ダークネス・ストラトス   作:金欠生首

3 / 24
今回はIS学園に入る前の1週間前の出来事!
10年ぶりに会った彼らと束
さて、どうなっていくのか・・・

※この作品に関する意見やコメント、ご指摘もバンバン待っております。
まだまだ未熟なので勉強になります。


第一章 戻ってきた皇帝と部下
第一話 10年ぶりの再会


 あの出会いから10年・・・『白騎士事件』や『第二回モンド・グロッソ』での公表されてない誘拐事件。

 他にも世界でIS関連の事件が色々起きた。

 産みの親である『篠ノ之 束』も三年前に忽然と姿を消し世界中から追われるようになった。

 束は現在、自分の発明である移動用ラボ『吾輩は猫である《名前はまだ無い》』を思い出の場所に構えその中で1つのISを弄っていた。

 

 そのISは現行の第2・第3世代機とは異なり全身装甲《フルスキン》タイプの機体でそれぞれ容姿が違った。

 黒き装甲の所々にガーネットの線の入ったISで妖しい色気の様な物を感じさせた。

 

 そのISは10年前に束が会った彼らの姿を基にした5機のISの内の1つだった。

 

「う~ん・・・この子も依然動かずか~」

 

 1体のISを弄りながら10年前の事を思い出すと束の顔が少し笑顔になる。

 

「また皆に会って話したいな~」

 

 そう言うと束はISを弄る手を止めて胸元の開いた服から一枚の写真を取り出した。

 そこにはISを発表する前の若き頃の束と5人と1匹の星を超えた友人が白騎士の前に並んで写っていた。

 

「はぁ~あれから十年か~。 いっくんやちーちゃん、箒ちゃんには住みにくい世界にしちゃったな~」

 

 束は昔から仲の良かった友人やその弟・・・そして、自分の妹にとって居心地が悪い世界に作り変えた事に罪悪感を感じてしまっていた。

 

 自らと彼らで作ったISの性能の素晴らしさを実証する為に起こした『白騎士事件』

 望まぬ形で進んだISの兵器開発競争・・・その各国のISの兵器としての強さを決める場になったIS世界大会『モンド・グロッソ』

 その『モンド・グロッソ』の第一回で優勝したが為に第二回で弟である『織斑 一夏』を誘拐された束の友人『織斑 千冬』

 自分がISを発表したが為に政府の重要人物保護プログラムで各地を転々とさせられた上に自分が 失踪した事で執拗な監視と聴取を繰り返された妹の『篠ノ之 箒』

 妹である箒が執拗な監視や聴取にあっていると知った時は自らの手で関係者に血を見せた。

 だが、束にとっては身内と認識した人物と彼ら以外は道端に落ちている石ころと変わりないので殺した事を後悔しなかった。

 そして、最も束が気に食わなかったのが『ISを男に使わせたら本来の制作意図とは違う意図でしか使われない』と思い『女性だけがISを使える』という設定にしたことで生まれた『女尊男卑』の風潮

 他の人間はどうでもいいのだが『織斑 一夏』がその風潮の所為で苦労してるかもしれないと思うと少しばかり胸が傷んだこともあった。

 それでも束は発明家の性なのかこうして新しい理論を基に先程の1機以外に白騎士とは違う白き装甲を持ったISの調整もしていた。

 

 そして・・・作業を繰り返し続けてその日は夜になったがそれでもISを作る腕はとめてなかった。

 すると、昔・・・彼らと出会った頃と同じく遠くから土を踏む音が聞こえてきた。

 彼らが来たのかと思い心が踊る束だったが足音が止まり聞こえてきた声に失望した。

  

 『束博士、貴方は既に包囲されています。どうか我々にご同行をお願いします」

 

 そう言う道端の石ころに等しい女の声に殺意を覚えながらもラボごとこの場から撤退しようとする束の耳に懐かしい声が聞こえてきた。

 

 「まさか一発で当てるなんてな・・・まぁ、この場所は俺達にも縁があるからな」

 「ですね。ここはこの世界での思い出の場所ですからね」

 「懐かしいな・・・10年前だったか? なぁ、タイラント」

 「ギャォァァ」

 

 その声は昔・・・自分と共に最初のIS『白騎士』を作り、そして共に空に行きその空で再会の約束をし宇宙に帰った遠い友の声だった。

 

 「な!? 男が三人に見た事のない獣!?」

 「お・・・落ち着きなさい!所詮は男よ!それに私達はISを装着しているのよ、負けるはずが無いわ!」 

 「・・・ですよね、隊長。さて、そこの男達! さっさと去りなさい! さもなくば撃つ!」

 「全く・・・何で大事な仕事の前に男の相手をしなくちゃいけないのかしら、腹立たしい!」

 「と言う訳よ。わかったらさっさと男共は去りなさい」

 

 遠い友の声の後に5つの石ころの音が聞こえたが束は無視して考えていた。

 

 (さっき『タイラント』って・・・まさか本当にベー君達!)

