超強化怜(贋)   作:インスタント脳味噌汁大好き

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第29話 おもち

(治水ってあれ対戦相手3人を上回る支配力を出さんとそもそも無理やから……強制的に能力によってそのレベルまで支配力を引き上げられたんやろな)

『そんなんぶっ倒れて当然やな。……耐久力上げたら耐えるんやろか』

 

龍門渕が倒れた後、三麻を何回か行い、4時まで麻雀を続けた結果、今度は竜華が雀卓に突っ伏して限界状態となり、怜も衣もかなり疲れ果てていたのでそのまま別館で3人川の字になって寝た次の日。

 

「……ときー。もう11時やでー」

「んー。

……今日帰るん?」

「えっと、あなた達のお母様方には今日中に帰らせると伝えてはいるのですが……」

「それならしゃーないな。

……もうちょっと寝るー」

 

怜が目を覚ますと、まず怜は竜華の身体に抱きつきながら寝ていることを自覚する。冬の別館は温度調節がされていたとはいえ肌寒く、怜と竜華は身を寄せ合うようにして寝たからだ。

 

『ほんまに色々とデカいわ……怜が小さいだけなんやけど』

(うちより葉子ちゃんの方が小さいやろ。うちは普通や。

……ただ、ちょっと竜華が大きいだけや)

『10センチ以上の差はちょっとちゃうやろ。

……胸は10センチどころの差じゃないし』

(……女として完全に負けとるやんなこれ)

 

うとうとしている怜は竜華と自身の身体の差に絶望しながら、視線を竜華の胸へと向ける。そのまま怜は、ふにょんと竜華の胸を持ち上げた。竜華のそれは明らかに小学生としてのサイズを超えており、ずっしりと重たい。

 

「もう正月やしおもちやなぁ……」

「怜寝ぼけてる!?うちのおっぱいはおもちじゃないで!?」

「あむ」

「食べるなあ!」

 

竜華にポコンと頭を叩かれ、完全に目を覚ました怜は竜華に謝る。ただしこれ以降、竜華の大きな双丘を、怜はおもちと呼ぶようになった。

 

(全然意識覚醒してなかったんやけど……原作のうちも竜華のおもちを食べたんやろか)

『まあ原作の雰囲気的に何回か吸ってそうではある。それ以上にひざまくらソムリエだったけど』

(というか龍門渕さん復活してるで。案外タフやな)

『一応昨日ぶっ倒れてからもう半日以上経ってるし……むしろうちらが三麻やり過ぎたな』

「お腹が空いているならすぐに朝食……昼食を用意いたしますわよ」

「食べるで!びーふうぇりんとん!」

 

その後は龍門渕家で昼食を食べ、怜と竜華は共に、衣と全国で会うことを約束する。少なくとも個人戦であれば、長野で衣を止めることが出来る存在はいないだろうと怜は感じた。

 

「透華の言った通りだった。県予選、全国、世界。衣と遊べる相手は存外多いみたいだ」

「……世界の最高峰、見せたろか。録画してるで」

(天和大四喜四暗刻単騎待ちとかいう5倍役満の動画を2階の特等席で撮ってたのうちだけやろな)

『そもそもカメラの類は大半が死んでたからな……。メインカメラのレンズとか3回交換されたみたいやし』

(未来予知がなかったらうちのスマホのレンズも危なかったで)

『それが疑いようのない事実なの怖すぎるで』

 

食後は衣と竜華と怜の龍門渕の4人で、欧州選手権での白築プロの闘牌を見る。世界の頂の遠さを共有したかった怜だが、他3人は実際の現場で起こっていた超常現象の数々にただただドン引きしていた。

 

(なんやかんや楽しかったな。衣と龍門渕さんの連絡先もゲットしたし。いつでも長野旅行行けるで)

『……龍門渕中学校に麻雀部作る計画とか立て始めたから原作崩壊不可避やけどな』

(もうその辺気にしてもしゃーないやろ。

……そういえば小学生の長野大会って国広一がイカサマで反則してたやんな?)

『あー。長野のファッションリーダーがすり替えするのは時期的に来年かな?国広一君が小学5年生か6年生の時の決勝卓だったと思う』

(じゃああの衣相手にイカサマするんやな……度胸だけは買われそうや)

『麻雀の腕も買われるやろ……そもそも衣相手にイカサマするかもわからんし』

 

お開きになった後、怜は無事にリムジンで怜の家まで送られたが、怜の母親は特に気にすることなく友達の家に泊まりに行ったぐらいの感覚で送迎役のメイドにお礼を言っていた。何なら手土産も渡していた。どう言い包められたんやと怜は不安になったが、常に怜の様子はカメラで撮影されており、怜の母親は怜の様子をいつでも見ることが出来る状態だったという。

 

『……じゃあまあ普通に全国大会で会った竜華の友人と夜遅くまで麻雀してた様子も伝わってるのか』

(そこらへん龍門渕さんお金あるし、幾らでもやりようはあるんやな)

「怜。他所のおうちでご飯食べる時は遠慮するんやで」

「……いや龍門渕さん幾らでも食べてええって言ってたもん」

 

常に様子を見ていたということは当然食事の場で、怜が「昨日の夜に食べたびーふうぇりんとん食べたい」などとのたまったことも怜の母親は把握しており、申し訳なさすら感じていたという。急に恥ずかしくなってきた怜は話題を打ち切り、移動の疲れからか部屋に戻って翌朝まで眠った。

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