そこ!『いつもそうだろ』って言うな。
そして、金曜に間に合わない・・・
一夏がグラウンド整備を終えて昼食をW幼馴染と金髪ドリルの3人と食堂で食べている頃、ベリア達といえば。
「陛下~! 会いたかったすよ~!」
「うるせぇぞグロッケン! 昨日も電話で喋っただろうが」
「・・・はぁ」
「デスローグ、大丈夫ですか?」
「・・・なんとか」
IS学園に入ってきた部下達と屋上で談笑していた。
既に周囲の気配を探った後なのでそれぞれを本当の名で呼んでいる。
「だって! 俺達は陛下に命を捧げたんすよ。その陛下に会えないないなんて辛いんすよ!」
「分かったから涙目で大きな声を出すな。俺様にあらぬ疑惑がかけられるだろうが」
「・・・そしたら出元を潰します・・・跡形もなく」
「俺もデスローグに同意っすよ、陛下!」
「もちろん、私も同じ考えですよ。陛下」
「はぁ・・・頭が痛てぇぜ」
こめかみを押さえながらもそう言うもののベリアは何処か嬉しそうだった。
「ところで、ジャタールはどうだ? あいつだけここに来れないからな」
「あ。それなら束から聞きましたぜ。陛下」
「・・・会社を立ち上げてくるそうです」
「会社を?・・・なるほど、そう言うことですか」
ベリアの質問に氷結とディスフィアが答えるとスライが納得したように頷いた。
「察するにこの世界での俺達の後ろ盾となるものと拠点を同時に手に入れるって事だろ。今度、何か奢るか」
IS学園に入れないが自分の役に立ちたいと思って会社を立てようとするジャタールにベリアは少し嬉しく感じた。
「・・・陛下。束からこちらを預かって参りました」
そう言うとディスフィアが制服のポケットからディスクの入ったケースを取り出し、陛下に渡した。
「ほう・・・中身が何かはわからんが後で見てみるか。お前達、放課後に俺とスライの部屋に来い。多分、全員で見た方が良さそうだからな」
「「「ハッ」」」
放課後に集まる事を決めた四人はそれぞれ買って置いた飲み物を飲んだ。
「何で俺じゃなくてデスローグに渡したんだろうな? なぁ、スライ」
キンキンに冷えたお茶『プト茶ラ』をある程度飲んだ氷結は口から缶をどかしスライに話しかけた。
「多分、貴方よりデスローグの方が確実だと思ったからではないですか」
スライは『十六夜茶』を飲み干すとそれをゴミ箱に投げ入れながら答えた。
「まっさか~・・・もしかして、マジなのか。デスローグ」
「・・・」
ディスフィアは氷結の問いに首を縦に振った後、再び炭酸飲料『
「はぁ・・・まさかそんな理由だなんて・・・はぁ~」
衝撃の事実を知った氷結はその場で三角座りになると地面に『の』の字を書き始めた。
「全く・・・放課後に何か買ってやるから機嫌直せ」
「本当っすか、陛下! マジなんですか!」
ベリアはユグドラ汁ソーダ『主任メロン』を飲みながら言うと氷結はさっきからの態度とは打って変わって子犬の様な笑顔でベリアに迫った。
「マジだからさっさと機嫌直せ。お前も役に立つからな」
「了解しましたぜ、陛下!」
氷結の頭を撫でながらそう言うベリアに氷結は勢いの良い返事をした後に心地よさに猫の様に目を細めた。
「・・・誰か来るぞ。お前ら、バレるなよ」
誰かが近づく気配を察知したベリアは氷結を撫でるのをやめ、全員に声をかけると再び、ユグドラ汁ソーダ『主任メロン』を飲み始めた。
他の面々も右手でOKサインを出すと読書を始めたり、飲み物を飲み始めた。
それからしばらくして、扉のある方向からカメラのシャッター音が聞こえてきた。
「ジャッジャ~ン。新聞部でーす。噂の4人の転校生って事で取材をしてもいいかn・・ちょっ!カメラは駄目!カメラは!」
「勝手に撮ってんじゃねぇよ・・・カメラ、潰すぞ」
「ごめんなさいごめんなさい!謝るから、カメラだけは!カメラだけは~!」
ネクタイの色から見て二年であろう新聞部の女子がカメラで4人の集合写真を撮った・・・が、急に接近したベリアにカメラを掴まれ、カメラから聞こえる聞こえてはいけない音と脅しの2つの目の前に呆気無く破れ、謝罪していた。
その謝罪を聞くとベリアはカメラを掴むのをやめて女子の方を見た。
「ったく。で、何の用だ」
「陛下。その前に名前を聞きませんと」
「あ~・・・私は新聞部副部長『黛 薫子』よ。よろしくね」
「では、黛先輩。何かご用で?」
「えーとね。男性操縦者の君達二人とそこの彼女達を取材に来たの」
薫子はそう言うと奥でまったりしている二人を指さした。
「え? アタイらもかい?」
「・・・なんで?」
