
…………………………………………………………
「長くなっちゃったけど内容は以上よ、何か気になる点はある?」
いきなりミズキさんから提示された契約に関する紙を、内容について教えてもらいながらみんなで一読し、最後に再確認の意味も込めて、質問を促したミズキさん。
固唾をのんで見守る他のリベルタニアの人たちに合わせるように、ちょっとの沈黙の後、口を開いたのはサオリだった。
「…………一つだけ、質問をいいだろうか?」
「構わないわ、何でも聞いてちょうだい。」
「……………」
「……………どうして、どうして私達にここまでしてくれるんだ?」
「マダムが……ベアトリーチェが倒れた件だけでも、本来私達アリウスは貴方方に今では返しきれないほどの恩がある、なのにどうして?」
「………少しだけ冷静になって今、アナタ達を見渡して思ったんだ、貴方方がもう我々では足元にも及ばない存在である事はこの際どうでもいい、私達が逆らえなかったマダムをたった一人で、一瞬で滅ぼしたんだ、そうでなければむしろおかしい。」
「………………だけどそんな貴方方でさえ………多分契約にあった存在達……メカノイド・ハイヴとかとの戦いの後だったんだろう、殆どは隠せているけど皆ボロボロだって今なら気付ける……船なんかはその傷跡を隠せてすらいないのだから」
「そう考えた時、私達では貴方達の力になれるとは到底思えないんだ、曲がりなりにも戦いには自信があったが、それでも私たちはマダム一人に逆らうことすらできなかった」
「そんなマダムをメンバー一人で雑に瞬殺出来てしまう貴方達にとって、私達は役に立てる存在なのか?」
この言葉は、この場にいたアリウスの皆の思いを、至極単純に代弁しきっていた。
ミズキさん達から提示された内容は、端的に言えば【今のアリウス】に用意できる物だけで、ハッキリ言ってあまりにも釣り合わないくらいに恵まれた支援を貰える、と言うものだ。
特記されていた部分に関してはとてつもない覚悟がいるため【出来ればでいい】と念を押される始末。
しかも、今既にアリウスが既に受けている支援…………マダムの統制下で荒みきっていたアリウス全般への緊急的な食料、医療支援の件はこの辺と関係なく暫く継続したいと言われてしまった。
………………そう、あの出来事から数時間しか未だに経ってはいないが、今アリウスはリベルタニアの人々の支援下であるいはコレまでのアリウスの歴史でも一番恵まれてるのでは無いかとも思える時を過ごしていのだ。
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「ラキトリアン!取り敢えず医療用非常食とネコベント、あるだけ持ってきたぞ!深層冷蔵庫にブチ込んどくからな!!」
「ありがとうゼナイド、こっちも感染症予防薬の準備が整った、足りない分は本部で作る!ヒロナ、手伝ってくれ!」
「わかったわアナタ、でも、無理だけはしないでね?子供達の教育に良くないからね?」
「わかってるさ」
………お腹を充分に満たす事が困難と言えたアリウスに真っ先に送られたのは「どんな事情の人にも対応できるように」と多種多様に用意された食料の数々。
【MSF】と呼ばれた軍事組織から山のように購入して保管し、ダダ余りしていたレーションだの【EDF】と呼ばれる組織の事務仕事を手伝った対価として、持ち帰り用に多数用意してもらったお寿司だの【オベロニア・オーレア】と言う食用の綺麗な花を用いたお茶と揚げ餅だのと、いきなりそんなに沢山並べられても困るほどの種類の食事を用意してもらっていた。
ベアトリーチェの制裁によって弱り、食べるのも大変な人にはリベルタニアの人が寄り添って介助し食べさせてくれた⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
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「ノラ、進捗はどうじゃ?」
