モンハン4Next~アビドス砂漠がモンハンに染まった件   作:狂化お守りくれ!

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ユメ先輩とホシノとの情報共有ターイム


アビドス自治区を知ろう

「いやー、しかしお嬢さん達……大変だったな。ほれ、お前さん。年頃の少女の前でパン一は不味いだろ、何時もの防具に着替えたか?」

「着替えたよ。流石に、俺もライズと歳がそこまで変わらない少女の前でずっとパン一で居る勇気はないわ」

 

イサナ船。我らの団が保有する、今は職人の腕を高めるため独り立ちした『加工屋の娘』がデザインを担当した砂漠、海、そして空を自由に駆け抜ける万能の船だ。今では数年間の改良を得て、気球部分は格納出来るようになり、自在に切り替えて走破できるようになった。滅多に使うことは無いが、バリスタや大砲、大銅鑼、そして撃龍槍を装備した古龍との戦いでも充分通用することが出来るのだ。

そんなイサナ船であるが、ハンターが救助した2人の少女 小鳥遊ホシノと梔子ユメを楽にさせて、情報共有を行っていた。

 

「はい、コーヒーで良いかな?」

「ひっ……ありがとうございます」

「ありがとうございます」

 

甲板の上に椅子を並べ、そこに座った我らの団とアビドス生徒会の2人。生徒会の2人にはソフィアが淹れたコーヒーが差し出され、ユメとホシノはゆっくりと飲みだした。

そして我らの団のハンターは初めて会う少女2人と話すのに、パン一は不味いので何時もの装備……イヴェルカーナのG級防具(頭部装備は見えなくしている)を纏い、椅子に座り込む。

 

「俺はこの団……我らの団の団長をしている者だ。皆からは団長と呼ばれている」

「俺はユウジだ。皆からはハンターって呼ばれてる。我らの団のハンターだ、宜しく」

 

団長とハンターが自己紹介を行う。

因みにユウジは作者が初代~4Gまで使っていたハンターネームだったが、4の時にフンターゆう族の風評被害を受けてしまい……なにもしてないのにキックされたという悲しい過去を背負っている。

 

「私はソフィア、我らの団で受付嬢をしています。そんでこっちがライダーのライズくん、皆はライダーって呼んでます」

「宜しくね、お姉さん達。そして此方が俺の相棒のメルゼナ。多分、生きてるのは最後の原種メルゼナかもしれない」

「ヒュラ!」

 

続いて受付嬢、ライダー、原初メルゼナが挨拶を行う。メルゼナの迫力にホシノは驚き、ユメはビビってしまうが……当然の反応だろう。だが、このメルゼナはまだ小柄であり、これから長い年月をかけて成長していくのだから恐ろしいものだ。

 

「ひぃん!?あっ……私は梔子ユメです!アビドス自治区のアビドス高等学校の生徒会長をしてます!!」

「小鳥遊ホシノです。アビドス高等学校の副会長をしてます」

「そうか!宜しくな、お嬢さん達!!しかし、アビドスなんて地名は聞いたことがないな……これまで世界中を旅してきたが……」

 

どうやらここはアビドス自治区にある広大すぎる砂漠、アビドス砂漠とのこと。しかし、我らの団はこれまで世界中を旅してきたが……アビドス砂漠なんて砂漠は聞いたことがなかった。それに砂漠の砂に埋もれていた見たことがない建造物の成れの果て、疑問に思うことは多々ある。

 

そして疑問に思うのはユメとホシノもそうである。目の前に居る原初メルゼナは勿論、先ほどまで自分達が不本意に乗っていたダレン・モーランも見たことがない。

 

「あの……さっきのデカブツは何ですか?クジラに似てましたけど」

 

ホシノが勇気を振り絞って、ハンター達に聞いてみた。クジラに似ていたデカブツとは、ダレン・モーランの事である。この世界ではクジラは有名な存在であり、海のなかで暮らしている大型哺乳類だ……勿論、大型哺乳類と言ってもダレン・モーランやジエン・モーランと比べると小さい。