「それはね。ほら、男性操縦者の二人と随分親しいからさ・・・売れると思って」
4人は薫子の回答を聞くと溜息を吐いてから同じ言葉を呟いた。
「「「「・・・マスゴミ」」」」
「マスゴミじゃなくて黛よ。てなわけで、取材させてくれない? やってくれればこれくらい出すけどどう?」
そう言って提示された額は学生の出す額としては妥当なものだったがベリアの納得のいく額では無かった。
「これならお断りだな。お前ら、戻るぞ」
「「「ハッ」」」
「ま、待って! いくらなら取材させてくれるの」
「う~ん。そうだな・・・スライ、こっちに来い」
「ハッ。なんでしょうか陛下」
「ちょっと頼みたいことがあってな・・・」
ベリアはスライを呼び寄せると二人で薫子に背を向けて話し始めた。
「と、いうことだ。頼むぞ」
「・・・なる程。分かりました。では、私は準備をしてきます」
そう言うとスライは屋上を後にした。
「さてと、話を戻すか。そうだな・・・売上の7:3でどうだ?」
「7:3?・・・こっちが7?」
「んなわけあるか。こっちが7だ」
「ん~・・・ちょーっと考えさせてね~。7:3か~」
ベリアの提案に頭を悩ます薫子を尻目にベリアは氷結とディスフィアの二人と会話していた。
「陛下。いいんですかい? アタイ達を取材させて」
「・・・別にお金はいらないのでは?」
「馬鹿かお前ら。その内、嫌でも写真に撮られるんだ。ならば、今のうちに慣れとけばいいだろ。それに、金はなくて困る事はあれど有りすぎて困る事はないぞ」
「なら、やろうぜ。デs・・・ディスフィア」
「・・・私は陛下の意のままに」
話に区切りがついた頃にスライが一枚の紙を持って戻ってきた。
「陛下。頼まれた物、用意致しました」
「そうか。マスゴミ、決まったのか?」
「黛です。まぁ、メールで部長に聞いたらOKだったのでその条件、のませていただきますよ」
「なら、この書類にサインを」
ベリアに聞かれ条件を飲むと答えた薫子はスライから渡された書類にサインした。
「じゃ、サインもしたしドンドン取材させてもらうわよ」
そう言ってボイスレコーダーを突きつけようとした瞬間、無情にも昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
「え~! まだ何も取材できてないのにー!」
そう言って項垂れる薫子にベリアは渋々、救いの手を差し伸べた。
「はぁ・・・放課後、1212号室に来い。その時に取材させてやるから」
その言葉を聞くなり薫子は顔を上げもう一度確認すると「絶対に取材させてよね~」と言い残し、屋上から去った。
「さて、俺達も戻るぞ。二代目白騎士の攻撃は面倒だからな」
「「「ハッ」」」
ベリアの一言に全員が賛同の意を示すと彼らも屋上を後にした。
この時、彼らが空き缶入れを見ずに投げた缶は全て入ったと言う事は余談である。
~数時間後~
「キング・クリムゾン!!」
「陛下! どうなされました」
「・・・いや、なんとなく」
「「「・・・へ?」」」
今は放課後。彼らは1212号室で薫子が来るのを待っていた。
「お前ら、先に言っておくがヘマはするなよ」
「承知いたしております」
「勿論、ちゃーんとわーってますぜ。な、ディスフィア」
「・・・その通り」
そう言いながら部屋で食べたり飲んだりすること数分後。
「すいませ~ん。新聞部でーす」
入口のドアをノックした後に聞こえてきた声に反応してスライはドアを開けた。
「お待ちしておりましたよ。中へどうぞ」
「じゃあ、お邪魔しますね」
そう言うと薫子はスライに促されるまま、中に入っていった。
「陛下、黛先輩をお連れしました」
「そうか。ご苦労だったな。ゆっくり休んでろ」
「ハッ」
そう言うとスライは椅子に腰掛けるベリアの右斜め後ろに立った。
椅子にベリア、その足元に氷結とディスフィア、ベリアの右斜め後ろにはスライ。
薫子はその光景に軽く神々しさを覚えた。
ただのIS学園のどこにでもありそうな椅子が玉座に見えるくらいに。
「さっさと取材を終わらせるぞ。俺様はゆっくりしたいんだ」
「・・・あ。すいません。じゃあ、今から取材させていただきますね」
と言う訳で『黛 薫子のスーパー取材教室』が始まった。
次からはその時の事を記事にした特集で書かれたものをのせるとしよう。
黛:では、まず最初に自己紹介をお願いします。
ベリア:クライム・ベリアだ。よろしく。
スライ:メフィルーク・スライです。よろしくお願いいたします。
氷結:氷結 吹雪だ。よろしくぅ!
