さぁ、剥離タイムのハジマリダヨー
「諸君、今日は君達に転校生を紹介する。お前達、入ってこい」
波乱のクラス対抗リーグマッチから早一月
IS学園は騒動の前と変わらぬまでに修理が成され、生徒達もまたリーグマッチ以前の様に平穏な生活を謳歌していた。
そしてこの日、担任の一言によって生徒達の学生生活にちょっとした彩が増えることとなった。
「皆さん、初めまして。フランス出身のシャルル・デュノアです。僕と同じ境遇の方々がいると聞いてこのクラスに転校する事となりました。 よろしくお願いしますね」
一つ目の彩はまるで太陽の様な眩しい笑顔をしている線の細い男だった。
彼の自己紹介が終わると、教室内から一斉に黄色い歓声が響き渡った。
しかし、それはこの教室にいる2名を怒らせるだけだった。
「静かにしろ! そんなに元気があるなら外を走ってくるか? ん?」
「朝から五月蝿いぞ…少しは静かにしろ」
一人は声を張り上げて周りを一喝し、もう一人は静かに…ただ静かに警告した。
二人の一声で教室内の歓声はぴたりと止み、視線はもう一人の銀髪の少女に集中した。
「ボーデヴィッヒ、次はお前の番だ」
「了解」
かつての教官から声をかけられた少女は短く返事をすると改めて姿勢を正し、口を開いた。
「初めまして諸君、私はラウラ・ボーデヴイッヒ。
こう見えても元代表候補生だったのでな、ISに関して気になる事があれば遠慮なく聞いて欲しい。
ただし、そこに居られる我が偉大なるベリア陛下ならびに関係者の方々に危害を与えようと言うのであれば……容赦はしないのでそこを理解して欲しい」
「では、改めてよろしく頼む」と自己紹介を終える元教え子にかつての教官こと千冬は少なくない衝撃を受けたと同時にベリアの方を見た。
『どういうことだ』
『見ての通りだ』
『これが終わり次第説明してもらうぞ』
『…チッ、仕方ねぇな。こっちも聞きたいことがあるからな』
『おおよそ、検討はつく。手間をとらせる』
この間、約二秒である。
「さて、諸君。一限は二組との合同実習だ。速やかに着替えてアリーナに集合。遅れた者はそうだな……夏の戦場に向かう新聞部と美術部のサポートに向かってもらうとしようか」
「「「「「!?」」」」」<対象部活外の皆さん
「「(……なんで知ってるの!?)」」<対象部活の皆さん
「話は既につけてある…両部長ともとても喜んでいたぞ。では、これで終了とする。すまないがボーデヴィッヒとベリアは私と一緒に来てもらうぞ。あぁ、遅刻扱いにはしないから安心しろ」
「了解」
「仕方ねぇな」
こうして、新たな彩を加えて遠い日に想い出になる日常が始まった。
「では、自己紹介をお願いしますね」
「うむ。諸君、我はヴィターニラ・
「「「(…肩のあの変なのは?)」」」
「(…ちいさいタイラントだ)」
「ちなみにこやつは相棒の『タイラン』だ、仲良くしてやってくれるとありがたい」
「みんぎゃー」
「「「喋った!?」」」
「(…仲間? それとも本物?)」
ちなみにヴィターニラことヴィラニアスは四組に転入となった。
そんなわけでラウラが良識人ルート突入…かも?