「あそこか」
『R』から送られた座標にある島を確認し、降り立ったべリア達の方へと一の女性が後ろに三人ほど連れて歩いてきていた。
彼女達はべリア達の前に立ち、先頭のスーツの女性に至っては膝をついてから口を開いた。
「お待ちしておりました。偉大なるべリアル陛下。ならびに、ダークネスファイブの皆様。私が『R』ことリアと申します。確証が持てなかった為とはいえ、お手を煩わせた事は深くお詫び申し上げます」
「御託はいい。何故このマークを知っている。この地球では一度も使っていないぞ」
深々と頭を垂れていたリアに対してべリアは顎の下に指を入れ、上を向かせて問い詰めようとしたがリアの目に映っていたのが
「知ってるな」
「はい」
「何故、接触を謀った」
「べリアル陛下に一目お会いしたくて」
「呼び出した理由は」
「先程申した確証がなかったことに加えて皆様が人の姿になっているので少数かつあまり人のいない場所でと思いまして」
「言いたい事は」
「陛下のしもべにしてください」
最後の言葉を聞くとべリアはリアを下ろして5人の所へ行くとスライに二、三言耳打ちするとその言葉を聞いたスライが前に出た。
「リアさん…でしたね」
「はい。スライさん」
「……率直に言いましょう。陛下や私達を知っている貴女を生かして置くわけにはいきません」
答えと共に一振りのロングソードを首の横に当てられたリアは回避や抵抗することもなく直立不動を維持した。
後方にいた三人は何時でも戦闘へと移行できるに構えたがリアが手出し無用と伝えると皆、構えを解いた。
「逃げなくてよろしいのですか? 私が剣を横に振れば貴女はそれで死ぬのですよ」
「それが陛下の為になるのであれば。この命、陛下にお仕えすると決めた時にとうに捨てているつもりです」
迷いの無い目をして奇しくも自分が陛下に言い切った言葉と同じ言葉を聞いたスライは剣を握る手に力を入れた。
「それは、この場で死ぬ事になるとしてもですか?」
「当然」
「それでは」
リアの覚悟を受け取ったスライは、手に持った剣で彼女の首と胴を切り離す為に剣を振った。
かに見えたが、剣は首の皮に当たる寸前で止まっていた。
「……合格です。ですよね、陛下」
「あぁ。リアと言ったな。これからは俺様に尽くせ」
「有り難き幸せ」
亡國の黒き女は、偉大なるべリアル軍の黒き女として動き始めた。
後に、陛下の女となりべリアル軍女帝となるのはまだ先の話