 

 そんな事を考えてる間にまた声が聞こえてきた。その声は石ころの声と遠い友の声だった。

 

 「俺様もお前らに用は無い・・・消えろ、俺はその後ろの扉の奥にある束に用がある」

 「貴様・・・構わん! 全員、発砲を許可する! 眼前の男共と獣を排除しろ!」

 「「「「了解」」」」

 

 そう言うと銃の発砲音が幾重にも重なって聞こえてきたが束は心配をしてなかった。

 聞こえてくる発砲音は普通の人間や動物なら簡単に絶命する音だ・・・そう、普通の人間や動物なら・・・

 

 「な・・・何!? 銃弾を獣が・・・腹部で吸い込んで食べている!?」

 「よくやった、タイラント。ご苦労」

 「ギャォァァァァァ!」

 「さてと・・・私達に銃を向けたと言う事は覚悟はしてるんでしょうね?」

 「う・・・腕からブレード!? まさかIS!?」

 「そんなわけは無いわ! ISは女しか使えない筈・・・各自、『葵』で攻撃!」

 「「「「了解!」」」」

 

 どうやら銃からブレードに切り替え攻撃するつもりだろう。束は会話から石ころ達が使用しているISは『打鉄』という事を理解した後に作業に戻った。

 最初に考えた撤退計画も最早頭から消えていた。

 

 

 

 

 

 

 そして・・・しばらくして外の喧騒が止んだ後に入口の扉が開いた。

 

 「動くな・・・首から上が床に落ちると思え・・・」

 「その通りです・・・我々と共に来てもらいましょうか、束博士」

 

 そんな声と共に足音が近づいてくるが束は作業を止めなかった・・・そして、遠い友の名を口にしながら振り向いた。

 

 「久しぶりだね、ベーくんにスーくん」

 「チッ・・・バレてたのか」

 「お久しぶりですね、束博士」

 「グォォォ・・・」

 「よっ!こいつも『10年ぶりだな』だってよ。久しぶり、束」

 「うむ、久しぶりだな」

 「ギャォォォォ」

 「グッくんにデーくん、ヴィーくんやターくんも久しぶりだね~で、その二足歩行の蛸みたいなのは?」

 「蛸!?・・・私はヒッポリト星人『地獄のジャタール』だ!」

 「ふ~ん、この蛸ってベーくんの部下なの? 前はいなかったよね?」

 「まぁ・・・そいつはこいつらとは別行動だったからあの時にいなかっただけであって一応、俺の部下だ」

 「そうなんだ~。 よろしくねジャーくん」

 

 一通り再会を喜んだり、あの時いなかった部下を紹介した後に皆は一つの机に座った。

 

 「ったく、さっきの女共はなんなんだ・・・腹立たしい」

 「あ~・・・あれは大体、この束さんの所為かな~」

 「「「「は?」」」」「グォ?」「ギャォ?」

 

 ベリアルの愚痴を聞いて口を開いた束からの一言で束以外の全員が間抜けな声を上げた。

 

 「いや~あの後に『ISは女性にしか扱えない』って事にしたら箒ちゃんとちーちゃん以外の石ころが調子に乗っちゃって」

 「で、さっきの様なクソアマが出てくるようになったって事か?」

 「そのとーり! いっくんには悪い事したな~」

 「なら、束博士は悪くないですよ・・・白騎士事件を起こしたのだけは悪くないとは言えませんが」

 「ふぇ!? 何でスーくんが知ってるの!?」

 

 次は束が誰にもバレてない筈の『白騎士事件』の事を言われて素っ頓狂な声を上げた。

 

 「簡単な話だ。 誰かの発明で事件が起きたら大体はその製作者がその性能を世に見せつける為だ。 でもって、束以外の俺達は行動を共にしている・・・つまりはそういうことだ」

 「ベーくんも!? ・・・て事は・・・」

 

 そう言いながら皆を見ると全員が知っているという意味で首を縦に振った。

 

 「ふぇぇぇ!? 皆、知ってるの!? 何で!? 私聞いてない!」

 「・・・うるせぇぞ、束」

 「痛い痛い! 頭を持って宙に浮かせる事が出来るのって『ちーちゃん』だけだと思ったのに」

 

