ハイスクールD×D/Re:Zext Night   作:有栖川アリシア

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第三十話 聖剣と魔剣が交わるとき

「ここは・・・・」

フリードとバルパーを追ってやってきたら、そこは学園だった

「―そういうことか」

「どうした?」

「コカビエル級の堕天使が力を解放したらどうなる?」

「地方都市が滅ぶわ」

「いやー、めんどい、そんな相手するの面倒だわ」

「どうするんだ?」

「ここまできたら、やるしかないだろう」

そういうと剣を構えるゼノヴィア

「――木場、お前は付いて来い、それとイリナ、ゼノヴィア、すまん」

そういうと、人の足を一時的に魔眼キュベレイを使い、一時的に石化させる

 

「士郎くんも、なかなか無茶するものだね」

「テメェに言われたくねぇわバカ」

そういうと、黒いマントを羽織る。

 

教会の二人は、その背中を見るしかなかった

 

そして、その校庭の真ん中

 

「やっほー、士郎くんとその隣にいるのは魔剣使いかな?」

「よぃ、空気のよめねぇ俺がやってきたぜ?外道神父」

フリードは嘲笑するだけだ

不気味さと重圧、それは上級悪魔の比ではない。上空にいるのは翼が10枚の堕天使

「はじめましてかな。グレモリー眷属の天神龍皇、その夜と同化した黒い髪が麗しいものだ、忌々しい王を思い出して反吐が出そうだよ」

「よぅ、堕ちた天使の幹部――コカビエル。それと吐きたいなら吐け、すっきりするぞ、ちなみに、俺の名前は丹羽士郎だ。ちなみに、俺は政治は知らない」

「ガキが、政治経済の勉強くらいとれよ、そんくらいやっとけよ」

「いや、そういう意味じゃなくて・・・」

「ハッ?あぁ?すまん、納得」

「(コイツ、バカか?)」

気を取り直して

「政治の交渉など馬鹿げたことはしない。まぁ、キミを犯して殺せば、・・・意味ないか」

「あぁ、意味がないな、だが、ここに俺が来た意味分かってるよな?」

「あぁ、根城である駒王学園を中心にして暴れようとしたところをとめに来ただろ?」

「よくわかってるじゃねぇか――おめぇのような聡明なやつは、嫌いじゃないぜ」

冷静にしてても瞬間的にここでぶちギレてここで全てを無に返すことも可能かも知れないくらい腸が煮えくり返ってる

戦闘狂(バトルマニア)が・・・」

忌々しそうにつぶやく士郎に対しコカビエルは狂喜の笑いをあげる

「そうだ!そうだとも!俺は三つ巴の戦争が終わってから退屈で退屈で仕方がなかった!アサゼルもシェムハザも次の戦争に消極的でな。わけのかわらない研究に没頭し始めた。だから、俺はお前らの根城であるここで聖剣をめぐる戦いをさせてもらうぞ、戦争をするためにな!エクスカリバー本来の力を解放するのにも最適だ!戦場としてはちょうどいい」

無茶苦茶で頭がイカレていた

「ひゃははは!最高でしょ?俺のBOSSって。イカレ具合が素敵に最高でさ。俺もついついはりきっちゃうのよぉ。こんなご褒美までくれるしね」

「(こいつ、気持ち悪い・・・)」

「聖剣3つねぇ――随分と面白い真似じゃないか、それで、阿修羅でもやるのか?」

「いいや、んなこたぁ、やらねぇよ!個人的には、君の持ってる聖剣もゲットしたいところですなぁ!ひゃはっ!俺って世界初のエクスカリバー大量所持者じゃね?しかも聖剣を扱えるご都合な因子をバルパーのじいさんからもらっているから、全部使えるハイパー状態なんだぜ?無敵素敵!俺って最強じゃん!ひゃははははっはは!」

おもしろおかしそうに哄笑をあげるフリード

「ハッ!?聖剣が使える!?それも全部!?笑わせるぜ!俺の持ってる」

ピカァァァン、士郎の右手が光り

異界文書(ザ・コード・オブ・アーカシャ)――約束された勝利の剣(エクスカリバー)…こいつは使いこなせるかな!?」

「ヒャハハハ!そんなもん使えるに「無理だ、フリード」な、なんだって!?おい、どういうことだじいさん!?」

「落ち着けフリード、それは約束された勝利の剣(エクスカリバー)だ、聖剣であって聖剣でないものだ」

「わけわからねぇよ、じいさん、わかりやすく説明しろや老耄!」

「出処が違う」

「あぁ?納得したぜじいさん」

 

