ハイスクールD×D/Re:Zext Night   作:有栖川アリシア

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第八十四話 非合法施設

午前十一時 ドイツ:フランクフルト・アム・マイン

 

「んじゃあ、行きましょうか」

目の前には高層ビルが見えた。代行者の面々がいるのは、とあるビルの屋上だ。

「事務所にしては、大きすぎだわね」

「だな――」

見上げるとかなり高いことがわかる

「んじゃあ、始めましょうか」

『了解』

作戦が始まるのであった。

 

 

 

事務所受付

 

「ようこそ、ガディンギルビルへ、どのようなご用件でしょうか?」

受付嬢二人は、目の前に現れた美しく輝く金髪の少女に少し面食らっていた。

「申し訳ないけど、ここの代表、ネロ・ロッジネロを呼んでくれるかしら?」

「ロッジネロ様ですね、紹介状は?」

「えぇ、ここに」

金髪の彼女は、偽の紹介状を差し出すが、その紹介状には、少し"施し"が組み込まれている。

「わかりました、ロッジネロ様にお繋げ―――」

そういった時、受付嬢二人の意識は刈りとられた。意識がなくなったことを確認すると

 

「さてと・・・」

バッ、バサッ

片手を受付のところについて、そのまま横跳びをする彼女

「(あったあった・・・)」

受付のところにあった小型端末を見つけると、慣れた手つきで、その中にある必要な情報を調べていく。それを、仲間のところに送っていく。作業を終え、メガネの位置を直すとそのままビル内部に入っていくのであった。

 

地下駐車場――正面入口

入口には魔術師が二名(ウォンド)を持って佇んでいた。

目の前に、いかにも高級そうなリムジンが魔術師の前に停車する。魔術師は警戒しようとした瞬間

 

「「――ッ?」」

二人共、見えない圧力によって、そこに倒れる。それを確認すると、中から一人の少年と一人の少女が出てくる。一人の少年は周りを確認した後に、車のドアを開けると、中から見た目麗しき女性二人、少女が二人が現れた。

 

「――どうも、いくわよ」

『了解』

5人の声が揃う。

 

ビル内部――警備室。警備室にいた警備の社員のは、入口と駐車場の"異変"に気づいた。侵入者は不明である――しかし、何者か、それも敵意があるものがこの建物に入り込んだという事実は変わらなかった。警備員が、警報を鳴らそうとした瞬間

 

「それは、まだ早いんじゃないのかな?」

ここには似ても似つかわしい少年の声とともに、

グサッ・・・

警備員の腹部が不可視の刃によって貫かれた。

「さてとっと、サーバーの場所は・・・っと」

少年は、素早く手元のコンソールを叩いていく。警備に関してのあらゆる情報が表示されている。それと同時に取り出した光学ドライブを端子に差込み、中に入ってるファイルをとあるファイルと参照させていくと

 

―― 一致率100%

 

データが、一致した。と同時に、仲間の通信機に通信を入れ。火災警報を発令し、ビル内の隔壁を全部遮断していく。そして、ビル内の電源を全て落とした

「作戦通りかな――」

少年は、証拠を残さず仲間に合流するのであった。

 

ズガガガガガガガガガガッ!!

ビル内部には、警報器の音が鳴り響いていた。これが普通だと思うが"普通ではない"ということは明白だった。

「まさか、全員が関わっているなんて、思ってもいなかったわね」

「いいじゃない、いい口実ができたわ」

「まぁ、そうですけどね」

ズガガガガガガッ!!

次々と通路からやってくる、厳つい体格の魔術師たちを相手にしていっている士郎たち。後方には、アルビス達もいた。

淡々と仕事をこなしていく士郎とアルビスとそれにサツキとエル

 

そんな中

『みんな、オッケー、サーバーデータ、手に入れたよ』

リアナから通信がはいった。

「了解――」

士郎はそれを聞いただけで、通信を切ると

 

「――んじゃあ、――こういうことで」

士郎が通路からやってくる魔術師たちに右手を前に突き出すと

ズババババッババババババッババババババババ!!

ものすごい速さで彼らの頭上に剣が降り注いただ。

「さてと、いっちょ向かいますか」

士郎たちは、次の段階に向かうのであった。

 

 

――某部屋

 

「というわけなんだけど?心当たり無い?」

「し、知らない!私は、知らない!!」

苦悶に満ちた男性の表情。彼は、両腕両足を縛られ、椅子に座らされていた。その近くというより周りには、たった一人、胸元が少し空いたスーツを着た青い髪の女性がいた。

「あら、そう――なら、これは、知っているわよね?アイザック・ヴァンデイン」

最後の言葉を聞いた瞬間、彼の顔がひきつる。その事を、青い髪の女性は見落とさなかった。

「右腕が惜しければ三秒で答えなさい、3――」

「し、知らない!」

「2――」

しかし、カウントは続き

「1――」

「は、話す!話すから止めてくれ!」

彼がそういったことによって、青い髪の女性は、"0"をいうのを止めた。

「そう、偉いわね、どういうことかしら?」

「お、俺は知らないのは事実だ、俺は彼に言われただけだ――言われただけなんだ」

「言われただけ…サー・アイザック・ヴァンデインに?あなたは、巨額の出資者なわけだから、発言権はあるはずよ」

「無、無理なんだ、あいつは、あいつは――」

ビシュンッ…

ネロがサー・アイザックについて決定的な何かを述べようとした瞬間――彼は、突如何者かに頭をぶち抜かれたようにその場に気を失った。

「ッ!?リアナ!?」

青い髪の女性は少し慌てるものの、冷静に対処する。と同時に彼の波長を調べると

「死んでる――」

彼は、何かによって殺されたのだ。

「これは、イレギュラーね」

「えぇ、どうしますか?」

「そろそろ、上が終わるはずね、それを待って、ここを出ましょう――それまで、探しますか」

「そうですね」

彼女らは、書類を探し始めたのであった。

 

 

それから数刻後――ドイツ某所路地裏

 

スーツ姿の七人がそこにいた。

「んで、どうだった?」

士郎がリアナに聞くと

「オッケー、解析できたよ、確かに怪しい施設があったわ、イギリスのロングナーってところね」

「ロングナー・・・まさか、ここの?」

「心当たりあるのアルビス?」

サファイアさんが聞くと

「えぇ、ロングナーには人類進化生体工学研究所があるわ」

「そこでは?」

「主に新薬の開発ね」

「……言葉悪いけど、非合法な実験には最適な場所ね、名前もそうだし」

「研究所ってことは、どこの企業かに所属しているんでしょ?そこいらへんリアナわかった?」

「ん、調べてみたけど――出資者の中に名前あったよ、議員の名前がね」

「BINGOだな」

「となると、強制執行しかないわね」

「えぇ、そうですわね」

それから、士郎達代行者の面々は近くにホテルを取って、準備をするのであった。

 

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