ハイスクールD×D/Re:Zext Night   作:有栖川アリシア

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第三十九話 優雅な夕餉と博打

――数時間後

 

ホテルの自室近くのラウンジ

「いや~楽しかった~」

背中を伸ばすサツキ。プールから上がると時刻は5時だった。

 

「あぁ、いい気分転換になったよ」

その隣では、相変らずのフリル付きドレスのリアナ。

「イイ感じだったわ~」

レイも言う。相変わらず、全員遊び終えた子供のような顔をしていた。

一番後ろのには、士郎だ。

「(ちょっと、はしゃぎすぎたかな…)」

そう思う士郎。だが

「少しディナーまでは時間もあるし、各自部屋で待機ってところね?」

「それがいいな」

そうリアナは言うものの、士郎は部屋の状況をあまり知らない。ある程度は予測がつくが。

「そういえば、俺って部屋どうなっているんですか?押さえているのは3人部屋が二つって聞きましたけど」

「あぁ、伝えていなかったわね、士郎の部屋は、サツキとアルビスと一緒よ」

「(だろうと思った!!)わかりました」

表情は平然を装いながらも心の中でツッコミを入れる士郎。見れば、サツキとアルビスはにやけている。

内心何事もありませんようにと思いながら士郎はサファイアさんについていき、一行は48階の自分たちの部屋に向かった

 

それから、サファイアさんからカード式の鍵を受け取り、部屋に行く。

 

「ここみたいね」

「えぇ」

部屋の中に入る三人。部屋の中は、豪奢なつくりというものではなく、至って普通といったところであった。

「あら、シンプルね」

「えぇ、下手に豪奢じゃないから、気遣いしなくていいわ」

「だな」

それから、士郎は近くの椅子に座り、サツキとアルビスは、ふかふかのベットにゴロンとする。

「「ふかふか~」」

どうやら、フカフカらしい。見てて士郎も癒されるそんな中だった。

prr――

士郎に着信が入った。相手はサファイアさんだった。

「もしもし」

『士郎、そっちはどうかしら?』

「どうもしてませんよ、どうしましたか?」

『食事よ、レストランにいくわ、着替えてこのフロアのラウンジに集合してちょうだ』

「わかりました、そういや、ドレスコードは?」

『勿論あるわ、そこのところ、気を付けてね』

「えぇ、わかりました」

士郎はそういって、電話を切る。

「士郎、もしかしてサファイアさんから?」

「あぁ、レストランで食事だとさ」

「そうね、もうそんな時間ね」

時計を見ながらサツキがいう。

「ドレスコードがあるらしい」

「ドレスコードねぇ」

そういうと、厄介そうな顔をするアルビス。

「どうした、アルビス厄介そうな顔をして」

「その、これから行くレストランのドレスコードの度合いがどれくらいかによって変わるからね」

「あぁ」

そんな中

「あっ、そうだ士郎、予備の市販のブレザー持っていたわよね?」

「ん?あぁ、あるぞ」

そういうと、王の財宝(ゲートオブバビロン)を起動させ中からブレザーを取り出し

「ついでに、私の制服の予備の一式取ってもらえる?」

「一式、まぁ、やってみるか」

士郎は頼まれたを取り出す。ちなみに、こんなことをすればこれの所有者本人(ギルガメシュ)に怒られるがあっちも理解しているので問題ない。

「おっ、来た来た」

そして、サツキは自分の制服のスカートに白のシャツを着て士郎の市販のブレザーを身にまとう。

「あら、いいじゃない」

「アルビスは大丈夫なの?」

「えぇ、問題ないわ」

アルビスは近くのバックからカクテルドレスを取り出す

「ま、こういうことを想定してってところよ、ところで士郎はどーするのかしら?」

「おっと、そうだったな」

そういって、士郎は一瞬でスーツ姿に変身する。

「んじゃあ、行きましょうか」

「そうね」

そして、ぞろぞろと部屋からで始める面々。まぁ、ラウンジのところまではよかったんだが、そこからレストランまでの道が…困ったものになった周りの視線が厳しいのだ。それもそうだ。これだけな面子がそろえばそうなる。それからやっとこさでレストランに到着した。

 

