超強化怜(贋)   作:インスタント脳味噌汁大好き

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第44話 レギュラー

「怜ぃ?あの総当たり戦の結果はなんや?」

「いや、竜華もセーラもレギュラーでうちが補員やった方が敵チームからすると嫌やろ。あとはまあ、補員ならレギュラー陣が体調不良訴えた段階で出れるのが大きいで」

 

レギュラー決めの際の総当たり戦が終わった後の帰り道。怜、竜華、セーラ、葉子の1年生4人組は一緒に下校する。その道中、総当たり戦の結果について、竜華から怜に突っ込みが入る。

 

「……何でここまで綺麗に±0を並べたんですか?」

「普通に勝つより苦労したで」

「そりゃそうや。

あと、流石に真剣試合で手を抜くのは失礼やで」

「一応先輩達からも許可取ってたで。真剣試合の場で点数調整の練習したいって言ったし」

 

葉子からの質問に、回答になってない答えを言った怜は江口からも突っ込まれるが、±0は咲の真似をしたかっただけでなく、点数調整の練習も兼ねていた。

 

「点数調整の練習って、そんなん必要なん?」

「……あんまり言いふらして欲しくないんやけどな。国際Aチームのレギュラー入りが確定したんや」

「なっ!?」

 

竜華が改めて点数調整の練習が必要だったのか聞いたタイミングで、怜は日本代表入りが確定したことを話す。決め手となったのは東風フリースタイルの連覇と、欧州選手権の1回戦や2回戦で野依プロや三尋木プロを降した点だ。

 

「代表監督は『場合によっては大将に据える』とか言っとるし、そうなると点数調整が必要になる場合もあるやろ。あんまり褒められたものではないんやけど」

「ああ……2位抜けの方がトーナメントで良い場合もあるしな」

「ちょちょちょ待て!?怜が国際Aチームのレギュラー!?」

「江口さんあんまり大きな声で言いふらしたらあかんって」

「竜華は落ち着きすぎやろ!?日本代表やで!?」

 

怜が日本代表のレギュラーとなったことに対し、竜華と葉子は「おめでとー」とそこまで驚いた様子ではないのに対し、セーラはとてつもなく驚き、怜がとても遠い存在のように思えた。……ちなみに小学6年生の時にすでに代表入りの内定をもらっていたため、竜華と葉子は改めて驚かなかっただけである。

 

「中1で日本代表とか前例ないやろ!?白築プロですら高1で代表入りやで!?」

「いや白築プロは中1の段階で日本代表の内定出てたで。

まあ世界大会に出る回数とかも増えるやろうけど……中学の間はそんなに召集されないと思うわ」

(何があろうがインターミドルは出るし)

『一応学業優先って感じやし中学の間は最低限しか使わんやろな。あと日本代表の層が普通に分厚い』

(白築プロ、小鍛治プロのツートップに、瑞原プロ、行長プロ、椋プロ辺りがレギュラー層やろ?

野依プロや三尋木プロが補員って時点でやっぱ日本代表は強いわ)

『近年はほぼ負けなしだし、レギュラー入りが確定したのは単に話題性とか次代の育成のためとかそんな感じやろ。

……咲本編の時代に、三尋木プロが日本代表の先鋒やっけ?』

(そうやで。あと5年でここから三尋木プロは日本代表の先鋒になるわけやな)

 

改めて怜が±0を狙いにいった理由も明かしたところで、今度は怜がセーラに質問をする。内容は、入学式が終わった後、セーラが話したそうにしていたことだ。

 

「あれは……俺が麻雀部に入って怜達と打っていることで目的自体は達成されてるんや。

藤白七実って知っとるか?」

『藤白……?知らんな』

(いや原作で名前見たことあるで。

確か、戒能さんが宮永照に勝てた理由として宮永照が藤白と戦って疲れてたって)

『……あの宮永照を疲れさせるってどう足掻いても強キャラ確定じゃん。

いやでもちょっと戦ってみたいな』

「藤白……聞いたことあらへんな」

 

そしてセーラは、昨年の夏頃に藤白七実という中学生に賭け麻雀で負け、それ以来愛宕洋榎との交流が途絶えた事を話す。セーラ、二条泉、愛宕洋榎を相手に一人勝ちして大切なものを奪い取ったと聞き、怜はどんなえげつない能力しとるんやと妄想力を働かせる。

 

「大切なものを、言い当てられた?」

「……少なくとも、俺と泉はな」

 

怜はセーラの話した内容から、藤白が読心系の能力を持っているんじゃないかと推測する。二条泉からは長い髪の毛を奪い、セーラからは思い出の詰まったパーカーを奪う。完全な読心じゃなくても、かなり厄介な能力であることは間違いないと怜は結論付けた。

 

『というか髪の長い女の子相手に髪を切れは残酷過ぎんか?風貌から藤白の中学生は確定していて、泉って去年小学4年生やろ?』

(……こりゃ次会った時は見覚えのある泉になってそうや。

で、愛宕洋榎からは何も奪わなかったって言うとるけど、間違いなくセーラとの交流とかその手のものやろ)

『言及する?』

(その前にうちがぶちのめす)

 

セーラと愛宕洋榎が喧嘩別れのような形で絶縁したと聞き、暗い雰囲気のまま4人は別れてそれぞれの帰路につく。怜は1人になり、いつものように未来視を使いながら住宅街を歩き……目の前の子供が飛び出して、高速の自転車に轢かれる未来を視た。

 

(あかん!止めるんや!)

『掴んで後ろへ投げろ!』

 

その子供を引っ張って、後ろにぶん投げた怜は、前を横切る自転車と接触する。これが3人とも一番軽傷で済む未来であり、怜はその通りに行動したのだが……怜自身は転倒し、頬に擦り傷、腕に切り傷が出来た。

 

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