そういえばワールドパージ編出ましたね。すごく楽しみです。
それと中古ながらも原作9巻までを購入。これで少しは効率が上がるかな?
「はぁ・・・スライ。保健室ってどっちだ?」
「え~と・・・こちらです、陛下」
「おう・・・さっさとあの金髪からデータをもらうぞ」
ベリアはスライに案内を任せ保健室に向かって廊下を歩いていた。
5限に許可はとっているので別に遅刻しても文句は言われない。
「・・・スライ、あの更識とか言う女の情報は何か掴めたか?」
「ハッ。調べた所によりますとあの女性は現ロシア代表のようです」
「代表か・・・面白い、俺様の
「専用機は
「やっとか・・・」
ベリアとスライは目的地である保健室に到着した。
「失礼するぜ。織斑とオルコットの様子を見に来たんだが」
「私も同じく様子を見に」
扉を開けて開口一番に要件を告げた。
保健室内は当たり前だが清潔感に満ち溢れ眩しいくらいに白かった。
薬品棚には市販の薬品やガーゼ、他にも添え木等も用意してあった。
「そう。二人ならそのカーテンの向こうよ。あまり騒がないようにね」
目の前で書類作業をしていた。保健教諭は二人の方を向きそう告げるとまた机の上の書類を処理するために机の方を向いた。
ベリアとスライは告げられた方のカーテンの方に向かって行きカーテンの向こうに入っていった。
「よう、織斑。生きてるか」
「織斑さん、オルコットさん。ご機嫌はどうですか?」
「ヒィッ!?・・・だ・・大丈夫ですわ」
「生きてるかって・・・それならもう少し加減してくれよ」
二人の来訪にセシリアは小さく怯えた声を出し、一夏はベリアの言葉に溜息混じりに反論した。
「知るか。もともと邪魔したお前が悪い」
「そりゃそうだけど・・・」
「そんな事より陛下。早くここに来た目的を終わらせて戻りましょう」
「あぁ、そうだな。おい、セシリア・オルコット」
「は、はい」
セシリアは自分を完膚無きまでに痛めつけた人物にフルネームで自分の名を呼ばれた事に動揺してひと呼吸遅れて返事をした。
「闘う前にした賭けの取り分を貰いに来た。早く
そう言って右手を突き出したベリアにセシリアは一瞬、理解できない顔を浮かべたが直ぐにその会話を思い出した。
『まぁ、貴方達が勝っても何も無いというのもおかしな話ですわね。 もし、私に勝てたら機体のデータを差し上げても宜しくてよ』
『嘘じゃねぇだろうな』
『えぇ、祖国に誓って嘘ではありませんわ』
「そう言えばそうでしたわね・・・」
「そんなのはどうでもいいからさっさと渡せ。早く戻ってリベリオンのメンテナンスしてぇんだよ」
「おい、ベリア・・・」
「織斑さん、口出しはしないでいただきたいですね。あの時、貴方も聞いていたでしょう」
「・・・そうだけど」
ベリアに何か言おうとするのをスライに止められた織斑はただただセシリアを見つめていた。
見つめられている本人はその視線を感じず左耳につけている
「・・・」
セシリアの胸の内では様々な葛藤があったがやがて決心したかの様にベリアの方を見つめて差し出されている右手の上にイヤーカフスをのせた。
「この子を・・・
「フン、知るか」
ベリアは震えた声で言うセシリアをあしらいながら自分のリベリオンの待機状態であるバングルの上にイヤーカフスをのせた。
イヤーカフスがのせられたバングルは淡く光り始め、10分後に輝きが収まった。するとガーネットの部分が妖しく光った。
「終わったか・・・スライ、戻るぞ」
「ハッ」
「おっと、忘れていた。こいつは返すぞ」
そう言うとベリアはセシリアにイヤーカフスを投げた。
セシリアはそれを両手でキャッチすると今にも保健室を出ようと背を向けているベリアと未だこちらを見ているスライの方を見て口を開いた。
「何で・・・返したのですか?」
セシリアにはそれが不思議でならなかった。ISのコアは限られた数しかない為、専用機であろうと訓練機であろうとISが手に入るならそれに越したことはない。
しかし、目の前の人物は不思議な事にそれを返した。それがセシリアには理解できなかった。
「俺が欲しかったのはその機体のデータだ。それに、乗ることの出来ないISなんて邪魔でしかない」
「それでは二人とも、また明日に教室で」