「ようこそ、当店へ」

「どうも、ホテル経由で予約していたマルコシアスよ」

「6名様ですね。こちらへ」

彼女たちといい服といいそれらがすべて合わさって美しさを際立たせていた

「それにしても、何故か目立ってるわね」

サファイアがそういう

「無理もないだろうな」

「そうかしら、地味そうな色を選んだつもりなのにね」

「(そりゃ、なんでも似合いそうだからな…)」

そう思っている士郎、ちゃんとくびれた腰回りに、出るところはちゃんと出ている。一言で言えば、モデルでもうらやむレベルの容姿の持ち主とモデル並みの容姿を持った者たちが一同に介しているのだ。

「それにしても、この衆目はなんでしょうね・・・特に変わったことはないのに」

「(自覚ないのかよ・・・)」

そう思っている士郎

「まぁ、あまり嬉しいことではないですが、とにかく席に座りましょう」

そういうと、席に座る士郎達

「――ご注文は」

各自、注文していく面々

「では、コースで」

そして、順番に士郎も注文していく

 

メニューを待つ間

「では、本題に行きましょうか・・・」

ステリアさんがそう言うと同時に、面々が真剣な顔になった。それにしても、先程までの顔が嘘のようだ。

「今回の目標ターゲットはこの写真に写っている人物よ」

サファイアさんが一枚の写真を机の上に出す

「彼ですか」

真ん中に写っている男性がそうだろう

「えぇ、ファルス・グランデリッヒ、『禍の団』の一員でもあり、出資者よ」

「出資者ねぇ…って、ことは相当護衛ガードも堅いと?」

士郎が、投げかけるように聞く

「そうね、けど比ではないわ」

「実行日は?」

火鉢が確認のために聞く

「今日の夜、アジトというよりねぐらを襲うつもりよ」

「んで、どこなの?」

アルビスが場所を聞く

「ジョホール海峡の近くの倉庫ね」

「チームはどうされますか?」

ステリアが聞く

「事前情報によると、30名くらいが張り込んでいるみたいわ、だから全員でかかるわ、一斉攻撃ね」

「30名も、よく用意できるもんだ」

リアナが呆れたように言った。

「まぁ、とりあえず、ディナーでも楽しんだりしましょうか?」

料理を持ってくるボーイの姿を察知して、話を切り上げるサファイアさん

 

 

それから、楽しい食事が始まった

「んで、士郎、最近どうなの?」

食事の中、サファイアさんが話出しがわからないオヤジのような質問をしてきた

「あぁ、最近ですか、すこぶる順調ですが?」

「絶対、順調じゃなくてトラブルに巻き込まれてるわよね、だって、先日もあんなことあったし」

ジト目まではいかないがそんな目で見てくる火鉢、あんなこと、つまり、コカビエル襲撃事件だ

「それにしても、大丈夫なんですか?グレモリー一族は情愛深い一族ですけど、リアス・グレモリーが貴方のような方を野放しにするようには思えないんですけどね?」

「あぁ?そこいら辺は何か裏で何かあったらしくて、部長というかリアス先輩も了承しているみたいですよ」

「まぁ、そりゃ3大勢力、ひいては四大勢力のバランスを指先一本で崩しかねない存在が現れたからね、呑むべき判断飲まないといけなくなるからね」

レイがそう言った、それを尻目に少し笑っている雰囲気を出しているリアナとサファイアさん。

「しかも、付け足すようだが、大戦以降は赤龍帝と白龍皇、この二つが跋扈してたのにな」

リアナがこちらを見ていった。

「それにしても、士郎、あなた、学校ではかなり人気でしょう」

「人気ねぇ…そう言われればそうですかね、なにせ、一緒にいる仲間が仲間ですから」

「そうねぇ、リアスが誇ってるくらいだし、それに一目見ただけでも人気になるくらいの人たちだからね」

サファイアさんが言う。その横では微笑んでいるレイ。

「それにしても、サファイア、リアスは嫉妬してないのか?」

「嫉妬してるわね、もし、仮に私がリアスと同じような行動をすれば、大変なことになるわね」

笑いながら言うサファイア。若干シャレにならない

 

