超強化怜(贋)   作:インスタント脳味噌汁大好き

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第39話 未来改変

団体戦の全国大会が終わり、個人戦の全国大会が始まる。……怜にとって、徐々に原作キャラが増えて来たなと体感している個人戦。しかし特に波乱もなく準決勝まで勝ち上がる。

 

『何で準々決勝で衣と当たるねん……』

(満月からは少し欠けてるからMAXじゃないのは幸い。……準々決勝で1位持ってかれたけど)

 

準々決勝で怜と衣が当たり、序盤は怜も上がれたのだが、後半徐々に強くなる衣は怜を上がらせずに他2人を飛ばして決着。衣に稼ぎ負けた怜は、小学生同士の公式戦で初めて2位となる。

 

そして準決勝の面子は、長野代表天江衣、奈良代表松実宥、北海道代表獅子原爽と大阪代表園城寺怜である。組み合わせを見た時に天を仰いだ怜は、本気を出すと決める。というより、出さざるを得ない。

 

『見事に地獄。だけどまあ、望んでいた化け物同士の対局や』

(待って。未来が視えへんの何でや)

『対局前からなんか使われてて草。獅子原のカムイやろな』

(初手ホヤウカムイはやめーや。

……しかもこれ、うちと衣を抑えるので精一杯で対面の宥姉まで届いてへんやろ)

 

「ツモ。ツモ混一色中ドラ1。6000・3000」

 

しかし未来が視えなくなった怜は、本気を出す出さないの段階に至らない。それが獅子原の使うホヤウカムイのせいであり、時間経過でホヤウカムイが去ることを知っているが、それがこの対局中のいつ頃になるのかは全く分からない。東1局、起家で親だった怜は、慎重に打ち回し……宥の跳満ツモの親被りを受ける。

 

続いて東2局。宥の親番では衣が海底撈月で倍満を上がり、続く衣の親番では海底撈月ではないが満貫をツモ上がりし一気に他家を突き放す。……怜が能力を一切使えていないのにも関わらず、衣が能力を多少なりとも使えているのは獅子原が怜の方を警戒しているからだった。

 

衣の親番は続き、東3局1本場では本格的に怜のことを飛ばそうとする衣だったがホヤウカムイに阻まれ聴牌に辿りつけず、代わりに獅子原が竹を生やして索子の清一色で3倍満を上がる。その勢いのまま、獅子原が親番で満貫をツモ上がりすると、怜の点棒は1000点を下回った。ここまで、一切振り込んでいないのにも関わらずである。

 

園城寺怜 900点

松実宥 14900点

天江衣 33900点

獅子原爽 50300点

 

(あはは。リー棒立てることも出来ひんでこれ)

『何でまだ東場なのに飛びかけてるんやろ。

……まあでもホヤウカムイの力弱まって来た感じするし、次で弾き飛ばすで』

(そうせなうちが死ぬ。小学生最後の年、決勝卓にすら辿りつけへんのは嫌やで)

『……9牌目まで書き換えられるか祈ろか』

(いつも7牌目で止まるやん。

まあええ。ノナプル、9牌書き換えや)

 

東4局1本場。高火力が集うこの面子、この局で怜が上がらないと間違いなく怜が飛んで終了となる。崖っぷちにまで追いつめられた怜は、未来の配牌を見て……それを書き換え始める。

 

『發が最初から1枚あるで!』

(白、白、白、中、中、中、發……あかん、7牌目でやっぱ止まるで)

『ドラ表示牌を中にするんや!』

(それはもうやっとる!よっしゃ、7牌目まで行けたで!)

 

1枚ずつ配牌を書き換えていく怜は、配牌で小三元ドラ3を確定させる。……他人が未来を簡単に書き換えて来るから、うちらも頑張れば未来書き換えられるやろという理論から配牌での書き換えを続けて来た怜。成功率は高いが、1回目は6牌。2回目は3牌。3回目以降は1牌でも書き換えられれば御の字という能力。今回は今までの対局中に能力の使用が抑えられていたため、良い具合に力が溜まっていたからか7牌目の書き換えに成功する。

 

『やっぱチートだなこれ。まあ将来的に6倍役満上がろうと思ったらこの力に頼るしかないんやけど』

(とりあえず9牌書き換えれば大三元で役満確定やし、そこまでは頑張りたいんやけど……)

『……7牌目以降の書き換えはめっちゃ力使うんだよなー。地和に向かった方が良かったかもなって、鼻血出てるなこれ。

おい服で拭うな』

(ええやん別に。

さて、未来視るで。オクタプル、8巡先や)

 

久々に鼻血が出た怜は、服の袖で血を拭って未来を視ながら打牌をする。他家の3人は、ヤバイ手が怜に入ったことを察して早めに妨害へ向かうが……3対1がデフォルトの怜は、この場面でキッチリと手を仕上げてリーチをしようとして、点棒がなかったことに落ち込む。

 

「……リーチかけたら一発ツモで数えやったんやけどな。

ツモ。ツモ混一色小三元中白ドラ3。12100・6100や」

 

園城寺怜 25200点

松実宥 8800点

天江衣 27800点

獅子原爽 38200点

 

3倍満をツモ上がりし、窮地を脱した怜は、衣を見据えた。南1局の親番で怜は勝負を決めるつもりであり、あわよくば衣を3位にしようと画策する。

 

(というかこれ以上遅い時間の衣相手にもう半分以下の力でしか使えへん奥の手すら切ってしまったうちが勝てるビジョンあらへん。

……獅子原、カムイ使い切ったやろ。2位で抜けさせたる)

『まだパウチカムイあるやろ。下手したら決勝で使われそう』

(……トリプル。3牌書き換えや)

 

怜は2回目の奥の手を切り……その後、打牌せずに牌を倒した。

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