ダークネス・ストラトス   作:金欠生首

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さぁ、セシリアとの対決!
最初に言っておく。 オルコッ党員の皆様、非常に申し訳ありません


第三話 『反逆』の力

~ベリアside~

 

 今、俺はIS学園の第3アリーナ管制室にいる。 理由はあの俺様に『私に負けるのが怖いのでは』と言った金髪ドリルを完膚なきまでに叩きのめし絶望に顔を歪まさせる為である。

 

 ちなみに今は発端となった織斑弟とあの金ドリの試合を見ているが織斑弟にIS・・・『白式』だったかが一次移行《ファーストシフト》を終えた時に俺はアリーナのピットに向かった。

 

 道中で『勝者 セシリア・オルコット』と聞こえたという事はあの馬鹿は負けたか。

 まぁいい、俺が完全に叩き潰す楽しみが出来たという事だ。 一応、俺の向かうピットにはあの馬鹿がいるから聞いてみるか。

 

 そう言っている内に俺はピットに着いた。

 中で織斑姉弟と山田だったか?とスライがいる。 スライの説明を聞くとあの後に使い慣れてもない武装を使って自滅したらしい・・・ただの馬鹿だな。

 そうこうしてる内にあの金ドリがビットを修理し終えてアリーナに出てきた。

 

 「陛下、あまり痛めつけない様に。 私の分も残しておいてください」

 

 スライが相手の心配でもしてると思ったらそうでも無かった・・・まぁ、スライもコケにされたもんな。

 

 「フッ・・・保証はできねぇぞ」

 

 そう言うと俺は金ドリを潰す為にアリーナに出た

 

~ベリアside END~

 

 

~三人称side~

 

 「あら、逃げずに来ましたわね・・・ISスーツを着ていないとはどうかしましたかしら?」

 

 セシリアはピットから何時もの改造したコートの様な学生服のまま出てきたベリアを軽く嘲笑した。

 

 「うるせぇ。 テメェこそどうした、態度が変わって気色悪いぞ」

 「気色悪い!? 先程、一夏さんとの戦いで男性でも強い方はいると認識を改めましが・・・貴方には負ける気はしませんわ!」

 

 ベリアの率直な一言にセシリアは憤慨し、主力武器であるスターライトmkⅢを構えた。

 

 「フン、事実を述べたまでだ。 それに俺がお前に負ける?・・・フハハハハハ! 実にくだらねぇな」

 「な!?・・・少しハンデを差し上げようと思いましたが、必要ないみたいですわね!」

 

 そう言うとセシリアはベリア目がけてスターライトmkⅢからレーザーを放った・・・しかし、それはいとも簡単に躱された。

 

 「は・・・外した!? この私が!?」

 「フンッ、テメェ・・・撃つって事は死ぬ覚悟は出来たようだな。 見せてやるよ、『反逆』・・・リベリオンの力を!」

 

 そう言うとベリアはバングルのついた右腕を顔の左に持っていきバングルの発光と同時に前を通過させて展開させた。 

 機体は黒を基本に所々ガーネットの紅い線が入ったフルスキンのISだった。

 右にやった手にあり肩に乗せている武器は両端が5角柱になっており、その一面ごとスロットと思える所に青い光が10個・・・計百の青く輝くスロットを持つロッドのような武器があった。

 

 「フ・・・フルスキン!? しかし、この遠距離タイプの私の機体に近接武器で挑むなんて愚かですわね」

 「御託はいい・・・さっさと来い」

 

 そう言いながらベリアはフェイスメットを介してセシリアを睨んだ。

 次の瞬間、セシリアはリベリオン越しでも伝わる殺気に少したじろぎながらも挑発された事を怒り叫んだ。

 

 「ならば墜ちなさい! 私、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で!」

 

 セシリアはその声と共にBT兵器であり名前の由来でもある『ブルー・ティアーズ』を四基展開しリベリオンを狙って撃ち始めた。

 

 「フ・・・その煩いノイズを止めてやる。 ギガバトルナイザー、ショット」

 

 雨の様に降り注ぐ『ブルー・ティアーズ』からのレーザーを回避しながらベリアは呟いた。

 そして、構えた専用武器『ギガバトルナイザー』から一基のブルー・ティアーズの方を向いている部分から光弾が飛び出した。

 光弾はたやすく狙っていた一基のティアーズを撃ち落とした。

 

 「そんな!? ブルー・ティアーズが!?」

 「近接武器と甘んじたテメェの愚かさだ。 ギガバトルナイザー、デスサイズ」

 

