ハイスクールD×D/Re:Zext Night   作:有栖川アリシア

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第五十九話 白の警告

深夜――

 

士郎は、見回りもかねて悪魔稼業に精を出していた。隣には、珍しくジルニトラも人型で現界している。

「ふぃ~今日もこんなところかね?」

「上々といったところではないのか主?」

と人型のジルニトラに自動販売機で買ったスポーツドリンクを渡し、士郎も一息ついていると

 

「久しいな、滅神龍皇」

「おや、女づれか」

闇夜から姿を現したのはラフな格好の男、さわやかフェイスの孫悟空だった。

「美猴か…」

「ま、相棒の付き添いでさ――」

そういうと、その後ろから

「二か月ぶりだな、丹羽士郎」

「ヴァーリ・・・さて、何用かな?」

軽く身構える士郎

「まぁ、そう構えるな、今日はそういうことを言いに来たわけじゃない」

「じゃあ、なんだってんだ?」

「レーティングゲームをするそうだな、相手はアスタロト家の次期当主」

「あぁ…ってか、どこでっていうのは置いておいて、それがどうした?」

「気を付けた方がいい」

「やはり、お前もか」

そういう士郎。

「わかっているのか?」

「あぁ、妙に悪魔らしくない波動の持ち主だってのは、俺もジルニトラも感じたし、なにせ、あそこまでの急激なパワーアップは裏があるだろうからな、一応警戒はしておくさ」

「悪魔らしくない波動か、言いえて妙だな」

「それはどうも」

「まあ、俺の言い分だけでは、上級悪魔の者たちに通じないだろうけど、君自身が知っておくぐらいはいんじゃないかと思ってね」

「情報痛み入る――というか、あんたの言い分、間違えたところに言わなければ上級に通じるぞ?」

「アザゼルか、裏切った手前、のうのうといけないさ」

「そうだな…この情報の分は世界が平和にでもなった後、ラーメンの奢りで返すよ」

「そっちこそ、お心遣い痛み入る」

士郎とヴァーリは、軽く手をハイタッチさせ、その場を後にする。

 

『お主もやるようになったのぅ』

「まだまだだよ、ジルニトラ――俺は、家族を守れるくらいにはならなくちゃならないからな」

『前途多難そうじゃな、じゃが、それもまたよかろう』

「そうだな――さてと、帰るか」

『じゃな』

そういうと、士郎は帰路についた。

 

 

翌日 昼すぎ――

 

「以上が報告です」

士郎は、学校を少し抜け出してサファイアさんのオフィスに出向き、昨日会ったことを報告してた。

「白龍皇ヴァーリ・ルシファーがねぇ…」

士郎から渡された一連の書類に目を通しているサファイア。

「駒王だから、空間察知に関して何も言わないけど、ザルね」

「まぁ、そうですね――サファイアさん、どうしますか?」

「あまり警備を強化してもかえって逆効果ってこともあるでしょうから、現状維持ね」

「はい」

「それと、ディオドラの件に関しては、本格的に禍の団(カオス・ブリゲード)のうらがありそうだわ」

「といいますと?」

「あくまでも推測であるけど、たぶん士郎の感じた雰囲気というのは、現禍の団(カオス・ブリゲード)トップのオーフィスによるものかもしれないわ」

無限(ウロボロス)のですか――」

「えぇ、大公の試合の件といい、それに例のグラシャラボラス家当主の不審死もあるからね、裏でつながっているとつじつまがあうのよ」

「そうですか、わかりました、では警戒の方をしておきます」

「たのむわね」

そういうと、士郎はオフィスから出て、自宅に向かうのであった。

 

 

 

丹羽邸――

 

「ただいまー」

「「「おかえり~」」」

家に到着し、リビングに足を運ぶと、そこにはエルとサツキとアルビスが私服姿で寛いでいた。

「(慣れてるな~)」

と半ばこの三人の環境適応能力に驚きつつ、手を洗って自分の部屋に戻って着替えてリビングに戻り、ソファーに座って一息つくと

「はい、お茶」

「ありがとう、アルビス」

サツキがお茶を持ってきてくれた。そんな中アルビスが士郎の隣に座り、士郎は持ってきたお茶をすする。

「ふぅ・・・」

ほんとうに一息つくと、アルビスが疲れたような顔をして、士郎の膝をまくら代わりにして寝っ転がってくる。

「あ゛~疲れた~」

「おい、アルビス、ナチュラルに俺を枕代わりにするな」

「え~いいじゃない」

どうやら変える気はないようだ。

「ってか、アルビス疲れたってなんかあったの?」

「学校の宿題が大変だったのよ」

「あぁ~」

納得する士郎。すると

「なら、私もつかれた~」

と座っている士郎の真横から抱き付いてくるサツキ。服越しとはいえ、スタイルのいいサツキ。発育のいい胸元を惜しげもなく押し付けてくる。

「(これは、ヤバい――)」

世の男性であれば即鼻血をだして昇天する、あるいは襲い掛かるが生憎士郎はそんなものは持ち合わせてはいない。というよりは、あまりする気にもなれないが

「(まぁ、これはこれでありか)」

妙に身体をする二人。動きが不審ではあるもの、士郎はゆっくりとソファーにもたれながら瞳を瞑ろうとすると。

 

「そういえば、士郎――ゲーム何日後なの?」

「あぁ、五日後さ」

「へぇ~すぐじゃない」

「まぁな」

士郎は、サツキとアルビスで言葉を交わす。

「なぁ、そういえば、アルビスって翼白いよな?もしかして天使?」

「いや、違うわ、正確にいうと、天使と悪魔のハーフね」

「…ってことは、双極一対にならないか?」

「そうね、基本はそうらしいんだけど、どうも天使の魔力が強く出たみたいでね」

「へぇ~隔世遺伝のようなものか?」

「そんなところね」

言葉を交わすと沈黙が支配するが、それが妙に心地よい士郎。そんな中、どこかで電話していたと思われるエルが戻ってくる。

「士郎、サファイアさんからの伝言だ――」

「伝言、なにさ?」

「取材が入った、冥界のテレビ番組に出るから、覚悟しておくようにだとさ、それと写真撮影もあるらしいぞ」

「「…テレビ番組ィィィィッ!?」」

少しの沈黙の後、驚くサツキと士郎であった。

 

 

「マジか…」

「だよね~驚きだわ」

士郎、アルビス、サツキの三人ともため息を少なからず吐いていた。ちなみに、エルも知っているが別段どうでもよかろうといった顔だ。そして、その三人の各自が作り出すあまりの"めんどくさ~"という雰囲気で一部若干異界化しているのではないかと疑われた程、異様な空気を作っていた。

「テレビ取材と、写真撮影――まぁ、分かっていたことだけどね・・・いざ、こうなると面倒だわ」

「あぁ、俺もだ――恥ずかしいからな」

しかも、三人は顔を合わせる

『「しかもねぇ~」』

ファッション誌の取材まであるみたいだ。それもなぜか、士郎もだ。

「それで、どうすんのさ?」

「まぁ、行くしかないよね…」

流石に、グレモリーの方にも出ないといけないからだ

「「「はぁ~」」」

三人は盛大にため息をもう一回ついた。そして、士郎の下へグレイフィアさんから正式に連絡が入った。要件は『冥界のテレビ局からの出演オファー』だった。しかも、グレモリー眷属全員でのもあるみたいだ。

 

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