ハイスクールD×D/Re:Zext Night   作:有栖川アリシア

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第二十六話 対立間交渉

 

「さて、全員集まったかな?」

士郎は周囲を見渡す。そこには部長に朱乃さん、木場に小猫、イッセーとアーシア、全員揃ってた。

 

「おい、シロウ、どうして俺達が集められたんだ?」

イッセーが困惑顔で話す

 

「これからそれも話す」

部長には大体の概要はメールで伝えておいた、だから話がスムーズに行く。

 

「では、シロウお願い」

「了解、事の発端はつい先日だ、アーシア突然だが、バチカンは行ったことあるな?」

「え、えぇ、あります」

突如の質問に戸惑うアーシア。

「複数の魔術結界による多重結界、つい先日、それが破られ、保管中だった聖剣エクスカリバーが奪われた――イッセーは分からんようだがら言うが、聖剣エクスカリバーは存在してない、なぜなら、大昔の大戦で折れたからな、そんで今はこんな姿さ」

士郎は投影を行い、そのレプリカを出現させる

「これは、オリジナル?」

「いや、投影(トレース)で出来たものだから、違う」

「んで、話を戻すが、エクスカリバーは今は七つに分かれていることは知っておいてくれ」

「うん?あぁ」

「それで、奪われたエクスカリバーとこんな極東の国にある地方都市に関係あるのかしら?」

部長がそういう

 

「そんでだ、七本のうち、カトリック教会の本部に残っているのは二本、プロテスタント側にあるのも二本、正教会にも二本、残る一本は神、悪魔、堕天使の三つ巴戦争で行方不明、んで何が起きたかというと、このエクスカリバーが両陣営がら一本ずつ盗まれたのさ――そして、ここに持ち込まれた」

「私の縄張りは出来事が豊富ね。それで奪ったのは?」

「『神の子を見張るもの(グリゴリ)』の幹部、コカビエルだ」

「失態どころではないわね」

「んで、知ってのとおり、先日から起こっていた神父惨殺事件もこいつらだ」

「で、あっちからの依頼は?」

若干キレかかっている部長

 

「腹立つ話だが、あいつらの依頼、いや、注文はあいつらと堕天使のエクスカリバー争奪の戦いにこの町に巣食う悪魔が一切介入してこないこと、つまり、今回の事件に関わるだとさ」

 

「随分な言い方ね、あちらも、それは牽制かしら?それとも私たちが堕天使と手を組むとでも?」

「あいつらの信仰心は、まぁ所詮 『Document of Constantine』、世界中の人に宣言したことを強制的に『正しい』と信じさせるというものによるものだからな、それにあっちの輩どもは俺らにプライドもクソもないと思っているらしく、俺らと堕天使を信用してないみたいだからな、んで、あちらの上司さんからだけど、――堕天使コカビエルと手を組めばあなた達を完全消滅させるだとよ―― なにもしらずへらず口叩きやがって、バチカン滅ぼしてやろうか・・・」

その気になれば聖ピエトロ大聖堂を始めとするバチカンの数々の建物や魔術的な防護陣を容易く破り、 余波だけでも街を数百メートルに渡って瓦礫の山にするだけの力がある。

 

「あの士郎さん、間違っても――」

アーシアがオドオドしてる

「大丈夫だよ、アーシア、イラついたらやるだけだかだから」

「落ち着きなさい士郎、それでどうしてあなたがここにというか、もう来てるようね」

「そういうこった、入りな、イリナにゼノヴィア」

ドアが開けられ、入ってくる

 

「さすが士郎、交渉上手だね?」

最初にしゃべったのはイリナだった

 

「とりあえず士郎、貴様には色々聞く事があるが、それはまた後日だ、こちら側はあなた達に協力は仰がない、3すくみに影響が出るからな、特に魔王の妹ならなおさらだ」

 

相変わらず顔が固い面々

 

「そういえば、正教会からの派遣は?」

「やつらは今回の話を保留した。仮に私とイリナが奪還に失敗した場合を想定して、最後に残った一本を死守するつもりなのだろうさ」

しゃべっているのは部長だ

「では、二人で?二人だけで堕天使の幹部からエクスカリバーを奪還するの?無謀ね。死ぬつもり?」

「そうよ、とは、いいたいんだけど、あなた宛にこんなものが渡されているの」

イリナは、封筒を部長に渡す

 

「これは?」

「私もよく分からないわ、私達の上司からってところかしら」

「手紙?」

「えぇ、手紙よ」

部長はそれを空け、中を見ると

サーッ!血の気が引いたように顔を青ざめる

 

「部長?」

朱乃さんが不思議そうに聞いてくる

「―――あらあら・・・」

部長ほどの人が見間違えることもないだろう、そこにはミカエルが土下座している写真と"丹羽士郎を貸して下さい"と執拗に書かれた手紙

 

「・・・ここまでされるとねぇ」

土下座写真に思いの伝わる手紙、いくらなんでも3すくみの状態とはいえ、これを無視すれば戦争どころではなくなる

 

「わかったわ、この手紙どおり、この事件に関して私のかわいい『兵士』を貸すわ」

「ありがとう、とても感謝する――では、そろそろお暇させてもらおうかな。イリナ帰るぞ」

「そう、お茶飲んでは行かない?お菓子くらいは振舞わせてもらうわ」

「もうしわけないが、遠慮しておこう」

部長のお誘いを断るゼノヴィア

 

「ごめんなさいね。それでは」

イリナも手を合わせる

 

「――兵藤一誠の隣にいるのはまさか、『魔女』アーシア・アルジェントか?」

ゼノヴィアがそういう。同時に、アーシアの身が震える。だが――

 

「少なくともゼノヴィア、アーシア『魔女』ではない、俺らの仲間だ、それにただ実験という名目で大量虐殺を肯定するようなことを神の名でやっておいて、魔女も聖女もないと思うが、第一よくよく考えりゃ友達も必要ない必要なのはわけ隔てない慈悲と慈愛だが、キリストは隣人愛を説いてたはずだぜ、それなら友達がいても教義に反することはないと思うが?それともうひとつ、アーシアが魔女になる前、聖女扱いしてたころ、治療と引き換えに金をかっぱらってたのはどこのどいつだ?お前らの同胞だろ、第一、金がないだけで見捨ててたのもお前らだろ――それでまだ、信仰信仰、神の愛だの言えるな」

珍しくイッセーが冷静なことを言った

「貴様、それは私達に挑戦しているのか?」

ゼノヴィアとイリナの視線が突き刺さるように行く

 

「イッセー、お止め――」

部長が落ち着かせに入る。そんな中。

 

「ちょうどいい。僕が相手になろう」

特大の殺意を発する木場は剣を構えていた

「誰だ、君は?」

ゼノヴィアは問う

「君たちの先輩だよ――失敗だったそうだけどね」

その瞬間、この部室内に無数の魔剣が出現した。

 

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