 ベリアはそう言いながらギガバトルナイザーに手をかざし左に手を滑らすと一つの大きなエネルギーの刃で構成され、ギガバトルナイザーを軸にした大きな鎌『デスサイズ』ができた。

 

 「ゼァァァァァァァ!!」

 

 ベリアは叫ぶとデスサイズで近くのビット一基を叩き斬り、そのままギガバトルナイザー《デスサイズ》をセシリア目がけて投擲した。

 

 「!?・・・ッ!」

 

 しかし、セシリアは直ぐに回避しギガバトルナイザー《デスサイズ》は空を切ってリベリオンの手元にに戻ってきた。

 

 「デスサイズ、パージ」

 

 右手でキャッチした直後にそう囁くとそのまま一回転しデスサイズのエネルギー刃だけを飛ばした。 そして、また一つビットを破壊しエネルギー刃は消失した。

 

 「鬱陶しい・・・邪魔だァ!!」

 

 苛立ちながらそう言うと近くに静止していた最後のビットを軽く跳躍した後にギガバトルナイザーでそのまま叩き壊した。

 

 「そんな・・・ブルー・ティアーズが全部・・・」

 「フン、さっさと墜ちろ」

 

 そう言いながら迫るベリアにセシリアは微笑んだ・・・そして、スカートパーツに付いている2つの円筒をベリアの方に向けて言い放った。

 

 「かかりましたわね」

 「・・・チィッ! そういう事か!」

 「その通りですわ! ブルー・ティアーズ4機だけではありませんのよ!」

 

 その直後にブルー・ティアーズのスカートパーツに付いている二つの円筒からミサイルが発射され、リベリオンに迫ってきた。

 

 「何だ。 その程度か」

 

 ベリアは呆れた声でそう言うとギガバトルナイザーで二基のミサイルを叩き、それぞれ左右に流した。

 直後、破壊された事を理解したかの様に二基のミサイルは爆発した。 

 そして、そのままブルー・ティアーズに迫るリベリオンは1メートル目前で急上昇した。

 

 「な!? 何をするつもりですの!」

 

 そう言いながら急上昇したリベリオンに釣られて上を見たセシリアは眩しい晴天に目を細めた・・・それが命取りになるとも知らず。

 

 「・・・・・・」

 

 出来た隙を逃さずベリアはリベリオンの最大出力でギガバトルナイザーをブルー・ティアーズに振り下ろした。

 最大出力の振り下ろしをくらったブルー・ティアーズはセシリアの悲鳴と共に地表に高速で落ちていき地表と激突した。 ブルー・ティアーズを中心に出来た小規模のクレーターがその絶大な威力を示していた。

 

 「スライ。 後どれくらいだ」

 「ハッ! ブルー・ティアーズのエネルギー残量は後12でございます陛下」

 「チッ、さっさと沈んでくれればいいもんを」

 

 プライベートチャンネルで相手のエネルギー残量を聞いたベリアは確実なるトドメをさす為にコール無しで《デスサイズ》を構築し、セシリアに迫った。

 

 「い・・・いや、来ないで・・・来ないで!」

 

 セシリアは迫るリベリオンに子供の様に涙を浮かべながら懇願するしかなかった。

 しかし、そんな懇願を聞き入れずリベリオンはデスサイズを構えながら一歩、また一歩と近づいて来る。 セシリアはその時、解剖実験で殺される生き物の気持ちを理解した。

 

 「(こ・・・殺される・・・)い・・・インターセプター!」

 

 殺されると思ったセシリアは唯一の近接武器であるインターセプターをコールし、投擲したがその抵抗もデスサイズで弾かれるという粗末なものに終わってしまった。

 

 「わ・・・私はこんな所で負けていられませんのに・・・」

 「負けじゃない、死だ。 決闘と言うからにはその覚悟はあったんだろ?」

 「そ・・・それは・・・」

 「無かったのか・・・それなら決闘を申し込んだ自分を呪いながらテメェの奏でる鎮魂歌《レクイエム》と共に死ね」 

 

 セシリアの絞り出したかの様なか細い声にベリアはとてつもなく冷えた声で答えた。

 バイザー越しからでも分かる殺意のこもった声にセシリアは死を覚悟した。

 そして、ギガバトルナイザー《デスサイズ》を持ったリベリオンの右腕を上に掲げ、トドメをさす為に振り下ろそうとした時・・・

 

 「やめろーーー!!」

 

 白式を纏った織斑一夏が邪魔に入った。

 リベリオンの背後から雪片弐型を持って迫ったがいとも容易く躱され、脇腹にデスサイズの刃が無い方で強烈な一撃を叩き込まれ無様に来た道を転がっていった。

 

