ハイスクールD×D/Re:Zext Night   作:有栖川アリシア

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第六十二話 北欧主神と一幕

「やるな、坊主」

敵を葬っていると、後方から声を掛けられる。士郎はそちらに視線を送るとローブ姿の隻眼の爺さんがいた。

「よぉ、オーディン様、どうしてここに?」

そう言いながらも士郎は―雷や焔や風やら虚無の魔術で相手を殲滅していく

「まぁ――わかっているのじゃろ?」

「うしろの面々はわかってないさ」

「まぁ、うしろの物達にわかるように言えば――『禍の団』にゲームを乗っ取られたんじゃよ」

それで、士郎は言葉を続ける

「いま、運営側と各勢力の面々が協力体制で迎え撃ってる――ま、ディオドラの野郎が裏で旧魔王派の手を引いていたのは判明した――おおかた、あの試合もドーピング使ったんだろうな?――ってことだろ爺さん?」

その士郎の言葉に部長たちは驚いている

「あぁ、そのとおりじゃ、それでこのままだとお主らが危険じゃと思ってきたのじゃが――案外そうでもないな」

「まぁな――すまんが爺さんあいつらを外に回す、だから、ここ任せられるか?」

と士郎は聞いているさなか

「相手は北欧の主神と滅神龍帝だぞ!!討ち取れば名が上がるぞ!!」

一斉に魔力弾を撃ってくる旧魔王派――そして、オーディンの爺さんが杖を一度突くと

ボボボボボボン!

魔力弾が空中で弾け飛んだ――その光景に、顔色を悪魔たち

「まぁ、問題ない――それにお主も、持っているんじゃろ?ほれ、アサゼルからじゃ」

そう言うと、士郎と部長たちに小型の通信機が渡される

「――全く、小言の多い方だ、まぁ、使えるからいいけどさ――終焉を見通す眼(ミーミル)

そう言うと、士郎の左目が光だし、直後ルビー色の瞳になった――透き通るその奥には輝く魔術文字

「ほれ、このじじいに任せて神殿の方まで走れ、ジジイが戦場にたってお主らを援護するのじゃ――めっけもんだと思え」

そして、爺さんが杖をこっちにむけ、イッセーたちの体を薄く輝くオーラが覆う

「それが神殿までお主らを守ってくれる、ほれほれ、走れ」

「でも、爺さん!一人で大丈夫なのかよ?」

イッセーは心配するが

「――まだ十数年しか生きていない赤ん坊が、わしを心配するなぞ――」

爺さんの左手に槍らしきものが現れ

「――グングニル」

それを悪魔たちの方へ繰り出すと、悪魔たちは一気に消し飛ばされる。さすが北欧の主神やることがえげつなかった

「なーに、ジジイもたまには運動しないと体がなまるんで、さーて、テロリストの悪魔ども、全力でかかってくるんじゃな、この老耄は想像を絶するほど強いぞ」

どうやら、手加減してこれらしい…さすが、やることがえげつない。

「んじゃあ、任せた――ジジイ」

「すみません、ここをお願いします!」

と一礼する部長

「先駆けする――行くぞ」

士郎の一斉号令と共に部長たちは神殿の方に士郎を先頭に走り出した

 

それから、走りながら士郎は軍勢を一斉転送した。

神殿の入口に入るなり、士郎たちは通信機器を耳に付ける

『無事か、こちらアサゼルだ、オーディンの爺さんから渡されたみたいだな』

アサゼル先生だ

『言いたいいこともあるだろうが、まず聞いてくれ、このレーティングゲームは「禍の団」旧魔王派の襲撃も受けている、そのフィールドも、近くの空間領域にあるVIPルーム付近も旧魔王派の悪魔だらけだ――だが、それはこちらも予測したことだ、最近、現魔王に関与する者たちの不審死が相次いでいたからな、案の定裏で動いていたのは「禍の団」旧魔王派だ――今回の首謀者は旧ベルゼブブ、旧アスモデウスの子孫だ。旧魔王派の連中が抱く現魔王政府への憎悪は大きい、このゲームをテロを仕掛け、世界転覆の前哨戦として、関係者を血祭りに上げるんつもりだったんだろ』

だろうなと士郎は感じる。

 

『ちょうど、現魔王や各勢力の幹部クラスも来ている』

「襲撃するのにこれほど好都合なものはない――か」

『そういうことだ――ディオドラはどうやらオーフィスの力を借りたらしい、あっちもそれを使うとは計算外だったみたいだぜ』

士郎の読み通りだった

『あっちにしてみれば、こっちを抹殺できて好都合なんだろうが、俺たちとしてもまたとない機会だからな』

「それで、潰すにはちょうどいいと」

『そうだ――現魔王、天界のセラフ、オーディンのジジイ、ギリシャの髪、帝釈天とこの仏どもも出張って一網打尽にする寸法だ、あいつら勝気だからな――こっちにはテメェも居るからな士郎』