ディスフィア:ディスフィア・ローグよ。よろしくね。
黛:はい。よろしくお願い致します。
Q1:ご出身はどこですか?
ベリア:覚えてないな。まず、親の顔も知らねぇ。
スライ:何処でしたかね。何せ色々な所を移動していましたから。
ディスフィア:・・・暑い所。
氷結:そりゃ勿論、うty・・・日本かな!
Q2:専用機はどこで貰ったのですか?
ベリア:答えられないな。機密情報だからな。
スライ、ディスフィア、氷結:同じく。
Q3:皆さん、ベリアさんとはどういった関係で?(ベリア除く)
スライ:陛下(ベリア)の部下です。
ディスフィア:主と従者の関係です。
氷結:陛下は陛下だろ?
Q4:ベリアさん、真相は?
ベリア:…昔に色々あってな。それ以来、俺に何故か忠誠を誓ってるんだ。
Q5:今の世の中について一言言うならば?
ベリア:くだらねぇ。
スライ:呆れますね。
氷結:う~ん。つまんねぇ!
ディスフィア:屑の匂いが充満してる。
Q6:Q5での解答の理由は?
ベリア:ISに乗らないと強くねぇ奴らが偉そうにしているからな。
スライ:それに加えて、今の行き過ぎた女尊男卑・・・呆れますね。
氷結:気まぐれ一つで牢獄行きとかさ、バッカじゃねーの。それに抵抗も出来ねぇ男もだけどさ。あ、陛下とスライは違いますぜ。
ディスフィア:結局は屑ばっかり・・・その匂いのおかげで鼻が曲がりそうよ。
Q7:もしも、ベリアくんがボロボロに傷つけられたら?
スライ:ありえないでしょうが、もしそんな事があれば・・・確実にそいつを殺します。
氷結:陛下に手を出した事を後悔させる時間も与えずに。
ディスフィア:早く殺してと懇願するまでに痛めつける・・・そして、殺す。
ベリア:お前らの気持ちはよーく分かったから、早く展開したISを解除しろ。
Q8:逆に、皆がボロボロにされたらベリアくんはどうする?
ベリア:きっちりとお礼をしてやる。・・・そいつの命にな。
スライ、ディスフィア、氷結:陛下!我等はずっと!陛下と共に!
薫子:おぉ~。素晴らしい忠誠心ですね。
Q9:絵になる写真を一枚お願いします。
一枚目:果物ナイフを舐めるベリアのカッコイイ写真
二枚目:白い手袋をしてカップにコーヒーを注ぐスライの写真
三枚目:カメラに向かって満面の笑みでピースする氷結の写真
四枚目:椅子に座って読書をするディスフィアの写真
Q10:では、最後に皆さんから一言ずつどうぞ。
ベリア:俺の発言が気に食わなかったなら何時でも相手になってやるからかかってきな。覚悟してな。
スライ:私も、いつでも相手になりますよ。
氷結:まぁ、仲良くしてくれるんならよろしく頼むぜ。陛下の悪口言ったらシめるけど。
ディスフィア:とりあえず、これからもよろしくお願いするわ。
薫子:皆様、お疲れさまでした。
尚、このインタビューの掲載された特別版の初版は高額ながらも直ぐに売り切れとなり少し値段を上げた二版も瞬く間に売れた。
発売から数日後、ベリアの下には厚い封筒を持った薫子の姿があったとかなかったとか・・・
そして、薫子の去った1212号室では・・・
『・・・と言う訳で、お願いね~。じゃ!』
再生された映像で言っていた束の言葉に一同、ため息をついていた。
「全く、束博士・・・」
「まぁ、そう言うなよスライ。俺達は見てるだけなんだからさ。な、デスローグ」
「・・・その通り」
「まぁ、あの程度の玩具が壊せないようじゃ遊べないからな・・・ククク」
再生された映像で束が何を言ったのか・・・今、それを知っているのは彼らだけである。
いかがでしたか、今回の病気回は?
次回は超番外編!・・・原作設定やキャラ設定を度外視した掟破りの回!
IS学園アリーナ特設ステージで行われるイベント。
参加者は胸に野望を秘めてその舞台に上がる。
さぁ、ショータイムだ!
次回! ダークネス・ストラトス超番外編!
『超番外編!第一回IS乗り達のM-1グランプリ』!
お楽しみに!
尚、活動報告にて次回に関する質問があるのでよければ見ていってください。