黒騎士、エルデの地の紀行   作:ゆでエビ

4 / 7
DLCきたら本当にどうしよう
どうあがいても間に合わないのおもしろすぎる


004

 次の目的地は地図を眺めて決めた。

 祝福の導きは砦の先を示していたが、時間に追われている立場でもない。

 祝福の導く通りにしか行動してはならないわけでもないのだから、もう少し気ままに旅をしてもよいだろう。

 

 当面の目標は、やはり第三マリカ教会を見つけ出すことだ。

 経験上、教会であれば道がつながっている場所にあるはず。それと、霧の教会の北にあるんだったか。

 とはいえ、手がかりはあってないようなもの。まずは街道沿いに歩いてみることにした。

 

 そういれば、メリナから金の指輪を託された。

 トレントという馬の霊を呼べる指笛だそうだ。

 どういう縁か、そのトレントが自ら私を選んだという。私を乗せることにも抵抗がない様子だった。

 トレントがいかなる理由で私を気に入ったのか、まったく心当たりがない。

 思わぬ形で、旅の連れがまた増えたものだ。

 

 そういえばメリナだが、直接私の後についてくるわけではなかった。

 彼女は私の触れた祝福を辿り、祝福から祝福へ渡ってこれるそうだ。

 驚くべきことに、それは私もできるらしい。一度見つけた祝福ならば、転移ができるのだと。

 あとで試してみようと思う。

 

 砦に背を向ける形で街道を進むと、すぐに新たな祝福が見つかった。

 流石に休息はしなかったが、触れておくほうがよいとメリナに聞いたので触っておいた。

 

 その近くでは、小さな猿のような男が助けを求めてきた。

 小さな木が助けを求めていたので、変身の魔法だとあたりをつけて衝撃を与えてやれば、無事真の姿を表した。

 事情を聴くと同族にいやがらせを受けたらしい。そして海岸に洞窟がある、とも。

 

 妙に衣類が高等なのが目についたが、これがいやがらせを受けた原因だろうか?

 助けた礼にと、小さなキノコを両手いっぱいに渡された。

 不要にも思えたが、購入した製法書の材料にキノコがあったことを思い出し、受け取った。

 このキノコは燃えやすいスポンジのような性質があるらしい。役には立ちそうだ。

 

 その後、橋の上で黒い甲冑の騎兵が襲い掛かってきた。

 誰も彼も、私を見つけると問答無用で襲い掛かってくる。この境遇にもすっかり慣れてしまったな。

 騎兵は強敵でこそあったものの、黄金の重戦士と比べればいくらか練度が劣っていた。

 とはいえ楽勝ではなかった。戦士の中では、上澄みといえるだろう。私も聖杯の雫の力にも頼ってしまったしな。

 

 そのまま街道歩いていると、巨人が鋼鉄の荷車を引いているのとすれ違った。

 物珍しさから眺めていたのだが、護衛の兵が私を見つけると、案の定襲われた。

 賊と間違われたのかとも思ったが、妙に好戦的。私の身ぐるみを剥がすのが目的だと気づき、遠慮なく蹴散らした。

 

 湖が一望できる場所まで来ると、ちょうど祝福が見つかったのでそこで休息を取った。

 もう本当に、この地の世界の荒れようは甚だしい。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。