「「(うわ――単純だ?)」」

木場と同じこと思う士郎。そして士郎は上空の彼らに向かって言った

「ちなみに、エクスカリバーを4本統合はやめた方がいいぜ」

「なんだと・・・そんなの、おどしだ!」

「脅しねぇ・・・?んなら、そこでみてな」

士郎の胸ポケットから一個の拳銃を取り出し

パンッ!パンッ!パンッ!

3発の弾丸が放たれた。

 

「バルパー・ガリレイ、エクスカリバーの統合やってみろよ」

「そのような3発の弾丸で何ができると」

 

そういうと、校庭の中央に4本の剣が神々しい光を発しながら、宙に浮きだすが

 

ガシャ!ガシャ!ガシャン!

4本の剣が地に落ちた

「ど、どういうことだ?た、ただの弾丸じゃないのか!?」

「馬鹿にはわからねぇよ、まぁ、言えるのは弾丸で少しその魔法陣に干渉させてもらったよ、それなりの効果は出てると思ったが、ここまで読み通りだと面白くねぇな」

「き、キサマァァァァアアアアアア!フリード!ヤレェッ!」

吠えるガリレイ、と同時に攻め込んでくるフリード

「よく吠える獲物だな、喜べ、一時戯れてやるよ!!」

そういうと、風王結界で脚力を加速させ、一時的に弾丸のごとき速さになる

ビュオォオオオオォォォォォオオオオォォン!

風が烈風となる士郎の周りに渦巻く、その影響で一時的にフリードも吹き飛ばされる

 

「んまぁ、援軍が来るまで小一時間ってところか!さぁて、おっ始めるかねぇ!」

士郎が本気モードになる。目の前にはケルベロス、コカピエル、フリード

 

「なら、最初はこいつだ!食い散らかせ!ケルベロス!」

ガルルウルルウルルルルゥ!

ケルベロスが威嚇を士郎に向けながら思いっきり駆け出し、焔を吐いてくる

「全て、切り伏せるのみだ!」

士郎もケルベロスとクロスするように駆け出す、その手に握られているのは約束された勝利の剣(エクスカリバー)

 

約束された勝利の剣(エクス…カリバー)!!」

ギュオオォオォォォオオオォォォン!

光の断層による「究極の斬撃」が放たれ、膨大な熱が発生し、結果的に光の帯が駒王学園の上空を貫くと同時に、ケルベロスがいたところが小規模のクレーターになり、当然ケルベロスも消滅していた。

 

 

「まだまだぁ!いけ!ケルベロス」

二頭目のケルベロスが突っ込んでくる

「来な――物干し竿!」

名刀ではあるが、何の神秘も含んでいない鉄の剣が現れる

「切った…為て遣ったり!秘剣・・・燕返し!!」

 

士郎の振るった剣が、三つの斬撃を生んだ。高速による残像ではない。確かに士郎の剣は三本存在している。物理的にありえない現象が士郎の手によって実現した。そんなことは当然、物理的にありえない。しかし、絶対に無理というわけでもない。そして、魔法でもないなぜならば、彼の『燕返し』はそのどちらでもない純粋な技だからだ。・・・士郎の放った技は、魔術の理論もなく、ただ他にやる事がなかったと言うだけでひたすらに剣の修練に明け暮れた果てに、魔術師の誰もが望む領域に至った剣豪の技をなんのためらいもなく放った。

周囲に白刃を、背後に血煙を、そして口元には笑みを・・・人間には絶対に持ち得ない力を前に、人の到達しうる技を持って剣鬼がケルベロスの横を駆け抜けた

 

そして、ケルベロスの身体が塵芥と化して、宙に霧散した

 

そんな中、いや、こんな状況下でいつ殺されてもおかしくない状況の中で、木場の瞳には生気が消えていた

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

木場はただ一人意識のない中で何かを感じ取っていた。それはやがて、景色に変わっていった

 

 

小高い丘には少女がひとり立っていた

その姿は騎士の女性、金髪の見た目麗しい少女だった。木場自身と同年齢くらいの女の子だ

 