 「おい! 何すんだよ!」

 「それは貴方も同じですよ・・・織斑!」

 

 起き上がって抗議の声を上げた後にベリアとは反対の方から声が聞こえ振り向くと織斑の出てきたピットと同じピットからスライが何時もの制服姿で出てきた。

 

 「スライ。 お前もベリアに戦いをやめるようn「黙れ!」だ・・・黙れ!?」

 「貴方・・・何をするつもりで陛下に攻撃を?」

 

 語尾こそ疑問形だったが声と顔は完全に怒りを表現していた。

 

 「だから、これ以上の攻撃をやめるように言う為に間に入ろうと」

 「・・・想像以上のアホですね・・・『メフィストフェレス』!」

 

 スライは一夏の答えに呆れた後にメフィストフェレスをコールし走りながら展開し、そのまま右腕に装着された武器であるメフィラスブレードを展開し白式を斬りつけようとしたが雪片弐型に阻まれ鍔迫り合い状態になった。

 

 「危ねぇ! 卑怯じゃないか!」

 「卑怯もラッキョウもありませんよ。 ハァッ!」

 「うわぁぁぁぁ!!」

 

 その言葉と共にメフィストフェレスはメフィラスブレードを除けた。 その所為でバランスを崩し胴ががら空きになった白式に強烈な蹴りを放った事で白式は更に後退した。

 

 「クソッ! こうなったら!」

 「フン。 さっさとくたばりなさい!」

 

 双方がスピードを上げて迫る中、その真ん中とも言えるべき地点に何かが突き刺さった。 

 それはギガバトルナイザー《デスサイズ》だった。 二人は投げられた方向を同時に見た・・・そこには案の定、リベリオンを展開したベリアがいた。

 

 「スライ・・・下がれ、そいつは俺に用があるみたいだからな」

 「陛下! しかし・・・「下がれと言っている」・・・ハッ!」

 

 リベリオンの背後にベリアの本当の姿であるベリアルの幻影を見たスライは言われた通りにメフィストフェレスを解除し、ピットに下がった。

 

 「で、何の用だ? 織斑」

 「もういいだろ! セシリアはボロボロだしお前に怯えてるじゃないか!」

 「知るか。 こいつから仕掛けた決闘だ。 それに俺の知ってる決闘の終わり方は片方の降参または敗北、そして・・・『死』だ」

 「だけど!」

 「それにこの場における敗北条件はシールドエネルギーを0にする事。 あいつはまだ残っている、だからこそ完全なる止めを刺す」

 「止めって・・・これは戦争じゃないんだぞ!」

 「それが兵器を乗り回す人間の言う事か?」

 「はぁ? 何言ってんだ?」

 

 一夏の間抜けな発言に痺れを切らしたのかベリアはリベリオンで白式を蹴り倒し上から踏みつけた。

 

 「ぐぁぁぁぁ!」

 「痛いか? 痛いだろうなぁ。 絶対防御があれどIS同士でも簡単には簡単に人を痛めつける事も出来れば殺す事も出来る、その時点で立派な兵器だ」

 「ぐ・・・でも、アラスカ条約で軍事及び兵器への転用は禁止されてるだろ!」

 「そんなものは勝手に偉ぶってる奴らが決めた事だ。 その気になれば条約も無視出来るし兵器転用も軍事転用もできる。 もしかしたら何処かでISを使ったテロ組織が出来ている可能性だってあり得るだろうな」

 

 そう言うとベリアはリベリオンで先程よりも強い力で白式を踏みつけた。

 

 「ぐぁぁぁぁぁ!」

 「本来の用途も忘れた貴様らはそんな兵器を競技の道具か何かと勘違いしている、そして今の世の中が出来た。 あの女もそんな風潮と考え方に染まっているだろう。 だから、俺がこうして教えてやったんだよ。 お前達が遊び感覚で乗り回す物は簡単に命を奪える兵器だと言う事を!」

 「それでもここまでやる必要は無いだろ! それにお前もそんな武器を積んでる時点で本来の用途から外れてんだろ!」

 「丸腰で交渉に行く奴なんている訳ないだろ。 さて、無駄話は終わりだ。 オラァァァ!」

 

 リベリオンは踏みつけていた白式の足を持ち、ブルー・ティアーズの横に放り投げた。

 

 「さぁ、終わりだァ!」

 

 ベリアはそう叫ぶとリベリオンでギガバトルナイザー《デスサイズ》の刃を飛ばして二機とも仕留めようとした。

 

 「嫌・・・嫌ぁ!!」

 「セシリア、危ない! ぐわぁぁぁぁぁ!」

 