 その場にいた全員が真相を知っている事に混乱して騒ぎ始めた束はベリアルの琴線に触れたのか頭を掴まれて宙に浮いていた。

 

 「その『ちーちゃん』って誰か知らねぇが多分『白騎士』の二代目パイロットだろ」

 「お~、ベーくんって頭の回転速いね~・・・で、そろそろ離してよ~頭から聞こえちゃいけない音 がするから~」

 「・・・ちっ、わーったよ」

 

 そう言うとベリアルは束を持っていた手を緩めた。 束も普通に着地して頭を押さえてた。

 

 「う~・・・ズキズキする~」

 「はぁ・・・お前が煩いのが悪いんだろうが。 はぁ・・・頭が痛ぇぜ」

 「陛下、そろそろ本題に入りませんか?」

 「あ~・・・そうだったな。 束、10年前の俺達との約束・・・覚えているか?」

 「もっちろん! ISに乗りたいんだよね」

 「でも、ISって女にしか使えねぇんじゃねぇか?」

 「そこはこの束さんがいじれば問題ナッシングなのだよ」

 

 そう言うと束は胸を張って「えっへん」と自慢気にしていたが特に何も起きなかった。

 

 「で、束。 俺達の乗るISは何だ? さっきのようなクソアマの乗ってた様な奴か?」

 「お待ちください陛下! きっとISはさっきの様にたくさんあると思われます。 このスライ、既存の機体を検索して陛下のお気に召すものをお探しいたします」

 

 そう言いながらスライは手元にある端末で検索しようとしたら束に端末を奪われてしまった。

 

 「束博士! 何をするんですか!」

 「まぁまぁ、落ち着きなってスーくん。 この束さんが君達をあんな石ころの乗るような量産機に乗せると思うかい?」

 「む? それってどう言う意味だ?」

 「ヴィーくんも察しが悪いねぇ~・・・」

 「グォ、グォゴォォ」

 「『つまり、専用機』・・・って、マジか!?」

 「デーくんは察しがいいね~。 そう!つまりベーくん達には専用機を用意していたのだ~」

 「で、それがその後ろの奴って事か」 

 「む~、何でベーくんは先に言っちゃうかな~・・・まぁ、いいや。 さぁ、ご覧あれ!」

 

 そう言いながら束は指を鳴らしたその音に反応したかの様に束の背後が明るくライトアップされ彼らの専用機になる5機もISの姿が見えた

 その5機のISは現行の第2・第3世代機とは異なり全身装甲《フルスキン》タイプの機体でそれぞれ容姿が違った。

 黒き装甲の所々にガーネットの線が入ったIS。 右が大きな鎌、左は巨大な鉄球を持ち他のISとは違い獣の様な印象を持つIS。 銀の装甲に青い線の入ったIS。 全身が淡く青みのあるパウダーブルーのIS。 左腕部が右手と異なり肥大化したIS。

 そのISを見ながらベリアル達が関心の声を上げ、地球人の姿をして機体を見ていると束が説明を始めた。

 

 「この5機はベーくん達の元の姿を参考にしてみました~。 でも、ヴィーくんの機体だけはターくんを参考にしたけどいいかな?」

 「いや、むしろこっちの方がいい。 感謝するぞ、束」

 「いやいや~、こっちも作るのが楽しかったから問題無いのだ~」

 

 そう言ってお手製のウサ耳カチューシャをパタパタさせてる時に自分の姿を基にしたであろう黒いISを触りながらベリアルは口を開いた。

 

 「ところで、こいつらは動くのか?」

 「残念ながら、今のところは動かないんだよね~」

 「・・・駄目じゃねぇか」

 

 そう言いながらベリアルはISの胸部に手を当てると急にISが光り出しベリアルの頭に膨大な情報が流れてきた。

 

 「グッ・・・頭が・・・」

 「陛下!? どうなされました!?」

 「「「陛下!?」」」「ゴォ!?」「ギャォ!」

 「ベー君!? 大丈夫!?」

 

 その場にいた全員が驚きの声をあげ不安がる中、ベリアルの頭の中に流れてきている膨大な情報が処理され始めてきた。 

 

 (操縦方法、性能、特性、現在の装備、可能な活動限界時間、アーマー残量、出力限界・・・なる程、俺様の機体のスペックというわけか・・・おもしれぇ)

 

 そして、光が収束を始めた中でベリアルは一つの声を聞いた。

 

