ハイスクールD×D/Re:Zext Night   作:有栖川アリシア

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第七話 教会へ――

丹羽家邸宅――

 

丹羽家のスペックは二階立ての土地もそこそこ広い豪邸に士郎が一人住んでいる。毎日の掃除が大変だが、それが結構いい運動になっている。ちなみに、客室もある。そこの私室に士郎は寝ていた。膨大な魔力の一括消費で思ったとおりからだが動かないため、大事をとって少し休みをもらったのだ。ちなみに、部長たちには、『禍の団(カオスブリゲード)』というテロ組織が襲ってきたことは話していない。

 

「(相変わらずといったところか…)」

アヴァロンを使ったものの、体の猛烈な気だるさは消えない。ベットに横になっているものの乾きというものは、ちゃんとくる。

近くのペットボトルももう空だ。

「(取りに行くか――)」

帰ってきてからほどではないが、今だに気だるさ残る体を引きずって一回の台所に向かう。水を飲みに行くのも一苦労だ。

それから、水道水から出た冷たい水を一杯飲み。ペットボトルに水を入れ、部屋に戻る。そんな中

 

ピンポーン…

来訪を告げるチャイムが聞こえる。

「(こんな時間に誰だ…)」

インターホンのところに向かうと、そこには、オカルト研究部の面々がいた。

「(あいつら…)」

多分同僚、あるいは眷属として心配しているのだろう、士郎は体を引きずって玄関に行く。それから、サンダルに履き替え扉を開ける。すると、一番先頭には、リアス先輩がいた。

「どうもです――」

「ソーナの言ったとおりやっぱりといったところね――士郎、入っていいかしら?」

「もてなしはできませんよ?この様子なので、それでもよければ」

「えぇ、構わないわ」

そういうと、士郎はとりあえず客間に案内する。とはいえ、こうしているのも士郎にとっては負担だ。

一瞬でも気を抜けば気だるさからくる吐き気や頭痛、眠気などで意識を刈り取られるのは目に見えている。

 

それを察知したのか――

 

「先輩、無理しないでください」

「すまん、塔城」

「小猫でいいです」

小猫にサポートされながら、客間に行こうとすると

「ここだと辛いでしょ?私室でいいわ、案内して頂戴」

「恐れ入ります」

それから、階段を上り、自分の私室に案内しベットに横になる。これだけでもかなり楽だ。

ベットに横になって部長の方を向く士郎。

 

「体調が優れないようね」

「えぇ、お察しのとおりです」

「ソーナから事情はある程度聞いたけど――士郎、何があったの?」

「アレ…ですか――」

そういうと、士郎は魔王二人と邂逅した事、そして、そのあとに新手のテロ組織に対して大立ち回りを演じたこと、その時に消費した魔力のために、回路が追いつかず今このような状況になっていることを話した。

「――そんな」

一連の話に驚いている面々。やはり一番驚いているのは部長だ。

 

「『禍の団(カオスブリゲード)』――それにレヴィアタン様とルシファー様にあっただなんて」

「あの二人にあったことは秘匿事項です、誰にも言わないでくださいよ」

「えぇ、けど――士郎にそんな力があったなんてね」

「気にしないでください、介入したのは俺なんで――」

「けどね、あなたは魔王を救った本当なら賞賛されて当然のことをしたのよ」

と部長が悲しげな顔をしながら告げる。

「すいません、心配かけて」

「全く、バカなんだから――わかったわ、その気怠さが収まるまで休みなさい――こちらは気にしなくていいから」

「えぇ、可能な限り、早く復帰しますよ」

部長にそう告げる。それから、朱乃さんなどが気をきかせて、お粥などを作ってもらい。それを頂き、士郎は再び床についた。

 

 

 

 

 

数日後――夜

 

 

どうやら、士郎が堕天使相手に大立ち回りを繰り広げていた頃、イッセーがシスターと関わりを持っていたらしくて、ひと騒動起きていた。そして、あれから数日経ちある程度回復した士郎は、部活になんとか復帰できていた。

 

パンッ!!