 

「「「クジラ?なにそれ」」」

「ヒュララ?」

 

しかし、海の大型捕食者である『クジラ』なんて存在を我らの団は知らない。今、初めて知ったのだ。我らの団の常識にとっての海の大型捕食者とは、海で暮らしている海竜種や魚竜種であり、クジラなんて生き物は暮らしていない。

 

「いや、まさか……なあ、ホシノだったな?こんなの見たことないか?」

 

1つの仮説を思い付き、ポーチからハンターノートを取り出してモンスター図鑑のページを捲る。モンハンの世界でも写真技術が発達してきており、昔と違ってモンスター図鑑もイラストではなく写真が使われている。

ハンターはモンスター図鑑に掲載されている写真をホシノ、ユメに見せる。ハンター達の中では比較的に有名なリオレウス、リオレイア、ディアブロス、そして家畜としても飼育されているアプトノスやアプケロスにポポなどが記されていたが……2人の答えは。

 

「いや、見たことないですよ!?これ、本物の写真ですか!?」

「ひぃん!?なんですか……大きな化物は!?」

「えっ?コイツら知らないの?俺の地元じゃ、普通に居る生き物なんだけどな…………」

 

リオレウスやアプトノス、そして人里に降りては家畜や人々に危害を与えるランポスはハンターの子供の頃から、親しみのあるモンスターだった。

モンスターと言っても創作物に出てくるようなゾンビとかゴブリンとかと違い、生き物である。生態系のサイクルや生態系ピラミッドもしっかりとしており、生態系のバランスは保たれているのだ。

 

「つまりだ、お前さん……俺達はタイムスリップして遥か未来に来たのか、はたまた異世界に来たのか、それともモンスターが居ない未開の土地に来てしまったと言うことか!?」

「そういうこと。古龍なんて理解できない存在が居るんだ……世界越えるなんて想像もついちまう」

 

ここでハンターと団長が1つの仮説を思い付いた。それはアビドス自体が、自分達の全く知らない場所だと言うことである。

ここが異世界だという可能性、モンスターが滅んでしまい文明さえもリセットされた遥か未来or古代文明の時代、そして同じ世界同じ時代であるがモンスターという概念のない大陸に来てしまったということだ。

 

「で、君達……なんで砂漠に来てたの?それも、こんな軽装で」

 

ソフィアはモンスターの専門家でもあり、知識も豊富だ。そんな彼女はユメとホシノの装備を見て、そう告げる。

2人は学校の制服のような物を着ており、防御力は低そうだ。その上、武器も散弾に適したライトボウガン?、此方は頑丈そうだが楯とモンスターにダメージを与えれないほどの小さな銃(ハンドガン)である。

はっきり言って、これでモンスターと戦えなど自殺行為だ。ホシノの武器なら小型の草食モンスターは大丈夫だろうが……肉食モンスターは厳しい。此方は強化すれば普通にダメージは通りそうだが。だが、ユメの銃は先ず、無理だ。これでは草食モンスターの鱗や剛毛に守られた毛皮を貫くことは出来ない。

 

「依頼を受けて来たんです……実は」

 

ユメは語る。アビドス高等学校は数十年前から頻繁に起きている砂嵐により、甚大な被害を受け続けている。今のアビドス高等学校は実のところ、分校の校舎であり……本来の校舎は拡大を広げるアビドス砂漠の地中深くに埋まってしまったのだ。その広がり続ける砂漠化の被害を食い止めるため、昔のアビドス高等学校は企業……カイザーローンに法外な借金をして自体を解決しようとした。だが、被害は食い止められず、砂漠化は進行。その結果、膨らみ続ける借金と莫大な利子だけが残されたのだ。

 

「他の生徒は?大人の先生は?」

「「皆……学校を辞めました」」

 