「取り敢えずは順調、だけど何人か深刻な子がいたわ……マダムだったかしら?、おおよそ医療の知識は無駄にしてた様に見えるわね」
「⋯⋯具体的には??」
「多数の銃創からの感染症に、全身の血液腐敗と両肺の臓器不全の合併症の子が一人、この子が特に重いのだけれども、他にも傷から深刻な感染症に掛かってる子が57人いたわ、一番重い子は明日の朝日も拝めるかと言う所で、感染症の子も比較的軽い方でも聞いたところによるこれまでの医療水準なら保って20日くらい、ってところだったわね、もう治したけど」
「……感染症未満の軽症以下だとどうなのじゃ?」
「そうね……[アノ……ワタシ,ホントニコレダイジョウブナンデスカ?]ええ、大丈夫よ、免疫増強薬が効いてるから峠は越えたけど、一応2.3日は安静にしときなさい………今の子で何人目だったかしら?多すぎて数えるのをやめたわ」
「そうか………マダムめ、アリウスは使い捨てとしてすら見とらんかった、というわけじゃな。」
「そうね、まぁ患者から聞いた話からして自分以外どうとでも良さげだったし、そんなもんじゃないかしら?………ところでキティ?」
「何じゃ?」
「(゜_゜)」
「(・_・;)」
「(゚A゚;)」
「(`д´;)」
「……………………どうして私は助けた患者の子たちに、あんな怪訝な顔をされなければいけないのかしらね?(´・ω・`)」
「そりゃぁ、お主が【鳥】だからじゃろうなぁ、お主ら【イデアーン】で、こっちに来ている中で比較的人の姿しとるゼナイドでさえ好奇の視線は避けられなんだ、後ろに明らかに魔神みたいなのが出てるお主なんぞ逆にどうすれば注目されないのか妾の方から教えてほしいくらいじゃぞ、と言うか前も言ったがこの程度の反応で済んでるなら寧ろ奇跡じゃろうに」
「_| ̄|○」
医療支援で言えば、アリウス生のほとんどに大なり小なりあったベアトリーチェによる制裁の傷跡等、さっきまでのミサキのように色んな理由で各々に残っていた傷や病気は、リベルタニアの人々が持っている驚異的な治療技術の手ですっかり元気になる事が出来た。
……生徒たちを診てくれた医療班のトップの人の凄まじい見た目に、皆若干引いてはいたが。
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ブロロロロロロロ…………
「こちら第二戦闘班ウッドワード、残存機甲部隊と艦隊旗艦【PEACE FOREVER】号、展開完了しましたよ〜〜、しかしアモルファスさん〜〜これ良かったんですかぁ〜〜?あの戦闘直後なので、どれもこれもボロボロですけどぉ〜〜??旗艦なんて第一主砲以外ほぼ全損で、リアルタイムで黒煙モクモクなんですけどぉ〜〜〜???」
「………ミズキとコンスタンツァが巻き込まれた以上、総司令の言う通り元々私たちの側にある脅威がこっちに時期に来る可能性は高いからね、具体的な情勢も良くわかってない以上、最悪【既にこっちに来てる】ことも想定して用意できる戦力は全部出して、その場その場で修理しながらでも使うという判断よ」
「残存メカノイド部隊もブラックノティルコパを中枢に再編して殆どをこっちに滞在させるつもりみたいね。」
「そうですかぁ〜〜、となると、閣下の露骨な肩入れ癖と併せたらこれからはこれまでより更に賑やかに、そして忙しくなりそうですねぇ〜〜備えときましょ〜〜〜!…………ところでぇ〜〜私アリウスの子達にアストラルテック義肢とかの移植実験したいんですけどぉ〜〜?」
「まぁ、ユランに始まり、キイロ、モエロトル、ラットキン王国etcと総司令発案の露骨な軍事的、産業的肩入れは今に始まった事ではないしねぇ………本部は皇帝龍に防衛を丸投げ予定とか言ってたし、少なくとも暫くはこっちで活動かしらね………少なくとも総司令と被検体の子に了承は取りなさい………と言うか義肢片手にヨダレ垂らしてるんじゃないわよ周りの子が見てるわよ!!」