部屋に乾いた音が木霊する。音の発生源はイッセーの頬からだ

「何度言ったらわかるの?ダメなものはダメよ、あのシスターの救出は認められないわ」

どうやら、アーシアというシスターを助けられなかったイッセーは、事の詳細を部長へ報告してこうなった。

「なら、一人で行きます、やっぱり儀式ってのが気になります、堕天使が裏でなにかするに決まってます、アーシアの身に危険が及ばないなんて、保障はないですから」

「あなたは本当にバカなの?行けば確実に殺されるわ、もう生き返ることはできないのよ?それが分かっているの?」

「では、俺を眷属から外してください、俺個人であの教会へ乗り込みます」

「そんなことが出来るわけないでしょう!!あなたは、どうしてわかってくれないの!?」

ヒートアップするイッセーと部長の言い争い。それを後ろから腕を組みながら淡々と見ている士郎。

士郎の手元にはハサンからもたらされたかなり重要でヤバイ情報だ。下手すれば天界のその存在意義がひっくり返りかねない情報だ。

「俺は、アーシア・アルジェントと友達になりました、アーシアは大事な友達です、俺は友達を見捨てられません!」

「それは、ご立派ね、そういうことを面と向かって言えるのはすごいことだと思うわ――」

これでは、流石に拉致が空きそうにないので、士郎はついに動き出した。

「まぁ、部長――少しいいですか?」

「今、私はイッセーと話しているの、それでも?」

「えぇ、耳が痛いですが――アーシア・アルジェントに関してですが、彼女は神器(セイクリッド・ギア)聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)の持ち主ってことが一点、それともう一点、彼女は神側の人間ではないってことです」

「なんでかしら?」

「イッセー聞くぞ、彼女は、悪魔を治癒したことで教会を追放されたそうなんだな?」

「あぁ、そうだ――それが?」

「多分、彼らの力の源だ、仮にも神器を神からの恩恵だとして、悪魔を治癒できたとしたら、どうする?」

「信仰に影響が出るってことですわね?」

「ご名答です朱乃さん――となると、彼女は堕天使、悪魔側の人間――しかも、貴重な治癒持ちだとしたら、堕天使側に行くよりか、こちらで保有したほうがいいでしょう」

「つまり、トータル的に見て、乗り込むのが一番ということ?」

「えぇ、そういうことです」

「けどね、彼らは堕天使よ、それほど簡単なものじゃないわ――」

「なら、こうしましょう――今回の騒動は、私の諜報部隊の突入に拠ってのみ解決する――その筋書きを崩さなければ、今すぐ部長一人の決断で突入命令を出せるのでは?我々は極秘裏に任務を遂行します。部長には我々の行動を隠蔽出来る証拠をその間に揃えて置いて貰う貰う必要は在りますが。」

「それは約束出来るわ、けど、万が一制圧に失敗した場合は?」

「成功を確約する事は出来ますが、私を信用して頂く以外にそれを証明して見せる手段が無い、如何しても迷いがお在りでしたら、以後の行動は全て私の独断に拠って遂行された事にして頂いて結構。私一人を軍事裁判などに掛ければ済む事です、世論があなたに責任を問おうにも、誰一人その事実を知らなかった訳ですからな・・・違いますか?」

「いいでしょう――任せるわ」

そういうと、魔法陣からどこかへジャンプしてしまう部長と朱乃さん。そして、部室に残ったのは、士郎とイッセーと木場と小猫だけになった。

 

「さてと、おいイッセー、行くんだろ?」

「あぁ、行く、行かないといけない、アーシアは友達だからな、俺が助けなくちゃならないんだ」

「…殺されるよ?いくら神器(セイクリッド・ギア)を持っていても、エクソシストの集団と堕天使を一人で相手にはできない」

「正論だな――だが」

「あぁ、それでも行く、たとえ死んでもアーシアだけは逃がす」

「いい覚悟だ、と言いたいところだけど、やっぱり無謀だ」

「だったら、どうすりゃいいんだ!?」

怒鳴るイッセー。

「僕も行く」

「なっ……」

「おぉ」

士郎とイッセーは木場の予想に反した言葉に言葉を失う。

「僕はアーシアさんをよく知らないが、個人的に堕天使や神父は好きじゃないんだ、憎いほどにね、それに任せるって言ったんだから、何かしら考えがあるのだろうね?じゃなければ閉じ込めてでも止めると思うよ」

「同感だな――小猫はどうする?」

「私も行きます」

「そうくると思った」

「んじゃあ、四人でいっちょ救出作戦といきますか!待ってろ、アーシア!!」

イッセーの声とともに、四人は教会へ向かって動き出した。

 

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