ハイスクールD×D/Re:Zext Night 作:有栖川アリシア
数日後
英国――バッキンガム宮殿――特別執務室
「以上が、調査内容です」
退院した士郎とアルビスとサツキは、執務室のデスクの前で
目の前には、いくつかの書類と証拠写真。そして、少しにがそうな顔をするソフィアさん
「そう、こんなことになっていたなんてね」
「えぇ、人体実験が行われいた、それもクローン実験です」
「それで、その彼女は?」
「ちゃんと生きています」
「そう、けどクローンか…いくら悪魔が関わっているとしても、これは大問題だわね」
「国際法違反、バチカンやキリスト教が黙っていないですね」
「事実隠蔽って所だと、妥当じゃないわよね?」
「えぇ、何かしらの処分が望ましいかと」
「そうね――会期中だけど、直ちに尋問官をディーゴ・A・パディントンに差し向けて、出るものが出たらね」
「わかりました、では、そちらにお任せします」
「えぇ、三人とも調査ご苦労様、また頼むことあるかもしれないけど、そのときはよろしくね」
「「「はい」」」
そういうと、特別公務室を出る三人だが
「あぁ、士郎君――ちょっと待って」
「?」
士郎は振り向くと、ソフィアさんの手元には一枚の書類。
「私からの頼み事なんだけどいいかしら?」
「可能な範囲なら喜んで」
「えぇ、では、この書類をアメリカのニューヨーク、それも私の知り合いの所に届けて頂戴?」
そういうと、封筒を渡してくるソフィアさん。その顔はどこか悪戯っぽい。だが、流石に上司なので疑うわけにもいかないので
「承知しました」
それを受け取り、三人は部屋を出た。
「はぁ・・・まさか、こんなことになっているだなんてね」
「意外ですか、ソフィアさま?」
「以外もなにも、こうも繋がるなんて思ってもいなかったわ」
「録音内容にあった、"極東の"、少なくとも、"あの件"に関しては、吉くん美紅ちゃんと瞳ちゃんの担当だったからね――まさか親子でね」
「そうですね、いかがなさいますか?」
「あら、サーちゃんからの書類見なかったの?」
「えぇ、まぁ」
「あらそう…」
ソフィアさんが、言葉を続けようとしたとき
「あらあら、相変わらず貴女らしいわね」
何十もある要塞のような魔術結界の中をくぐり抜けて現れたのは、蒼い髪の女性サファイア・マルコシアスだった。
「お久しぶりです、ソフィア"先輩"」
「えぇ、お久しぶりねサファイア何の用かしら?」
「部下の不手際で、書類に不備がありましてね」
スーツ姿の彼女は、黒いバックから数枚の追加書類を取り出す。
「あら、士郎くんたちは必要な情報だけしか寄越さなかったわけね」
「まぁ、いい判断ではありますが、今回は、そうも言ってられない内容なので」
「へぇ――」
素早く目を通すと、その内容にソフィアさんは目を疑った。
「まさか、プロジェクトがここまで進んでいたなんて・・・これは」
「どうするのですか、ソフィア先輩?」
「そうね、話し合わないとマズイでしょうね」
「えぇ、どうします?」
「まぁ、動くでしょ――ボチボチとね」
「根拠は?」
「女の勘よ」
「貴女らしいわ、じゃあ、私は事後処理があるから」
去ろうとするサファイアさん
「あら、紅茶でも一杯飲んでいかない?せっかく来たんだし?娘の行動も知りたいわ」
そういうと、サファイアさんは、少し考えた後に
「そうね、少しお邪魔させてもらいましょうかね」
三人は、食堂に向かったのであった。
――イギリス、ウォータールー橋
「「お疲れ」」
「「「ん、お疲れ~」」」
橋のところにいくと、クレアとエルがいた。
「それで、どうするの士郎?」
「どうするって、言われてもな――アメリカに届けないといけないのもあるからな…」
「あら、そう――」
「すまんな、飛行機はどうしてるの?」
「これからチケットとってって感じかな」
「あら、日本に戻る?」
「さすがに表の審査を通らないとマズイからな」
「そうね――けど、チケットとってここを立つまでは暇なんでしょ?」
「まぁね」
「なら、付き合いなさいよ」
そう言うと、クレア、エル、アルビス、サツキが迫ってくる。
「あ、あのな――」
士郎は後ずさりしようとすると
「ダメよ…」
ギュッ…