「アリウス防衛」の名目でゲートからやって来た多数の車両、リベルタニアの人達を手伝う【メカノイド】と呼ばれる多種多様な自律機械の数々、そして何より、ウッドワードと呼ばれたモッフモフな狐耳の女性が用意した梱包品から展開された、あまりにも巨大な空駆ける船………後に【サンフランシスコ級重巡洋艦】なる物だと聞いた宇宙戦艦…………。
そのどれもこれもが、私たちの知る技術のはるか先を行った物のように見えたが、しかし同時にそれらに残っていた深い戦いの傷跡は【それらが必要とされるほどに強大な何か】という、私たちではどうにもならないような存在を予感させた。
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「あー……………まぁ普通はそうなるわねぇ……………理由は幾つもあるんだけれども、端的には3つに集約されるわ」
「3つ?」
サオリの質問に答え始めたのは黒いサイドテールの女性であるエストさんだ。
彼女は私達アリウス分校に突然やってきた大人達……【リベルタニア連盟】を形式的に取りまとめてる人で、ミサキとヒヨリが言うにはこちらに来た直後にコンスタンツァさんから話を聞き、その直後、シルバーハートさんに指示を飛ばすと、あの場で私達アリウス生の殆どの心を折った………今はアリウス内を漂って周辺を警戒してくれている「そらうみさま」と言う存在よりも怖く感じた程の【普通すぎる】怒りの表情をしたうえで、見たことのない青いライフルを取り出しマダムの大きな亡骸を一撃で吹き飛ばした人らしい。
とてもそうは見えないくらい優しい若そうな女性だが、もうすぐ50歳になるのだとか。
「1つ目、貴方たちは私達を基準にすれば確かに弱く見えるけど、その私達は元の世界でも最高水準の総合力………特に、技術力でいえば、世界におけるほぼトップの水準を有しているわ……………ぶっちゃけて言うと私達が異常域も大概なだけで、一般的にはマトモな銃火器を運用するアリウスと武器の技術水準って大差ないのよ。」
「故に、私達の世界における【一般的な脅威】は、そんなに苦労するでもなく今のアリウスでも数で来られたパターンや外れ値みたいなのとカチ合うパターンを除けば割とどうとでもなるわ、故にアリウスには将来的にそういったのと対峙して欲しいってワケ。」
「因みに、じゃあなんでそんな強い言ってるのに私達は今こんなボロボロなのかって言うと、世の中上には上がいるもんで、私達がいる星を通り道にしようとした真正やばい奴をどうにかしようと、いろーーーーんな勢力を迎合して迎え撃とうと算段建て準備して、かかってこい!相手になってやる!!って余裕ぶっこいてたらさぁ大変!!敵さんも宇宙規模で近くにいた同じようなやばい奴らを総集結させて、情け無用の総力戦状態になってね。」
「まぁ……洒落にならない大、大、大損害被ったけどどーにかこーにか敵を殲滅出来で目標達成…………と思った次の瞬間にウチの主要メンバーであるミズキとコンスタンツァがこっちにワープさせられて、その場の勢いでマダムとやらの首級を獲ってイマココに至るって訳、復旧はどうにでもなるからそのへんは気にしないでくれると助かるわ」
「話が逸れたけど、要するに貴方達が見ている私達は、元々の世界で見てもあまりにも隔絶したバケモノ集団であって、別段貴方達は私達の世界基準の陸戦戦力ていえば、別に弱いって程ではない、むしろ話に聞く銃撃とかへの耐性を元にしたらだいぶ強い方になるのよ、ぶっちゃけ一般的な産業時代の銃器による攻撃を事実上の非装甲部分に直撃されて痛い痛いで済むのはこっち基準でも異常に当たるわ。………まぁ、対宇宙戦力皆無だから軌道爆撃や軌道ビーム照射されたりしたらどうしようもないのは大問題なんだけども……………つまり戦力の当てに出来ると言うこと。」こんな子達をすぐに戦力のアテにしないと行けないほど摩耗したのが痛いわね…………私とか累計42回死んでるし〜とか茶化してられないヤバイヤバイ
