ハイスクールD×D/Re:Zext Night   作:有栖川アリシア

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第八十七話 乗り越えた先に

数日後

 

英国――バッキンガム宮殿――特別執務室

 

「以上が、調査内容です」

退院した士郎とアルビスとサツキは、執務室のデスクの前で英国女王(クイーンレグナント)ソフィアさんに報告を行っていた。

目の前には、いくつかの書類と証拠写真。そして、少しにがそうな顔をするソフィアさん

「そう、こんなことになっていたなんてね」

「えぇ、人体実験が行われいた、それもクローン実験です」

「それで、その彼女は?」

「ちゃんと生きています」

「そう、けどクローンか…いくら悪魔が関わっているとしても、これは大問題だわね」

「国際法違反、バチカンやキリスト教が黙っていないですね」

「事実隠蔽って所だと、妥当じゃないわよね?」

「えぇ、何かしらの処分が望ましいかと」

「そうね――会期中だけど、直ちに尋問官をディーゴ・A・パディントンに差し向けて、出るものが出たらね」

「わかりました、では、そちらにお任せします」

「えぇ、三人とも調査ご苦労様、また頼むことあるかもしれないけど、そのときはよろしくね」

「「「はい」」」

そういうと、特別公務室を出る三人だが

 

「あぁ、士郎君――ちょっと待って」

「?」

士郎は振り向くと、ソフィアさんの手元には一枚の書類。

「私からの頼み事なんだけどいいかしら?」

「可能な範囲なら喜んで」

「えぇ、では、この書類をアメリカのニューヨーク、それも私の知り合いの所に届けて頂戴?」

そういうと、封筒を渡してくるソフィアさん。その顔はどこか悪戯っぽい。だが、流石に上司なので疑うわけにもいかないので

「承知しました」

それを受け取り、三人は部屋を出た。

 

 

 

 

「はぁ・・・まさか、こんなことになっているだなんてね」

「意外ですか、ソフィアさま?」

「以外もなにも、こうも繋がるなんて思ってもいなかったわ」

「録音内容にあった、"極東の"、少なくとも、"あの件"に関しては、吉くん美紅ちゃんと瞳ちゃんの担当だったからね――まさか親子でね」

「そうですね、いかがなさいますか?」

「あら、サーちゃんからの書類見なかったの?」

「えぇ、まぁ」

「あらそう…」

ソフィアさんが、言葉を続けようとしたとき

 

「あらあら、相変わらず貴女らしいわね」

何十もある要塞のような魔術結界の中をくぐり抜けて現れたのは、蒼い髪の女性サファイア・マルコシアスだった。

「お久しぶりです、ソフィア"先輩"」

「えぇ、お久しぶりねサファイア何の用かしら?」

「部下の不手際で、書類に不備がありましてね」

スーツ姿の彼女は、黒いバックから数枚の追加書類を取り出す。

「あら、士郎くんたちは必要な情報だけしか寄越さなかったわけね」

「まぁ、いい判断ではありますが、今回は、そうも言ってられない内容なので」

「へぇ――」

素早く目を通すと、その内容にソフィアさんは目を疑った。

 

「まさか、プロジェクトがここまで進んでいたなんて・・・これは」

「どうするのですか、ソフィア先輩?」

「そうね、話し合わないとマズイでしょうね」

「えぇ、どうします?」

「まぁ、動くでしょ――ボチボチとね」

「根拠は?」

「女の勘よ」

「貴女らしいわ、じゃあ、私は事後処理があるから」

去ろうとするサファイアさん

「あら、紅茶でも一杯飲んでいかない?せっかく来たんだし?娘の行動も知りたいわ」

そういうと、サファイアさんは、少し考えた後に

「そうね、少しお邪魔させてもらいましょうかね」

三人は、食堂に向かったのであった。

 

 

 

――イギリス、ウォータールー橋

 

「「お疲れ」」

「「「ん、お疲れ~」」」

橋のところにいくと、クレアとエルがいた。

「それで、どうするの士郎?」

「どうするって、言われてもな――アメリカに届けないといけないのもあるからな…」

「あら、そう――」

「すまんな、飛行機はどうしてるの?」

「これからチケットとってって感じかな」

「あら、日本に戻る?」

「さすがに表の審査を通らないとマズイからな」

「そうね――けど、チケットとってここを立つまでは暇なんでしょ?」

「まぁね」

「なら、付き合いなさいよ」

そう言うと、クレア、エル、アルビス、サツキが迫ってくる。

「あ、あのな――」

士郎は後ずさりしようとすると

「ダメよ…」

ギュッ…

サツキとアルビスが士郎の両腕に自分の腕を絡め、クレアが士郎の後ろから自身の手を首元にまわして来た

 

