モンハン4Next~アビドス砂漠がモンハンに染まった件 作:狂化お守りくれ!
王国からギルド関係者の派遣が決まり、アビドス高等学校にハンターズギルド設立の準備が決まった頃。
「おーい、席に着けよ?今からハンター先生の特別授業だぞ」
気持ちよく晴れた日。アビドス高等学校の校庭に、机と椅子が並べられ、席にはユメ、ホシノ、シロコ、ライダー、そして進路をハイランダー鉄道学園からアビドス高等学校に変えたノノミが座っており、ライダー以外の机の上にはスリンガーが置かれていた。今日はスリンガーの使い方講座、そしてハンターが一生に一度戦えるかどうか分からないと言われている古龍*1の授業である。
「グァァン!」
「ヒュララ」
生徒達の後ろではオトモンである原初メルゼナ、母ティガレックスが座って授業を見守る。つまり、シロコだけ授業参観と成ったのだ。
「はい!先生!!俺はスリンガー使えるよ?」
「復習で聞いておけ」
ライダーはスリンガーの扱いを心得ており、スリンガーを使える。と言うのも今のハンターやギルドに加盟したライダーはスリンガーが標準装備であり、ギルド御抱えの加工屋から無償で貰えるのだ。
ワイヤーフックとしての移動は勿論、そこら辺の木の実や石ころを弾丸として飛び道具として使えるし、なにより利点は自分の使う武器種を選ばないという利点だろう。使い手のバトルスタイル、武器種、ライダーとハンター、各々を選ばずに使える汎用性の塊なのだ。
「それじゃあ、最初はスリンガーの使い方からだな。机の上にある、それを見てくれ。それがスリンガーだ」
ハンターに言われ、ホシノ達はスリンガーを手に取る。いつもハンターが狩猟や調査の時に身に付けていたギミック満載の不思議アイテム、そのスリンガーを実際に触って色々と動かしてみる。
「これ、ハンター先生が良く使ってるやつだよね?」
「そうだ。今のハンターの標準装備で、ライダーでも使ってる人達もいる。
閃光弾や肥やし玉、救難信号弾を投擲技術なしで扱える便利な物でな。他にも石ころや木の実を弾丸のように撃つことも出来るし、ワイヤーフックとして伸ばして移動したり、モンスターに張り付いたりと様々な使い方がある」
スリンガーは今のハンター達にとっては、なくてはならない代物だ。環境を利用するため、移動を助けるため*2、武器種を選ばずに遠距離攻撃できたりと様々な使い方が出来る。
戦略や戦術の幅を広げるためにも、是非とも覚えて貰いたいものだ。
「ハンター先生はどう使うんですか?」
「スリンガーから閃光弾を放ち、相手を怯ませてからボコる。手にもたなくても閃光弾とか音爆弾使えるからな、便利だ。特に砂漠には音爆弾が有効なモンスターが多いしな」
こうして、ハンターによるスリンガーの使い方が続くのだった。
「そういや、先生。古龍とモンスターってやっぱり、違うんですか?」
ノノミは勉強熱心なのか、ハンターに問う。
モンスターはモンハン世界での生態系に組み込まれた生き物。これはユメとホシノも理解しているし、自然の一部としてモンスターが生きているのも教えて貰った。だが、古龍に関しては詳しく教えて貰っていない、そもそも古龍とはモンスターであると同時に生態系の枠組みから少し、外れた存在でもあるのだ。
「そうだな。古龍は生態系に組み込まれたモンスターとは少し違う。モンスターはキヴォトスで言えば、動物のような感じだな……言うならば普通の動物だ。
しかし、古龍は分からないことだらけだ。一般的に、生態系から逸脱した生物を古龍と呼んでいる」
古龍は生態系から逸脱した生物の総称である。決して、ドラゴンだから古龍という訳ではない。何処から見てもイカやタコの姿をした古龍もいる*3し、馬のような古龍……キリンも存在する。
だが、古龍だからと言って決して人と共存できない訳ではない。一部のキリンは人間の子供を育て上げた実例があり、多くのキリンは危害を加えられない限りは人間を攻撃しない*4し、原初メルゼナ……つまり本来のメルゼナは危害を加えられない限りは人間に危害を加えず、共生関係にある*5。