ベリアはそれだけ言うと保健室を出ていき、スライも挨拶をした後にカーテンを閉め、ベリアに続いて保健室を後にした。
「よかったなセシリア。乗れなくなったわけじゃなくて」
「一夏さん・・・」
横で屈託の無い笑顔で自分の事の様に喜んでくれている一夏にセシリアは顔を朱に染めながら返事を返した。
「ところで陛下・・・何故、
保健室を後にし教室への道を共に進むベリアにスライは先程の行動について質問していた。
「さぁな。俺にもよく分からんが別に必要ないしな」
「そうですか・・・」
ベリアの答えにスライは納得がいかなかったもののそれ以上の追求をやめた。
「ところでスライ。お前に頼みがある」
「ハッ。なんでしょうか陛下」
「俺とあの皿屋敷とやらが試合している時にこの世界に『ウルトラマン』があるかどうか調べておけ」
「陛下、更識です。しかし、なぜその様な事を?」
「今まで訪れた世界を見てきただろ。あの中に俺達が番組の中の存在の世界があっただろ?」
「・・・まさか、この世界も」
「あくまで仮定だ。もしそうなら俺達の正体が何かの拍子にバレるかもしれん。まぁ、バレたらこっち側に引き込むか何かしらの手を打てばいいだろう」
「しかし、バレる事はそうないのでは?」
「そうだが、もしこの世界でもウルトラマンが空想の産物で番組もあったとしたら俺達の機体を見て似てると思う奴もいるかもしれん。だから、念の為に調べておけ」
「ハッ!分かりました」
そんなやりとりをしながらベリアとスライは教室に戻ってきた。
「戻ってきたか。二人の様子はどうだった」
「問題はなさそうだったぜ」
「明日には復帰できると」
「そうか。では、お前達は先ほど言った通り機体のメンテナンスをするように」
「へいへい」「了解しました」
戻って早々千冬に二人の容態を聞かれ答えた二人は先程も言われた事を言われたので席に着いた後に机にモニターを表示しそれぞれの機体のメンテナンスをしていた。
(
ベリアは機体のメンテナンス前にさっき手に入れた
(損傷12% 消費したシールドエネルギー23%・・・まぁ、このままでもあの皿屋敷とやらを潰せるな。まぁ、一応完璧な状態にしておくか)
スライも同様にメンテナンスをしておりこちらも念入りなメンテナンスで戦闘前の状態まで修復された。
そして、6限も終わり放課後・・・時刻は3時半
「スライ、まだ時間があるな・・・」
「そうですね陛下・・・ここは一度、寮の部屋でも見てきますか?」
二人は6時にある更識との試合まで暇を持て余していた。そんな矢先にスライが寮の部屋の存在を思い出し、今に至る。
「そうだな・・・行ってみるか」
「ハッ。確か、『1212』号室でしたね」
「そうだ。行くぞ」
そういう事で二人は1212号室に向かった。
・・・10分後・・・
「ここか・・・」
二人はプレートに『1212』と書かれた扉の前に立っていた。
「どうやらその様ですね。意外と遠かったですね」
「だな。とりあえず、中に入るぞ」
そう言うと二人は1212号室の鍵を開け、中に入った・・・そこには
「おかえり~遅かったじゃない」
「どうやって入ったんですか・・・」
「何でお前がいるんだよ・・・頭が痛ぇ」
6時に第3アリーナで戦う相手である『更識 楯無』が居座っていた。
「何でって・・・暇つぶし?」
「なんで疑問形なんだよ」
「まぁそんな事は置いておいて」
「いや、置かないでくださいよ」
「試合まで暇だから楽しくお喋りしようかな~って」
「「はぁ?」」
二人は楯無の訳の分からない考えに只々間抜けな声をあげるしか無かった。
「だって二人ともIS適正がSで試験で織斑先生を倒したんでしょ? 手加減していてもあの人ってブリュンヒルデよ」
「あ~・・・そういやそうだったな」
「へ~我々の適正ってSだったのですか」
「『へ~』ってSランクって『ヴァルキリー』や『ブリュンヒルデ』クラスの人たちぐらいしかいないのよ」
「別にどうでもいいな」
「そうですね陛下。最終的には倒せばいいですからね」
「あら、随分な自信ね」
二人の反応に楯無は扇子を広げて口元を隠した。
その扇子にはいつものごとく達筆で『油断大敵』と書かれていた。
「自信しかねぇよ。だいたい、まだ半分の実力も出してないからな」
「へ?」