楽しい食事の時間は進んでいき、皆が食事を食べ終わり、珈琲や緑茶や紅茶を飲んで一息ついてた頃

「お会計、お願いしますわ」

サファイアがそのへんにいたボーイを捕まえ、その旨を伝えた

「こちらがお会計になります」

そう言うと、一枚の領収証が出てきて、それにサファイアさんはマークする。パッと見ただけで相当な値段だった気にせずにとまではいかないが、ある程度は頭の中に入れておいた。そして、席から立ち上がる。やはり、服装が服装だけあって士郎たちは目立つのは当然であった。

 

 

レストランで各自解散となり、士郎たちは自室に向かって歩いていた。

相変らず士郎とサツキとアルビスの三人で歩いてる。というものの、アルビスはこのマリーナの地図を読みながら歩いている。

「おい、アルビス大丈夫か?」

「えぇ、大丈夫よ、なんかあったら私のかわいい騎士が守ってくれるから」

ととてつもなく困ることを言われるが、内心意味を知っているので何も言わない士郎。そんな中

 

「ねぇ、カジノでも行ってみない?」

アルビスが話しかけてきた。

「カジノ?」

「えぇ、カジノ、なんか面白そうじゃない」

「(面白そうってな・・・)まぁ、確かに面白そうではあるがな――」

とアルビスと言葉を交わすと、唐突にひらめく士郎。

「まぁ、そうだな――嗜む程度ってところで社会見学の一環で見に行くか」

「そうね、なら、この服装じゃなくて部屋で着替えてからってところね」

「えぇ、わたしもそう思っていたところよ」

どうやら、サツキもついてくるみたいだ。

 

それから、士郎達は部屋に戻り、そして、着替え終わる。二人とも下はジーパンだが、アルビスは上は白いTシャツに黒いハーフコート、サツキは赤のボタンシャツに黒のパーカーだ

「んじゃあ、行くか」

ちなみに、士郎は下は白いTシャツに黒いライダージャケットだ。わかりやすく言うとギルガメッシュの服だ

そして、カジノエリアに士郎達は向かった。

 

――カジノエリア

 

めちゃくちゃ煌びやかなエリアに加え、うるさいくらいの人の声。こんな中では、士郎たちといえど中々目立つことはない。そんな中

 

一通り中を見てみる士郎。それから

「――士郎、お任せするわよ?」

「あぁ」

アルビスに言われ士郎は、ブラックジャックのエリアの前にやってくる。

そして、ディラーがこちらを奇異な視線で見ていることに気づく士郎

「(―――お招きに与るとするか?)」

『(望むところです、士郎)』

アルトリアに聞くとノリノリといった感じで彼女がそう言った。

 

それから、ディーラーの前の席に座り――

「んじゃあ、始めましょうかな」

目の前にいるのだディーラーだ。

「その清澄な闘気・・・強者とお見受けしたが、如何に?」

「さぁな」

そう受け流す士郎。これから賭け事をするとは思えない弛緩した空気に満たされる。苦笑するディラーはその見目麗しい端正な顔に苦笑を浮かべていた。穏やかな目元に、左目の下にある涙粒のような黒子が印象的な男の色香を加えている。

 

今回は、一対一でブラックジャックをする

 

「(アルトリア、この俺に勝利を)」

『(はい、必ずや)』

その後ろでは

「では、お手並み拝見と行きましょうか。かわいい騎士さん」

アルビスがそう言った

 

ちなみに、ここでチップの確認をしておく、いや、チップの説明をしよう

特別なチップ $10,000,00

緑色のチップ $100,000

紅いチップ $10,000

青いチップ $1,000

黄色いチップ $100

紫色のチップ $10

 

 

 

(100円/1$)とする

 

スペード→S

ダイヤ→D

クラブ→C

ハート→H

ちなみに

J、Q、Kは10とする

Jokerは、全てとする

A(エースは)「1」としても「11」としてもよいとする。

 

として進めていこうとする

 

 

「では、BETで」

そう言うと、近くで買った黄色のチップをテーブルに二枚置く

士郎の闘気いや、気配がガラリと変わった。

「では、DEALを開始してよろしいですね?」

「あぁ」

そういうと、ディーラーがカードを配る

現在、手札にはD3とS8だ

そして、自分に向かって手招きをする。

そういうと、ディーラーがカードを一枚渡す

来たのは、DJ(10)