「――木場裕斗、あなたは聖剣を嫌っていますね?」

「今更何を」

木場はその少女に言い放つ

「あなたは、少し見る必要があります――なにが行われたのかを」

 

 

ピカァッァアアアアアァァァン!その少女の指から淡い光が放たれた

 

そこにはバルパー・ガリレイが行なってきたもの全てだった

聖剣計画の全容、ガリレイがなぜ人工的に使用者を創り出す研究に没頭するようになったのか、その中で、聖剣を使うのに必要な因子があることに気づいたこと、そして、同志たちを殺して聖なる因子を抜き取り、結晶を作り出したということ

木場の手が震え、怒りから生み出される魔力オーラが少女の全身を覆うが、身じろぎひとつもしない木場

 

「これが、その結晶です」

木場は静かにかがみこんでそれを取る、哀しそうに、愛しそうに、なつかしそうに、その結晶を撫でてた

 

木場の頬を涙が伝わっていく、悲哀に満ちた憤怒の表情

其の時、木場の持つ結晶が淡い光を発した、それは徐々に広がっていき、はっきりと人の形となった

それは、青白く光をはなつ少年少女たちだった

 

「それは、球体から魂を解き放たれたモノたちです」

 

 

言い放つ少女。そして、彼らを懐かしそうで哀しそうな表情で見る木場

「皆!僕は……僕は!」

彼らは聖剣計画に身を投じられた者たちで、処分された者たちだ。霊魂の少年が微笑みながら木場に言った。

『自分たちのことはもういい。キミだけでも生きてくれ』

伝わったと同時に、木場の双眸から涙があふれる

そして、霊魂の少年少女達が口ずさみ始める

「…♪……♪」

それは聖歌だった、木場も涙を流しながらそれを口ずさむ

彼らの魂が青白い輝きを放ち出した。その光が木場に集まる

『僕らは、一人ではダメだった』

『私たちは聖剣を扱える因子が足りなかった。けど――』

『皆が集まれば、きっと大丈夫――』

『聖剣を受け入れるんだ』

『怖くなんてない』

『たとえ、神がいなくても』

『神が見ていなくても』

『僕たちの心はいつだって』

「――ひとつだ」

そして、木場のもとに光が降りてくる

 

「さぁ、木場裕斗!答えを!答えを叫びなさい!」

丘にいた少女は牙に向かって獅子にように叫んだ

「僕は――受け入れる!」

 

その直後――

「よくぞ言った!木場裕斗!至りなさい――極地へ、善と悪が交わる極地へ!!!」

 

 

ドギャアァァッァァァァアアアアアアン!

少女が言うと共に、現実世界の木場を中心に闇夜を切り裂く光の帯が天を貫いた

 

「どうやら、至ったみたいだな――禁手化に」

 

木場の目に闘志が戻る

「バルパー・ガリレイ、あなたを滅ぼさない限り、第二、第三の僕たちが生を無視される」

「ふん、研究に犠牲はつきものだと昔からいうではないか。ただそれだけのことだぞ?」

邪悪すぎるガリレイ

 

「木場ァァァ!その根暗研究者とコカピエルは任せろ!だからフリードをぶっ叩けェェェェェェェ!あいつらの想いと魂無駄にするんじゃねぇぞおオオォォォお!」

士郎の咆哮が木霊した

 

「ぶっ殺しだぁぁっぁあ!」

フリードがエクスカリバーを持ちながら駆け出す

木場の魔なる力と聖なる力が融合していく、それと同時に幾多の戦場の光景が蘇える

神々しい輝きと禍々しいオーラを放ちながら、木場のもとに一本の剣が現れる

 

「――禁手化(バランス・ブレイカー)、『双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ピトレイヤー)』聖と魔を有する剣の力、その身で受け止めるといい」

「木場!それだけじゃねぇだろ!」

「士郎君、どういうことだい?」

「わかるはずさ――答えを得たんだろ、『双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ピトレイヤー)』だけじゃないはずだぜ、見せてみろよ――その有様を」

「まさか――」

そういうと、木場の奥底で何かが疼く同時に、木場の周囲を月の光の粒子が漂い始める。そして、木場の気迫が一気に盛り上がると同時に、その光が木場を包み込んだ。木場の手に現れたのは一本の星光の剣だ。そして、木場がフリード目掛けて走り出す。その速さはまるで風を従えたような動きだ。フリードが目でその動きを追うが、フェイントを何度も入れて、フリードの視界から脱する

 

ギャリリリィィイイイン!

