彼らと彼女が出会う・・・一つの可能性が生み出した世界のお話
その出会い・・・『始まりの夜』の話である。
プロローグ1 宇宙を目指す兎と宇宙から来た5人と1匹
それは…宇宙空間での活動を想定し作られたマルチフォーム・スーツ『インフィニット・ストラトス』通称『IS』が発表される一年前に遡る……
「うーん…何で上手くいかないかな~」
そう言いながら頭を掻くのは後にISを世に送り出しながらもコアを中途半端な数だけ作り行方不明となり全世界で指名手配される事になる『篠ノ之 束』博士本人だった。
「やっぱりここかな?それともこっちかな?」
そう呟きながら束は一つのパワードスーツの様なものを弄る。
これこそが後にISと呼ばれる機体の一号機…そして、後に英雄とまで謳われる事になる『白騎士』である。
ここは束がISを完成させる為に自らの発明で家から少し離れた山に掘った即席のラボである。
そこにはいろんな機材が置かれている。掘った穴は束が通る時以外は外から見て分からない様に束の発明でカモフラージュされている。
「やっぱりここをこう弄って……ここはこうして…」
ぶつくさと思考を巡らす束であったが突如聞こえた足音と声にに思考を止めて警戒し始めた。
「陛下~、本当にここであってんすか?」
「俺様が知るか!スライ、本当にここなんだろうな」
「ハイ!地球人には分かりにくくなってるようですが私はわかりましたよ」
「全く…我輩が見つけたと言うのに。なぁ、相棒」
「ギャァァァァァォォォ」
「ゴォー」
束の耳に入ってきたのは多種多様な声だった…五人の声と一匹の動物と言って良いのか分からない獣の鳴き声だった
束は入り口に目をやりながら頭をフル回転させて考えた。『ここから今すぐ逃げる?それとも逃げずにこの未完成のISで立ち向かう?』そんな考えが頭を駆け巡る途中で声が聞こえた。
「中にいるのは一人…つまり篠ノ之 束、本人ですね」
束はその声に跳び上がりそうになるのを抑えて声を出した。
「そうだけど、そう言う君達はいったい誰なんだい?夜分遅くにレディの部屋に大人数で来るのはどうかと思うよ」
そう言い返すとさっきの声と同じ声で反応が返ってきた。
「そこは申し訳ありません。しかし、束博士の作る発明を束博士本人と共に見たいと思いこんな夜分に来てしまったのです」
その言葉の後にしばらく沈黙は続いた…そして、10分がたったであろう頃に根負けして先に口を開いたのは束の方だった。
「はぁ…君達には束さん負けたよ。開いてるから勝手にどうぞー」
そういうと束は作業に戻ろうとした…その時、先程から会話をしたいた人物の声がこう尋ねた。
「ありがとうございます。・・・ところで束博士、我々はこの姿でいいでしょうか?それとも人間の姿になりましょうか?」
そんな不思議な問いに束は冗談だと思い冗談で返した。
「別に宇宙人だろうと何だろうとどんな姿でも構わないよ~逆に宇宙の技術も勉強出来るかもしれないしね~」
そんな束の声を聞いた後に扉は空いた……一応、ここが分かったのがどんな人間なのか気になった束は後ろを振り向いた……そして、言葉を失った。
扉から入ってきたのは日本人でも無く外国人でも無かった。
最初に入ってきたのは銀色に青いラインの入った鎧を着た黒い体の生物
次に入って来たのは青くて固そうな表面を持つ生物
その次は銀色の装甲を全身に纏ったかの様な生物
さらにその次は小豆色の体で出っぱっている部分は白い骨の様な印象を持つ左腕と左手が肥大化した生物
その次に来たのは凶暴そうな見た目をしながらも何処か愛くるしさを漂わせる獣
そして、その四人と一匹が入った後にその四人と一匹は左右に分かれて跪いた。
その跪いた彼らによって作られた扉からこちらに向かう道を通ってきたのは黒い体に紅の線を持ち胸に紫に輝く光球を持つつり目の生物だった。
束は、他を圧倒するかの様なその威圧感溢れる登場に魅了されながらも頭から離れない一つの答えを呟いた。
「 …本当に宇宙人だったんだ……」
その呟きを聞いた後に目の前の黒い体を持つ生物は口を開いた。
「こんな夜更けにすまねぇな……俺の名は『ベリアル』だ。よろしく」
ここに・・・ISの開発者である『篠ノ之 束』と元銀河皇帝の『ベリアル』そして、『べリアル』に忠誠を誓う『ダークネスファイブ』・・・決して出会う事の無い人物達が出会った。
皆様、初めまして。B.Dと申します。
いつもはPixivの方で『ベリアル大好き』と言う名で「ベリアル陛下&ダークネスファイブが幻想入り」と言う小説を亀更新ながらも書いているただの凡人です。
まだまだ使い慣れていないのですがこちらでもPixivに載せているのとは違った作品を亀更新ながらもやっていきたいと思い始めました。
さて、いかがでしたでしょうか『ダークネス・ストラトス』プロローグ1
色々と拙い点や酷い点があるかも知れないのでそんな時はビシバシ仰ってください。
それでは、また次回にお会いしましょう。