「(ちょ…)」

後ろと両横が華で彩られる

「…しゃあないな」

士郎は観念したのであった。

 

ロンドン西部のシェファーズ・ブッシュの巨大ショッピング・センターウェストフィールド

 

「こんなところがあったんだ~」

「えぇ、こういうのもあるのよ、こっちには」

「へぇ~」

 

士郎達はウィンドショッピングを楽しんでいた。

現在時刻は、12時くらいだった。

「へぇ~結構揃っているわね~」

クレアが言う。

「まぁ、初となる16ブランドを含む265店舗あるからね」

「へぇ~」

それから、数十分くらい見て回る5人。エルは、士郎の斜め後ろにいるが、サツキとクレアとアルビスは士郎にベッタリとしている。同時に、回りの男性たちから嫉妬の視線をもらう。士郎は、気にせず4人と談話を楽しみながらショッピングモール内を歩いていく。それから

グゥゥゥゥ~…

 

「(あ、お腹減ったな…)」

士郎の腹がなったと同時に

グゥゥゥゥ~…×4

ベッタリと付いていた三人と斜め後ろにいたエルの腹が鳴った

「――///」

4人とも、顔を紅くしながら俯く。それを見ながら、士郎は4人の顔を伺い

「行くぞ――飯に」

笑顔でそういうと、4人も笑顔で頷くのであった。それから、フードコートのようなところに入ると

「士郎――何食べる?」

「ん?まぁ、美味そうなものでも食べようかな?」

「ここのは全部美味しいわよ」

アルビスがそういう。当の本人は、どれを食べようか色々と見ている。

「んじゃあ、席どうする?」

「そうね、人払いでもしておこうかしら?」

「普通にね」

そういうと、五人がけの席を偶然見つけ

パチッ…

気づかれないように、周囲に人払いの結界を展開すると、こちらに気づかなくなる一般人たち

「んじゃあ、ここで」

 

 

「オッケ~」

それから、各自そこで解散し、自分の食べたい商品を買いに行くのであった。その後、再集合し

「んじゃ――いただきます」

「いただきま~す」

士郎は、麻婆豆腐定食にサツキは醤油ラーメン、アルビスは野菜多めのハンバーガー、エルはマグロなどの海鮮丼、クレアは青野菜とトマトのパスタだった。

「う~ん、うまい」

クレアがそういう。

「それにしても、まさかこうなるとわな」

なぜこう言うのかというと、サツキの隣にクレアが座っているからだ。

「――姉妹みたいだな」

「ん、まぁね」

サツキとクレアは顔を見合わせていう。士郎は少し複雑な顔をする。

「それで、士郎はどうなのよ?」

「なにが?」

「クレアのことよ、当然、一緒になるんでしょ?」

「ん、家のことか、もちろんだぞ」

「だろうと思った、節操ないわね」

少し呆れた顔をするアルビス

「元は俺でもある、サツキでもあるからな、断る理由なんて無いだろ?」

「まぁ、そうね」

納得する彼女

「そういやさ――ヴォン、どうした?」

「ん、ちゃんと留守番しているぞ」

エルがそういう。

「そうか」

士郎は納得すると

「まぁ、家族が増えて賑やかになるわね」

「元から家族だよ」

「まぁ、そうね」

サツキが納得する。その後――ゆったりとした時間が流れ

「んじゃあ、行きましょうか」

「そうね」

それから、再び士郎たちはショッピングを楽しむのであった。

 

 

 

午後7時――サヴォイホテル。

アルトリアのおかげで、明日の10時の便でここを立つことになった。士郎は、それに備えてベットの上で英気を養っていた。

「ふぃ~」

ベットの上でゴロンとなっている。そんな中

 

コンコン…

「士郎~」

「ん、いいぞ~」

サツキとアルビスが部屋に入ってきた。アルビスは、何気なく椅子に座る。

「おう、どうした?」

「その、一応ね」

「ん?」

「そのさ、士郎、私と戦った時の事覚えている?」

「忘れるわけないだろ?それがどうしたのか?」

「どうやら、あれ私の神器(セイクリッドギア)禁手化(バランスブレイカー)状態らしいの」

「…あれが?宵闇戦姫(サタン)禁手化(バランスブレイカー)か…恐ろしいな」

「そうなの…けど、名前も出てこない…なんだか、わからないわ」

顔を暗くするサツキ。

「そうなのか…なら、それは禁手化(バランスブレイカー)じゃないだろうな…話変わるけど、サツキ、あの時何があったんだ?答えたくないなら答えなくていいが」

そういうと

「ごめん、今は言えない…」

そういうとアルビスも顔を俯かせる。どうやらヤバい問題なのだろう。

「そうか、ならそれでいいよ」

それを察知して、士郎はにこやかに笑った。

 

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