流星のごとき一撃をフリードは受け止める

「ッ!本家本元の聖剣を凌駕すんのか、その駄剣が!?」

 

「木場ぁぁっ!可能な限り!アイツと波長合わせろおぉぉぉおぉぉぉ!」

「うん!」

そういうと、木場の雰囲気が変わる

 

『「我が剣は星の燐光。並の宝具では太刀打ち出来ぬものと知れ!」』

ギャリリリリィィイイイィィィン!バキッン!

木場の剣が、フリードの剣をいともたやすく弾き返した

 

「士郎、初めてだが、呼吸を合わせろ!」

「言われなくてもなぁ!木場ぁぁ!そのままにしておけよ!」

 

「この刃にやどりしセイントの御名において、我は解放する――デュランダル!」

異界文書(ザ・コード・オブ・アーカシャ)王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)…絶世の名剣デュランダル!」

空間が歪み、士郎が輝煌の剣を取り出した

「そんな――デュランダルが二人だと…!」

バルパーとコカビエルもさすがに驚きを隠しきれない

「私はもともと聖剣デュランダルの使い手だ、エクスカリバーの使い手も兼任していたにすぎない」

 

ゼノヴィアがエクスカリバーとデュランダルの二振りを構える

「バカな!私の研究ではデュランダルを扱える領域まで達してはいないぞ!?」

「そりゃそうだ、天然ものだからな」

 

士郎の言葉に絶句するバルパー

 

「デュランダルは想像を遥かに超える暴君でね。触れたものはなんでもかんでも切り刻む。ゆえに、異空間へ閉じ込めておかないと危険極まりないものでね」

「――ということだ、フリード・セルゼン、頂上決戦と垂れ込もうかね、二つの聖剣だ、見ものだからな、そんな犬みたいにくたばるんじゃねぇぞ!」

二人のデュランダルが聖魔剣以上の力を発揮しだす

「そんなのアリですかぁぁぁ!?ここにきてのチョー展開!クソッタレのクソビッチが!そんな設定いらねぇぇぇんだよおぉぉぉおォォォ!贋作もでしゃばるんじゃねぇぇぇぇ!」

ゼノヴィアと士郎に向けて、枝分かれした聖剣が襲いかかるが

ガキッン!

「真贋入り混じってこその現世だと思うがね」

たった一度の横薙でエクスカリバーが砕かれた姿を表す。剣風の余波で、校庭の地面が大きく抉れる。

「それに、物の善し悪しは性能ではなく、使い手の技量によって決定されるものだろう?」

ゼノヴィアがフリードに言い放った

 

「――所詮は、折れた聖剣か。このデュランダルの相手にもならないな」

殺気が弱まったところを狙い、木場は一気にフリードに詰め寄り、儚い金属音とともに、聖剣エクスカリバーが砕ける。

「――見ていてくれたかい?僕らの力は、エクスカリバーを超えたよ」

それと共に、フリードが木場の剣で切り払われた、それと共に、フリードは倒れ込み、肩口から横腹まで付けられた傷から鮮血を滴らせていた

 

 

「奇策を尽くせば一度くらいは勝ちを掴める。彼の湖の騎士にはおよばないが、なかなかの武芸百般ぶりだ、木場」

「ありがとう、士郎君」

「なに、礼には及ばなんよ」

士郎は、ガリレイを見る

「せ、聖魔剣だと……?有り得ない……反発する二つの要素が交わり合うなんてことはあるはずがないのだ……」

「あるはずがない、あったんだからしょうがないだろ」

バルパーガリレイは表情をこわばらせる

「後は、任せる」

そういうと、士郎はコカビエルのところに向かう

 

 

 

「――コカピエル」

――圧倒的な重圧、凄まじいまでの自身のオーラを立ちながら士郎の前に立つ。眼光で凄まれるだけで、全身を射抜かれ、体中が恐怖を支配するが、身じろぎひとつせずその場に立つ士郎。流石古の堕天使のプレッシャーだけあって、凄まじいものだった。これは死戦だ、フェニックスとは違う圧倒的な重圧だ。