 『これから、一生貴方様に尽くします・・・よろしくお願いします、マスター』

 

 その声を聞いた後に光は完全に消え去り頭痛も完全に収まっていた。

 

 「陛下! ご無事ですか!」

 「あぁ、大丈夫だスライ。 心配かけたな」

 

 そう言いながらベリアルは右腕に違和感を感じ腕を見てみた・・・そこにあったのは黒とガーネットの2色が綺麗な一つバングルが腕にあり真ん中にはベリアルのウルトラサインが赤紫で刻印されていた。

 

 「束・・・これって」

 「どうやら、ベーくんが触った事で起動したようだね~コアまで落とすなんてやるね~」

 「最後のは聞かなかった事にしてやる・・・おい、お前らもISの胸部に手をかざしてみろ」

 「「「ハッ!」」」 「ゴォ!」

 

 ベリアルの命令でジャタールとタイラント以外の全員が専用機になるであろうISの胸部に手をかざした。

 

 「うっ・・・なる程、先程の陛下の苦しみの理由はこれでしたか」

 「ケェー! 頭がいてぇー!」

 「グ、グォォォォーー!」

 「ぬぅん、これくらい・・・うっ」

 

 四人が先程のベリアルと同じ状況になっているのをタイラント、ジャタール、ベリアル、束が見ている時にベリアルは先程聞こえた声について尋ねていた。

 

 「・・・と言う訳だ。 束、何か知らねぇか?」

 「う~ん、束さんには聞こえないからな~。よくわかんないんだよ~ごめんねベーくん」

 「・・・まぁ、その内わかるか」

 

 そうして会話を済ませたと同時くらいに4人の方も光が収まりそれぞれアクセサリーをつけていた。

 スライのは銀に青い線の入った腕時計、ヴィラニアスのは大きくTと刻印されたパスケースの様な物、グロッケンのはパウダーブルーカラーのベルトのバックル、デスローグのは赤黒いカラーのメモリの様な物でスイッチがあり真ん中には何か書かれるのであろうが今は何も書かれておらずスイッチを押しても何も起こらなかった。

 つまり、それぞれのISの待機状態になっていたを彼らは理解した。

 

 「へー・・・そんな待機状態は束さんも見たことないよ~」

 「まぁ、俺達自体が特殊だからな・・・それも作用してんじゃねぇのか?」

 「・・・束博士、私達の機体の事を知りたいので少しここにある物をお借りしていいでしょうか?」

 「OK、OK! スーくんや皆ならここにあるのは使ってもいいよ~」

 「ありがとうございます、束博士。 では早速・・・」

 

 そう言うとスライは自分のISの待機状態である腕時計に無数のコードをつけた後に解析を始めた

 

 「・・・機体性能は第2、第3世代とは異なってますね。 武装は・・・右腕部から展開されるブレードでしかも光弾も発射可能ですか、私のこの鎧とほぼ同じですね。 次は・・・」

 

 そう言いながら解析をしていくスライはある項目で目を止めた

 

 「名前・・・『NO NAME』。 束博士、もしかして私達の機体って』

 「スーくんの考えてる通りで名前はつけてないよ。 スーくんたちが名付けるんだよ~」

 

 束の一言で専用機を手に入れた5人は名前を考え始めた・・・最初に思いついたのはベリアルだった。

 

 「決めたぜ、俺の機体の名は『リベリオン』だ。 故郷に反逆した俺様が持つ機体に相応しい名だ」

 「なら、私のこの機体は『メフィストフェレス』。 この星のギリシア語と言う言語で『光を愛せざるもの』と言う意味です。 我々は陛下の闇に魅せられた者、光など愛する気はありません」

 「吾輩はこの機体とタイラントが似ているからそのまま『タイラント』と名付けよう

 「ゴォォォ」

 「へぇ~、『ジェノア』って名前にすんのか。 俺は頭を使って考えるのは嫌いだからな、今思い浮かんだ『グレイザー』にするぜ」

 

 そう言って全員の機体の名前が決まった時にデスローグの持っている『ジェノア』の待機状態であるメモリに燃え盛るような赤黒い字でJが刻まれスイッチを押すと『Jenoa』と鳴った。

 

 「おぉ~、束さんでも思いつかなかったネーミング。 やっぱり皆はすごいな~」

 「さてと、こいつの起動がてら国を一つ二つ程度支配でもしてくるかな」

 

 そう言いながら体をボキボキと鳴らすベリアルに束が口をはさんだ

 