つまり、D3とS8とDJで合計21だ。

そして、士郎は手のひらを下に向け水平に振った。

 

そういうとディーラーがHITし始める。

ディーラーの手はD4、D8、S3、DJつまり、ディーラーはBURSTした

つまり、1.5倍配当が来る。そうなると元手は200$だから、その1.5倍の300$分の配当が来た

 

余裕の表情のディーラー

「BET」

賭け金を置く、今回の掛け金も20$だ

「DEAL」

そういうと、カードを配るディーラー

来たカードは、DJ、CA、つくづく運がいいのかわからないがいい手札だということは変わらない

「(NATURALだな)BLACKJACkだ」

二連続でブラックジャックとなり、再び300$を手に入れた士郎

「BET」

そういうと300$の賭け金をおく士郎

「DEAL」

カードを配るディーラー

来たカードは、J5、C5、だ

「(あわせて10か)」

そういうと、テーブルを軽くコンコンと叩く、こちらのHITの合図だ

来たカードは、J9だ。つまり、合計19だ

そして、少し考えた末、テーブルの上で手のひらを下に左右に振る

そして、ディーラーはH6、DK、CKで、バーストだ

勝利し配当の450$を得る

 

それから、数時間後

 

周りには物凄い数の人だかりができていた。その中には、怖そうなマフィア関係の大ボスと思われる人や普通の遊びに来た西洋の人、それに中国人と思われる人など様々な人が士郎のプレイを見ていた。

無理もない、士郎はディーラーを泣かせるレベルで勝っているのだ

若干、後ろにいるサツキとアルビスも驚いていると同時に、若干引きかけている

現在、士郎は70回位やってて、ほとんど勝っている。負けたのは2回位だ

不正を疑う余地もないくらいフツーのプレーをしている士郎、しかし、その儲けがすごい

現在、士郎の手元には

特別なチップ $1,000,000 17 $17,000,000

緑色のチップ $100,000 23 $2,300,000

紅いチップ $10,000 17 $170,000

青いチップ $1,000 23 $23,000

黄色いチップ $100  30 $3,000

紫色のチップ $10  48 $480

      TOTAL    $19,496,480

 

 

 

つまり、1$100円だとして換算すると、日本円にして、19億4664万8千円あるのだ

ちなみに、元手は200$(20000円)だ

儲けとしては、約9万7千倍の儲けだ

「――(少し、やりすぎたかな)」

なんで、儲かっているか?そんなのは簡単だ。士郎のスキルとシンクロがそうさせているのだ。

ちなみに、勝負中の士郎のステータスは

アルトリアの、直感(Rank A)と持ち前のポーカーフェイス=めちゃくちゃ強い

+α黄金律(Rank A)、原初の一(Rank×)、仕切り直し(Rank B)、千里眼(Rank A)、だ

 

ただでさえ、周りからすれば奇異な格好だ。それに引き換え、手元にある大量のチップがその異様さをさらに際立たせていた。

そろそろ、退き時というよりか、直感がこの勝負は引け言ったので

「終りで」

そういうと、ホッとした顔をするディーラー

士郎は、テーブルからチップを持って離れる

「(ありがとな、アルトリア)」

『(いえいえ、それにしても、いささかやりすぎでは?)』

「(自重というものはしないたちでね・・しかし、やりすぎた感はあるな)」

『(では、よろしいですが)』

そういうと、休みにつくアルトリア

 

そして、近くの換金所に向かう士郎とその一行

周りの視線がものすごい状況になっている

「それにしても、士郎すご?い!」

「えぇ、凄すぎるわ士郎」

隣の二人はやけにテンションが高い、知り合いが勝ったのが嬉しいらしい

「にしても、いくら位あるのかしら?」

「ざっと見て、5億位じゃないかしら?」

「いや、そんなもんじゃないだろ?」

小さな声でそういう士郎

「どっちにしろ、少なく見積もっても慎ましく暮らせるだけのお金はあるわね」

「まぁ、だろうな」

と言葉を交わしながら歩いていると換金所に到着した。

 

「換金をお願いしたいのですが?」

「こちらでお待ちください」

そう言うと、少し待たされ、専用の部屋に案内される士郎

 

