ハイスクールD×D/Re:Zext Night 作:有栖川アリシア
時間は深夜、暗黒に満ちた世界の中、それには星明りが満ちている。周囲には背の高い草木が生い茂り、遠目に廃屋となっている建物がある。暗黒でも目が利くのが悪魔だからというところもあるが一番大きいのは鷹の目だからだ。
「・・・血の臭い」
小猫ちゃんがボソリと呟く。周囲はシーンと静まっているが、その気配を感じることができる。殺意と敵意が半端ではなく進みに連れ、立ち込めている殺意や敵意がいっそう濃くなる
「ハハハッ・・・殺す」
地の底から聞こえるような低い声音。何よりも、不気味さが半端じゃない
隣でイッセーは少し震えている。しかし、それを傍目に士郎は戦闘を歩いていく。
「はぐれ悪魔ギルア。あなたを消滅しにきたわ」
一切臆さず言い渡す部長
『ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタ………』
異様な笑い声が響く
そして、地面から現れたのは、上半身裸、下半身バケモノの形容しがたい異形な存在で、大きさから見ても5メートル以上、両手に槍らしき得物をひとつずつ持っている
「(化け物が――)」
頭の中には、冷静な自分が常にいる。
「主のもとを逃げ、己の欲求を満たすだけに暴れまわるのは万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、あなたを消し飛ばしてあげる!」
「こざかしぃぃぃ!小娘がぁぁ!その紅の髪のように、お前の身を鮮血で染め上げてやるわぁぁ!」
吠える化け物に、鼻で笑う部長。
「雑魚ほど、洒落のきいたセリフを吐くものね。士郎君、私たちはここで見させてもらうわ」
「部長?大丈夫なのですか?」
姫島先輩が聞く
「大丈夫よ、わたしの感がそう告げているわ――士郎、行ってもらえるかしら?」
「えぇ、わかりました」
そういうと、ギルアの前に立つ士郎。
「はっはっはっ、まだ悪魔なりたてのようなこのクソガキが、この俺を倒すだと!?かかってこいや!!」
そういうと、槍を投げてくるが、それを純粋な脚力だけで回避する。そして
「
士郎の左右の空間が歪む。 まるで浮き出てきたかのように姿を現したものに全員が息を呑む。剣と槍が一本ずつ、施されている装飾や感じ取れる魔力の量から明らかに武器だ。士郎は、その中の一本の輝煌の剣を掴む。
「(――
それを掴み、一気に飛び出していく。じわりと魔力が体から染み出す。ブラッド・レッドの魔力がその輝煌の剣を包んでいく。それを一気に横薙ぎで攻撃する。
「なっ!!」
ものすごい速さで薙がれた剣が、一気にギルアの腕をはねる。
「な・・・そんなっ!?」
「甘い――
隕鉄の
「我が才を見よ! 万雷の喝采を聞け! インペリウムの誉れをここに!咲き誇る花のごとく……開け! 黄金の劇場よ!!」
魔力が周囲に放出され
「
絢爛豪華な劇場が展開される。
「オリンピア・プラウデーレ。解放『招き蕩う黄金劇場』独唱の幕はここに上がる!さぁ!公演の開幕だ!」
そういうと、士郎は前に倒れこむようにして、一気にはぐれ悪魔に向けて走りだす、そして、剣を構える
「ゆくぞ!
放たれた斬撃―手元に残る確かな手応え。それは、この一撃が通ったことを証明している。
「天幕よ、落ちよ!
次々と無数の剣戟が悪魔に切り刻まれていく
その光景はまるで舞踏会のような美しささながら
それは、騎士ナイトのごとく蹂躙する速さ
「おのれぇっぇぇぇ!」
吼える悪魔、それに対して士郎はこういう
「美しくないな・・・醜い・・・醜いぞぉぉぉおおおおお!」
士郎は吼えるように言う
「唸れ!喝采のごとく!」
そのまま、背後の空間から
「開け…!上手くかわせよ!
それは英雄王の唯一無二の親友で「神を律する」と謳われる鎖。
数少ない「対神兵装」のひとつで、相手の神性が高い相手ほど制約・拘束力が高まる。
しかし、いくら縛り上げたところで相手を無力化できるわけではない。ちなみに神性を持たないものにとっては少々頑丈な鎖。
ジャラララ!
それが問答無用ではぐれ悪魔を縛り
「不義不徳の奴原どもよ! 無実無根の自覚はあるか!?これなる生贄の血をもって、その喉を潤したまえ……
背後空間から現れた無数の槍がはぐれ悪魔を拘束する
そして、士郎自身が槍の一撃を放つ、その瞬間、周囲に無数の杭や槍を生えさせはぐれ悪魔を穿ち拘束した。自身が投槍でとどめの一撃を加える。
「うがぁぁぁぁ!」
咆哮を上げる、はぐれ悪魔、士郎は攻撃を止めず最終段階に入る。
「
魔力によって構成された真紅の大剣が一瞬にして霧散し、それが再構成されていき、一本の"聖剣"が現れる。
「我が一撃、受けきれるか!」
そのまま、剣を空に振りかざし
「あれは、そんな!存在するはずのない対界用の
木場が驚くのも無理もない、それは木場にとてもなじみのある剣、いや因縁のある
「伝説のアーサー王が所有していた・・・剣!」
士郎は後ろにいる観客達に向けて言い放つ
「そう、木場の言うとおりだ、見せてやるよ、聖剣エクスカリバーの本当の姿・・」
そのまま、腕に魔力を溜めるイメージを作り出し、というよりか、運命の戦争と同じ騎士王と同じポーズをとる。そして、はぐれ悪魔に向けて高々と剣を振り上げる。それと共にどす黒いというより赤黒い魔力が
「――
人目も気にせず光の断層による『究極の斬撃』が放たれる。それは、黒い光の帯となって空に突き抜けた。その能力は、
「滅びもまた美しい。日没は、再生の約束だ。まあ、余の好む美しさではないがな。……我が
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今の光景や景色のあまりにも壮絶さにポカーンとしてる面々
「おい、士郎?やりすぎだろう」
劇場の景色がなくなり、月の光が周囲を照らし始めた。
「士郎君?どういうことか教えてもらおうか?どうして君が聖剣エクスカリバーを持っているのか?」
ゆっくりと俺の前に鋭い眼差しの木場祐斗イケメンがたった
「理由は簡単、俺のこの
「えぇ、それは、
「そういうことだ」
士郎は投影していた
「純粋な力で鍛え上げられた剣さ、だから、誰がと言うわけじゃないけど、ほとんどの人が使えるようになる、もちろん、祐斗おまえもな」
「へぇ?触っても平気なの?」
「あぁ、問題ない」
「もはや、
つっこむ木場だった