モンハン4Next~アビドス砂漠がモンハンに染まった件 作:狂化お守りくれ!
ある日のこと、アビドス高等学校は慌ただしく動いていた。見慣れない人達が次々と設備を整えていき、我らの団に所属していないアイルーも準備を手伝っていく。彼等はモンハン世界のハンターズギルドに所属する職員であり、我らの団の要請を受けてやってきたのだ。やってきた理由は、正式にアビドス高等学校を『ハンターズギルド』にするためである。
ではハンターズギルドとはなんなのか?超ざっくり言うと、組合である。
知識や経験の乏しい人々が狩猟で命を落とさないようにサポートしたり、生態系が崩れないように管理したり、民間人や王国や他店のギルドからの依頼をクエストとしてハンターやライダーに提供したりしているのだ。全店舗のハンターズギルド……ギルドは繋がってはいるが、キヴォトスで言えばコンビニやファミレスのフランチャイズのように別個の組織として言えるだろう。
全てのハンター、ハンターライセンスももっているライダーはハンターズギルドに登録されており、登録されないとクエストを受けることはできない。報酬もギルドから払われるため、狩猟生活を送るためにはギルドに登録されないといけないのだ。
しかし、ギルドに加入すると利点もある。それは有事のさい、モンスターにフルボッコにされてもネコタク*1で命の保証は出来たり、現場まで荷物を運んでくれたりとサポートは充実なのだ。
「暫くは派遣された人達も手伝ってくれるが、数年後はお前達が主体だぞ!」
アビドス自治区の様変わりした生態系、それに王国の皆様も生態系だけではなく、キヴォトスが持つ文明に非常に興味をもっているそうだ。このアビドスが王国とキヴォトスの立派な交易地点になることは間違いなく、これからも大勢のハンターやキヴォトス出身のハンターが生活を送るだろう。
アビドス高等学校は残念ながら大人の職員が居ない、そのためギルドから派遣された大人の職員、そして臨時のギルドマスターである元古龍調査1期団の生き残りの老人がユメOrホシノが1人前になるまでしてくれるとのことだ。
「ひぃん!頑張ります!」
「はい!!」
ギルド側もアビドス砂漠に興味を持っており、派遣の加工屋やギルドショップ(回復薬とか売っている)の職員も寄越してくれたし、もう……我らの団が居なくても大丈夫だろう。
「かんぱーい!!」
「今日も一狩りお疲れ様!!」
新たに併設されたギルド酒場では、キヴォトス出身のハンターと成ったカイザー元理事、そしてカイザー元理事の狩り友であるキヴォトス出身のハンター(犬人やアンドロイドなどなど)が一狩りの頑張りを労うためにお酒とツマミを嗜んでいた。
「おーい!お前さん!!早くしろよ!!」
「ああ、行くよ」
アビドス高等学校にハンターズギルドが設立されたことを見届け、我らの団はアビドスを去った。
2年後。
「やあ、一狩りの時間かい?それともラーメンかな?住民から出された依頼もあるよ!」
アビドス自治区の街並み、2年前と比べて発展してハンターや砂祭り目当てにやって来る『大馬鹿者』に向けての宿泊施設も充実していた。
ここは柴関ラーメン。柴犬人の大将が人々、そしてハンターの皆様に美味しいラーメンを振る舞っている。いや、振る舞うのはラーメンだけではない、かつて村クエ*2の斡旋も行っているのだ。
「今オススメなのはアビドス在住のグルメな人から出された、デルクスのキモの納品だ。結構良い値だよ」
「ええ、便利屋68に任せてちょうだい」
「頑張れよ!そして無事に帰ってきな!その時はラーメンをご馳走するよ!」
便利屋68と名乗った美少女率いる4人組はクエストに向かった。
アビドス高等学校ハンターズギルド。アビドス高等学校の生徒達もギルドでの仕事を覚え、ギルドマスターの老人以外の派遣職員は王国に戻っていった。
そんなギルドであるが、今日もハンター達の笑い声や賑やかな声が響く。狩りに行く前のどんちゃん騒ぎだったり、情報交換だったり、クエストの打ち上げなど様々だ。
「ひぃん!?クエストの受注ですか?今はこんなクエストがオススメですよ」
史実と異なり、無事に生存した梔子ユメ。彼女は生徒会長の座をホシノに譲り、アビドス高等学校ハンターズギルドの受付嬢として働いていた。
アビドスの外からやってきたハンター、アビドス滞在のハンターにクエストを斡旋して彼等の無事を祈っているのだ。
「ガノトトスの狩猟か。よし、これにしよう」
「はい。無事に帰ってきてくださいね」
ユメから斡旋されたクエスト『ガノトトス1頭の狩猟、サブクエストは魚竜のキモの納品』を受けたカイザー元理事は、仲間のハンターと共に準備を行う。