「話が長いわよエスト、2つ目はここアリウスが
「私達がやってきたあのゲート、そこをくぐると私たちリベルタニアの一番重要な施設がもう目の前にあってね、厳重な警備をもう敷き始めてるけど、もしもがあったら貴方達を非常事態の巻き添えにしちゃうから、今のうちに好感度稼いどこうってワケ。」
「いやいやいや露骨な好感度稼ぎまではぶっちゃけなくても良くない??」「じゃあ、アナタその事実を否定できるの???ただでさえ支援漬けも大概だからってアリウスの子達に不審がられてるのよ????」「うっ………いや……………その………………(;´Д`)」
長くなった最初の理由から一転、2つ目の理由を手短に伝えたのは、こちらに来てからずっとエストさんの近くで黙々と作業の手伝いをしていた背の低い女性、エストさんの言うに【ティニマ】と呼ばれる種族の「"グレイ"」と言う名のちっちゃな女性であった。
手短に2つ目の理由を伝えると、何か言おうとしたエストさんとヒソヒソ話をしつつ、あっという間に黙らせてしまった。
「そして最後の3つ目ね、ちょっと説明が長くなるのだけど、単純に言うとお詫びなのよ」
「お詫び?マダム殺しの?」
「違うわ、コンスタンツァが呼んだそらうみさまによるアリウス生徒大虐殺未遂のお詫び、ね」
「…………え?」
最後の理由、お詫びと言ってなんの?と思ってしまった私の質問にサラリと怖い返しをするミズキさん。
このあとにミズキさんから掻い摘んで教えてもらった話をまとめた。
本来、そらうみさまと呼ばれるアレは、召喚されたその時点で敵対してる対象を例外なく発狂させ、原理不明ながらも殺人衝動に駆り立てて冗談抜きの殺し合いをさせる能力を有しており、本来、あの場ではすぐ隣にいた同じアリウス生同士で全力で命のやり取りが横行する、そんな悲惨な現場が生まれていたはずだった
しかし、何が原因なのかはわからないが実際はそうでなく、現場で起きたのはそらうみさまを見た私達の殆どは、その場で心が折れて自らの最後を確信し、救いを求めみんなで仲良くぶるぶると震えて怯え、「これからソレにみんな殺される」と言う確信した末路をなんとか受け入れようとするばかり
ワケあってこの能力が本来の力を発揮しない、と言うのは、『どうせそのうち起こるだろう』と予想してたものの、それでも共通して発狂はして、その後の行動がバラバラになると思っていたミズキさんはこの一様の行動に驚いたし、そのうえでそらうみさまに耐えて一矢報いようとした私には、更に驚かされたと言っていた。
「私の世界にも耐えられる存在がいない…………というレベルではないけど、他の子達にも形は違えど効いてる中一人耐えきったアナタと、アナタの行動の後、既に
「素直に感心してしまったわ、ミサキちゃんに至っては的確にエストに銃口向けてるわで私が無傷って事実で心折れかかってくれなかったら暴力行為不可避だったし、あの詰みっぷりからそこまで足掻けるガッツ、ハッキリ言うわ、スクワッドの子達は今すぐにでもウチの戦闘部門の弟子にほしい位よ」
「……………えっᓀ‸ᓂ?」
直球にスクワッドを……私とサオリ達を弟子に欲しいと言い切られた私は、ロクに抵抗もできなかったのに、その無様な短時間の間に、色々と見込んで貰えた事に驚きと困惑、それと、少しばかりの嬉しさがごちゃ混ぜになりどう答えればいいかがわからなくなってしまった。
「どうとも言えない表情のまましばらく固まっていたわよ?」後にミズキさんは私にそう告げた……
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「………………師匠!?えっそれマジでありますか??????」