 

「さすが、滅神龍皇といったところだ」

「そりゃどうも、堕ちた天使さん?」

「つくづく不愉快だ」

「それはこちらもだ」

数秒の沈黙が辺りを支配する

 

「そんじゃまあ、いきますかねえ!」

「いいだろう、来い」

士郎とコカビエルが相対し始める。

士郎の手元に、突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)が現れ、それと同形状の光の槍をコカビエルは召喚する、それと共に、血流が加速する。体中の毛細血管に流れる血に至るまで、沸騰しているかのように熱い。

「わりいけど、ギリギリの戦いに飢えてるんだ、いきなりトップギアからはいる、付いて来いよ。遅れたら死ぬぜ?」

「侮らないでいただこう。貴様には悪いが先を行くのはこの私だ。そちらこそ付いて来れるかな?」

「上等だ!!」

 

「「ハアッ!!」」

踏み出しは同時だった。

 

その一歩で、お互いが相手を殺傷圏内に捕らえる。光よりも早く激突する二人

 

「さすが、コカピエルさまだねぇ!」

「そちらこそ!我と同等の速さか!面白いぞ!滅神龍皇!」

「そりゃどうも!」

火花が散る

「いいねえ。敵ながらイキがいい!しかも、盛り上がってきたねえ!」

そういうと、突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)を構えながら空に飛び上がる

「その程度じゃねえだろう!この一撃、手向けと受け取れ!」

そういうと、突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)が光だし

 

突き穿つ死翔の槍(ゲイボルク)!!!」

 

ものすごい炸裂音と共に、突き穿つ死翔の槍(ゲイボルク)がコカピエルを狙って一直線に放たれるが

「ヌゥウウウウウ!」

突き穿つ死翔の槍(ゲイボルク)の勢いが徐々に押されて、耐えられなくなり消失していった

「――おいおい、突き穿つ死翔の槍(ゲイボルク)が止められちまったか、さすがに見え見えだったかねぇ」

しかし、コカピエルも無傷ではない。受け止めたてから血が吹き出していた

「見え見えか、それでもあの程度か…なかなか恐ろしい」

「恐ろしくて結構」

「それにしても、赤龍帝はどうした?」

「今回は単騎(ソロ)解決をね、そう思ってたんだよ」

単騎(ソロ)ねぇ、わたしも舐められたものだな」

コカピエルが光の槍を構える、それと同時に士郎も

投影、開始(トレース……オン)!」

士郎も剣を構え

 

「「ハアッ!」」

クレーターとともに、剣と剣がぶつかりあう

一気に斬込み、剣戟を入れこんでいく、その繰り返しが続いていく

さすがコカピエルだけあって、その実力は凄まじいものだ、そして心底笑っている。間違いなく戦闘狂だ

 

 

「(――この気配は…)」

士郎が何かを察知すると共に、コカビエルに向かって結晶体が飛んでいき、それがコカビエルを攻撃する

「なにッ!?」

戸惑って姿勢を崩すコカビエル。そこに

「――!!」

士郎の視界を見覚えがある金髪の美少女が駆ける。直後、コカビエルに向かって11連続の剣戟を繰り出し、飛ばされるコカビエル。

「――サツキ、それにアルビスも!?」

そこには、漆黒の結晶と漆黒の刀を携えたサツキと銀色の十字剣というより、カーテナを持ったアルビス・ウィンザー・クロイツェフがいた。

「士郎のエクスカリバーの光が見えたから来てみたら、こうなっていたとはね」

「すまんな」

「いいわよ」

コカビエルの前に三人並ぶと、ゆっくりとコカビエルも起き上がり

「ふん、たかが悪魔三匹で何ができるのだ」

こちらを見下しながら言うコカビエル

「たかが三匹…されど」

拳に炎を纏わせ敵とすれ違い様に拳を一閃すると

「三人だァァァ!!」

ズガァァァン!!

コカビエルが再び後方に大きく吹き飛ばされる

「行くぞ!!」

頷く二人と共に、一気にコカビエルに突撃していく。

 

「――!!」

ズバンッ!!ズガガガッガ!!