 「あ、ベーくん。 その事なんだけどベーくん達には『IS学園』に行ってもらおうかな~って思ってるんだな~」

 「は? 『IS学園』?・・・何で俺達が学園に行くんだよ」

 「それはね~束さんが作ったコアを芯にして世界中がISを作ってるって事は説明したよね?」

 「・・・なる程、そういうことですか」

 「スライ、どういう事だ」

 「陛下、先程検索したのですが『IS学園』は日本にありながらどこの国にも属さない超治外法権区。つまり、IS学園には各国の最新機がテストとしてその国の代表候補生と共に入ってきます。ですから、入る事によって現時点での最新機の機体性能の把握が可能で後々に戦うかも知れない相手の情報を収集できます」

 「スライよぉ~。 それなら別に入る事ねぇんじゃねぇか?」

 「グロッケンの言う事も正しいですが逆に入ることでのメリットもありますよ」

 「メリット? どういう事だ、吾輩には全然わからんぞ」

 「メリットは分かってるだけでも二つあります。 一つはパイロットと機体の成長を間近で見ることによって対策を幾重にも張り巡らせる事が出来ると言うメリット。 もう一つは後々開発する後付け装備の実験が出来るというメリットです」

 「ほ~、スーくんはスゴイね~。 考えてた事以上の事を考えてるとはね~」

 

 スライの説明を聞いた全員はお茶を飲んで一呼吸ついてから口を開いた。

 

 「まぁ、スライのおかげで分かったけど全員行くと違和感の所為で怪しまれねぇか?」

 「それに関してはだいじょうブイ、ちーちゃんが先生をやってるから教えておいたら多分、模擬試合試験だけで行けるし最初にベーくんとスーくん、その後はグッくんとデーくん、最後にヴィーくんの順で転入生って事で入ればまるっとOKなのだ~」

 「なる程・・・しかし、全員が男だとある意味で注目を浴びて動きにくいのでは?」

 「そこはね~、皆で相談して男二人と女三人になってもらおうかな~って」

 

 束の爆弾級の一言で周囲が沈黙に包まれた・・・そして、最初に口を開いたのはグロッケンだった。

 

 「はぁ! 俺達の中で三人が女になれってか!?」

 「ん~? もしかして出来ないの?」

 「いや、出来るけど「ゴォォォォ!」あ、やべっ」

 「じゃあ、お願い! 流石に男が五人だとベーくん達の正体がバレかねないしバレたら大変だよ」

 「・・・お前ら、ジャンケンで負けた三人が女な。 覚悟はいいか? 俺は出来たぜ」

 「「「陛下!?」」」「ゴォォォ!?」

 「やるぞ・・・最初はグー・・・ジャン・ケン」

 「え、ちょっ!」「待ってください陛下!」「えぇい、こうなったらヤケだ!」「ゴォォォ!」

 

 その後もワーギャー騒ぎながらもジャンケンは続いた。

 結果は・・・

 

 「くぅ~! あそこでチョキさえ出しとけばあいこで・・・」

 「ゴォォォ・・・」

 「ぬぅぅぅ・・・」

 「危なかった・・・二抜けでなんとかなりましたか」

 「お前ら・・・お疲れ」

 

 男で入るのはスライ、ベリアルの二人。

 逆に女で入るのはグロッケン、デスローグ、ヴィラニアスの三人だった。

 

 「さーてと、準備は万端。 一応、皆にはこれから1週間でISの知識とISでの戦い方を覚えてもらいまーす。 あ、名前は適当に考えておいてね~」

 「って事は俺とスライが入るのは1週間後か」

 「まぁ、私なら3日でなんとかなりますね」

 「俺とデスローグ、それとヴィラニアスは擬態の練習もあるのか・・・はぁ~」

 「ゴォォォ・・・」

 「ぬぅぅ・・・決まった事とは言え抵抗があるな」

 「まぁまぁ、いいからいいから~」

 

 そう言って束はISを独断・・・この場合は産みの親の視点からと言うべきであろう。

 世間に毒づきながらISの説明を始めていった・・・

 

 (しかし、学園生活か・・・あの頃はひたすら警備隊に入りたい思いで努力していたから何か新鮮だな)

 

 ベリアルは束の説明を聞きながら初めて体験するであろう学園生活を思い浮かべて微かに笑っていた。




結局入学まで書けなかった・・・次こそは!
それとUAとかがまだわかりません・・・未熟者です。
それと束博士のラボ前の戦闘を詳しく知りたいって人がいたら書くかもしれません。


さて、次回はベリアル&スライの入学編!
人間時の名前はどんな名前になるのか!
次回をお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。