カイザー元理事は背中にチャージアックス……通称、チャアクを背負い、仲間と共に準備を行う。2年の歳月で、外からやってきたハンターだけではなくキヴォトス出身のハンターも随分と増えてきた。
「おーい。すまない、なんかクエストないか?」
「ひぃん!すいません!!こちら……えっ?」
ふと、ユメは前を見る。そこにはイヴェルカーナ装備で、背中に大剣レギオンを背負ったハンター……我らの団所属のユウジが立っていたのだ。
「ハンター先生!?どうして!?」
「よっ、ちょっと急だけど。皆で来たぞ」
ハンターだけではない、団長、ソフィア、筆頭オトモ、加工屋、竜人商人のおじいちゃん、料理長まで勢揃いしていたのだ。
「皆さん……あれ?ライダーくんは?」
「アイツ、キヴォトスのグッズにはまってな。メルゼナ連れて商店街に行ったよ。そうそう、ライズのやつ成長期なのか身長伸びててな!もう170に届くぞ!」
「早く会いたいですね!ライダーくんにも、メルゼナさんにも」
と、その時だった。
「ユメ先輩!!大変です!!」
カウンターの奥から、メガネをかけた生徒がやって来た。ハンターの知らない生徒であり、恐らくはシロコの後輩だろう。
「アヤネちゃん?」
その少女は奥空アヤネ。アビドス高等学校生物対策委員会所属の1年生であり、次期生徒会長候補と見られている人物である。ギルドでの裏方やハンター達のサポートを得意としており、受付嬢でもある。
「アオキノコの納品依頼を受けていたセリカちゃん達から、救難信号です!ベリオロス亜種*3の乱入です!!」
「ハンター先生。頼めますか?」
「まて、もうライズ単独でもベリオ亜種は問題ない」
ベリオロス亜種は非常に狂暴であり、大型モンスターや手練れのハンターさえも返り討ちにしてしまう。そんなベリオロス亜種が、採取クエストに想定外の乱入をしてきたのだ。その採取クエストにはアヤネの友人であり、同じく対策委員会の黒見セリカ達が参加していたが、想定外のベリオ亜種の乱入を受けてしまった。今はネコタクなどの発達で、ギルド発足前と比べて力尽きても救助は出来る。だが、それでも痛いのは変わらない。
ハンターはポーチからスマホを取り出した。キヴォトスの外ではぶっちゃけ、アプリを使ってカメラと無線機でしか使えない代物であるがキヴォトスの中では電話としても使える。
「ライズ。今からメルゼナと共に、アビドス砂漠のエリア8に向かえ。そう、救難信号だ」
ハンターはそう告げ、弟同然のライダーに指示を出した。
「これで一安心と。ホシノは?」
「ホシノちゃん、凄く髪伸びたんですよ!今はモノブロスの討伐に出てます。ハンターランクも上限クリアしてますし!」
「シロコは?」
「シロコちゃんはアビドス唯一のライダーとして頑張ってます。今は連邦生徒会から派遣された『先生』の回収に向かってます」
「暑い……これが砂漠か……」
アビドス砂漠のとある場所。突如として現れたジエン・モーランの影響で、座礁した砂上船。
アビドス砂漠はモンスターが生息するキヴォトストップレベルの危険地帯*4であり、モンスターの攻撃にも対抗できる砂上船が定期船として運行されており、その定期船を使うOr自力で歩いて向かうなどしてアビドス自治区に行くしかないのだ。
そんな座礁した砂上船には連邦生徒会から派遣された『先生』と呼ばれる若い男性がどうしようもなく、座っていた。
「しかし、モンスターか……ドラクエとかじゃあるまいし」
救難信号は出した。後は救助を待つだけであるが、暫くすると……
『先生』の前に、蒼い雷撃を纏った狼の化身 ジンオウガが出現した。
「うわ!?なんだ!?」
このジンオウガは2年前、子犬だったジンオウガであり、2年の歳月で成長したジンオウガである。ジンオウガの背には電気を通さないように、ゲリョスの皮で作られた鞍が装備されている。その鞍越しにジンオウガに跨がるのは、アビドスが誇る切り込み隊長、背中に大剣 冷凍カジキマグロを背負った砂狼シロコである。
「ん、貴方が先生?」
「グゥゥォオオオオ!!」
えー、ここで皆様に報告である。『先生』はジエン・モーランに襲われて座礁するまで、モンスターを見たことがなかった。ジエンに関しても、あまりの出来事に一瞬でしか見ることが出来ず、改めてモンスターを見たのは目の前のジンオウガが初めてである。
そのジンオウガの全長は約14メートル!!迫力満点であり、先生はションベンをチビりそうになる。
だが、そんなのはシロコとジンオウガには関係ない。シロコはジンオウガに指示を出して、ジンオウガは砂上船を引っ掛かりから外して、座礁から元に戻した。
「案内するよ、アビドスに」
さあ、一狩り行こうぜ!
一章 アビドス砂祭りに続く。
次回、先生……モンハン式アビドスを知る。
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