「ですね。確か、織斑先生との試合の時もPICとシールドエネルギー以外は切って半分の実力でやりましたものね」
「へ!?」
「結局一撃入れられたがな・・・一度本気でやりあってみたいものだ」
「・・・」
楯無は開いた口がふさがらなかった。
織斑先生と言えばIS界最強『ブリュンヒルデ』の称号を持つ人だ。
たとえ試験試合で手加減していたとしても勝てるはずが無いと思っていた。
しかし、目の前の二人はそれをやってのけたと言うのだ・・・しかも、本気ではなく半分の力で。
それがやはり信じられなかった。
「ん? どうかしたか?」
「へ?」
「そんな風に口を開けていれば私でも気になりますよ」
「あ、別になんでもないわよ。それよりまだまだ時間があるからもう少し話してましょ」
「はぁ・・・別に構わねぇが」
「私も別に構いませんよ」
「ありがとうね、二人とも」
その後もベリア、スライ、楯無の三人は6時まで談笑していた。
内容は至って普通なものばかりだったので割愛させてもらおう。
そして・・・約束の6時。ベリアと楯無の二人はそれぞれの専用機を展開させて向かい合っていた。
「それが
「今はそんなナンセンスな名前じゃないわ。『ミステリアス・レイディ』、訳すと霧纏の淑女よ。いい名前でしょ」
「感動的だ。いい名前だな。だが無意味だ」
「あら、意外と酷い事言うのね。まぁいいわ、始めるわよ」
「いいだろう。さぁ、地獄を楽しみな!」
「お生憎様、まだ地獄は見たくないわね!」
そう言うと二人は一瞬で距離を詰めてそれぞれの武器・・・蒼流旋とギガバトルナイザーをぶつけ合わせた。
「ほう。水の槍か、面白い」
「なかなかやるわね・・・これはどうかしら!」
楯無は不敵な笑みを浮かべながらそう言うと蒼流旋の4つの穴から弾丸が打ち出され、何発かがリベリオンに被弾しリベリオンは数歩後退した。
「クッ・・・弾丸も出せたか」
「そういう事♪ どうかしら、蒼流旋のお味は」
「なかなか効いたぜ・・・丁度いい! コイツの起動テスト相手にはちょうど良い!」
そう叫ぶベリアに反応するかの様にリベリオンの専用武器『ギガバトルナイザー』のスロット部分が青く光った。
「フッ。丁度準備も出来たどこだ・・・いくぜ!
叫ぶと共にギガバトルナイザーを目の前に水平に突き出すとスロットの光が5つ消え、一つの大きな青く光る光球が現れた。
「あら、綺麗な光ね」
「それだけならいいけどな・・・行けぇ!」
そう叫ぶと同時に光の中から
「・・・っ!?」
楯無は驚きに目を見開きながらもその四本のレーザーを回避した。
そして、収束していく光とともにどんどん露わになっていく機体を見て驚きを隠せなかった。
「黒い
彼女の言う通り、目の前に現れたのは真っ黒な
「無人機・・・でもコアの反応は無いわね。もしかして、それが君の
「そういう事だ・・・さぁ、最終ラウンドだ!」
「そうはいかないわよ。お姉さんも本気出しちゃうから」
目の前には織斑先生に勝利したベリアの乗る『リベリオン』と黒い
強気の発言をした楯無も少しばかり警戒していた。
硬直する3つの影・・・周囲を包む静寂・・・鴉が鳴いたその瞬間、3つの内2つの影は動き出した。
「ゼァァァァァァァ!!」
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
『クライム・ベリア』対『更識 楯無』
『元・銀河皇帝』と『生徒最強のIS操縦者兼ロシア代表』の試合は最終ラウンドに突入する・・・
まさかセシリアとのくだりで半分も書くとは思わなかったです。
それと少し無理やりかもしれませんがやっと陛下のワンオフ・アビリティー『機体召喚(モンスロード)』が登場しました。
ちなみに各キャラと機体の紹介、ネタの解説回は学年別トーナメント回終了後に書いていきます。
なるべく早く原作一巻の内容を完成させますが来週はテスト勉強の為、休ませていただきます。
活動報告の方ではたまに裏話やアンケート的な何かを書くかもしれないので気になる方は見てみてください。
それと感想は必ず返すのでドンドン書いてくださると嬉しいです。 批判も質問も感想も未熟な俺には全て貴重な意見になります。
次回! ベリア対楯無戦、完全決着!!
見なかったら怪獣墓場行きだ!