星のように突進して、そこからレイピアによる稲妻の如き4連撃をアルビスが繰り出す。コカビエルは三回避けた後、最後の一発を光の剣でで対象を斜めに打ち払い、そこからサマーソルトキックのようなものを繰り出す。しかし

 

「甘いわよ!!」

武器を体の中心に構えて捻りを入れつつ凄まじいスピード一撃を繰り出すアルビス。

「ッ!!」

コカビエルはそれを武器で防ぐが、完全に威力を相殺できなかったためその威力によって上空に打ち上げられる

 

ズガガガガガガガ!!

そこに士郎からの星の頂点を突くようにして繰り出される5連続の突きをもろに喰らうコカビエル。

「――ッ!!」

士郎の攻撃で、吹き飛ばされる。だが、コカビエルは、空中で体勢を立て直し突進と共に片手の剣で突きを繰り出す。

ギンッ!

軽々とアルビスの剣戟にいなされ、直後、カーテナによる高速の5連続の突きが飛んできた。

 

「サツキ!!」

「わかったわ!!」

後ろから、サツキが黒い刀を持って飛び出してくる

「――!!」

サツキが、刀で下から振り上げ攻撃を行う

ガスッ!!

反応するコカビエル――そして、攻撃がヒットしそのまま、コカビエルの体が再び宙に浮いた。

 

ダッ!!

ソレを追うように、飛び上がってくるサツキと士郎――

・・・チャキンッ

刀身が唸りをあげる音と共に

 

天風(アマカゼ)!!」

シュパッン!!

裂けようのない攻撃にコカビエルは体をひねり避ける。同時に、いくつか光の剣を作り、盾のようにするが――

 

異界文書(ザ・コード・オブ・アーカシャ)――I am the bone of my sword.!!」

ズドドドドドドドドドッ!!

後方から現れた剣がコカビエルの剣を砕いていく。

バギィィィン!!

しかし、その剣は圧倒的な攻撃の前になすすべなく破壊され、コカビエルの左腕は難なく吹き飛ばされた

「ッ!?」

追い討ちをかけるように士郎が迫ってくる――コカビエルは、左腕の傷口を傷を焼いて塞ぎ、動き出す

サツキが、コカビエルの射程圏内に入ると 隙の少ない3連撃を繰り出す。直後、剣を青白い残光と共に4連続で振る――剣と刀がぶつかり合い火花を散らす

ギンッ!!ギンッ!!ギンッ!!ギンッ!!

コカビエルもそれに負けじと光の剣に炎をまとわせに5連続突きから斬り下ろし、斬り上げ、最後に全力の上段斬りを繰り出すコンビネーション技を繰り出してくる。

 

「サツキ、士郎、行くわよ!!」

「あいよ!!」

アルビスの合図と同時に、三人が飛び出す。アルビスが、後方から中段突き3回、切り払い攻撃の往復、斜め切り上げてくる。サツキもそれを合わせるように、下から刀を振り上げて攻撃をおこなってくる。彼女の攻撃を避け、士郎はサツキの攻撃を受け流す――そして、飛び上がったアルビスが上段への二度突きを食らわす。それとタイミングを合わせるように、サツキの刀が黒く光だし

「――嵐扇!!」

直後、上下に素早く斬り分けてから 最後に一拍をおいてから突きを繰り出す

キュィィィィン!!バンッ!

「な、なに!?」

その攻撃に後ずさりするコカビエル

 

「――投影・開始(トレース・オン)!!うぉぉぉおおお!!」

士郎は、『干将・莫耶』の二刀流による剣撃をコカビエルに次々と叩き込む。 星屑のように煌き飛び散る白光。

ズドォォォォ!!

そして、ジェットエンジンのような音と共に 赤い光芒のが剣より共に剣による強力な突きを繰り出すと

ズガァァンッ!!

直撃し、コカビエルが後方に飛ばされていく、そして、追い討ちをかけるように

「――鶴翼、欠落ヲ不ラズ(しんぎむけつにしてばんじゃく)

飛び込みと同時に 共に外から内へ交差するように斜め上から振り下ろした。

ズバァァンッ!!

 

「――これで、終わるような堕天使じゃないよな?コカビエル」

士郎が薄気味悪く笑う、その笑は悪魔を彷彿とさせる

 

その時

ビカァァァッァン!