サツキとアルビスが士郎の両腕に自分の腕を絡め、クレアが士郎の後ろから自身の手を首元にまわして来た
「(ちょ…)」
後ろと両横が華で彩られる
「…しゃあないな」
士郎は観念したのであった。
ロンドン西部のシェファーズ・ブッシュの巨大ショッピング・センターウェストフィールド
「こんなところがあったんだ~」
「えぇ、こういうのもあるのよ、こっちには」
「へぇ~」
士郎達はウィンドショッピングを楽しんでいた。
現在時刻は、12時くらいだった。
「へぇ~結構揃っているわね~」
クレアが言う。
「まぁ、初となる16ブランドを含む265店舗あるからね」
「へぇ~」
それから、数十分くらい見て回る5人。エルは、士郎の斜め後ろにいるが、サツキとクレアとアルビスは士郎にベッタリとしている。同時に、回りの男性たちから嫉妬の視線をもらう。士郎は、気にせず4人と談話を楽しみながらショッピングモール内を歩いていく。それから
グゥゥゥゥ~…
「(あ、お腹減ったな…)」
士郎の腹がなったと同時に
グゥゥゥゥ~…×4
ベッタリと付いていた三人と斜め後ろにいたエルの腹が鳴った
「――///」
4人とも、顔を紅くしながら俯く。それを見ながら、士郎は4人の顔を伺い
「行くぞ――飯に」
笑顔でそういうと、4人も笑顔で頷くのであった。それから、フードコートのようなところに入ると
「士郎――何食べる?」
「ん?まぁ、美味そうなものでも食べようかな?」
「ここのは全部美味しいわよ」
アルビスがそういう。当の本人は、どれを食べようか色々と見ている。
「んじゃあ、席どうする?」
「そうね、人払いでもしておこうかしら?」
「普通にね」
そういうと、五人がけの席を偶然見つけ
パチッ…
気づかれないように、周囲に人払いの結界を展開すると、こちらに気づかなくなる一般人たち
「んじゃあ、ここで」
「オッケ~」
それから、各自そこで解散し、自分の食べたい商品を買いに行くのであった。その後、再集合し
「んじゃ――いただきます」
「いただきま~す」
士郎は、麻婆豆腐定食にサツキは醤油ラーメン、アルビスは野菜多めのハンバーガー、エルはマグロなどの海鮮丼、クレアは青野菜とトマトのパスタだった。
「う~ん、うまい」
クレアがそういう。
「それにしても、まさかこうなるとわな」
なぜこう言うのかというと、サツキの隣にクレアが座っているからだ。
「――姉妹みたいだな」
「ん、まぁね」
サツキとクレアは顔を見合わせていう。士郎は少し複雑な顔をする。
「それで、士郎はどうなのよ?」
「なにが?」
「クレアのことよ、当然、一緒になるんでしょ?」
「ん、家のことか、もちろんだぞ」
「だろうと思った、節操ないわね」
少し呆れた顔をするアルビス
「元は俺でもある、サツキでもあるからな、断る理由なんて無いだろ?」
「まぁ、そうね」
納得する彼女
「そういやさ――ヴォン、どうした?」
「ん、ちゃんと留守番しているぞ」
エルがそういう。
「そうか」
士郎は納得すると
「まぁ、家族が増えて賑やかになるわね」
「元から家族だよ」
「まぁ、そうね」
サツキが納得する。その後――ゆったりとした時間が流れ
「んじゃあ、行きましょうか」
「そうね」
それから、再び士郎たちはショッピングを楽しむのであった。
午後7時――サヴォイホテル。
アルトリアのおかげで、明日の10時の便でここを立つことになった。士郎は、それに備えてベットの上で英気を養っていた。
「ふぃ~」
ベットの上でゴロンとなっている。そんな中
コンコン…
「士郎~」
「ん、いいぞ~」
サツキとアルビスが部屋に入ってきた。アルビスは、何気なく椅子に座る。
「おう、どうした?」
「その、一応ね」
「ん?」
「そのさ、士郎、私と戦った時の事覚えている?」
「忘れるわけないだろ?それがどうしたのか?」
「どうやら、あれ私の
「…あれが?
「そうなの…けど、名前も出てこない…なんだか、わからないわ」
顔を暗くするサツキ。
「そうなのか…なら、それは
そういうと
「ごめん、今は言えない…」
そういうとアルビスも顔を俯かせる。どうやらヤバい問題なのだろう。
「そうか、ならそれでいいよ」
それを察知して、士郎はにこやかに笑った。