超強化怜(贋)   作:インスタント脳味噌汁大好き

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第41話 牌把握

「ツモ。リーチ一発ツモ純チャン三色ドラ1。4500・8500」

『うげ、倍満の親被りは痛い。

にしてもこれ……牌全部把握したんやな』

(はぁ……はぁ……収まって来たで……。

何なんやあの女。反則やろ)

『お疲れ。反則やけど証拠残らないのが酷いなアレ。

というか竜華がヤバいで。未来視とほぼ同じ情報アドバンテージ持っとる』

(牌の交換してもらえへんかな?)

『……認められるかは微妙やし、まだ超集中状態続いとるからまた全牌把握されるやろ』

 

怜が獅子原を狙い撃ちし続けた後、竜華が倍満をツモ上がりする。その手順と打牌から、怜は竜華が全ての牌を視通していることを把握する。あまりにも馬鹿げた力を持つ雀士になったことに怜は少しばかり焦るが、そもそもその怜が馬鹿げた力を授けたため、ブーメランが額に突き刺さっている。

 

『……その手で染め手に向かうってことはツモる牌が分かってるな。

ならズラすだけや』

「ポン」

(……これ、竜華も鳴かせてまた元のツモ順に戻すつもりや。完全に読み合いやなこれ)

『いや、読み合いじゃない。

うちは竜華以外の打牌が確定で分かるけど、竜華は他2人の打牌を想像でしか出来ひん。だからここでもう1回鳴く。セーラを聴牌させるで』

 

牌の完全把握により、他人の手牌も分かる竜華は、ある程度他人の打牌すら把握出来る。しかしながらそれは、確定情報ではない。人によって牌の切り方は違う上に、その時々で思考が切り替わることも多々ある。

 

案の定、急所を鳴かなかった江口に竜華は困惑し、怜が江口のサポートをすることで江口が聴牌。強制的に竜華を降りさせながら、怜はツモ上がりする。

 

「中のみ。300・500」

 

安手ではあるものの、未来を改変していなければ竜華は再度倍満を上がっていた。……公式戦で他家を操るような読み合いを竜華は初めてしているが、怜は既に何度も行っている。その経験の差は大きかった。

 

『にしてもセーラは高い手へ一直線に向かうから扱いやすいんやけど……安手ですぐに上がれそうな方向性を切り捨てることで高い手へのパーツをツモってる気がするわ』

(こだわりがオカルトになるタイプやなこれ。

無能力やと思ってたけど、ここまで確率が偏るならオカルトっぽいで。

……待って竹生やされてる)

『カムイが戻って来たのか。

気軽に竹を生やすな。あかんセーラが緑一色に振り込む!?』

(散々削ったとはいえ役満を上がられると逆転&セーラ飛びで決着やで!?

改変ルートは……2巡目七筒でチーや!)

 

怜がトップを走り、それを2位の竜華が追いかける局面。最下位の獅子原にカムイが戻り、緑一色を聴牌。セーラは基本的に鳴かず、高い手を仕上げる傾向にあるため、これに振り込む未来を怜は視てしまう。猶予は、改変なしだと5巡。

 

(竜華も冷や汗流しとるってことは獅子原の緑一色が視えてそうやな)

『超集中モードの竜華が焦る貴重なシーンを視れたで。やっぱカムイが凶悪過ぎるわ。

そんでもって、これで聴牌や。最後に五索切りで聴牌やろうからそこを狙い撃つで』

(ここで危険牌を察知する能力があるなら回避出来るんやけど……獅子原は原作でも放銃多かったしないやろ)

『そもそもさっきまでもひたすら放銃してたしな。まあラスだと攻めるしかないのはしゃーない』

 

「ロン。タンヤオのみ1000点や」

 

怜は再度安手で流し、ここで開幕から続いていた竜華の超集中モードが切れ、獅子原もカムイを使い切り完全に打つ手なしとなる。こうなると、怜の敵はいなかった。

 

その後、怜はセーラの高い手を警戒してひたすらに安手で流し続け、南1局の怜の親番では再度連荘を行い、元々残りの点数が少なかった獅子原が飛んだことで決着。小学生全国大会個人戦で、怜は前人未到の6連覇を果たした。ただし全対局1位での優勝は準々決勝で衣に阻まれた。これにより、衣にも注目が集まる形となる。

 

『ゆーはぶ』

(あいはぶ。

……これ毎回せんとダメ?というかもうええの?)

『まあタイミング同期させた方が切り替えやすいし。あと今回久々に対人で麻雀打てて満足やわ。

にしてもパウチカムイは反則やけど……アレに似たようなの戒能さんも使えるんよな』

(もうアレ食らうの絶対ヤダ。

……あれ、去年も戒能さんがインターミドルチャンピオンということは)

『たぶん今年もチャンピオンやろな。

……まあ去年まで使ってこーへんかったし今年も使わへんやろ』

 

表彰式が始まる前に、身体の支配権の入れ替えを行う怜。そのまま表彰台へと昇り……今年の1位から3位までが、大阪勢で独占されていることに満足した。

 

『5位決定戦はころたんが勝ったな』

(でも5位決定戦も強い面子が揃ってたしころたん満足そうやな。

葉子もドラ待ちへ向かうのが基本的に正当な打ち筋からズレてるから衣の支配下から抜け出しやすいし、宥姉が普通に衣の支配下で上がったのは驚いたで)

『……来年からのインターミドル、団体戦の方はうちと竜華と葉子がいるからええとしても個人戦は予選から苦労しそうやなあ』

(魔境大阪になるもんな。元から大阪って激戦区みたいやし原作からして姫松も千里山も強いところやけど)

 

5位決定戦では衣が勝ち、宥姉が6位、葉子が7位となる。……この全国大会の上位8人の内、5人が来年はインターミドルの大阪府大会に出ることが確定していることを意識した怜は、インターミドルの大阪代表が何枠あるか調べ始めた。

 

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