「確かに、完全初見でわかってて心折れかかってたのにそっから条件一つで持ち直して動けるというのは凄まじい所だなぁ…………しかしその道は」
「エスト、シルバーハート、この子たちも【己の心に決めた何かの為になら、力尽きる最後の最後まで闘える】、そういうタイプの子たちよ?」
「確かにそうではありますが………ウチの戦闘部門人員並みの強靭さは流石に無茶振りでは…………星の落とし子や至高のアポクリトン、エクソストライダー、レクイーン辺りなんかは見たらウチの支部における非戦闘班人員位なら発狂ワンチャンなんでありますよ?アレに耐えさせるでありますか???」
「シルバーハートの言う通り、さすがの私でも今すぐに戦闘部門人員に制限してる情報をぶっ放すのは無理があると思うが?あのレベルの情報、一つ超えたらもう例外的に知ってるのトップの私とウチの10中枢、それと極秘裏に送付した各勢力トップと現場にいた皆位なんだからな???このレベルで止まるならともかく、その上の極秘情報が漏洩とか起きたら悲惨だぞ?最悪、嫌々でもこの子達を消さんといけなくなる、私は嫌だぞそういった指令を出さざるを得なくなるなんてのは。」
「そのリスクを取る価値があるのよ、将来的には最重要になるお隣さんでしょう?、強くしといて損はないわよ?」
「それはそうでありますが…………えぇ……………」
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【ᓀ‸ᓂ‹それからの話。】
あれから早1ヶ月、アリウスとリベルタニアの間で先の契約に、更に甘えさせてもらって「既にアリウスを脱走してしまった元生徒への援助」も含め、特記事項を保留扱いにして生まれた契約、【ばにたす条約】が成立してから3週間が経とうとしていた。
今現在、アリウスは条約の効果でリベルタニアの人達におんぶに抱っこ状態ながらも、急速な復興と内部の発展に勤しむ形となっている。
ベアトリーチェの最期により空席となったアリウス生徒会長の座は、まだ中等部の為に立候補資格のない姫…アツコに代わり、サオリが代理と言う形で就任。
先にベアトリーチェに反抗し、敵となってアリウスを離れてしまった生徒達に足蹴にされてでも……と言う覚悟で、リベルタニアが差し伸べてくれた援助を彼女たちにも渡せるよう、努力し始めた。
リベルタニアからも「リトルーナ」と呼ばれる種族のコンスタンツァさんと、パクスさんと言う「デュナミス」と呼ばれる種族の私と同世代くらいの子、そこに護衛でノラさんという「クリティアス」と呼ばれる種族の女性の人とキティさんという「イヴリート」と呼ばれた種族の人が纏めて一組扱いで手配されて、私たちに同行しながら脱走組と少しずつ、少しずつ交流し始めている。
できれば、またアリウスに戻ってきてもらい、みんなで「地に足をつけたアリウスの運営」が出来るように頑張りたい、そう願って。
「パクスちゃんにうるうるお目々でお願いされたから通さざるを得なかったけど、やっぱエンテレケイアやアテレイア教会が知ったら噴飯ものよねこの状況」
「教会による再三のカナンへの帰還要請、保留しっぱでこの光景だからなぁ、しかも焚書モデルと呼ばれた彼女をヘイダルノイアの代わりにしてるなーんて知ったら、当の騎士達とカナンの王族、教会連中が憤死しかねん」
「私は『彼女』では無いんだよ?、私がカナンに行っても、『彼女』とのズレで皆を苦しませるだけ、どう考えてもそうだと思うの。って素で返されて反論に窮した事を思い返すに、あの子達には知ったこっちゃじゃなさそうだけどね…………」
「まぁ、そうであってほしいものだ、じゃないとこっちの胃が爆散する。」
「ノラもこっちに来て何故か能力のコントロールが格段に良くなってなければ、脱走アリウス生と現地のスケバンとヘルメット団だっけ?の屍の山量産しかねなかったし、そういう意味で手加減しやすくなってるのは良い事なんだけどねぇ。」
え?リベルタニアの人達はどうしてるのかって?