一直線に伸びる白い閃光が闇夜を切り裂きながら舞い降りた

闇のなかで輝く、一切の曇りのない白

身体の各所に宝玉らしきものが埋め込まれた、顔まで覆われた白い全身鎧(プレートアーマー)、神々しいまでの輝きを放つ八枚の翼

それは、『赤龍帝の鎧(ブーステッドギア・スケイルメイル)』とそっくりだ

 

「……『白き龍(バニシング・ドラゴン)』」

コカビエルがそういった

赤と対となす白だった

 

「『神滅具(ロンギヌス)』のひとつ、『白龍皇の光翼(ディバイン・バインディングイ)』……。鎧と化しているということは、すでにその姿は禁手(バランス・ブレイカー)状態『白龍皇の鎧(ディバインバインディングスケイルメイル)』か。――『赤龍帝の篭手(ブーステッド・ギア)』同様、忌々しい限りだ」

舌打ちをするコカビエル、それと同時に全身を駆け巡る言い知れない緊張感と恐怖があたりを包み込み

 

「――おい、そこの貴様どうするんだ?」

「どうするか・・・か、無論、手早く――片付けるさ」

そういうと、士郎は右腕を天に掲げる。そして

「貴様には、これが丁度いいだろう――異界文書(ザ・コード・オブ・アーカシャ)転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)!!」

士郎の手に剣が現れる。そんな中、ゆっくりとコカビエルは立ち上がり

「全く――なぜ悪魔と信徒が手をつなぐ」

「なにっ!?」

「使えるべき主を亡くしてまで、お前たち神の信者と悪魔はよく戦うものだ」

「貴様――それをどうして」

「こりゃ、滑稽だ、まさか、知っているとはな」

「知らなくて当然だ、だれが、神が死んだといえる――そんなことを知れば世界は大混乱に陥る」

「…まさか、神は死んだ」

力が抜け項垂れるゼノヴィア

現役の信仰者。神に仕えることを使命としてきた存在、このような事態になって当然だ

「……主がいないのですか?主は……死んでいる?では、私たちに与えられる愛は……」

コカビエルはあざ笑う

「そうだ。神の守護、愛がなくて当然なんだよ。すでに神はいないのだからな。ミカエルはよくやってる。神の代わりをして天使と人間をまとめているのだからな。神が使用していた『システム』が機能していれば、神への祈りも祝福も悪霊払いもある程度動作はするからな」

「――神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの(SYSTEM)か」

「よく分かっているじゃないか」

「まぁ、神がいるころに比べ、切られる信徒の数が格段に増えたがね。聖と魔を司る神と魔王がいなくなれば、様々なところで特異な現象も起こる」

「そうだな――なら、お前が消えるという特異もな――」

 

 

ズシュ!

そして、刹那、士郎の剣がコカビエルの腹部に剣が突き刺さる

 

「天神龍皇・・・貴様!」

「薄汚い血だな」

無数の光の槍を出現させると同時に

彼の黒き翼が宙を彼の黒き翼が宙を舞う

「まるでカラスの羽根だ。薄汚い色をしている。アサゼルの羽根はもっと薄暗く、常闇のようだったぞ」

バニシングドラゴン、もといアルビオンは黒き翼を持っていた

「どうせ堕ちたしるしだ。地より下の世界へ堕ちた者に羽なんてひつようないだろ?まだ飛ぶつもりなのか?」

「『白き龍(バニシングドラゴン)』ッ!俺に逆らうのか!」

「――うるせぇよ!とっととその羽もがれて堕ちろ!」

士郎がそういうと同時に『白き龍(バニシングドラゴン)』から音声が聞え、コカビエルを覆ってたオーラが減少する

 

「これなら、苦戦せずに遣れそうだ」

「おいおい、天神龍皇よ、あまり暴れないでくれよ?」

「暴れはせんさ、ただ、この世界を破滅に追い込むだけだ」

「あまり、よろしいとは思わんが?」

「大丈夫だ、問題ない」

そういうと、士郎の剣に魔力がたまっていく。そして空間が裂け、その間から、無数の手が現れコカビエルを掴んでいく

「テメェは少しばかりおいたがすぎた、その代償支払ってもらうぜ、なぁに、最小魔力での行使だ、人間並みの魔力だから痛くはねえよ」

それと共に、黒い手がコカビエルの羽根をむしりとった

その直後、

ドゴッ!アルビオンの拳がコカビエルの腹部に深く突き刺さった

身体をくの字に折り曲げて、コカビエルが吐しゃ物を地面に撒き散らした

 