「古龍は一部の例外を除き、人間と共生は出来ない。一部の古龍なんて、見つけたら真っ先に狩らないとといけないヤツも居るしな。話がそれるな、話を戻そう。
古龍は自然が生き物の肉体を得た存在だと思えば良いかな?それぐらい規格外だ」
多くの古龍は自然に関わる。クシャルダオラは風、テオテスカトルとナナテスカトリは炎と爆発、オオナズチは毒と霧、ネロミェールは水、シャガルマガラは疫病、無個性に見える再生能力特化のネルギガンテは自然の自浄作用等々だ。
「しかし、古龍は目撃例が非常に少ない。数が少ないと言うことかも知れないが、俺はそう思わない。恐らくだが、古龍の目撃例が少ないのは古龍の持つ圧倒的な力で、遭遇した人物が証拠もなく殺されたためだろう。死人に口なしって言葉があるしな」
古龍は目撃例が極端に少なく、人によってはお伽噺のように信じている。と言うのも、目撃例が非常に少なく、これは目撃者がなす術もなく古龍の手で殺されたことを指すだろう。
古龍に滅ぼされた国もあるし、ミラボレアスは文明さえも滅ぼした。
「ハンター先生のお知り合いも?」
「いや、俺の知り合いはまだ死んじゃいない。だが、俺の親友……エイデンが駆け出しの頃に組んだハンターは古龍の手で殺されたらしい*6」
古龍の持つ圧倒的な力では、基本的なハンターでは勝てない。王国等から認められた上位ハンターでさえ、パーティーを組んでも全滅を覚悟しないといけない程だ。
「歩くように街さえ滅ぼす。古龍の接近には付近のモンスターも怯え、その古龍から逃げるように大慌てでその場から立ち去る。その逃げたモンスター達が集落に流れ込んでくる現象は、一部の地域で百竜夜行と呼ばれてるそうだ」
正に歩く災害、いや天災。それが古龍である。
「そして……その古龍を単独で倒すことが出来るG級ハンターは世界で数人しか居ません。彼等は人間側の化物とも言えるかもしれませんね」
すると、仕事が一段落したのか受付嬢……ソフィアが現れた。彼女の言うとおり、古龍は災害であり、それを単独で退けるG級ハンターは人間側の化物と言えるだろう。だが、その人間側の化物のお陰か、野生化のモンスターや人々は平和に暮らせる所もある。
「ん、じゃあメルゼナの能力はなんなの?」
シロコが手を上げて質問する。メルゼナも同じく古龍であり、なにか不思議な力があるのだろう。確かにメルゼナはその肉体に、他の同骨格の古龍*7を凌駕するエネルギーを秘めている。だが、そのエネルギーを基本的に戦闘では使わないのだ。
「一般的に認知されたメルゼナ、キュリアに汚染された個体は吸血だと言われている。だが、此方はキュリアに汚染されて、細胞変異が起きてるから本来のメルゼナの力じゃない。
キュリアによる生態系の破壊を防ぐため、その全てが狩り尽くされたと聞いたしな」
一般的に認知されたメルゼナ……キュリアに汚染された個体群は吸血が能力であるが、それはメルゼナ本来の力ではなくキュリアの力だ。そんなメルゼナもキュリアによる生態系の破壊を防ぐため、その全てがカムラの里のハンターとその盟友達+原初メルゼナ*8の手で根絶。
「すまないが分からない。なにせ、メルゼナで生きてるのはライズのオトモン、そして城塞高地で人々と自然を見守る最後の個体しか生きてないからな。研究のために城塞高地のメルゼナを刺激する訳にはいかないしな。
なんだろう……共生、抗体、いやマジでわからん。筋肉とか?」
危害を加えられない限り、縄張りを激しく刺激されない限り、人間や他のモンスターを襲わない原初メルゼナ。その本当の力はなんなのだろうか?
そして原初メルゼナだけ、他のモンスターは避けないのだろうか?
その力はアビドス二章~導きの蒼い星で判明する。
次回はアビドス高等学校ハンターズギルド、発足!!
これで、地盤作りは完了です。
もし、コラボするなら?
-
戦闘民族、カムラの里
-
エイデンが居る!アステラ
-
懐かしき雪山地帯!ポッケ村
-
ヤマツカミ現れる!?ドンドルマ
-
ネコ嬢!!ベルナ村