「……このゲームはご破産ってわけね」

『悪かったなリアス、戦争はそうは起こらないと言っておいて、こんなことになっちまってる』

「そんで、悪いんだが――ディオドラにアーシアが連れ去られた」

『――っ!!そうか、どちらにしてもおまえたちをこれ以上危険なところに置いておくわけには行かない、アーシアは俺たちに任せておけ、そこは洗浄になる、どんどん旧魔王派の連中が転送されているからな、その神殿には隠し地下室が設けられている。かなり丈夫な作りだ、戦闘が静まるまでそこに隠れていてくれ、あとは俺たちがテロリストを始末する――それに出ることは不可能だしな、「絶霧(ディメンション・ロスト)」の結界が張ってあるからな』

「全く、面倒な代物を――」

『そういうこった、ちなみに言い忘れたが一応このフィールド内にいる』

「了解」

そういう士郎、そして、イッセーが言った。

「アーシアは俺たちがすくいます」

『おまえ、今がどういう状況かわかっているのか?』

若干怒気を含んだ声で言う先生

「難しいことはわかりません!でも、アーシアは俺の中まで家族です!助けたいんです!!俺はもう二度とアーシアを失いたくない!!」

その言葉を聞いて部長が不敵に笑う

「アサゼル先生、悪いけど、私たちはこのまま神殿に入って、アーシアを救うわ――ゲームはダメになったけど、あのディオドラに私の眷属を奪ったということがどれほど愚かか教え込まないといけないのよ!!――それに三大勢力で不審な行為をおこなう者に実力行使をする権限があるのでしょ?今がそれを使う時じゃないの!?」

『……ったく、頑固なガキどもだ、ま、いい、今回は限定条件なんて一切ない―だからこそ、お前たちのパワーを抑えるものなんて何もない――存分に暴れて来い!!」

「オッス!!」

気合の入った声で答えるイッセー

それから、部長たちは神殿の奥の方に向かって走り出した

しかし、突如、魔法陣が輝き出す

 

士郎の視線の先には光り輝く悪魔の軍勢

「――さてと…どうすっかねぇ」

「士郎・・・どうする?

部長が聞いてくる。士郎は目の前の悪魔の軍勢を見る。かなりの数だ

「オーディンの爺さんが守るっつったけど…」

「えぇ、そうね、一回は戦わないとね・・・ウォーミングアップにはいいんじゃないの?」

「いや、部長たちは先に向かってください、ここで足止めしときます」

「士郎・・・」

「いや、いいこと思いついた」

そう話すものの、一気に増えてくる悪魔の軍勢――しかし、士郎は不敵に笑う

「何やるの?士郎?」

「まぁ、花火でもね?」

士郎は、乖離剣エアを軍勢の方に向ける――エアはその刀身をものすごい速さで回転させていく

「部長――あなたの滅びの魔力をここにぶつけてくれますか?」

指差したのは後ろに待機状態の乖離剣エアだ

「どういうこと?・・・まぁ、いいわ?」

そういうと、慌てながらも、魔力を乖離剣にぶつける、その滅びの魔力は乖離剣の刀身を消すハズだったが

 

ギュォォォオオオオオォォォォオオオオォン!!

乖離剣がそれを受け入れ、部長の滅びの魔力を増幅させていく

 

「――これは、すごいわ士郎」

その光景に驚いている部長、乖離剣には部長の魔力が渦巻き、その影響で周りのものが徐々に消えていく。赤い紋章が体全身に浮かび上がる、士郎は、ためらうこともなくそのエネルギーを流していく。

 

 

「死に物狂いで謳え雑念―――!」

ギュオォォオオオオオォォン!!

刀身がものすごい速さで回ると同時に、乖離剣エアが一回光る――それは臨界直前の合図だ。レと同時に、士郎はその剣先を軍勢向ける

黒歌のときとは違い純粋な滅亡の魔力がうずまきそれが周りの空間すらも破壊していく

 

 

「――――天地乖離す滅殺の星(ルイン・ザ・エリシュ)!!!」

士郎が一気にその魔力を開放すると同時に

 

ズドオオオォォオオオオオォォオオオオン!!

 

空間を引き裂かんばかりのエネルギーが軍勢に向かって放たれ、それが全てを滅ぼしていく

 

天地乖離す滅殺の星(ルイン・ザ・エリシュ)の攻撃が止む、もちろん周りのトラップや結界などは当然の如く吹き飛ばした。

「まさか、こんな使い方があるなんて・・・」

「いや、まぁ、うまくいくかなぁって思いましてね」

「流石だわ」

しかし、地面からなお現れる軍勢

 

「拉致が明かないな」

そういうと、イッセーが前に出て籠手を構えようとするが、

「士郎?」

それを士郎は手で制し、部長に背なかを向け

「部長、行ってください」

「けど――「いいから、行ってください」……わかったわ」

士郎の声に圧倒される部長。そして

「みんな、ここは士郎に任せていくわよ!!」

『はい!』

そういうと、イッセーと部長達が走り出した。

 

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