そんなアビドス高等学校に見切りをつけ、大勢の生徒は去っていった。勿論、職員の方々も辞めていった。残されたユメとホシノは何とかしようと、日々……無理をして働いているのだ。

 

「借金なら多分、全部とは言えないけど、一気に減らせるぞ」

 

どっ!!大きな音と共に、ハンターは何かを出した。それは先ほど、ダレンモーランの背から剥ぎ取ってきた素材や希少な鉱物である。

 

「これだけでも豪邸が買えるほどの値打ちがある。まあ、俺達の世界でだけどな。

沢山あるから気にすんな!!お前達にやるよ!」

 

だが、ここで1つ問題がある。

 

「まて、お前さん。この国の人達はダレンモーランの素材の価値を知らんぞ?調べてもらえれば、多額で引き取ってくれるかもしれんが……」

 

アビドスがある学園都市キヴォトスの人々はダレン・モーランを知らない。なのでダレン・モーランから取れる莫大な富みをもたらす希少な鉱物や素材の価値を知らないのだ。この価値を調べてもらえればきっと、多額で取引してくれるだろう。しかし、物の価値は知らなければ分からない……普通に売ってしまえば石と勘違いされて取引さえもしてもらえない。

 

「あー……そっか。じゃあ、俺のへそくりは行けるかな?ユメ、ホシノ。この世界って金とか銀とかある?」

「えっ?有りますよ」

「なら、行けるな」

 

続いてハンターが取り出したのは、ハンターが報酬でもらったへそくりアイテム……金の卵、白金の卵である。それを10個ほど取り出してユメとホシノに手渡した。

 

「「えっ!?これって純金……本物のプラチナ……」」

「遠慮すんなって!999個あるからさ!」

 

気が付けば換金アイテムがすごい貯まったり、鉱石が凄く貯まる。モンハンあるあるである。

 

 

「ヒュラ」

 

と、その時だった。メルゼナが声を出して、ある方向を振り向いた。そこには……砂漠の大地を進むラプトルのようなモンスターの群れが居たのだ。

 

「ゲネポス……それにドスゲネポスか」

 

その群れを確認したハンターはそう告げる。ゲネポスとは砂漠に生息する、小型の肉食モンスターであり、群れで狩りを行うのだ。そしてドスゲネポスとはガンダムのようなVアンテナを彷彿させるトサカを生やしたゲネポスの親玉であり、強力な麻痺毒を持つ。

 

そんなドスゲネポス率いる群れの前方には、アンキロサウルスに似た草食モンスター……アプケロスがおり、ドスゲネポス率いる群れはアプケロスに一斉に襲いかかり、アプケノスを麻痺状態にしてしまった。

アプケロスは麻痺毒で動けなくなり、首の頸動脈をドスゲネポスに噛まれ……それを合図にゲネポス達に生きたまま食われていく。残酷で悲しいが、これが食物連鎖なのだ。

 

「生態系が形成されている。これは調べないとな……」

 

アビドス砂漠……モンハン世界の影響を受けており、新たな生態系が形成されていた。

 

モンスターハンター。それは自然と調和し、自然と向き合い、大自然に立ち向かう存在である。ただ、モンスターを狩るだけでは、金の亡者となった密漁者だ。モンスターハンターは自然の均衡を保つ役割も有るのだ。

 

「ぐびゃぁぁ!?」

 

そしてドスゲネポスは真下から現れたダイミョウサザミの手で、吹き飛ばされた。




因みに、モンハン世界からやって来た皆様の耐久力はキヴォトス人以上です。

ハンターさん、ムービービーム受けてもへっちゃら、高い所から落ちても問題なし。仲間の散弾誤射受けても怯むだけ!!

まあ、団長だってデルクスを蹴りで追い出してるし、あの世界じゃ常識!!

商品化するなら?

  • アプトノスの肉
  • アプケノスの肉
  • 魚竜のキモ
  • 凍結イチゴ
  • 観賞用の小金魚
  • 使えるものは全部使え!
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