そして、換金所の受付嬢の前にチップを置き、

「換金をお願いします」

「かしこまりました。チップをご確認いたしますね」

そういうとチップの枚数を数える受付嬢

「全部で、$19,496,480ありますので、カードによるもととなりますがよろしいですか?」

「…カード?」

「はい、金額が大きいのでカードによる決済になります」

「カード決済…」

少し困惑した表情の士郎。だが、すぐに何かを思いつき

 

「このカードでお願いします」

士郎は、自分の財布からただの黒いカードを取り出しそれを渡すと

「はい、かしこまりました」

手続きをし始める受付嬢

「にしても、いくら入ったの?」

「まぁ、慎ましく暮らせるだけの額さ」

「どうも、そう見えないけどね」

「ま、そういうことにしておいてくれや」

「えぇ、そうしておくわよ」

言葉を交わす士郎とサツキとアルビス。そして、すべての手続きが終わり、カードを受け取りカジノエリアから出たのであった。

 

 

 

「にしても、結構儲かったな」

「えぇ、儲かりすぎよ」

サツキが歩きながら言う

「才能あるんじゃないの?」

アルビスも、言った

「いや、ないな」

「そういや、ご飯も食べちゃったけど、このあとどうする?」

アルビスがそう言った。

「そういや、このホテルの近くには大きなショッピングエリアがあるんだよな?」

「えぇ、こっから割と近いわよ」

サツキが手元にあった地図を見る

「んじゃあ、ウィンドショッピングがてら行ってみるか?」

「いいわね、賛成」

「んじゃあ、行きますか」

「「おぉ~」」

そういうと、すぐ近くのショッピングエリアに向かった

 

 

 

 

 

「「「おぉ~」」」

3人は驚きの声を上げていた

目の前には噴水の大広場があり、それを中心とするように円形上に沢山の店があった。

服の店が多く、そのほかにも宝石の店とかもある、中には少し高級そうなアイスクリーム屋さんも、ちょっとしたカフェもある。

 

ちらほらと、その先に続く道にも店がある

「広いな~」

「えぇ」

そういうサツキ、若干目が光っている。

「(とりあえず、ウィンドショッピングだし、まぁ、少し見て回るか)」

 

「さ、行こ、士郎」

「ほら、はやく、はやく」

アルビスとサツキがそう言った

「あぁ、そうだな」

 

そういうと、テンションの高い二人のあとを追うように歩き始めた

そして、士郎たちはとあるアクセサリーの店の前にいる

「うわぁ~キレイ~」

サツキが目を輝かせながら隣でサツキの意見に同感して頷いているアルビス

目の前にあるのは、綺麗な指輪が二つ

どうやら、それが気に入ったらしい

サツキが見ているのは、大きなダイヤ型の紅い宝石に、銀で装飾があしらわれている指輪

アルビスは、大きな真珠がはめ込まれた中央の涙型の綺麗に光り輝く石に広げた両翼のデザイン指輪がついたのネックレス

二人とも、欲しそうな目で見ている

値段を見てみると、ふたつとも$2000で、二人がすぐに買えるような値段ではない

まぁ、ふたつとも日本円で20万円はするのだ

「それにしても、綺麗なわりにあって、高いわね」

「えぇ、とてもじゃないけど私たちには届かないわ」

そういって、二人は諦めたかのようにその場から離れた、それを見て少しモヤモヤする士郎

しかし、そんなことを気にしている余裕はなく、二人のあとを付いていく士郎

 

服を眺めて見ている二人

その後ろをついて行っている士郎

「う~ん、買っていいならガンガン買っちゃうんだけどね?」

「まぁ、仕事だしね?」

そう言っている二人、どこか寂しそうに見える

そして、近くのアイスクリーム屋さんに入る3人

値段は少しお高めだった

どれも$10単位のアイスとかがある

とりあえず、各自でアイスを買おうとしていると

「奢ろうか?」

「「エッ!?いいの?」」

二人の声が重なった。そういうと、サツキはストローベリー、アルビスはレモンのアイスを注文し、士郎はチョコレートのアイスを注文し、そのほかにも、紅茶を三つ頼み合計で$39払った

 

「「おいしい~」」

二人ともいい笑顔で、喜びながら食べている。しかし、士郎の心は得体の知れぬモヤモヤがを支配していた。そして、士郎は思いきった行動に出た

 

「んなぁ、二人とも」

「なに?」

「少し、ここで待ってて」

「え?別にいいけど、どこか行くの?」

「ん?ちょっとね」

そういうと、士郎は駆け出していく、そうさっきの宝石店にはいろうとしたとき

「――流石にこの服じゃまずいかな」

そういうと、近くの男性トイレの個室に入り

「――」

ゆっくりと集中し、魔力を溜め

パッ!