「……バ、バカな……。こ、この俺が・・・」

「ありきたりだな」

「確かに」

反抗しようとしたコカビエルを問答無用で剣が貫く

「ガハッ!」

血を噴出すコカビエル

そして、無理やり魔力が奪われ、瞳から生気が消えていた。

 

 

 

 

 

コカビエル襲撃事件から数日後――

放課後、部室に顔をだした俺はソファーに座る外国の女の子に驚いた

「やあ、士郎」

緑のメッシュを入れた女子――ゼノヴィアが駒王学園の制服を身に纏い、堂々と部屋にいた

「なっ・・・なんでさ!?」

その直後、ゼノヴィアの背中から黒い翼が生える

「(悪魔の翼って事は・・・悪魔!?)」

「神がいないと知ったんでね。破れかぶれで悪魔に転生した。リアス・グレモリーから『騎士』の駒をいただいた。デュランダルがすごいだけで私はそこまですごくなかったようだから駒一つで済んだ」

「そんで、この学園に編入してきたと?」

「そういうことだ、よろしくね、士郎くん♪」

「真顔でかわいい声だすな」

「イリナのまねをしたのだが、上手くいかないものだな」

「まぁ、気にスンナ」

少し、なだめるように言う士郎であった。

そして、リアス・グレモリーの眷属悪魔に新たに聖剣デュランダルの使い手が加わるのであった。

 

そして、新たな物語もゆっくりと動き出すのであった。

 

 

 

休日――

 

とある人物と待ち合わせることになり、士郎は待ち合わせ場所に来ていた。

「待ちましたか?」

そこに現れたのは年および身の丈に会った服を着た小猫だった。

「いんや、今来たところさ、んじゃあ、行こうか」

「えぇ」

となんでこうなっているのかというと、引っ越しの手伝いの埋め合わせである。ちなみに、その後方には、木場とイッセーとアーシアとゼノヴィアがいる。ほかにもいる。

「にしても、浮気調査にしても奮発しすぎだろ?」

「なんででしょうかね?」

「まぁ、気にせずってところだな、小猫なにが買いたい?」

「服とかですね――した「却下」冗談ですよ、普通に服です」

「ん、まぁ、いくか」

それから、二人は東京に繰り出した。

 

「さてと、っとこんなところかな?」

手元のスマートフォンを見ながら言う士郎。

「どうするんですか?」

「最初は服、途中でランチ、そのあと生活雑貨とか小物見に行くか」

「お任せします」

「おう、任せろ」

そういうと、士郎は小猫をエスコートするように街中を歩き出す。その浮世離れした二人に衆目の視線が注がれるが気にせずあるく士郎と小猫。それから、レディースの店に入る。古今東西こう時男は待つというものだが

「士郎先輩、選んでみてください」

「(…試されているのか)わかった」

小猫に言われ、服を選ぶ士郎。とりあえず選んだのは、小猫にあったのは容姿相応の服といったところだ。

「これ、ですか」

「あぁ」

持っていったのは、少し長めのスカートにジーンズジャケットに、無地のシャツだ。

「まぁ、着てみ」

「わかりました」

そういって試着室に入る。それから10分もかからず

「できました」

試着室から出てくる小猫。

「おぉ~いいな」

「ですね」

少し大人っぽくなった自分に嬉しそうな表情の小猫

「それにしても、なんでワンピースとか選ばなかったんですか?」

「いや、シーズンと高校生らしいってところでさ」

「へえ~さすがです」

かたいものの、笑顔な小猫。そういうと、レジに向かい

「これ一式ください」

「はい、かしこまりました」

そういうと、小猫が会計しようとするから

「会計はカードで」

「はい、ありがとございます」

士郎が代わりにカードで払う。

「いいんですか?」

「問題ないよ」

それから、会計も終わりその服で外を歩くと

「…」

身長と相まってか、先ほどとは比べ物にならないくらいの人たちに見られる小猫。素材がいいため、人々の視線をいやというほど集める。それから

 

「そうだな、飯にするか――」

士郎は小猫をつれて裏店に向かうのであった。

 

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