 パージされたデスサイズの刃が二機に迫る時、セシリアの叫びを聞いた織斑は痛む体に鞭を打って白式でブルー・ティアーズの前に飛び出しデスサイズをくらった。

 結果、白式のエネルギーは尽き白式は解除された。

 

 「ち・・・仕留め損ねたか。 まぁいい、今度こそ終わりだ」

 「嫌・・・来ないで・・・嫌ぁぁぁ!」

 

 セシリアの叫びを聞かずリベリオンはデスサイズを展開しながら一歩、また一歩と迫ってくる。

 そして、ギガバトルナイザー《デスサイズ》を持ったリベリオンの右腕を上に掲げ、トドメをさす為に振り下ろした。

 今回は邪魔する者もおらず、振り下ろされたデスサイズはブルー・ティアーズを捉え残りのエネルギーを奪っていきブルー・ティアーズも解除された。

 

 『勝者、《クライム・ベリア》』

 

 「フン、他愛もなかったな」

 

 アナウンスと共に空中に投影された結果を気にもせずにベリアはリベリオンを待機状態に戻し、着ている改造したコートの様な制服を風に靡かせてピットに戻っていった。

 誰も声を出さなかった。 まさか、ISで女性に勝てる男がいると思わなかったのにそれが覆されただけじゃなく圧倒されたのだ。 その事実を受け止めるのに精一杯で声を出せなかった。

  

 その様子を管制室で見ていた織斑千冬、山田真耶、篠ノ之箒はゆっくりと口を開いた。

 

 「・・・ダメージ0。 流石、私を倒しただけはあるな」

 「感心している場合じゃないですよ織斑先生! これは酷すぎます」 

 「そうです! 一夏が・・・」

 「陛下・・・まだ遊んでましたね」

 

 何時の間にか管制室に戻っていたスライがそう呟いた時、全員がスライの方を振り向いた。

 

 「えぇ!? そうなんですかスライくん」

 「そうか・・・やはりな」

 「織斑先生まで!?」

 「千冬さん!?」

 「篠ノ之、『織斑先生』だ。 そこにいるスライと先程まで戦っていたベリアは私の知り合いからの紹介でその為、戦闘試験をしたのは私だ。 しかも、その時に私は負けている」

 「それもありますが陛下は《ワンオフ・アビリティー》を使用していません。 それに、その気になれば一分もかからずに決着がついたでしょうね」

 「そんな・・・」

 「千冬さんでも勝てないなんて・・・」

 「そういう事だ。 スライ、後でベリアと共に寮長室に来い。 聞きたい事がある」

 「はぁ・・・分かりました」

 

 そう言うとスライは管制室を出て行った。

 

 「山田先生、二人の回収を頼みます」

 「はい、わかりました」

 「私も一夏の所に」

 「今は駄目だ。 ダメージがどれだけあるか分からないからな。 許可が下りるまでは禁止だ」

 「はい・・・分かりました」

 

 そう言うと篠ノ之も管制室から出て行った。

 

 

 

 アリーナでは山田先生が手配した救護班により織斑一夏とセシリア・オルコットの両名が担架に乗せられ運ばれていた。

 

 「一夏さん・・・貴方、どうして私を庇いましたの・・・」

 「そんなの、助けたいと思ったからに決まってるだろ。 しかし、痛いな・・・ハハハ」

 「一夏さん・・・私の事は今度からセシリアで構いませんわ」

 「そうか、よろしくなセシリア」

 「えぇ、こちらこそよろしくお願い致しますわ」

 

 

 その頃、第三アリーナの観客席では・・・

 

 「フフフ♪ ベリア君と『リベリオン』ねぇ~。 なかなか面白そうじゃない」

  

 そう言うと女性は手に持っている扇子を開いた。

 開かれた扇子には達筆な字で『興味津々』と書かれていた。

 

 「さ~てと、まずは準備準備っと」

 

 そう言うと女性は軽やかな足取りでアリーナを後にした。

 

 

 

 こうして・・・激動の第三アリーナの決闘は幕を閉じた。




と言うわけで第三話は陛下無双でした。
とは言え陛下の強さを考えると妥当なところかと・・・
リベリオンの展開プロセスはバトライドウォーのフェニックスさんのモーションと似た様なものと思ってください。

それとヒロインが決まらなくて一度ヒロインタグを消しました。
決まったら書きますのでお待ちを・・・意見をくれてもいいのよ(チラ

次回は寮長室での千冬、ベリア、スライの三人の会話とまたまたあの三人を

お楽しみに!
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