瞬間的な光と共に、士郎の姿は変わった

相変わらずの中性的な顔、しかし、黒い髪は輝くような金色の髪になっており、服装は、濃紺のドレスシャツにネクタイ、フレンチ・コンチネンタル風のダークスーツになっていた

どうやら、凡庸性がある。手には、ご丁寧に黒い革の手袋をしていた

 

「(凡庸性ありすぎ…)」

そう思いながら、先程の通路を通って宝石店というよりかアクセサリーの店に向かう

その姿は、周りの目を引くものだ。まぁ、無理もない、士郎みたいにスーツをココまで着こなし、違和感のないのはかなり珍しいからだ

随分と目立っている士郎、当然そのような人物が店に入れば、自然と人も流れていくはずがなく

「すいません」

近くにいた、店員に声をかける

「はい、なんでしょう?」

士郎の姿を見て驚いているのか、少し言葉に緊張が見られた

「あの、ショーウィンドに飾ってあった、アクセサリ二つ欲しいんですけど?」

「えぇ~と、テンペスタ・ディ・チェーリとディ・チェーリ・ペガソですね」

名前と写真を見せてくる、写真には二人が欲しがっていたものだった

「あぁ、それで、それでいくらだい?」

「合計で$4000です」

「わかった、では、これで」

そういうと、手元から一枚のカードといっても、さっき即席で発行したクレジットカードなのだが、それで会計を済ます

そして、そのカードのなかにある金額を見て驚いている受付嬢

それから、丁寧そうな箱に包まれた二つのアクセサリーを持ってきた

「こちらです」

中を確認する士郎

「どうも」

それを大切に受け取る士郎

士郎が店を出て行くまで、店員・客の区別なく二人に見とれていた。

 

「(――おやおや、少し目立ちすぎたかな)」

そういうと、極力気配を抑えるようにする。

しばらくせずに、士郎は周りの風景にとけ込めていた。人の流れも普通になってきた

それを確認すると、近くの個室トイレにゆったりとした足取りで向かい

 

「――」

先ほどと同様に、魔力を溜め先程まで来ていた服に戻した

そして、服装に問題ないことを確認し、再びトイレに出て二人の元に向かった

先ほどとは違い、士郎には目もくれずに歩いていく人

「(まぁ、こんな感じがなぜかいいんだよな…)」

そんなふうに、思いながら歩いていく士郎

 

それから、二人のいるアイスクリームの店に到着する

どうやら、二人が同時に気づき、こちらに手を振っていた。少し、にっこりと笑う士郎

ゆっくりとした足取りで二人の席に向かう、そして、先程まで座っていた席に座る

「ねぇ、士郎、どこ行ってたの?」

アイスのスプーンを加えながらいうサツキ

「ん?ちょっとな」

「えぇ~勿体ぶらないで教えなさいよ」

少し強めの口調で言うアルビス

「ん~まぁ、コレを」

そう言うと、二人に中身を少し確認し、二人に差し出す

 

「ん?コレは?」

アルビスが聞き、不思議そうに見る二人

「まぁ、あけりゃわかるさ」

そういうと、二人はその箱を開けてみる

「「―――!!!!!!」」

二人の顔が、驚き一色に染まった

 

「士郎、これって!?」

サツキが驚きながら聞く

「ん?あぁ、ささやかな俺からのプレゼントだけど」

「えっ、ほんとに!?」

聞き返すアルビス

「あぁ、ほんとさ、どうだい?気に入ったか?」

「えぇ、とても気に入ったわ」

早速付ける二人、その顔はウキウキしていて、胸元のペンダントがさらに輝いていた

めちゃくちゃよろこんでいる二人を見ながら、紅茶を飲む士郎

その紅茶は、とてつもなく美味しかった

 

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