いや…………それが………………その…………………………"ᓀ‸ᓂ"
「総司令〜!大変です〜〜!ドラゴンズ5がブラックマーケットのマーケットガード相手に龍体解放して勝手に無双し始めてます〜〜〜!!」
「あー、ウッドワード、ごめんなさいね、今アイツ、ワケあってアビドス砂漠って所にミズキとリク連れてすっ飛んで行ってるのよ、SRTSまだ使えないせいで実質徒歩移動だからしばらく帰ってこなさそう」
「え"っ"、総隊長さんもですかぁ〜〜!?参ったなぁ〜〜凄い変なところで交戦始めちゃったせいでトリニティの正義実現委員会さんとゲヘナの風紀委員会さんがガチ介入しそうな雰囲気なんですよ〜〜…………どうしましょ?」
「( ºдº )」
「…………ちょっと待って、今いないコンスタンツァ達はともかく、チチェスターとオニオンズは居たはずよね?」
「その二人は…………その……」
「…………理解不能、理解不能……指定された動作と正確な動作が一致しません……(ブスブス……プスプス……)」
「ふむふむ………………あのヒロイン、主人公の母親なのに何故と思ったら、主人公の前世における奥方に当たるのか………道理でな、前世失った夫を今度こそ、と言う意気込みを前提にすると、今世での立場の変化を許容するなら主人公に近い家族、それも主人公に先行して社会的地位を得れ、彼を守るための土台を固められる両親のポジションを狙うのは必定、その上で前世と同性をとなれば、母になるのは当然の帰結になるわけか…………………思ったより趣深いな…………(プシューッ!)。」
「最近入手したゲームに盛大に脳をバグらされたみたいでして……」
「( ゚д゚ )」
「………ま、まだよ!パクス達g「パクス様とノラさんはミアスさんの案内でエンテレケイアに会談へ行ったじゃないですか」ならばロジーn「ロジーナさんはキティ様と共にラキアフェネシュでご同胞さんと事後対応協議中ですね」ヌァーッ!」
「シルバーハートは王国騎士団とゴールデン・アイリス地方裁判所を梯子……………アモルファスはリクの代わりにランタン艦隊と事後対応協議中…………冗談抜きで動けるの私くらい???「だからどうすべきか聞いてるんですよっ!」ぐぬぬぬぬぬぬぬ!!!」
「仕方ない、私が出るしか……ウッドワード、私についてきなさい!!ヘレンさんすみません、あの5人組止めてくるんで暫く空けます、アリウスで異常が起きたら手筈のとおりに、最悪本部に生徒達を避難させても構いません、ということで宜しくゥゥゥゥゥゥゥ!」
「あっ!アリサ局長!!ルナちゃんに乗って現場急行はマズイですよ!!ちょっと待ってくださいィィィィィィ!」
リベルタニアの人達の蓋が開けたと思ったら、彼女達は状況を振り回す暴走特急と、状況に振り回され苦労している胃痛の人達の集まりだったのだ…………………………(ᓀ‸ᓂ;)
「(;ᓀ‸ᓂ)その…………ヘレンさん?」
「…………信じられないでしょうけど、亜里沙局長、リベルタニアメンバーの中だとかなり【振り回す方】ですからね?いつも振り回してるメンバーが今回揃って外出中だからあんなですけど」
「えぇ…………(;ᓀ‸ᓂ)、ところで、ウッドワードさんも亜里沙さんが乗ってたのと同じ動物に今乗っていって……………?」
「ムーン君で追っかけていったわね………一匹増えたところでもう大差ないと考えたのでしょうね、マズイのが増えたら混乱は加速するのに」
亜里沙さん達が大慌てで青い竜に乗りながら現場へ向かうのを、私とヘレンさんーーーリベルタニアから派遣されてきたねずみの教師である彼女ーーーの二人で見送りながら、大丈夫なのだろうかこの人達、と今更ながら少し心配することになったのであった……………。
更新大幅遅延のうちにMOD更新の山によってプロットの再編成の要発生、さらに遅れる結果に。
遅れに遅れて申し訳ない…………
キヴォトスに早くももたらされるモノ、やってくるモノ(上位2つ)、基本はアリウスにやってくるものの、一部例外あり。
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とげねずみ(生物、妖怪村√)
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マーシャル(戦車、ビークル√)
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メカノイド母艦、降下(機械の脅威√)
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ブラックハイヴの襲撃(虫の脅威√)
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スランボ(生物、????編変化確定√)
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rim式ソーダの作り方(◯◯◯と接触√)
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産業用メカノイド(メカニター+α?√)