あのクラス対抗リーグマッチから早2週間
教師や専用機持ち達の身体と機体のダメージも回復し、いつもの日常が戻ってきていた。
そんな日常の放課後に…ひとつの変化が起きていた。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「甘い!」
「後ろがガラ空きですわ!」
「頭上もよ!」
そこには以前よりも激しく練習する一夏とそれに付き合う箒、鈴、セシリアの三人がいた。
…………が、今回はそんな彼等のお話ではなく
「「「「え!?」」」」
少し先の物語にて出てくる者達の今のお話
「SKM、整列‼」
「「「「「ハッ!」」」」」
「部隊番号!」
「アインス」「ツヴァイ」「ドライ」「フィーユ」「フュンフ」…「ツェーン」
「部隊、欠席なし!」
ここは、『SKM』…『
並んでいるもちろん彼女達クルーも全員『SKM』の部隊員である。
整列した彼女達を少し高い位置から見下ろしながら黒いスーツに包まれた女性は口を開いた。
「さて、本日もあの方に代わってこの私が指示を出します。アインスからフィーユはローテーションを組んで近辺の哨戒と格闘と射撃訓練」
「「「「了解!」」」」
「フュンフ、ゼクスは二人一組で『L.N』の稼働訓練。ズィーベン、アハトは『D.R』で同じように稼働訓練」
「「「「了解!」」」」
「ノイン、ツェーンは各自自由行動」
「「了解!」」
「それと、アインスとツヴァイの隊長は後で私の部屋に来るように」
スーツの女性は各部隊に指示を伝え終わると両足を合わせて声高々に叫んだ。
「我等、『SKM』! あの方の創る世界を生きる者達なり! 総員、敬礼!」
「「「「「ハッ!」」」」」
これが、『SKM』の毎朝である。
時はしばらく経ち、あのスーツの女性の部屋
「アインス隊隊長 ラウラ・ボーデヴィッヒ、ただいま到着しました」
「ツヴァイ隊隊長 クラリッサ・ハルフォーフ、同じく到着しました」
「ご苦労、そこに座りたまえ」
「「失礼します」」
二人は再度敬礼するとソファーに腰掛けた。
「二人を呼んだのは他でもない。あの方からこんなものが届いたのでね」
彼女はそう告げながら胸ポケットから二枚の黒い手紙を取り出し、手渡した。
二人は、手紙の封を解き、中にある本題の書かれた書を読み始めた。
「私宛にも既に届いて君達の件に関して連絡は貰っている…しっかりやって来るんだぞ」
「「……了解」」
二人の手紙にはそれぞれこう書かれていた。
『ラウラ・ボーデヴィッヒ
部隊長を解任し、専用機を持って『IS学園』への編入、ならびに俺様達の護衛を任命する』
『クラリッサ・ハルフォーフ
部隊長を解任し、専用機を持って『IS学園』への『臨時護衛官』を任命する』
「…べリアル様」
二人が退室した後、自分宛の手紙を読み返しながら、『この世界ではあまり知られてないベリアの本当の名』を呼びつつスーツの女性も微笑んでいた。
そして、その前にあるソファに三人の人影があった。
「貴方も呼ばれたのですね…てっきり、二学期からだと思っていましたよ」
「陛下が呼ぶって事はそろそろそのISとやらをお披露目と言うわけだな」
「ワレラノカワリニ、ジュウリンシテコイ。ソコラノ、ザコニマケルナヨ」
「勿論。そこら辺の塵芥に負けるなどべリアル軍にあってはならない。それに、貴女方達の力を借りたこの機体で敗北は……貴女方『三幹部』への侮辱になる」
「理解していれば良いのです。後輩たちにもよろしくお伝えくださいね」
「その意気だ! 陛下に『いつでも我々も動ける』って伝えといてくれよ! 」
「フザイノアイダハ、ワレラニマカセテオケ」
「えぇ、お願いします。ゴーネ、アイン、ザウ」
スーツの女性は頭を下げるとデルストのに甲板に立ち、≪ISであってISで無いもの≫を展開すると黒き流星となり飛び去った。
机の上に置かれたままの彼女の手紙には、簡潔にこう書いてあった。
『リア、俺様の元に来い』
「今、参ります…ベリアル様」
いやー、三幹部って誰なんでしょうね()